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August 22, 2007

ベストフレンズ ウエディング

■原題 MY BEST FRIEND'S WEDDING
■監督 P・J・ホーガン
■星  ★★★

ベスト・フレンズ・ウェディング
ベスト・フレンズ・ウェディングジュリア・ロバーツ キャメロン・ディアス ダーモット・マルロニー ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006-09-27売り上げランキング : 62534おすすめ平均 starstar人生いろいろAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 突然に舞い込んだ知らせは、元恋人からの結婚の知らせだった。一度は恋人だったのに、そのうち気がなくなってしまい、先方から友達でいてほしいと言われた仲だったのに。寝耳に水のジュリアン(ジュリア・ロバーツ)おまけにモトカレ(ダーモット・マローニー)(は、相手(キャメロンディアス)にメロメロ状態のよう。

■感想
 あるある。と、ふと思った人おおかったんじゃないかなあ。「悪い人じゃないし、嫌いでもないけれど、でも結婚相手としては考えられないわ〜」と思っていた相手が突然結婚するという話しを聞いたら、とつぜん相手に対して腹がたつというか。
 
 大学時代の先輩(ただの先輩。付き合ってはなかった)と、就職後に会うことになり、暇だから一緒に映画を見に行こうと誘われて行ってみたら、割と楽しくて、へえー。面白い人だったんだな。と。「pon2が30になっても結婚してなかったら もらってやってもいいぞ」なんて言われ、その時は「結婚なんて アリエナイ」(別につきあってなかったし、好みじゃなかった)と思っていたのに、「ま、最後の最後の保険にしておいてもいいかもね。。」(ナンチュー傲慢な。。m(__)m)と勝手にきめていたら、数年後、私に何の連絡もなく結婚したという話しを聞き、なんか、好きでもなかったのに最後の頼みの綱にしようと思った保険に裏切られたような気持ちになったというか。。(私は真に受けたが、付き合ってもいない私に対しての言だから、相手はシャレのつもりだったのではないかと。)まさにそういうの 思い出してしまいました。

 そういう感じのジュリア。身の回りにはよさげな人がいるのにどれも 決め手にならないっていうかねえ。おまけに、相手のキャメロンが、妙にかわいくて意地悪しようとしても、付け入るすきがないっていうか。。すべてにおいてジュリアが負けちゃくというか。(もー。今のCMと比べるとびっくりするくらい若い! 大学生の役) そうすると、余計にクヤシーのだろうな。

 しかし、後半のジュリアはちょっといけてない。それはやりすぎだってばよー。 で、ラストは。。。と書いちゃうと見る人が詰まんなくなりそうだから書けないなあ。 

 私はダーモットより、ルパート・エヴェレットの方がかっこイイと思いましたが。。しかし、彼は。。。。。     なんだよねー。あー人生ってウマクイカナイワ。。。 なんちって。
 

April 05, 2007

プリティ ブライド

■原題 Runaway Bride
■監督 ゲイリー・マーシャル
■星  ★★★

プリティ・ブライド
プリティ・ブライドジュリア・ロバーツ ゲイリー・マーシャル リチャード・ギア ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-12-07売り上げランキング : 9618おすすめ平均 starstarこの人の立場なら…starさあ、結婚式だ。逃げろ、逃げろ!!star「プリティ」つけりゃいいってもんじゃないよAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 新聞コラムニストのアイク(リチャード・ギア)は、ネタに困っていた。おまけに女性に対する表現についても「そんなにひどい女性はいない」と苦情が来ていた。つい行きつけのバーでこぼしたところ、「いや、サイテーな女はいる!」と酔っ払った男に言われ意気投合。よく話を聞くと、田舎町の話。結婚式当日に逃げ出してしまうドタキャン花嫁の被害にもう3人もあっているというのだ。

■感想
 大あたりした プリティ・ウーマンと同じ リチャードギア、ジュリアロバーツ主演で監督も同じ、題名がプリティブライド。とくれば、「あらら、二匹目のドジョウか?それとも続編か?」とちょっとげんなりしてしまって今まで見ていませんでした。

 原題をみてみると プリティ・ブライドではなくて ランナウエイ・ブライド なんですね。 あまりにもベタな邦題だけれど、あえて プリティとつけてしまうことでやっぱりそれなりにインパクトはあったと思うので、うまいつけ方なのかもしれないなあと思いました。 

 リチャードギアは今度は王子様でもなんでもなく、普通のコラムニスト。 ラブコメだから 多少変なところは目をつぶるにしても、バーで伝え聞いた話を、ウラもとらずにコラムに載せちゃうっていうのはちょっとアリエナイんじゃない?と思ったり、それほどどうでも良いゴシップ新聞なのか?と思ったり、ゴシップ新聞だったとしても実名報道されたら、あっち(アメリカ)じゃ名誉毀損やらなんやらでむちゃくちゃ大変になるんじゃない?と思ったり。

 とはいっても、まあ、ラブコメの王道。マンガだとおもって楽しんでみることにしました。 水戸黄門のように決まりきった展開と結末も、今の私には新鮮で気楽でいいもんだな。。と思ったりしたところです。 ベタでストーリーとしても弱くても、ジュリアロバーツも彼女らしい魅力たっぷりだしね。 そこを楽しんで見なければ。。(だって、ジキル&ハイドの彼女とこっちを比べると、こっちがかわいくて好きだもの。)

March 29, 2007

Shall we dance?

■原題 Shall we Dance?
■監督 ピーター・チェルソム
■星  ★★★

Shall we Dance ?(初回限定版)
Shall we Dance ?(初回限定版)リチャード・ギア 周防正行 ピーター・チェルソム 東宝 2005-10-28売り上げランキング : 6524おすすめ平均 starstar周防正行監督『Shall we ダンス?』の、ハリウッドリメイク版starリメイクにしては良い。star忠実にリメイクAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 遺言書を主に取り扱っている弁護士のリチャード・ギア (John Clark)は、オフィスからの帰り道、電車からふと外を見た。そこには、ダンススクールがあり、その窓から外を見ている女性ジェニファー・ロペス (Paulina)が見えた。心ひかれた彼は、なぜか後日その駅で降りて引き寄せられるようにそのダンススクールを尋ねてしまう。

■感想
周防正行監督の日本映画 Shall we dance? のハリウッドリメイク版。

Shall We ダンス? (初回限定版)
Shall We ダンス? (初回限定版)役所広司 周防正行 草刈民代 角川エンタテインメント 2005-04-08売り上げランキング : 1338おすすめ平均 starstarゲラゲラ笑えますstarいいね。おもしろい。starそれぞれの俳優の持ち味に 心躍ります♪Amazonで詳しく見る by G-Tools

 細かいシーンや、人物設定など、ほとんど日本版と同じような感じなのだけれど、なんだか違う。「ハリウッド仕様にしたら、こんな風にあっけらかんとしてしまうんだなあ。」と思いながら見た。
 本家本元の役所広司(この映画のリチャードギアの役)は、しがないサラリーマン。どちらかというとくたびれかけているような彼。奥さんも普通のどこにでも居そうな主婦。その普通の人たちの日常に どこかありえない非日常が同居してくる。そうして、役所さんから草刈さんへの思いはハリウッド版よりももっと淡くて切ない思いなんじゃないかなあと思う。華奢で繊細な草刈さんの役柄が光っていた。 ナイスバディのジェニファー・ロペスとリチャードギアではちょっと違うんだなあ。

 しかし、ダンスシーンはハリウッド晩が圧巻。 日本版 Shall we ダンス?は、そこいらのオバチャン、オジチャンの カルチャーセンター発表会レベル(設定からそういう感じだからそれはそれで味がある)だけれど、ハリウッド版はやはり上手い。 ウリナリのダンス部なんてもう、お呼びでない感じ。美しいの一言。豪華絢爛の夢を見せるのがハリウッドなんだろうな。

 日本の文化(社交ダンスはだいぶお年を召した方中心にひろまっていて、その衣装もなんだかけばけばしくて洗練されているとはとてもいえないという文化。)を知らない外国の人が見たら、「こんなのは社交ダンスじゃない!見ていられない!」などと思うかもしれない。 いや、日本に暮らしている別の世代の人からみると、十分に奇異な感じがあの当時の社交ダンスにはあったような気がする。その社会に突然とびこんでしまった人の、いわば不思議の国のアリス的体験が元の映画にはあったと思うのだ。その辺のニュアンスはやっぱりこちらの映画にはなくて、すっぱりとダンス好きの人たちのハリウッド映画になっているという感じ。

 私にとって日本版のちょっとあこがれめいた中年の片思い?の方も胸に響くのはやっぱり日本人なんだなあ。。などと思った。両方見比べてみてどっちが好き?と話題にするのも面白いかもしれない。 日本映画の方の脇役の強すぎるくらいのアクの強さも、アジアの映画ならではのテイストなのかもしれない。私は、そのアクの強さも好きなのだ。 私の場合は、ハリウッド版もまあ、おもしろいけれど、日本版本家本元の方に軍配をあげてしまう。

ノッティングヒルの恋人

■原題 Notting Hill
■監督 ロジャー・ミッチェル 
■星  ★★★★

ノッティングヒルの恋人
ノッティングヒルの恋人ジュリア・ロバーツ ロジャー・ミッチェル ヒュー・グラント 松竹 2006-12-22売り上げランキング : 1352おすすめ平均 starstar出しゃばりで素敵な脇役たちstar最後のシーンが大好き!star何度も観てしまいますAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 ヒュー・グラント (William Thacker)は、ちょっと変わり者のルームメイトと暮らしている旅行専門の小さな書店経営者。
 そこにふらりと入ってきたのが、アメリカ人の人気女優ジュリア・ロバーツ (Anna Scott)だった。

■感想
 久々のラブコメ、pon1と一緒に見た。感想は「いいなあ。ラブコメ。」軽く見られてラストはやっぱりハッピーエンドでなければ。それがラブコメのお約束。ハッピーな気持ちになれるのが最初から約束されている。 嫌なことばかりが耳に入ってくるこの世の中、時々ラブコメでも見て、気持ちをリセットしたいものだなあなんて思った。

 ローマの休日を彷彿させるようなカットが多いけれど、それが却ってまた良い味を出している。 ヒュー・グラントも相変らずの 二枚目半の役柄がピッタリ。 こういう恰好よすぎない役柄は本当に彼によく合っていると思う。 本などの好みについて、ひと薀蓄たれたがる性格などは、リアリティがあってとても楽しめた。
 
 それから、忘れてはいけないのは、ヘンテコな脇役。彼が良いスパイスとなってこの映画を盛り立てていると思う。

  

December 03, 2006

隣のヒットマン

■原題 THE WHOLE NINE YARDS
■監督 ジョナサン・リン
■星 ★★★★

隣のヒットマン
隣のヒットマンジョナサン・リン ブルース・ウィリス マシュー・ペリー 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-11-12売り上げランキング : 27915おすすめ平均 starstar結構楽しめましたstarまあまあ…良かった。starフレンズのチャンドラー好きなら楽しめるかとAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 オズ( マシュー・ペリー)は歯科医。妻とその母と一緒にカナダに住んでいる。日々まじめに仕事をこなすオズは、妻と離婚したい。というのも、妻のソフィ(ロザンナ・アークエット)は、あまりの悪妻だからだった。そんな彼の隣に、新しい住人が引っ越してきた

■感想
 邦題からして、気楽に見られるであろうことを表しているような映画。B級って呼んでよいのかな。でも、私は限りなくB級映画が好きだったんだなあと思いつつみました。ブルース・ウィリスと聞いて、「ダイ・ハード」を思い出し、「どんな映画なのかな」と多少興味があったことと、この題名をどこかで聞いたことがあったから見たということもあります。

 いやー。面白かった。 まずは、ロザンナ・アークエット の変わりっぷりにビックリ。やっぱり年月というものは残酷なものなのね。 ちょっとネタバレだけれど

 夫をうまいことだまそうと、「隣に越してきた人が私にチョッカイを出そうとした。」なんてロザンナは夫(マシュー・ペリー)に言うのだけれど、まずは夫が「そんなこたあ、ないだろう」と最初から相手にしないし、あまりにもそう言い張る妻に向かって「よっぽどの理由があったんだろう」などという暴言ぶり。で、結局その隣人であるブルース・ウィリスに「妻がこういっていたけれど」と確認するマシュー・ベリーに ブルース・ウィリスは「いや、君の奥さんはタイプじゃない」なんていわれて、画面のこちらで、「そうよねえ〜。あれじゃあねえ」なんて妙に納得される役って、女優としてはドウヨ? なんておもいつつ見ました。
 観客に、そういうことを納得させる役をやるという女優っていう職業って、結構残酷。

 題名がヒットマンなだけに、やっぱり人はガンガン死ぬわけだけれど、コレが妙に軽いノリ。最後は人が死んでもやっぱりハッピーエンド。。(で、イインカイ?)とつっこみながらも楽しんで見ました。(これくらいオバカなコメディだと、現実味がなくて作り話を楽しめるような気もします)

 ロザンナに引き換え、 ナターシャ・ヘンストリッジがチョット冷たげないい女を。 アマンダ・ピートもどこかヘンテコなかわいらしい女を演じています。 

October 26, 2006

25年目のキス

■原題 Never Been Kissed
■監督  ラジャ・ゴスネル
■星  ★★★

25年目のキス
25年目のキスラジャ・ゴズネル ドリュー・バリモア デイビッド・アークェット 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-01-13売り上げランキング : 2703おすすめ平均 starstarバリモアはいい!starラブコメの女王starうーん・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 優秀な成績で学校を卒業し、新聞社に就職したジョジー(ドリュー・バリモア)に与えられた仕事は、夢見ていた記者ではなく、他人の取材記事を新聞用に書き直すライターだった。彼女は記者としてやってみたいと上司にも伝え、企画も提出してみるのだけれど「あれは、良い企画だったから○○にやらせる」とすげない返事。ところが、新聞社の社長の思いつきで潜入記事を書く役に抜擢される。

■感想
 ドリュー・バリモアの太めの主人公姿を肯定的に見られるか、見られないかでこの映画の感想は大きく分かれるように思う。映画のストーリーとしては、暗い過去をやりなおしてトラウマを払拭し、チャンスを生かすというラブコメディ。 深く考えずに軽いノリで見るのが良いと思う。 彼女の童顔は、高校生に混じってもあまり違和感がないし、暗い高校時代の姿も妙に説得力のあるものだった。 そうして、赤ちゃんの笑顔を思い出すようなふくふくとした幸せそうな笑顔は見ている人を安心させ、幸せな気持ちにさせるものだなあ。などと思いながら見た。
 
 かなり太めで、ファッションセンスはなくとも、教養など内面の部分でみとめられていくというテーマは共感する人も多いだろうな。

September 12, 2006

ザ・インターネット

■原題 THE NET
■監督  アーウィン・ウィンクラー
■星  ★★★★

ザ・インターネット
ザ・インターネットマーク・アイシャム サンドラ・ブロック ジェレミー・ノーサム ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-06-22売り上げランキング : 58922おすすめ平均 starstar相手役のジェレミー・ノーサムが、知的でクールで素敵starファイルをセーブするシーンが『ハラハラ』『ドキドキ』starネットの恐怖Amazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
アンジェラ(サンドラ ブロック)は、親しく付き合う友達もいないし、一人暮らし。コンピュータープログラムのバグとりの仕事をSOHOで請け負っている。 相手とも電話やメールとの付き合いが多い。 バグ取りとはいっても、最近はウィルス感染を発見することも多くなった。

■感想
 公開当時(1995年)に映画館で見てとても面白かった記憶があったけれど、もう10年もたってしまっているからどうだろうといつも思っていた。でも、機会があったらもう一度見たいと思っていた映画だ。 当時私はコンピューター会社でシステム開発を担当していたし、ネットも身近だったから、この手の映画は大好きでいくつか見に行ったけれど、ほとんどは「オイオイ、そりゃないぜ」と仕事をしているものからみると 突っ込みを入れたくなるものが多かったなか、これは「ネットに情報をのせ、統合していくことにより、本当にこれに似通ったことって将来ありうるかも」と背筋が寒くなる思いがした。 サンドラ ブロックは 全体にごつくて男顔だし、あごもわれかけているので私にはあまりかわいらしいと思えず好みではないタイプ。でも、孤立無援になっても、あきらめずどうにかそこを抜け出そうとするたくましい役柄は彼女にピッタリで、好感をもった。
 当初は もう10年もたってしまったから、どうだろう?という一抹の不安とともに観た。というのも、コンピューターやネットの世界は技術の移り変わりが速いので、当時おもしろくても数年たつと陳腐に感じられるものも多いからだ。

 ところがこの映画は、相変わらずとても面白かった。たしかに出てくるゲーム画像はなんとなくチャチイし、パソコンも古めかしくはなっているけれども、最近増えた情報流出のニュースが示すようにネットの世界の情報の怖さはこの映画が公開された当時から変わらずにあるんだなあと思いながら観た。 オフィス(本当はセキュリティが厳しいのであんなに簡単に入れないはず)の空気も会社勤め時代を思い出して懐かしかった。(あれほど広いブースではなかったけれど。雰囲気は本当に良く出ている)

 相手組織の黒幕が誰なのか、容易に想像がつくことから結末が予測できて、映画自体の評価が低い方もあるかもしれない。でも、確実にネット社会の問題を捉えている点で、あいかわらず面白い映画だったと思う。

 他の映画評にかかれていたことで、機密文書のディスクと書かれていたのを読んで、それは違うんじゃないかな?!と思うことがあったので。。ネタバレを書いておきます。これは物語の最後の部分の謎解きなので、映画を見た方のみごらんになることをオススメします。
以下 大幅ネタバレマウスで反転してお読みください。

奪い合っているディスクの中には機密文書ではなく彼女がみつけたウイルスが入っているはず。ここには二つのウイルスが出てきます。一つは、πマークがアイコンになっていて、ネット経由でゲートキーパーというソフトを入り口として情報を入手できるウイルス。それからエスケープキーで全てを抹消してしまうウイルス。 奪い合いになっていたのは、πマークが入り口になるウイルスを含んだ モーツアルト ゴーストのソフトです。 そのソフトの存在自体が証拠になってしまうので、相手はばれそうになったらモーツアルトゴーストのプログラムを自分のパソコンから消せば良いはずなのですが、それがディスクにセーブされて他の人の手にあるということは、それが証拠となりうるから執拗に追われていたのです。 結局、サンドラは最後にそれを FBIに送りつけることで不正が暴かれるということになりますが、突っ込みどころといえば、「だったら最初からFBIに送りたまえ」かな?

 もう一つの突っ込みどころは、エスケープキーで全ての情報を消してしまうウイルス。この影響範囲がどこまでか??この辺はナゾですけれど、書き換えられたサンドラの情報まで消えていたから ゲートキーパー経由で消えちゃった??ということかな?

 たしかにπマークを押した後にたくさんのファイルがチカチカと移り変わるところは 演出としては古い感じは否めませんが、なんといっても10年前の映画ですから。

 とはいえ、20年たっても、おもしろいかどうか??これはナゾです。(あの頃はこういう映画をおもしろがっていたんだよと歴史的価値が出てくるかな?)

【ネタバレ】 アダムス ファミリー 2

注意)ネタバレ

この記事は ネタバレを含む感想です。物語の冒頭のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。

■原題 ADDAMS FAMILY VALUES
■監督  バリー・ソネンフェルド
■星  ★★★★

アダムス・ファミリー2
アダムス・ファミリー2バリー・ソネンフェルド アンジェリカ・ヒューストン ラウル・ジュリア パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2003-12-05売り上げランキング : 54693おすすめ平均 starstar「まともさ」の基準starウェンズデーの脚本批判が最高!star最強コメディーAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 相変わらず個性的路線を突っ走っているアダムス一家に突然赤ちゃんが生まれることになった。それも今日。ウエンズディ(クリスティナ・リッチ)とバグズリー(ジミー・ワークマン)はあの手この手で赤ちゃんと遊ぼう?と(邪魔者に)する。 ベビーシッターを雇おうということになり、面接をするが、二人のワルガキぶりに決まらない。。そこへやってきたのはファッションからしてアダムス一家に似合わない明るい雰囲気の新しいベビーシッター(ジョーン・キューザック)がやってくる。

■感想
 私は以前1と2を観たことがあるはずなんだけれど、例のごとくすっかり内容を忘れていた。昔観たときは悪ふざけとキャラクターの不気味さが面白いと思っていたのだけれど、今回あらためて見てみるとこの映画、アメリカを代表とする社会への皮肉がききまくっていてとても面白かった。

 世から不気味でヘンといわれるアダムスファミリーの方が、正常で正しいといわれる人々よりもずっと善良で、その善良なアダムス家が抜け目ない世の人々に翻弄される物語だったのだなあ。でも、さすがアダムス家。そんなことはものともせずに戦わずして勝利しちゃうところがまた面白い。

 これは、この映画の中のゴメス(スキンヘッドのパンダ化粧のあの人)に全て集約されているように思った。

以下大幅ネタバレ。一応色を変えておくので読む方はマウス反転してください。

 今回、ゴメスの財産目的でベビーシッターを装った連続殺人鬼がやってきて、見事純情なゴメスのハートを手中にする。
 結婚した彼女はあの手この手とゴメスを殺そうとするのだけれど、ことごとく失敗。ゴメスは見た目に似合わぬ天使のような純真さで彼女の悪巧みに気づきもしない。
 何をやっても死なないゴメスに業を煮やしたベビーシッターは、時限爆弾をプレゼントの箱に入れゴメスに渡し、自分ひとり外出し、外出中にゴメスを殺そうとする。 ベビーシッターのもくろみをよそに瓦礫の中から無傷で登場するゴメスは何度見ても面白い。

 一方ウエンズデイたちのサマーキャンプでの活躍もわくわくする。偽善に満ちた人々とウエンズディのからみは本当に面白い。 
 サマーキャンプは、七面鳥が歌って踊る。
「今日は感謝祭。どうぞ、ぼくらを食べて。お好きに料理して。死んでるから逃げないよ」「おいしいよ。食べちゃって」「保存はきかないからはやいところ食べてくれ」となんと都合の良い解釈で始まるけれど、ウエンズデイのポカホンタスの活躍で めちゃくちゃに。。。<ここがすごく楽しい。

 ひとつひとつ書ききれないほど、コレデモカというてんこ盛りのエピソードを見ながら、 この映画こんなに面白かったっけ?と再認識しました。

 続きの3はあるのかな?と探したら残念、2までしかないんですね。
 
 ベビーシッター役のあのいかにもという作り笑いが印象的な ジョーン・キューザックは ワーキングガールの友人のあの人。
クリスティナ・リッチは、恋する人魚たちで素晴らしい泳ぎをみせてからこれを経て、つい先日見た モンスターでこれまた不思議な魅力をみせつけていましたね。 単なるオフザケ映画のようにおもっていましたが、久々に見直してみると、実力派の出演者がさりげなく?大胆に?出演している面白い映画でした。

 しかし。。。。あらららら。。恋する人魚たち、ワーキングガール両方とも記事を書いてなかったとは。。。

恋する人魚たち
恋する人魚たちリチャード・ベンジャミン ウィノナ・ライダー シェール ハピネット・ピクチャーズ 1998-11-25売り上げランキング : おすすめ平均 starstar女性向けなのかな・・・(^_^;)star2回以上見てください。涙、涙、涙……star女はみんな、恋する人魚。Amazonで詳しく見る by G-Tools

 お母さんがシェール。娘がウィノナ ライダーとクリスティナ・リッチそれにからむのがボブ・ホスキンスというキャラクターだったら なんとなく「普通の映画と違う」という予感もしようというもの。 しかし、記録を残していなかったのでいまひとつどこがどうだったかという記憶が消え去っているのだけれど、この映画、コメディではなくて、筋がおもしろくて、感動ものとして好きだった映画です。 アマゾンの評にはコメディと書いてあるものがあったけれど、これってコメディだったかな?というのが私の感想。登場人物ほとんどが普通ではないヘンな人たちだけれど、それぞれの不器用さや一生懸命さに心打たれたような記憶があり。

ワーキング・ガール
ワーキング・ガールマイク・ニコルズ ハリソン・フォード シガニー・ウィーバー 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-02-10売り上げランキング : 12562おすすめ平均 starstar80年代のニューヨークstar80年代女性のアメリカン・サクセス・ストーリーstarおもしろいですAmazonで詳しく見る by G-Tools
 ワーキングガール。これはもう、痛快な映画。ノリよくサクサクーっと見てああ、面白かった!で終わると良いように思います。 私としては テス役のメラニーグリフィスが、あまりに太めで私としては んんんんんー? でしたが、展開を楽しんでみることができました。 いや、テスがあまり美しくないところがこの映画のよさかもしれない。あれで美しかったらウソっぽいかも。

September 11, 2006

【小さなネタバレ】 ダークネス

注意)小さなネタバレ

この記事は ネタバレを含む感想です。本の冒頭のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。

■原題 DARKNESS
■監督  ジャウマ・バラゲロ
■星  ★★★

ダークネス
ダークネスジャウマ・バラゲロ フェルナンド・デ・フェリペ アンナ・パキン アミューズソフトエンタテインメント 2003-09-26売り上げランキング : 74157おすすめ平均 starstar確かにB級だけど・・・star「悪者は暗闇」?star物足りないAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
スペインの田舎町の古びた家に越してきた家族。陰鬱な雰囲気はなにやらわけがあるらしい。どうやら、父の療養のためにアメリカからスペインのこの家に移り住んだらしいのだが、父親の頭を時々よぎるのは不気味で陰惨な記憶のよう。父にはそのときの記憶がはっきりとはない。田舎暮らしは想像するほど楽しく明るいものではなく、原因不明の停電が発生したり、家の中に他の人の気配が感じられるようになる。そうして、父にも治まっていた発作が起きて・・・

■感想
 映画館で予告編を見て「見たい!」と思っていた映画です。子供が7人。ひとり逃げたという予告編でした。なんとなく、当時連載されていたマンガ「MONSTER」(浦沢直樹)のマンガと似ている展開を想像したりしていました。

 主演のアンナ・パキンは、X-MENのローグ役ですね。有名なピアノ・レッスンは私は未見です。上手い演技です。

 全体の雰囲気としては、そう悪くないと思いますし、アメリカ映画のような 怪物をグワーと出したり SFXで怖がらせるような映画ではなくて 昔ながらのじわじわした描き方で恐怖を呼び起こそうとしているような様子は好感をもちました。

以下ネタバレです。マウス反転してお読みください。

でも、あまり怖くない。雰囲気としてはシャイニングに似ていると思うのですが、シャイニングの方がずっと怖かった。。どうしてなんだろう?と考えてみると、見ながら家に縛り付けられて逃げ出せない状況に現実味がないのかなあ? と。家族が次々に取り付かれていくのであればそれはそれでそれなりの説得力があるけれど、かたくなに娘との確執かなにかでその家にしがみついて家を出ようとしない母親が良くわからない。 シャイニングの場合は、家族全員袋小路のわけですから逃げ場がない。 この映画の場合はとる選択肢はいくらでもあるのに、なぜか家は変わらないという不可解さがあります。 また、ラストもちょっと弱いなあ。 やるのならば、遊星からの物体Xくらい、疑心暗鬼をこちらに訴えかけてほしいのだけれど。

 と、この映画を見るときにいろいろな映画を思い起こして比較してしまうこと自体やっぱりB級なのかなあと思います。

でも、映像は印象深くて、正統派の作り方がされている映画だと思います。

September 06, 2006

ロック ユー!

■原題 A KNIGHT'S TALE
■星   ★★★★★

ロック・ユー!
ロック・ユー!ヒース・レジャー ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2006-09-27売り上げランキング : 9331Amazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
中世ヨーロッパ。 馬上槍試合は、由緒正しい貴族の家柄でないとチャレンジできないというものだった。主役のウィリアムが仕えている騎士が試合中に亡くなり、賞金ほしさにウィリアムが止める仲間をふりきって、身代わり出場することにする。

■感想
音楽は、私のようにロックを知らないものでも聞いたことがある ROCK YOU! 冒頭から中世の槍試合でこの音楽に合わせてノリノリの観衆が映し出されて、一気に楽しい雰囲気に引きずり込まれてしまう。
 こういう場面、何かのCMで観たことがあるぞ!と検索したら、どうやらペプシで同じような場面のコマーシャルをやったことがあるんだけれど、でも、でも、 ナイキのCMでなかったっけ? YOUTUBEで検索しても出てこないからこれは私の勘違いだったのかもしれない。 でも ナイキのCMだったらもっと「やるなあ」だけれどなあ。

 ウィリアムの物語としても娯楽映画として十分だと思うけれど、芸のこまかいところがツボ。 途中で ジェフリー・チョーサーが出てきたり
 たしかリチャード2世も出てきたなあ。

私は、民放のテレビ放映で見たからか ラストがブチリと切れたところが本当に残念。 ROCK YOU! ではじまったらこの盛り上がった気持ちはきっと ROCK YOU! で終わらないと。 たぶん、本当の映画はそう終わったに違いないと思う。

 これでは気持ちが治まらない! と録画していた映像の頭に巻き戻して 最後に 冒頭の ROCK YOU!を 聞いて終わりにした。

リンク切れするかもしれないけれど、

 YouTubeのペプシCM ROCK YOUはこちら
画面上の▲マークを押しても動画が見られます。こちらはブリトニー

【小さなネタバレ】 エドtv

注意)小さなネタバレ

この記事は ネタバレを含む感想です。本の冒頭のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。

■原題 ED tv
■星   ★★★★

エドTV スペシャル・エディション
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■説明
マンネリ化したテレビ番組で視聴率に悩む局のプロデューサーが出した企画は、「普通の人の一日を、ウソ偽りなくそのままリアルタイムで流す番組。それもバカバカしい男が良い。」そんなもの誰が見るかと社長は言うけれど、いざためしに流してみると 視聴率がうなぎのぼり。

■感想
 まずは、すなおに、「面白かった」ドラマだったとしたらなんてことないような日常が、全てリアルだったら「このあとどうなるんだろう」とスリル満点。たとえばエピソードの一つ一つは、恋愛であれ、お笑いであれ、そこいらの映画のストーリーに比較するとチープなものなのだけれど、「実話」だということで皆をひきつける。 もちろん、これは本当は映画であって、マシュー・マコノヒー 演じる虚構の世界なんだけれども、見ている私の方も 「なるほどね」とワンクッション置かれた状況で 展開にひきつけられるし、展開にひきつけられている人たちの表情を楽しんでしまう。
 
 別の方向からみると、
以下ネタバレです。マウス反転してお読みください。

皮肉が利きまくっていてこちらも面白い。
テレビ局の人たちはモチロン自分たちがホワイトカラーであることを自認したうえで、ブルーカラーの家庭をターゲットに定め、対象となる人物も 「あまり賢くない人」と条件をつける。 つまり、教養がなく収入がない家庭を見てネタにしようという悪趣味な魂胆。 そういう人だったらお金につられてプライバシー公開を了承しやすいだろうという読みはあたる。視聴者からすると他人の生活を覗くというのは面白かったし、ターゲットからは次から次に出てくるわ出てくるわ予想以上のエピソードがではじめて...。 そのうちにテレビ局は結局ヤラセに走りはじめたり....。

 
 エドよりも、いつのまにか悪趣味な企画をぶちあげ、それが上手く当たり始めたら本気になってきたテレビ局の皆がこっけいに見えてきて。。

 多かれ少なかれマスコミというのはそういう体質を持っているものなのかもしれないな。。などと思いながら見ました。

ラストはハッピーエンド。他人を見下した人たちに、オマエだって!と一矢を報いることができ、「あー面白かった。」で終わりです。内容がばかばかしければばかばかしいほどいいんじゃないかなと思ったのがラスト。

 ところで、このマシュー・マコノヒーは 前に見た映画よりもずっと生き生きしていてイイカンジ。 優しい教養のあるハンサム男より、コッチのほうが向いているんじゃないかと思うほどでした。

June 27, 2006

ザッツ・エンタテイメント

■原題 Thst's Entertainment
■星   ★★★★★

ザッツ・エンタテインメント
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 Books Cinemas That's ...... 園丁  というブログタイトルを目に留めてくださった方がいらっしゃるかどうか。語れば長くなる話。本と映画のブログを作ろうと思い、なんと言う題名にしようかと考えたとき、本や映画は私にとっては大切な娯楽。気晴らし。そういえば、That's entertainmentという伝説的な映画があったらしいなあ。。と考え、ナゼかオヤジギャグ方面に流れ、その当時から
植物の栽培も好きだったので、 That's 園ter丁nment としようかと。結局逡巡したあげくに「このブログタイトルでイイヤ」と決めてしまったといういきさつがあります。

 ところが、こんな風にブログタイトルにしているにもかかわらず、私は一回もこの映画を観たことが無かったのです。伝説的な映画であると言うことだけしか知らず、どういう内容かも知らず。

 昨日BSで観たところ、オオ!こういう映画だったのか!。古いミュージカル全盛の頃の映画のシーンが解説とともに次々に現れます。私の大好きな「雨に唄えば」のシーンも「オズの魔法使い」のシーンも出てきました。一度も観たことのない映画もたくさんありました。 不思議なことに、この映画を見ていると 妙にディズニーランド、ディズニーシーを思い出します。
 ショウボートの船はディズニーランドに浮かんでいる船と同じように見えますし、その上で繰り広げられる歌とダンスはまるでディズニーランドのパレードのよう。 他にもいろいろなミュージカル映画のあちこちが アメリカンウォーターフロントの町並みに似ていたりしていました。 もちろん、この映画がディズニーランドに似ているわけではなく、たぶんディズニーランドがこの時代やこの時代のショウを意識して作られているのだと思います。

 なによりもすばらしいと思ったのは人の力です。CGの無かった時代、ショウは全て人が演じています(一部平坦なアニメーションと
競演した場面もあるにはありますが。)その、技術のすばらしさは大変な重みをもって画面のこちら側に迫ってきます。ダンスができて、歌が歌えて顔も美しい。これこそスターだ!という人たちが繰り広げる贅沢な映像。 

もちろん、この映画の中で取り上げられている映画をリアルタイムで観たことはありませんが、とても懐かしい思いを感じながら昔の映画のすばらしさをあらためて思い知った映画でした。
 今の映画はこういうものはたぶん無理でしょう。CGでないセット、CGでない技。こういうものは今となってはとても貴重なものだと思いました。

April 26, 2006

恋するための3つのルール

■原題 Mickey Blue Eyes
■監督  ケリー・マキン
■星  ★★★

恋するための3つのルール
恋するための3つのルールヒュー・グラント ケリー・マキン

ポニーキャニオン 2000-12-20
売り上げランキング : 17,420

おすすめ平均 star
star日本人でも笑えるコメディ
star邦題が?です
starコレは良い

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■説明
 ヒュー・グラントはオークションハウス勤務。3ヶ月前に付き合い始めたジーン・トリプルホーンにプロポーズするが、彼女は「ダメよ」と言う。 二人は愛し合っているはずなのにナゼ? 実は彼女の父親(ジェームズ・カーン)はマフィアの一員だったのだ。

■感想
 前半までは「マフィアがらみのコメディ」っぽいコッテコテのコメディ。ヒュー・グラントはここでは気弱でたよりにならない優男を演じている。困った顔やおどおどした顔はいつものパターンながらうまい。 ジーン・トリプルホーンは当初ちょっと違和感があったけれども、ドレスアップしたときに格別綺麗。目と目が離れたジョン・F・ケネディ夫人だったジャクリーンのような雰囲気で、ショートヘアが首の長い彼女に良く似合っている。
 でも、「ありがちだよなあ」という印象を逃れきれない。あまりにも類型化しているのかな。。と2回くらい途中でだれて眠くなって中断。 ところが、後半。あることが起こって 「どうなるんだろう」となかなか気になる展開に。 後半はテンポ良く進んでいたと思う。
 コメディ映画だからオチが見えてしまうところが難点でもあり、またそこがよいところでもあるのかも。

 前半は★★ 後半は ★★★☆ という感想でした。前半眠くても、後半まで辛抱して見てみる価値はあるかも。

 テレビでは 恋するための3つの条件という邦題で放映されていたと思う。 元題の Mickey Blue Eyes は この話の中に出てくる人名。 3つの条件はなんだったのか? いまだにわかっていない。(^^;)

April 21, 2006

恋する遺伝子

■原題 Someone Like You
■監督  トニー・ゴールドウィン
■星  ★★☆

恋する遺伝子
恋する遺伝子アシュレー・ジャド ヒュー・ジャックマン マリサ・トメイ

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2002-06-07
売り上げランキング : 8,258

おすすめ平均 star
star大人のハウツームービー?
star近すぎて見えない素敵なモノ
starヒューさまぁ♪

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■説明
アシュレイ・ジャッドはテレビ局勤務。同僚には若い女の子ととっかえひっか付き合っているいけすかない ヒュー・ジャックマンがいる。そんなある日、グレッグ・キニアに会い、一目で恋に落ちてしまったのだけれど。。

■感想
アシュレイ・ジャッドがかわいくてすばらしいスタイルで、それに見とれているうちに、あーら映画が終わっちゃったわ。という感じ。まるでバービー人形が動いているかのよう。
 恋に落ちた相手のグレッグ・キニアは妙に頬の辺りがもったりしていてひげが濃く、好みではない。 絵面的には やっぱり ヒュー・ジャックマンの小さくまとまった顔とアシュレイ・ジャッドの小顔同士が良くお似合いだよなあーなんてそんなことを考えながら見ていた。(私の好みは映画としてはあまり関係のないことだけれど)
  
 お話としては、メグ・ライアン路線と思える感じ。
上司を演じるエレン・バーキンの下方向にたれた目と口角がすごく対照的だった。

 なによりも、そんなことばかり気になるということは話の筋に入り込めてないからこそだと思う。ストーリー展開がなんとなく安直すぎて安っぽく、子どもっぽいからかなあ。 もっと若い頃に見たら違う感想を持ったかもしれない。そう考えてみると、ここでいう年増役の エレン・バーキンやら お姉さん夫婦の言動はもしかしたら若い世代にとってみたら新鮮なものなのかなあ。。と。
 old cow の私は思ったのでした。

トゥー ウィークス ノーティス

■原題 Two Weeks Notice
■監督  マーク ローレンス
■星  ★★★☆

トゥー・ウィークス・ノーティス 特別版
トゥー・ウィークス・ノーティス 特別版ヒュー・グラント マーク・ローレンス サンドラ・ブロック

ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-11-18
売り上げランキング :


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■説明
 ハーバード卒のサンドラ・ブロックは父・母ともに法律畑出身のお堅い家柄。正しいという信念のために行動するということを小さい頃から叩き込まれているが、それが邪魔をしてか、お金が儲かる職には恵まれず貧乏暮らし。 ヒュー・グラントは利潤追求で大きくなった会社の社長。その社長に、ひょんなことから雇われることになったサンドラ・ブロック。

■感想
 またもや 「トゥー ウイーク ノーティス って何?」特にノーティスって何? とつづりさえも想像できなかった私。英語が苦手だとサッパリ。 つづりを見て ああ、Notice か。とやっと少し落ち着いたりしましたが 邦題は難しいです。

Like movie,nagi style
さんの 映画検索「ト」によると、

解雇するなら2週間前に通達をせよ、もしくは雇い主に通達せよと言うアメリカの職務条件の1つ。

とのこと。
へえー。そうなのか。と妙に納得。
 同じく、検索でヒットした 予告屋さんの 2003年2月25日には
 
予告完成直前に邦題が変更になった「トゥー・ウイークス・ノーティス」予告編のメインタイトル差し替え作業。
 とあるので、邦題を決めるというのは難しいのだろうなあとおもいつつ。(この予告屋さんのページはなんだかおもしろそうなので後ほどじっくり見せていただくことにしよう)

さて、ヒュー・グラント お決まりのお金持ちのヤサ男が出る「ラブコメ」の典型という感じのこの映画、肩の力をぬいてラクーにゆるーく見るのが良いと思います。

 サンドラ・ブロック、顔がごっついから私は好みではないし、顔からするとライバル役の アリシア・ウィット の方が好みなはずなんだけれど、このアリシアがまー。特に何をしているわけでも、意地悪なわけでもないんだけれど、妙にその無邪気な行動にムカつく女で、「あーわかるぅー」と。彼女には悪気がないだけにサンドラも打つ手ナシ。すごすごと引き下がるしかない気持ち。なんだかスゴークよくわかるぞ! で面白く見ることができました。

 ヒューもサンドラも いつもの味という感じ。まあ、「寅さん」を期待して「寅さん」を見るとか 「水戸黄門」を期待して「水戸黄門」を見るとか そういう感じで安心して見ることができる映画かなー。
 

April 03, 2006

Dr.Tと女たち

■原題 DR. T & THE WOMEN
■監督  ロバート・アルトマン
■星  ★

Dr.Tと女たち ~スペシャル・エディション~
Dr.Tと女たち ~スペシャル・エディション~リチャード・ギア ロバート・アルトマン ヘレン・ハント

ハピネット・ピクチャーズ 2003-11-27
売り上げランキング : 20,016

おすすめ平均 star
starギア様ならではの役どころを楽しむ映画。
starギアさまファンのための映画??

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■説明
 産婦人科医のリチャード・ギアの娘が近々結婚するので、奥さんはその準備に忙しい。彼のクリニックは大変人気があり、ハンサムな彼の周りには、お金持ちの暇でワガママな奥様たちがたくさん。

■感想
 私はこれまでいたるところで有能な女性をたくさん見てきています。世の中には「女はバカだ」と十把ひとからげで男女差を語る人も多いですが、だいたい社会に出てそれなりの仕事をしている女性は認められるために、男性以上の働きを必要とするからか、知的な人が多いのです。 仕事をしていない人でも、ネットで出会い、いろいろとお付き合いをさせていただいている方々の思慮深さや知識にはいつも驚かされることが多いのです。ところが、最近 女性である私から見ても 「ああ、コレだから女はバカだと言われるんだよ」という人を多く見るようになりました。これは私の生活環境が変わってしまったからでもあるのですが。
 人の噂がどんどん大きくなって伝わる。瑣末なことを気にするわりには重要なことを気にしない。「今・何をするべきか」「ここでは何ができるところか」そういう社会の大きな決まりごとにサッパリ気付かずに、まるで世の中には自分しかいないような傍若無人ぶりでも、いたって本人は「これで正しい」と思っていたりするようです。そういう人を見るにつけて じれったいやらなんやら。

 いえ、これは「女がバカ」というよりは、社会に出ていないために、社会生活の規則がわかっていないからこそ発生していることだと思うのですが。悲しいことに私は女性。 男尊女卑の男性だったら「だから女の頭は足りない」のひとことで片付けることが出来ると思うのですが、同じ女性の立場からして、「どうして、ここで個人の都合を持ち出すんだろう」とか「どうして、手順をととのえようとしないんだろう」と思うと同時に、彼女たちが社会の決まりを知らないばかりに 「バカ」扱いされる様子を見ると心穏やかではいられません。

 そんなはがゆい経験を最近もしたので、この映画はとても不快でした。なんといっても出てくる女たちがそういう男尊女卑の男たちがとらえているであろう「女」の典型だったから。 このにくたらしくなるほどの皮肉がアルトマン監督の持ち味なんでしょうね。それと、見ていて不快さを感じる場面描写。
 実際は、こき下ろされたのは女性だけでなく、リチャードギアが代表する男性もです。

 そんなバカな女たちに付き合ってへとへとになった挙句に、結局「こんな生活もう嫌だ」と夢に描いたことは一人相撲だったとわかったり、 伊丹十三 監督の 映画に出てきた 死の床に就きながらも家族のご飯を作るお母さんのように、つい自分の仕事をこなしてしまうような彼も、アルトマン監督の皮肉なのでしょう。

 アルトマン監督は有名な人ですが、この映画を見る限りでは彼の人間性が好きになれません。
そんな映画でした。 全編にわたって不快で苦手な映画です。コメディだそうですが笑えませんでした。  (ごめんなさい。あくまでも、私の個人的な感想です。)

March 22, 2006

幸福の条件

■原題 INDECENT PROPOSAL
■監督  エイドリアン・ライン
■星  ★★★

幸福の条件
幸福の条件ロバート・レッドフォード エイドリアン・ライン デミ・ムーア

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-10-21
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■説明
 学生時代からの付き合いの デミ・ムーアと ウディ・ハレルソンは結婚して7年目の夫婦。自分たちなりに幸せな生活を送っていたのだが、世の不況により、一文無しになってしまいそうになる。
 二人の希望の象徴のように夢を持って建てようとした家までも差し押さえられてしまう。

■感想
 ロバートレッドフォードの演じる大金持ちが、デミムーアに一目ぼれして「奥さんと一晩過ごす代償にお金を」と言い出すことにより微妙になっていく デミ・ムーアとウディ・ハレルソンの間柄という筋。

 ジャケット写真を見るとなんとなくエッチっぽい雰囲気を期待しそうな雰囲気ですが、内容はそういうものではなく、優等生風のロバートレッドフォードらしい話ではあります。ま、それなりのシーンはあるにはありますが。

 私が一番印象に残ったのがデミ・ムーア。 まずは学生時代のサエないデミ・ムーア。ずらりと銀色の歯列矯正器具をつけたまま笑う顔が「ひっ!」と思うくらい怖い。 それから、結婚後からロバートレッドフォードと会うまでのデミ・ムーア。こちらは、相変わらず肩幅が広くてゴツイ体に素っ頓狂なファッション。この当時ってこういうファッションがはやっていたのかな? どれひとつとってもヘンテコな格好です。 ロバートレッドフォードと会って、それなりの場所に出かけるデミ・ムーアは、「うーん。やっぱり綺麗な人ではあるんだねえ」とうなる。でも、この人顔が小さすぎるのかどうも体とのバランスがヘンなんですよね。妙に胸が大きいし、それを意識してだかこの人がこの映画の中で着るドレスがよく見るとどれもなんだか違和感のあるデザインで。男性には人気があるのかもしれないけれど。

さて、映画のストーリーの方は 日本にもつい最近世を騒がせた「金で全てが買える」と言った人がいましたが、この映画の中のレッドフォードがまさにそれ。「この世にはお金では買えないものもある」というデミ・ムーアに反発して「金で買えないものはない」と言い切ります。
 ロバートレッドフォードの役柄は、まあさすがといったところでしょうか。年をとっていても青年の面影があるようなさわやかさをどこかに残した印象は、彼以外では難しい役どころだったかもしれません。
 年をとっても、恋する役柄というのは難しいです。いやらしい感じならばわりと誰でもだせそうな雰囲気ですが、サラリとそういう感じを与えない演技は彼ならではなのかと思いました。反対に彼にはドロドロのエッチっぽい役のほうが無理なのかも。
 
  一番重要なところなのに、わからなくて残念だったのは、コインのどっちが表でどっちが裏かということ。たとえば10円だったら平等院鳳凰堂 のある方が表とか。 コインがバッチリ写っていても 「あれ?こっちが表なの?裏なの?」とわからない。

 内容としては、うーん。「ありえなーい」いや、いくらお金に困っていてもそれはないでしょう。そういう決断をするのは、すでに信頼関係がお互い失われていますわ。なんて思ったりしました。

 デミ・ムーアが好きな人やロバートレッドフォードが好きな人にオススメということでしょうか。
 

March 18, 2006

ハート・オブ・ウーマン

■原題 WHAT WOMEN WANT
■監督  ナンシー・マイヤーズ
■星  ★★★

ハート・オブ・ウーマン
ハート・オブ・ウーマンメル・ギブソン ナンシー・メイヤーズ ヘレン・ハント

ポニーキャニオン 2003-11-19
売り上げランキング : 30,416

おすすめ平均 star
star誰も分かってくれないとの悩みを共有
starメル・ギブソンの印象が変わった一本
starラストは時間切れかな

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■説明
 メル・ギブソン扮する主人公は、今となってはセクハラともとられそうな広告を主体に作っている男。実際、彼に対するまわりの女性の評も最低。でも、そんなことはまったく知らず、悠々自適周りのことなどまったく眼中になくわが道を行っている。 ところが、ちょっとしたハプニング。別れた妻が再婚することになり、新婚旅行中に15歳の娘を預かってくれとのこと。娘は彼のことを親として認めていないし、難しい年頃だし。おまけに、広告収入がぱっとしないということで、新しい上司に女性が来るという。大ピンチ。

■感想
 ストーリーは「わりとよくある」感。コメディだからそれもまた良しなのかな。メル・ギブソンはハードボイルドな役やカッコイイ男の役をやるよりも、ちょっとドジだったり、ヘンだったりした「いい人」の役をやる方が私は好きだ。顔がくどい?からかなあ。
 偶然だけれど、最近見た「恋愛小説家」のヒロイン ヘレンハント がこちらでは別人のような役だった。 
 
 それなりに楽しめたけれど、無理して見る必要がないような、可もなく不可もなく。。みたいな感じでした。 メル・ギブソンのファンだったら押さえておくと良いという感じでしょうか。

邦題の 「ハート・オブ・ウーマン」というのがあまりしっくりこないなー。 2001年作なので、そう古いわけではないと思うのだけれど、「女の人の’考えていること’がわかる」というときに使う単語は ハート じゃないよなあ。。と  「彼女のハートがわからない」なんて、今じゃ言わないと思う。たぶん。
 

March 09, 2006

ハートブレイカー

■原題 HEARTBRAKERS
■監督 デヴィッド・マーキン
■星  ★★★★

ハートブレイカー
ハートブレイカーシガニー・ウィーバー ジェニファー・ラヴ・ヒューイット ジーン・ハックマン

アミューズソフトエンタテインメント 2002-06-28
売り上げランキング : 21,563

おすすめ平均 star
starお宝度高し
star軽く楽しめるコメディ
starシガニー・ウィバーの明るい演技がいい

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■説明
幸せな結婚式を終えて、お姫様抱っこをしてもらったシガニーウィーバー。しかし、廊下の長さがなんとなく。。。。んん? コメディの予感。 中年女性の魅力をふりまいて、あっと驚くシガニーさんの大胆さ。。。だけれど。。。。

■感想
どういう映画だか知らずに見始めたら、妙に楽しい映画でした。 エイリアンのころのシガニーさんからは想像もつかないようなゴージャスぶり。 そう考えてみると、彼女はエイリアンみたいな体力系以外もいろいろな役をこなしている女優さんなんですね。
 筋はだいたい読めますが、それが安心につながって気を楽にして随所の笑いを楽しめます。
ジーンハックマンの鼻の頭が赤いへんなオヤジも。 レイ・リオッタの怪しい顔つきも、そうして妙にウブなところも。 たぶん、男性は ジェニファー・ラヴ・ヒューイットのハタから見ると支離滅裂・意味不明な行動も。気に入るんじゃないかなー。

 テンポよくてストレス解消にもってこいの楽しい映画です。

公式サイトはこちら でも、ここには筋もわりと書いてあるので。。。私としてはあまりあらすじを知らずに見たほうが楽しめると思います。

以下ネタバレ
フォントの色を変えていますのでマウスで反転して読んでください
不気味なメイドさんはもしかしたら ヒッチコックのレベッカで出てきた?
元夫を縛り付けるのは?もしや氷の微笑?なんとなくシガニーさんとシャロンストーンの雰囲気もなぜか似ているような気も? とこちらでもたのしめました。

February 21, 2006

フレッチ

■原題 Fletch
■監督 マイケル・リッチー
■星  ★★★★

フレッチ / 殺人方程式
フレッチ / 殺人方程式チェビー・チェイス マイケル・リッチー ジーナ・デイビス

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-11-25
売り上げランキング : 40,268


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■説明
 新聞記者のフレッチーは、変装して麻薬取引を追っていた。数々の変装もお手の物だ。

■感想
 980円だったので、なんとなく購入したのだけれど、これが意外とおもしろかった。
ジャンルとしたら ハードボイルドなコメディ。多少推理も交えて。
なんといっても 「ああいえば、こういう」というフレッチの行き当たりバッタリの機転。いつもヒヤヒヤしながら見守って案外すんなりといろんなことができてしまったり。適当に話を合わせているときの表情がこれまた絶妙。見所はやっぱり変装。 ジーナ・デイビスも出ていたりしてかなり楽しめた。

 微妙な場面も、暴力シーンもほとんどないので、家族で見られると思う。残念なことに、音声が英語のみ。980円だからしょうがないか。子どもは字幕が読めるようになってからということかな。

February 17, 2006

フォーチュン クッキー

■原題 FREAKY FRIDAY
■監督 マーク ウォーターズ
■星  ★★★★

フォーチュン・クッキー 特別版
フォーチュン・クッキー 特別版ジェイミー・リー・カーティス メアリー・ロジャース リンジー・ローハン

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-12-21
売り上げランキング :


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■説明 娘と息子をもつテスは、来週の金曜日に結婚する予定の、精神科医。反抗期?の娘と衝突することはあるけれど、幸せな生活をしていたのだが。。。チャイニーズレストランで娘と喧嘩をしたことから娘と体が入れ替わってしまう。 娘は娘で大切なバンドの晴れ舞台。母は母で結婚を目の前に控えているのに、期日までに元に戻りたい。。。

■感想
 ディズニー映画なんですね。だから、まあ安心して子どもと一緒に見られるというもの。なによりも、テス(ジェイミー・リー・カーティス)の変身ぶりがものすごい。どう見てもオバチャン体型バリバリで、ああ、どこの国も母ってこんなものかしらねーというテスが入れ替わったとたんに見せる変わりようは胸がすくよう。 バンド活動のミスマッチさも良い味出しているって感じ。
 そう思ってみていたら、この映画で、彼女はゴールデン・グローブ賞にノミネートされたそうで、なるほどー。
 ストーリーとしてはありがちなものなので、意表をつかれるということはありませんが、その分、安心して見られるお茶の間映画だとおもいます。

December 12, 2005

いとこのビニー

■監督 ジョナサン・リン
■原題 MY COUSIN VINNY
■星  ★★★★★

いとこのビニー
B0007WZTR0ジョー・ペシ ジョナサン・リン マリサ・トメイ

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-04-28
売り上げランキング :

おすすめ平均 star
starドタバタ痛快なサクセス・ストリー
starおもしろいですよ。
starあのホテルはどうだろう!?

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■説明
 大学生のビルは友達と二人で車で旅行中。途中コンビニエンスストアで食料などを買い込むことにするが、予算が少ない。 倹約しながら購入品を検討。 最後にツナ缶を買ったつもりが、ついお金を払い忘れてしまう。 知らないながらも万引きしてしまったことに気づいたとき、後ろからパトカーがついてきているのに気づく。 まさか、ツナ缶ひとつで。。。

■感想
 1000円以下のDVDだなんて!と興味本位で購入。もともとこのタイトルは聞いたことがなかったけれどなんとなくアマゾンの評をみるとよさそうだし。。とダメモト気分で購入して当分見ないまま手元にあったのだけれど、ものすごく面白かった。 絶対のオススメ。
 リーサルウエポンシリーズにもよく登場している ジョー・ペシが いとこのビニー 、美人だけれどなぜかファッションセンスがハデハデのビニーの婚約者が マリサ・トメイ 彼女はこの映画で アカデミー賞助演女優賞をとったとか。 たしかに! ものすごく好きなキャラクターでした。
 
 もちろん、コメディ。 ジョー・ペシのいつもの雰囲気でドタバタと弁護がはじまりますが、後半の盛り上がりはもう! (盛り上がりについて、書きたいけれど、それを書いちゃオシマイだしなー。見てのお楽しみ) 
ネタバレ マウスで反転してみてください。後半は ジョー・ペシのまじめな顔が コロンボ刑事 の ピーター・フォークみたいに見えちゃう。
あー。本当におもしろかった! もっと内容について書きたいんだけどなー。うーーー。

November 10, 2005

アバウト ア  ボーイ

■監督 ポール・ウェイツ クリス・ウェイツ
■原題 about a boy
■星  ★★★★★

アバウト・ア・ボーイ
B00081U4NYヒュー・グラント ニック・ホーンビィ ポール・ウェイツ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-04-08
売り上げランキング : 3,988

おすすめ平均 star
star人は孤島か?
star何度も見返すたびに新たな発見があります
starヒュー・グラントのための映画

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■説明
 それなりに都会的で相変わらずの軽い生活をしているウィル・フリーマン(ヒュー・グラント)は、もう40間近なのに、定職についたこともなく、恋愛も長続きしたことがないという自他共に認める「中身のない男」妹からは人生を考えるようにと諭されるがどこ吹く風

■感想
 そんなに期待せずに軽いものを見たいと買い置きしてあったDVDを物色してみたら、面白かったー。
ヒューグラントが出演した映画の中で一番好きかもしれません。
主役の男の子の雰囲気がなんとなく 「ああ、だからいじめられるんだな」という雰囲気をうまく出していて、なのに、映画を見すすめるにつれて、彼がずいぶんけなげに見えたり、頼りがいがあるように見えたり、そうしてずいぶんかわいく見えてくる。うまいなあと思いました。
 あちこちに期待を裏切らないおかしさがありながら、テーマは深く、そうして全体に暖かい。とてもよい映画だったと思います。
 見終わった後、 about a boy という題についてふと、(ほんの少しだけネタバレなのでフォントの色を変えます。反転してみてください) これは、 a boy =マーカスとおもわせておいて、実は ちょっとトシを食っているけれども ウィルのことでもあるんじゃないかなーと思っていたら、特典映像で、監督たちが この映画には 二人のboys が出てきます なんていっているのでビンゴ!とうれしくなりました。

いつもの ちょっと長めの髪のヒューグラントよりも、短くてつんつん立った髪のヒューグラントは、皺がたくさんの笑顔も若々しくて 好きでした。 彼は長髪・スーツよりも、こんな風な彼の方がステキだなあ。なんて、役柄に惚れる私の悪い癖です。

 11歳の子どもが中心人物として出てくる映画で、家族で見ることができますが、セ が頭に付く言葉くらいは会話に出てきますので、それさえも知らない「セ×××」ッテナニ?という ナニナニ世代の子どもと一緒にみると説明に困るかもしれません。

 ちょっと 子ども関係で心配ごとがあって、落ち込んだ気分をすっきりと明るくしてくれた映画です。

October 14, 2005

スパイダーマン  2

■監督 サム・ライミ
■原題 SPIDER-MAN 2
■公開年  2004年
■公式ページ スパイダーマン
■星 ★★★★

スパイダーマンTM 2
B000ALVY0Oトビー・マグワイア サム・ライミ キルスティン・ダンスト

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-09-28
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おすすめ平均 star
starヒーローアクション1番人気

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■説明
スパイダーマンのピーター・パーカーは(トビー・マグワイア)どうもさえない毎日を過ごしていた。スパイダーマンであるがために自分の生活を犠牲にすることもあるし、持ち前のドジが原因のこともある。
 勉学もおろそかになり、バイト代がはいらないために家賃も滞納している。

■感想
 ピーター・パーカーほどついてないやつはない。多少のドジは愛嬌。そんなの彼くらい勉強ができれば問題ではないはずなのに、なぜか友達運・恋人運に見放されているとしかおもえない。
 みるからに、意地が悪そうな(ファンの人ごめん) メリージェーン MJ (キルスティン・ダンスト)は、自分の舞台を見に来てくれないからとさっさとほかの男に乗り換えようとするわがままぶりだし、親友?のハリー・オズボーンは、ピーター・パーカーのことを友達と言う割には、ピーターの言い分を聞こうともせずに、自分の主張ばかりを押し通し、ピーターを責める。 勉強ばかりしていたせいか、身内にやさしいひとばかりいたせいか、ピーターはそういう状況に気づかないのだろうか? 「これが親友?」「これが恋人?」という疑問はもたないのだろうか?

 キルスティン・ダンストって、どこかで見た顔だと思ったら、ジュマンジの子なんですね。もうひとつはインタビュー・ウイズ・バンパイアに出ていたとのこと。 あの頃はそんなに意地悪そうな顔じゃなかったような記憶。今度見直してみよう。

 という話はさておき、単なるアクションとして脳みそ空っぽにたのしむぶんにはかなり楽しめました。
ドクターオクトパスの オクトパスというよりは?な動きもおどろおどろしくて良いし。
なんといっても、ピーターパンを買おうかとおもったときに見つけた3枚組3000円のDVDだったので、満足度は高いです。(DVDの規格がゆらいでいるからか、最近とても安いですね)

半額半蔵 メガ・ヒットパック「スパイダーマンTM2」「バッドボーイズ 2バッド」「ピーター・パン コレクターズ・エディション」
B000AOXE22トビー・マグワイア サム・ライミ マイケル・ベイ

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-09-28
売り上げランキング : 1,803


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September 21, 2005

80デイズ

■監督 フランク・コラチ
■原題 AROUND THE WORLD IN 80 DAYS
■公開年  2004年
■公式ページ 80デイズ
■星 ★★★★

80デイズ
B0007MCIW4ジャッキー・チェン ジュール・ベルヌ フランク・コラチ

ポニーキャニオン 2005-03-16
売り上げランキング : 14,782

おすすめ平均 star
star80days大好き!
star最高☆
star豪華競演!!

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■説明
80日間世界一周のリメイク?版。こちらは ジャッキー・チェンが主役の盛りだくさんの映画になっています。 賭けによって80日間で世界一周をすることになったが、さてどうしよう。。

■感想
「80日間世界一周が見たい」と夫が以前から言っていたのですが、私の方はといえば、昔吹奏楽クラブで演奏したあの80日間世界一周のテーマがまず浮かび、その映画ってどんな映画だったっけ。気球で旅をするはずだけど。。と、記憶も見たのか見ていないのか定かでないし、昔の映画はときどきとんでもなくはずすことも多いので、「ふんふん」と生返事していました。

 先日夫が息子と一緒にレンタルビデオ屋で借りてきたのが 80デイズ。 あ、こんな映画があったんだ!(夫よ、私が古すぎたのね。スマン!)でした。

 念願かなった夫は「おもったよりも面白くなかった」とブルーになっていましたが、私のほうは楽しくてよかったという印象でした。夫の場合は期待が大きすぎたのですね。多分。

 まずは、最初に出てくる発明品の見ただけで楽しくなるような形。残念なのはその発明品で旅をはじめるんじゃないんですね。まずはその発明品で旅してほしかったなあ。たくさんの奇想天外の発明品が見たかった私はちょっと残念。(^^) 検索してみると ジャッキーファンにも人気が高いようでした。私はファンではないけれども、彼のエンターテイメント性は十分に発揮できていたと思います。 ストーリーと絵づらはちょっと インディジョーンズっぽいなあという感もありました。アーノルド・シュワルツネッガーのあの役は! なかなか良いスパイスだったと思います。

なーんにもすることのないだらだらの休み(まさにこの前の我が家の休み)に子どもと一緒に見るには良い選択だったと私は思いました。

エアレース

■監督  フィリップ・J・ロス
■原題 Air Race
■公開年  2002年
■星 ★★★

エアレース
B0006SLE42アダム・ボールドウィン フィリップ・J・ロス ウィリアム・ザブカ

ジェネオン エンタテインメント 2005-02-04
売り上げランキング : 54,778

おすすめ平均 star
starネタは面白いがそれが活かしきれてない

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■説明
 飛行機が小さい頃から好きだった兄弟が夢を実現してパイロットになる。そうして、空のF1と呼ばれるエア・レースに参加。ところが、レースの最中の空中給油中に事故が発生してしまい..。
主役がアダム・ボールドウイン

■感想
 DVDで見たから余計にそのように感じるのかもしれないけれど、海外のテレビドラマを見ているかのような感じ。着想はそこそこおもしろいし、ストーリー展開もまあまあなのだけれど、なににせよ、突っ込みどころ満載の脚本がちょっと詰めの甘さを感じてしまう。 テレビドラマという感じは、普通の映画のように丹念に時間をかけて積み上げず、わりと安易に製作できちゃったんじゃないかなーなどと思いました。

 つっこまず、そうだったんだーとストーリを追うと、普通のドラマのように見ることのできる映画です。
息子(先日8歳になったばかり)はかっこよくてかなり面白いという感想でした。
 薀蓄たれの父母は、「そんなことありえなね」なんて「ありえない探し」をしてしまったことは反省。
本来映画とはもともと虚構なので、息子のように素直に見るのが良いのだと思います。
 残虐シーンも性的描写もないので、子どもさんと一緒に見るには良い映画かもしれません。
(事故のシーンは出てきます)

September 20, 2005

ガーフィールド ザ・ムービー

■監督  ピーター・ヒューイット
■原題 Garfield: The Movie
■公開年  2004年
■公式サイト ガーフィールド
■星 ★★★★

B000A0K582ガーフィールド ザ・ムービー〈特別編〉
ビル・マーレイ ピーター・ヒューイット ブレッキン・メイヤー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-07-07
売り上げランキング : 4,282

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■こんな人にオススメ
 猫好き・犬好き・ガーフィールド好き

■説明
 なんとなく、ふてぶてしくてオヤジっぽいが、憎めないキャラのガーフィールド(猫)の飼い主が高校時代から片思いの獣医さんから子犬(オーディ)を預かることになった。 ガーフィールドの地位が危ない?

■感想
 自分ひとりだとレンタルで借りるつもりもないくらい興味がなかった映画だったのですが、息子が「見たい見たい」と前から言っていたため 「ま、見ようか。」と。
 ところが、予想外にたのしめました。 まずは、CGの出来。 ガーフィールドのみCG、それ以外は実写がうまく出来ていること。(亡きディズニーが見たらきっと「これだよ」と叫んだだろうなあ。。。)ガーフィールドのふさふさの毛並みもずいぶんとやわらかそうにできていて、歩き方もあのでっぷりしたアニメがそのまま猫としてあるいているかのような。
 モーションキャプチャーかなにかを利用したのかな? 

 がーフィルド本家本元のマンガも見たことがないのでどんな猫やらわからずにいた私。
まー。口の悪い猫。しかし性根はイイヤツ。という憎めないキャラでした。

息子いわく「 ムーミンの ミーみたいな性格だね」とのこと。うん確かに。しかし、私から見るとあくまでもミーのほうは女の子。ガーフィールドはちょっとオヤジっぽいように思います。

 こどもと一緒に楽しく見るのに良い映画だと思います。


September 08, 2005

10日間で男を上手に振る方法

■監督  ドナルド・ペトリ
■原題 HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS
■公開年  2003年
■公式サイト 10日間で男を上手に振る方法■星 ★★★

10日間で男を上手にフル方法 スペシャル・コレクターズ・エディション
B00009XLLHケイト・ハドソン ドナルド・ペトリ マシュー・マコノヒー

おすすめ平均
starsラブコメはマシューの時代?
stars理屈ぬきに楽しい
stars微笑ましいラブコメ
stars恋愛ものを観よう!
starsなかなか

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■こんなひとにオススメ
 やっぱり、まずは独身女性でしょうか。その次に独身男性?(^^)それから、胸なしに悩んでいる?あなたにも。(そういう私も胸なしです。) さらりとコメディでもみて明るい気持ちになりたい人にも。

■説明
 女性雑誌記者のアンディ(ケイト・ハドソン)は専門の時事問題などの記事を書きたい。ところが求められている記事は美容や恋など。失恋したばかりの友達に助け舟を出して、男性がいやがることばかりをして男にどうやったら振られるかという反面教師の記事を書くことになってしまった。

■感想
 アンディのやる「女の子がやってしまいがちな間違い」というのがおかしすぎて、でもこういう思いこみ激しい女の人も、探せばどこかにいそうで、ちょっとウケます。そんな仕打ちにあっても理由があって必死に彼女に尽くすベン(マシュー・マコノヒー)がちょっと気の毒になるくらい。ま、理由が理由なのですけれど。
 ケイトハドソンはとてもかわいらしくていいですねー。 ドレス姿のときに、今の時代に真っ向からたちむかう 貧乳ぶりを堂々とさらしているのがおお!と。 私も胸なし人間なのですが、彼女ほどではないかもしれないとちょっと思いました。(^^;)コンプレックスをお持ちの方にもオススメです。(なんちゃってー)

 会話やらエピソードが 思春期の子供さんとみるとご家庭によっては気まずくなる可能性があるかもしれない部分があります。シーンとして問題はなさそうにも思うのですが。

リジー・マグワイア・ムービー

■監督  ジム・ホール
■原題 THE LIZZIE McGUIRE MOVIE
■公開年  2003年
■星 ★★★

B0007LXPX6リジー・マグワイア・ムービー 特別版
ヒラリー・ダフ ジム・ホール アダム・ランバーグ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-07-20
売り上げランキング : 710
おすすめ平均

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■こんな人にオススメ
 中学生くらいの女の子。たのしくてテンポの良い映画を見たいと思っている人

■説明
ドジなリジー(ヒラリー・ダフ)は中学校の卒業式で突然代役スピーチを頼まれるが、うまくいくわけもなく、大失敗をやらかしてしまう。そんな姉の姿をビデオにおさめる弟。
 さて、そんなリジーがクラスメイトと一緒にイタリア旅行へ行くことになった。

■感想
 中学生くらいの女の子が夢見るようなシンデレラストーリー。学園物に必須の 人気者の意地悪なクラスメート。厳格でコワイ先生。そうして主人公は のろまでドジなカメ<古い?
こんな私でも、元気一杯!
 というお決まりのストーリーです。 目新しくはないストーリーですが時代劇のように定型にはまっているので安心してみられます。また、イタリアの風景はとても綺麗。ヒラリーダフの普通の女子中学生姿と変身後の姿をみくらべるという楽しみもあると思います。

September 02, 2005

トスカーナの休日

■監督  オードリー・ウェルズ
■公開年  2003年
■星 ★★★★
■公式サイト トスカーナの休日

B00063IX2Sトスカーナの休日
山路和弘

おすすめ平均 star
starトスカーナの美しさを存分に堪能できます
star今年のベストムービーDVDです!!
starやさしい映像と心
star観るたびに幸せ度が増す映画
starトスかな?

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■こんな人にオススメ
 ダイアン・レインが好きなひと。イタリアが好きな人。
 ちょっとしたコメディ(ハッピーエンド)が見たいなあと思う人。

■説明
 作家でありながら最近は書評で売れっ子のフランシス(ダイアン・レイン)。以前酷評されたという人がパーティに現れて、順調に行っているとばかり思っていた夫が浮気をしているらしいことをほのめかす。
かくして、浮気は本当。そうして離婚へ。稼ぎは彼女の方があるからと、浮気をしたはずの夫から慰謝料請求まであり、家もとられることに。踏んだりけったり。そういうときたよりになるのは友人。。

■感想
 最初に ★の数。甘いです。 イタリアの美しい風景とダイアンレインに★1個おまけしました。
ストーリーはコメディ?でしょうか。 お猿さんのような顔をして泣くダイアンレインの潔さにびっくり。それからイタリアは本当に綺麗です。

 が、辛口なことを書くと、
ちょっとすべてが中途半端かなーと。
たとえば、「旅愁」や「ローマの休日」を思わせるような展開も中に含まれていたりするのです。そういうことも「やるならやる」「やらないならやらない」ともう少しびしっとしたほうが良かったのではないかなあと。
 イタリア男も「イタリア男のイメージ」にあわせているのが コメディになりきれてない という感じ。
ストーリーも パーツはいいのにつめが今ひとつの感もあり。 たとえば ゲイカップルの話とか、大工さんたちの話とか。

 「マネーピット」という家を改築でどんどん深みにはまっていくという映画があったのですが、あちらのほうが潔い感じでした。 

 イタリアの風景・ダイアンレイン・コメディ という 3つをあわせて落としどころが難しかったのかもしれません。

でも、風景を見ているだけでも見ほれますし、田舎町の生活は楽しい映画です。

June 12, 2005

ハリウッド ミューズ

■原題 The Muse
■監督 アルバート・ブルックス
■公開年 1999年
■星 ★★★★(お気楽にみて)

B00005B3LCハリウッド・ミューズ
シャロン・ストーン アルバート・ブルックス

おすすめ平均 star
star設定は良かったんだけどなぁ・・・

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■こんな人にオススメ
 ハリウッド映画大好きな人(特に監督通だとなおさら)
 所帯持ちの人

■説明
アルバート・ブルックスは脚本家だが、最近脚本に「キレ」がないと言われ失職寸前。二人の娘をもつ
身としては職を失うのは困る。妻のアンディ・マクダウェルのアドバイスに従って上り調子の友人に助けを求める。彼の話では、上り調子には秘密があるらしい。 ミューズと呼ばれている女性シャロン・ストーン(と知り合い影響されることで インスピレーションがますのだとか。

■感想
 軽いノリで、身内ウケというか 業界の人には「あるある」っていうような経験なんだろうなあなんて思いながら楽しんでみました。 キレのある脚本が書けないと言われてどうしようとなると、神頼みでもしてみようかと行き着くところは東洋も西洋も同じ。
 ところが、そのミューズがなんだかちょっとヘン。霊感というよりも、超ワガママで気まぐれ。シャロンストーンがまさにはまりやくで、「本当にこんな性格なんじゃないか?」みたいな違和感のなさ。(妙に堂々としているところも) これだけ自信たっぷりだったらさぞかし御利益もありそう。

 中盤の展開(ネタバレになりそうなので書きたいけど書かない)で ミューズの取り合い見たいになるのもくすくすおかしい。あわやとんびに油揚げ。

 また、マーティン・スコセッシ、ロブ・ライナー、ジェームズ・キャメロン 御本人が監督役で登場っていうのも驚くし、そうそう。スピルバーグ。おかしかったー。

 たねあかしは もう一ひねりほしいかなーと思うけれど、なんだかどうしてそこにいるのかわからないような人がなぜかどんどん浮いていき、どうしてだかわからないけれど沈んで行ってしまう人がいるというのが多分ハリウッド。 ハリウッドに生息している人達は きっと「そうそう。そうなんだよねー」と 大笑いしたのではないかなあと思います。

 私の好きなアンディ・マクダウェルが出ているから点が甘いわけではないと。。。。
そうそうシャロンストーンも結構好き。こんな風なおばさんになってもおもしろくて好きです。

June 09, 2005

ウェディング シンガー

■原題 The Wedding Singer
■監督 フランク・コラチ
■公開年 1998年
■星 ★★★★

B00005GDUTウェディング・シンガー
ドリュー・バリモア フランク・コラチ

おすすめ平均 star
star泣けます
star音楽好きなら涙もののエンディング
starドリューがメチャ可愛い!!
starコメディーの向う側に隠れている大事な事
starなみだぽろぽろ出ます。

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■こんな人にオススメ
 つきあいはじめたばかりの二人で見る映画を探している人
 ラブコメディでほのぼのしたいと思っている人。

■説明
 舞台は 80年代? ウェディング シンガーをしている アダム・サンドラー は根っから「いい人」結婚式にハプニングはつきものだけれど、そういうハプニングも持ち前の優しさでうまくフォローしている。
 なにせ、彼自身も一週間後に結婚を控えた身。幸せの絶頂なのだ。 そこでバイトしている ドリュー・バリモア は母との二人暮し。母から結婚をせかされている。4年付き合った彼がいて、彼からのプロポーズを待っている。

■感想
 「ラブコメディはこういうものよね」と心からラブコメを楽しめる映画です。ストーリー展開はたしかにありきたりかもしれないけれど、でもその展開がうんざりではなく、「そうだよねえ」「そうこなくっちゃ」と楽しめる。
 ドリューバリモアの 輝く笑顔がこれまたかわいらしいこと。 舞台設定が あのめくるめく80年代?らしくケバケバしいのですが、それは「そういう時代があったよね」とすんなりスルーして。 ついでにアダム・サンドラーもそんなに好みではないけれど、あまりの「いいひと」ぶりに ホロリ。
 
 最後の盛り上がりは コメディ全開。本人さん登場あり、ありえなーい設定あり。ラストまで楽しくみることができる良い映画だと思います。 付き合い始めた二人が見るのに最適かなーと思ったりします。

 もうひとつ。中の歌も魅力のひとつ。「あー流行ってた」というようなちょっと懐かしい音楽もあり、おばあちゃんの歌がこれまた絶品!出てくる人達が誰しもみなかわいらしい。(悪役?でさえも、憎めない笑えるオバカぶり)ちょっとしたところにも楽しみがちりばめられた楽しい作品だと思います。

May 01, 2005

マイ・ビッグ・ファット・ウェディング (マイ・ビッグ・ファット・ウエディング )

■原題 My Big Fat Greek Wedding
■監督 ジョエル ズウィック
■製作年 2002年
■星 ★★★

マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
ニア・ヴァルダロス ジョエル・ズウィック ジョン・コーベット レイニー・カザン

ワーナー・ホーム・ビデオ 2004-12-03
売り上げランキング : 3,522
おすすめ平均

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■こんな人にオススメ
家族や親戚が面倒だと感じたことのある人
反対に親戚とあまり付き合いがなく、親身になった親戚づきあいにあこがれている人
なんとなく婚期を逃しそうカモとおもいつつあるひと
ほのぼのした映画を見たいと思っている人


■説明
トゥーラはギリシャ系アメリカ人。30歳を超えて家でやっているギリシャレストランを手伝う身だが、父にまで トシだと日々いわれる生活。 毎日家と店の往復で希望のない日々。美人だった姉はとうに結婚して3人の息子に振り回された毎日を過ごす。
 ギリシャでは女の子は皆 さっさ結婚して子どもをもうけろというのが常識なのだ。

■感想
 実話?らしいけれど、主役トゥーラ役の ニア・ヴァルダロスが強烈すぎて、どうも私の好みでない(ゴメンオヤジ化しています)ごつくて30っていっても無理があるようなオバサン姿。彼女が彼女なりに綺麗になったのは目を疑ったけれど、それでもまだまだゴツイ。。。 相手のイアン(ジョン・コーベット)が旅行店で働く彼女に一目ぼれしたらしいんだけど、 こういうので人目ボレってアリ?と腑に落ちなかった。
 だって、窓の外からのぞいただけで一目ぼれして猛烈にアピールしてしまうほど彼女個性的?魅力的?
 実話ならば、多分見かけで引かれただけでなくなにか別の要因があるでしょ!その辺かいてくれなきゃーとちょっとはがゆい。 

ま、そこは置いておいて、ひとそれぞれ好みがあった。イアンは いつも紹介されるような金髪で細くて綺麗な女の子はアキアキしていた。そうして、実はゴツい女が好みだったんだろうと思うことにする。

 ギリシャの濃い人たちが 面白いといえば面白いかもしれない 見所はソコ。という映画でした。私は田舎でそだって、近所づきあい、親戚づきあいの面倒なところもよく知っているので いまひとつ諸手を上げてステキというほど好きでなかったけれど、 生まれてこの方こういう経験をした事の無い人にはうらやましいものかもしれないなーと思いました。
 それとも日本の親戚づきあい近所づきあいよりももっとからっとしているのかしら。

 今私が独身だったら 「トゥーラの気持ちわかるわー」「彼みたいなひとどこかにいないかしら」と思ったかもねー。それはその場にいないとわからないことだけど。
お化粧も服装も親戚も子どももなんもかも ”too much” な映画っていう感じかも。そのゴチャゴチャ感を楽しむための映画みたいに感じました。

しかし、二人の生活これから問題ないのかしら。。。と心配していたら、なんと、続がテレビで放映されていたのですね。(途中打ち切りになったとか)
アマゾンレビューにある 「彼女の中にもGREEK魂があって」ということだったらちょっと見てみたかったカナ。

マイ・ビッグ・ファット・ライフ !
ニア・ヴァルダロス スティーヴン・エクホルト レイニー・カザン

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2003-12-19
売り上げランキング : 35,174
おすすめ平均

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April 28, 2005

フォー・ウエディング (フォー・ウェディング)

■原題 four Weddings and a funeral
■監督 マイク・ニューウェル
■製作年 1994
■星 ★★★★★

フォー・ウェディング
ヒュー・グラント マイク・ニューウェル アンディ・マクドウェル

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-02-18
売り上げランキング : 688
おすすめ平均

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■こんな人にオススメ
結婚はいつかしたいけど、なかなか「この人」という人にめぐり合わないと思うひと。
友だちの結婚式ばかりに出席しているなあーと思う人。
結婚について・友情について考えてみたい人。
ヒュー・グラントが好きな人
アンディ・マクドウェルが好きな人

■説明
友だちの結婚式の招待状ばかり舞い込むチャールズ(ヒュー・グラント)。そこそこもてているんだけれど、決まった相手はいない。遅刻スレスレで出た結婚式で見かけた魅力的な女性(アンディ・マクドウェル)に一目ぼれ。しかし彼女は「大物ばかり相手にするのよ」という噂。いざというときには気弱なチャールズ。
英アカデミー作品賞、セザール賞受賞だそうです。象のロケットより

■感想
 今日みたら、995円!。DVD安いです。買ってみても損はないとおもう。
まず、ブリジット・ジョーンズでは私にはわからなかったヒュー・グラントの魅力を認識。彼、この映画は実に良い。なんとなくハンサムかもしれないけれど、お金持ちでもなく、自信たっぷりでもなく、結構ドジ。人はすごく良いのに、「もっともててもよいのになんでもてないの?でも、彼ならねえーそうかもね」みたいな、「いるいる!」という人をすんなり演じている。
 それから、あの「笑顔」がものすごく魅力的なアンディ・マクドウェル(アンディ・マクダウェル)。グリーンカードで私がメロメロになったあの笑顔は健在。少し気弱さを感じるあんな表情で笑いかけられたら男性はメロメロかも。 その慎み深げな彼女が「大物しか相手にしないという噂」があって。。。という配役の妙。これが、「いかにも」なケバケバな女優だったらドタバタ映画になってしまってこんなに心にのこらなかったかも。ストーリーにもピッタリとはまっていて。 この役の軽さはアメリカ女性に対するイメージなのかしら?イメージに合わない役に最初は驚いたのだけど、ヒューに恋させるにはありきたりでないことが必要かと。(顔のイメージと違って彼女の体型にはびっくり。しっかり中年女性してますねー。もっと華奢なのかと想像。しかし、日頃のなにげなく汚めファッションもよく似合っているし、ついでに家具などへの趣味をみるとなるほど。そうかとうまく落としどころありでこれもウマイ。)

 個性の強い友人達がこれまた良い。皆スゴイ個性がぶつかり合わず調和していてまるで「アダムズファミリー」みたいにすんなり皆を受け入れることができる。

 軽妙な会話が楽しく、それでいて妙にリアリティがある。 うちに来てとまらないか?部屋はあと137?あるから大丈夫 なんて言われたチャールズ。イギリス一の金持ちじゃないのか?(^^)なんて冗談で返したら、相手は悲しそうに「いや。たぶん7番目だ。一番目は女王で・・・」なんて大マジで答える友人。その冗談のわからなさ、生真面目さでなかなか相手がみつからない。 彼がまだ出会わない自分の相手について語る言葉にまたうなる。そうだよなあ。
 とにかく、そんな風にぽんぽんと出てくる言葉が楽しい。

 ひとぞれぞれの結婚・伴侶をテーマにした話ではあるけれど、同時に友情もテーマであるとおもう。
見終わった後に私の心に残ったのは、結婚式よりも仲間たちだった。映画をみながら、中間達を愛してしまっているという感じ。
(まったく毛色の違う映画だけれども、 ディアハンターなどを思い出した)
原題は 4つの結婚式と1つの葬式。
 人の結婚式ばかりに出席していた頃の自分も重ね合わせて見た。将来結婚したいと思っている人も、すでに結婚してしまったひとにも オススメの映画
 
そうそう。バリエーション豊かな結婚式シーンや、イギリスやスコットランドの自然も美しくてそちらも十分楽しめる。 登場人物についておせっかいな説明はまったくないのに、映画をみているうちにそれぞれの関係が「なるほど」とわかってくるところも絶妙。 結婚式や葬式でのスピーチも絶妙。日本人の感覚には少しあわないかもしれないけれど、それぞれがスピーチすることで、その人が皆からどんな風にうけとめられているかがわかる。 ウケルことを言おうと頑張ってもなんだか滑ってしまったり。さらりとうまく落としどころがあり知性を感じさせられたり。くどくど長くてうんざりしたり。細かいところまで気配りがある台本だとおもう。
 
■補足
せりふがいいなあ。流れがいいなあ。役者がいいなあと思っていたら
allcinema(筋ばらしてます 注意)に

カーティスによる脚本である。日記を読み返し、11年の間に65回の結婚式に出席していたことに気づいた彼が、これまでムダにした土曜日への腹いせに一気に書き上げた脚本に、監督のニューウェルがべた惚れ。あとは良い役者さえ揃えば、とそれも叶って、実にリッチな恋物語が誕生した。

とあった。なるほど。

March 21, 2005

アナザヘヴン

■監督  飯田譲治  
■星 ★★

アナザヘヴン
江口洋介 飯田譲治 市川実和子 原田芳雄

ポニーキャニオン 2003-11-19
売り上げランキング : 15,312
おすすめ平均

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■説明
殺人事件が起こる。現場に急行した刑事たちは、その死体の奇異さに驚く。

■感想
本を読むのが先か映画を見るのが先かというのがあるけれども、私は本を先に読んでからこの映画を見た。本を読んでいて犯人を知っているからこそつまらないというのもあるかもしれないけれど、この映画は本の面白いところも書ききれていないような気がして、いまひとつという感がある。

 ただ、モテモテ男の江口洋介が、あちこちにフェロモンばらまいてしまって、そのフェロモンに犯人がひきつけられて。。
ラストのネタバレ
結局その、モテモテ男が、軽く見ていた女の子への愛へ目覚めるみたいな
申し訳ないけれどちょっと陳腐な気までしてくるようなストーリーを見て「あれ?本はこんな話だったっけ?」と。

市川美和子は、アーパーな娘をうまく演じていたとおもう。あのチワワのようなアンバランスな(コケティッシュというのか)顔がピッタリ。

March 20, 2005

呪怨

■監督 清水崇
■星 ★★★

呪怨 劇場版 デラックス版
奥菜恵 清水崇 伊東美咲 上原美佐

ジェネオン エンタテインメント 2005-01-26
売り上げランキング : 6,494
おすすめ平均

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■説明
介護士?の 奥菜恵は同僚に頼まれて、はじめての家を訪問したが、その家は訪れたときから変な家だった。家の中は散らかり放題。中にいるおばあちゃんはとても一人でそこまで散らかせるような状態にはないほぼ寝たきりの状態だ。 不思議に思いながらも片付けをしはじめたのだが。。。

■感想
なによりも「怖い」と聞いて「怖さ」を期待して観た。 観終わって思ったのは、世の中で一番怖いのは不可解なことなんじゃないかということ。 「ありえない、想像もつかない、理解できない」そういうことがもし本当に起こったら、多分一番怖いのではないだろうか。
 そういう「不可解な怖さ」をてんこもりにつめこんだ映画だとおもった。 「ありえないー」なんて茶化してみていたけれど、これは一人で夜中にみていたらとても怖いだろうと思う。

 たとえば、夜家族が寝静まったとき、ふと目が覚めてトイレにたつ。寝室に戻ってふと家族を見ると、寝ているとばかり思った家族の目が闇にむかってパッチリとひらいて、なおかつ声も出さず、身動きもしないでいたら。。。。 予測しないこと、理屈ではないことが怖いのだ。

ちょっとネタバレ色を変えます。
いるはずのない子どもがパタパタと走る回る怖さ、これは惑星ソラリスの一場面を思い出したりした


January 16, 2005

カンフーハッスル

■原題 KUNG FU HUSTLE (功夫)
■監督 チャウ・シンチー
■公開年 2004年
■星 ☆☆☆☆☆

■説明
少林サッカーのメンバーが多く出演する、今度はサッカーではなくて カンフーのコメディ映画。世は悪がはびこる時代。「斧頭会」という斧を使って人々を恐怖に陥れるギャング達がはびこっていた。
ところが、そのギャング達も手をつけないほどの貧乏アパートに、斧頭会をかたるヘンテコなチンピラがやってくるところから話ははじまる。

■感想
小学一年生を連れて行って見て、最初のシーンがちょっと残酷なので「ああ、しまった」と後悔しながらも、後半にむけてはテンポもよく家族で楽しくみることができた。
 すべてが大げさ、すべてが宣伝文句と同じく「ありえね〜」 想像もつかない展開に次ぐ展開。
最後の最後(オチはわかっていたような気もするけど)まで うそ〜〜〜〜。ということの連続。
 なんせ、出てくる人たちが 「かっこ悪いのにカッコイイ」この不思議な感覚。
美男美女がスクリーンのなかを駆け回るアクション映画に飽きた方にどんとオススメします。

 アクションシーンもCGなどにより一段とダイナミックになり、見に行って損はない映画と思いました。
今日、これをかくためにサイトを検索していたらなぜかもう一度みたくなる。そんな不思議な映画ということで、ちょっとおまけして ☆5つ。

日本語サイトと英語サイトはちょっと違うみたい。英語サイトはトレイラーでネタバレが多いような気もするので、これから見に行かれる方は、日本語サイトのみご覧になることをオススメします。

日本語サイト英語サイト

December 28, 2004

ミスターインクレディブル

■原題 Mr. Incredible
■公開年 2004年
■監督 ブラッド・バード
■星 ☆☆☆☆☆

■説明
スーパーマンやスパイダーマンに代表されるようなスーパーヒーロー達が日々人々の平和を守っている時代があった。しかし、その行動が訴訟沙汰になるような事態に発展し、そのような力を持つ人たちは普通の人たちにまぎれてその力を秘密にしながら過ごすようになった。 ミスターインクレディブルもその中の一人。
昔はいろいろな事件を解決してきたのだが、今は保険会社に勤めるサラリーマン。実は妻も元スーパーヒーロー。ということは、もちろん二人の子ども達も超人的な力を持っているのだけれども、かれらはまだ子どもなのでその力を隠すのもたいへん。 そんなある日、元スーパーヒーロー達をひそかに追いかけている人物が。

■感想
 久々にすっきりとしたアニメという感じで頭をからっぽにして楽しく見ることができました。
最近はCGも発達してきたので、映画の中では人間もアニメと同じように動き回ることができるのだけれども、頭のどこかで知らず知らずに否定してしまっているのか小さな違和感があったんだなあと再確認しました。つまりアニメで見ることで、どんなことがあってもすんなりと受け入れてアハハと楽しめる。そういうストレス解消になるような映画です。
 ピクサーの映画だけに、キャラクターもかわいらしいし、その性格の割り振りのバランスもよく、年末からお正月に家族で見る娯楽作としてちょうど良い出来上がりだと思います。

 ストーリーとしては、設定上「スパイキッズ」などと重なるものがあると思いますが、ストーリーそのものよりもこまごました演出やらキャラクターやらそういうものを単純に楽しみながら見るのが良いと思います。
 特にオススメなのは、子どもと一緒に家族全員で見るということ。楽しさが倍増すると思います。
逆に、カップルで見に行くんだとしたら、別の映画の方がよいかもしれません。
 「大人」の雰囲気を期待する人は予告編などから少ないとは思いますが、まったく大人向けではなくターゲットはファミリーや子どもというところだと思います。

 私はピクサーのアニメの中でも、とても好きな作品のうちに入ります。楽しかった〜。映画館を出てからもインクレディブル婦人になったような気持ちで歩いていました。もちろん息子は 長男ダッシュになりきっていました。 
公式サイトはこちらですが、人物紹介やらストーリーやらみちゃうと最後のオチが予想できるかも。。。楽しみたかったら見ないことをオススメします。

December 21, 2004

ポーラーエクスプレス

■原題 THE POLAR EXPRESS
■監督 ロバート ゼメキス
■公開年 2004年
■星  ☆☆☆

■説明
主人公は、もうそろそろサンタが信じられなくなりそうな年頃の男の子。いるのかいないのか、気になって落ち着かない。「いない」と思える証拠をスクラップしたりしながらも、サンタの正体をみきわめたいと寝たふりをしながら待っていたのだ。両親はすっかり息子を寝たものと思い、「急行列車が来ても目が覚めないよ」なんていいながら部屋を出て行った。

■感想
トム・ハンクスが何役もやっているのですが、アニメなので、トムハンクスの必然性が感じられない。
オマケに見たのは 息子と一緒に日本語吹き替え版でしたので(--;)、彼の吹き替えの妙はあじわえないままでした。
 トム・ハンクスが子どもの頃に大好きだった絵本の映画化ということでしたので、絵本を検索してみると、オールズバーグ(ジュマンジの絵本の作家:クリス・バン・オールズバーグ)作だそうです。
この絵本は未読ですが、ジュマンジの緻密さの中に 静けさと不気味さがある奇想天外なストーリーと通じるものがあるのだろうと思いました。

絵本はこちら。

急行「北極号」
クリス・ヴァン・オールズバーグ 村上 春樹

あすなろ書房
2003-11-10
売り上げランキング 29
おすすめ平均


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ジュマンジはこちら
ジュマンジほるぷ海外秀作絵本シリーズ
jumanji.jpg

 どこからともなく轟音とともに、自宅前(線路もないのに)にあらわれた急行列車は大きくて黒い影をおとし、そこから降りてきた車掌は、お世辞にも「サンタのように親しみやすい」雰囲気を持った人ではありません。どうしよう、乗ろうか乗るまいか、迷う主人公に 「乗ったほうがよいとおもう」とにこりともせずに助言をした車掌は、後ずさりする主人公を見て 「どうぞお好きに」とつきはなし列車を発車させるのです。 好奇心を押さえきれずに追いかけて乗ってしまった主人公。

 サンタの存在を信じているか信じていないかというのはこの映画を見るときに大きな差となってでてくるように思います。私は悲しいことに大人であり、息子にプレゼントをする側の人間なので、話にのめりこむことができませんでした。

 しかし、映像的には見所満載のものがあります。ネタバレにつながりそうなので以下フォントの色を変えます。マウスで反転させて読んでくださいね。

まず、最初に不気味で怖いという思いを乗り越えて乗った急行の中の楽しいこと。ホットチョコレートを配る給仕さん達のパフォーマンスも素晴らしく、わくわくとします。そうしてあっという間、一瞬でまた静けさが戻ってくる。 本当に北極点(サンタの居る場所)まで行くのだろうか。 クリスマス前の町中の楽しくうわついた雰囲気とはまた違った列車の中。大変なアドベンチャーもあります。列車の屋根伝いに移動すると、そこで火をたいてまるで野宿でもしているかのようなhobo(しかし、幽霊のような存在)に出合ったり、ストーリーは一貫して冒険物語です。

くだらないことですが、日本語吹き替え版ならではの(大人の?)楽しみもありました。
子どもたちが見ることを想定して、いたるところの映像が日本語化されているのです。
辞典を開いた主人公が見たものは 「生き物はいない」という日本語の文字だったり、そのほかこの物語のあちこちの映像が日本語化されています。(これってどうやって配給してるんだろう。大変だなあ)なんて思いました。

 当初この映画を見た時点では、クリスマスなのに全く楽しそうではない、どこか「しん」と静まり返った不気味な雰囲気に違和感を覚えたのですが、これは多分「オールズバーグの本の映画化」ということだからではないかと思うのです。あの雰囲気を壊さないように、あのミステリアスな物語をそのまま映画にという配慮があったのではないかと思いました。(しかし、私のようにオールズバーグの本を読んでない人からするとどうでしょうね。)以下ちょっとおもいつき。フォントの色がかえてあります。

それから、今になってみるとこのしんとした不気味な雰囲気はサンタに会うシーンのにぎやかさを引き立てているようにも思います。


 映像の話をすると、3Dアニメ(っていうか最近のCGとアニメの差がよくわかってないんですよ。アニメでも最近はコンピュータ使ってるのが多いですし〜)です。検索で知ったのですが、Pocket Warmer (ポーラー エクスプレス)によると


モーション・キャプチャーをより発展させてパフォーマンス・キャプチャーと呼んでいる技術で作られています。細かい表情までキャプチャーするため、全身に取り付けるマーカーの数とカメラの数を大幅に増やしたようです。

ということでした。なるほど。トムハンクス 一応アニメの中で演技してるんだ。。。演技度合いを見逃したのが残念。

 好きと嫌いがわかれそうですが、公開中に(この場に公開中にレビューを書くことは珍しいですね)見にいけて興味があるようだったら 映画館に行ってみても良いかな?と思います。
多分、予告編でも見られるようなスピード感溢れる描写や迫力のある描写が、家庭でDVD鑑賞となるとスクリーンの大きさによって楽しみ半減することがあるのではないかと思うので。 もし私がDVDでみたとすると「つまんない映画だったね」と思いそうな予感もあったりして。(問題発言?)
 
 しかし、あまり興味がないのに見に行く必要があるかというと なさそうだなあ。。という感想でした。ちょっと中途半端な映画という感じもします。

 映画をみて最後に思ったのは

私にはもうとうに鈴の音が聞こえないんだよね。ってこと。
これがこの映画を見た時の感想の温度差になりそうに思いました。
そうして 息子のようにサンタの存在を信じている子からみたらこの映画はどんな感じなんだろう。また、主人公のように サンタの存在を信じられなくなりかけた子が見た場合それから数年してときは、どんな感想を持つだろうと思いました。
 しかし、親としてこねくりまわした考えを書いちゃうと サンタの存在というのは、子どもを大切な存在としてとらえ、プレゼントを贈ってよろこばせたいと思う親心の集合体だということだと認識すると たしかにサンタはいるんだよなと思う今日この頃です。 そうして、その愛情の集合体ならば信じることは私にもできるぞ。

 

November 24, 2004

シュレック2

■原題 Shrek 2
■監督 アンドリュー・アダムソン ケリー・アズベリー コンラッド・バーノン
■公開年 2004年
■星 ☆☆☆☆
シュレック 2...
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■説明
お話はシュレック1の続きから。結婚したシュレックとフィオナ姫のもとへ、フィオナ姫の両親から舞踏会への招待状が届く。出かけるのをしぶるシュレックと、父母にシュレックを会わせ、認めてもらいたいフィオナ姫。そこに、実際はフィオナ姫と結婚する予定だったチャーミング王子がからんで...。

■感想
親子で楽しめました。エンターテイメント系映画だと思います。
まず、目一杯楽しむための条件として、
1)映画好きであり、たくさん映画をみていること
2)御伽噺好きで、御伽噺もたくさん知っていること
この二つがあると思います。
というのも、前作同様、古い映画から新しい映画まで随所でパロディが組み込まれていてそれが楽しいですし、登場人物が「ああ、これは 御伽噺○○の登場人物?ね!とわかったり、御伽噺の世界を空想して楽しんだり。と、私は1同様に楽しんでみることができました。
あ、でもあえて言えば、1よりも毒が抜け、子供向けになったかもしれません。(もちろん1の毒もすごく好きでした)話は単純で、子どもにも理解できるくらいのものです。
 7歳になったばかりの息子は、一生懸命に見て、思いいれのあったキャラクターのピンチに涙をながしていました。(前半は多少退屈していた様子ですが、子どもをここまで引き込む映画というのはなかなかないものなんです)

それぞれのキャラクターが生き生きとしています。
dvdは最初からこの値段で割りと安くなってきましたね。 映像特典としてついているものも楽しめましたので、廉価版が出るまえにこちらを購入しても特に子どもさんがいらっしゃる場合は損はないんじゃないかな?と思いました。

October 21, 2004

ターミネーター3

■原題 TERMINATOR 3 Rise Of The Machiness
■監督 ジョナサン・モストウ
■公開年 2003年
■星 ☆☆☆
ターミネーター 3...TERMINATOR 3:RISE OF THE MACHINES
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■説明
2で助けられ、成長したジョン・コナーは、できるだけ世間とかかわりを持たないように生活してきていた。 世界の破滅は防げたはずであったのに、また新たな 新型ターミネーターが送り込まれてきた。
今度は女性型だ。

■感想
悪くはないと思います。が、やっぱりいまひとつの感が否めない。 この後ものすごい放言ですがお許しを。あくまでも私感ですから。(^^;)

たしかに、この映画の主役は シュワルツネッガーの初代ターミネーターであり、今回のT-X クリスタナ・ローケンだと思う。でも、でも、でも、 ジョン・コナーの ニック・スタール あの T2のあの子がどう育ったらこんな風になるのか?と思うほど かっこ悪すぎ。 もう 「いけませんのいけません」。
 おまけにヒロインとなる  ケイト役の クレア・デーンズ。 彼女がまた魅力に乏しい。 少し後に結婚を控えている女性の輝きというものがまったく見られない。文句ばっかりいっていて、頭のよさスマートさもまったく感じられないし。 いや、100歩譲って これはクライマックスまでもって行くための必然だということにしようか。 でも、こればっかりは。。。
(一応検索してみたら、この役が特殊なようで、ほかは素敵な役をやっている人みたい) 

 シュワちゃんですが、あの筋肉増強剤の塊のような体を惜しげもなく?披露してくれたわりには うーん。もう年だからねえ。。。という感想が頭に浮かんだり。 やっぱり3匹目のドジョウはね。ちょっとね。

 新型ターミネーターの クリスタナ・ローケンは良かった。 よく知らない女優さんだったので、画像検索しましたら、この映画のほうがずっと良い。冷たい機械的な魅力が良く出ていると思います。
時々、インコのピーコちゃんのように首を曲げるしぐさも まあご愛嬌。ロボットらしさを出す演出なのでしょうが、ロボットはそんなことしないよね。きっと。

それからそれから、新型弱すぎ。旧型強すぎ。いや、たしかにこういう世界、旧型のほうが融通がきいたり新型の方が脆弱だったりすることは往々にしてあるとおもうけれど、そういう雰囲気ではなくて、やっぱりシュワちゃんだから機械だったとしても、パワー・根性という感じだし。

思えば、この映画の醍醐味は、機械であるところのターミネーターが 見かけは人間であっても 結局は機械でしかないところが見所であって、その機械が人格やらなんやらをかんじさせるようになってしまったところが敗因だったりしたのではないかなあと。

 細かい演出は、いいなあ!スキ!と思ったところがいくつか。以下反転させてください。

T-Xが携帯電話をかけた先がファックス。 口からファックス送信音を出してデータを引き出す。う〜。おもしろ〜い。
T−Xは、性能だけでなくそのしぐさでも人間を震え上がらせるような機能を持っている。たとえば 血をぺロリとなめて分析。 DNA情報から 本人さんか本人さんでないか特定できるという高機能。
ちょっぴりツッコミを入れたいと思ったのは、相変わらず金属ならば磁石にくっつくという発想。 いやいや、金属だからといってそうなんでもくっつくもんじゃないというのは子どもでも理科でならうぞ。鉄・コバルト・ニッケルが磁石につくらしいのだが、結局ロボットと磁石の関係というのは未来まで続いたわけなのね。

ついでに書いてしまうけど、ぶつぶつ文句を書いたけれども、結末の選択は良かったと思う。

でも、まあ、見て損したという感じはしない映画でした、私としては好きですね。

公式サイト

October 14, 2004

メン イン ブラック 2 MIB II

■原題 MEN IN BLACK II
■監督 バリー・ソネンフェルド
■公開年 2002
■星 ★★★
メン・イン・ブラック 2MEN IN BLACK II 2Disc S音声:ecial...
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■説明
MIBのメンバー Jは相変わらず地球の平和のために働いていたが、今回は凶暴なエイリアンに手を焼いていた。 こんなとき、彼がいないと。。。 一旦MIBを抜けた K(トミー リー ジョーンズ)を迎えに行くが。。。

■感想
1の終わりで、 トミーリージョーンズがいないMIBなんてなりたつのか?と不安になったけど、そうこなきゃね。やっぱりトミー リー ジョーンズ なしではつまんないでしょ。
 郵便局員になり平和に暮らしているトミー リー ジョーンズは すっかり顔立ちも 平和ぼけしていて、「こんなトミー リー みたことない!」というお顔。(というよりタダのジジイ) 実は私 トミー リーの ファン。 あの、コワモテぜひに復活を!と。

オープニングから少し、だらだらとした雰囲気が漂い、 マーズ アタックを思い出すような出来上がり。(マーズアタックは私には合わなかった)眠かったです。

ラストは

なかなかきれいにまとまっていると思うのですが、嫌いな人多いのかな。 

こわもてトミー リー が出ているだけで満足なので、点が甘いかも。(^^)ゞ
 

メン イン ブラック MIB

■原題 MEN IN BLACK
■監督 バリー・ソネンフェルド
■公開年 1997年
■星  ★★★★
メン・イン・ブラック...MEN IN BLACK COLLECTOR'S EDITION
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■説明
日々平和で何の変哲もない毎日は、実は秘密の組織MIBによって守られているといっても過言ではない。 MIBとは 黒い制服に身を包み、宇宙からの侵略やもめごとを解決すべく日夜努力している男たちである。
 NY市警の警官ジェームズ(ウイル スミス)は犯人を追っていたのだが、あまりに人並み外れた能力に翻弄されていた。そこに現れたのはなぞの黒ずくめのケイ(K)という男、トミー リー ジョーンズ。

■感想
大満足!こわもてのトミー・リー・ジョーンズ がまじめな顔をして出てくるだけでもこの映画の楽しさ倍増。 なによりも、宇宙人たちがこれまた奇想天外。武器もなにもかも笑える。
不思議なことに おおばかな話をまじめにやってしまう映画。つくりがヘタだとしらけてしまいそうなものだが、これが最後まで一気に見たくなるのは 役者の力なのか監督の力なのか。双方なのか。
 はっきりいって くだらない映画です。でも、そのくだらなさが楽しい。くだらないことが好きな人必見。

「さあ。くだらないものでも見に行くぞ」という心構えで見るのが吉ではないかと思います。

October 07, 2004

ムーランルージュ

■原題 Moulin Rouge
■監督 バズ・ラーマン
■公開年 2001年
■星  ★★★
ムーラン・ルージュMoulin Rouge
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■説明
ボヘミアンにあこがれて家を飛び出した若者 ユアン・マクレガーは、安ホテルで才能豊かでちょっと変わった劇作家たちに出会う。連れて行かれた先は、ムーランルージュ。
 そこで、彼は運命的な出会いをするのが、スター サティーン(ニコール・キッドマン)。彼女の勘違いから、公爵と間違われ...

■感想
まず、トム・クルーズと別れた後の二コール。もう「オバサンやね」と思っていたのだが、女優の底力。最初のシーンで出てきたときは「ああ、ふけたものね。昔の踊り子さんとかそういうのはそれなりにトシ食ってたかもしれないしね」なんて思ったのもつかの間、いや。まだまだ美しい。(実は彼女好きなんです。
あの、きれいな顔して怖そうなところがいいです)

正統派のラブストーリーだと思って見た人には、ちょっと入り込めないところがあるかも。どちらかというと、「エンターテイメント」という面が大きいのかと思いました。
 昔の映画が好き。観劇がすき。そうして、ちょっと昔の洋楽からはやり物は押さえてる人。そういう人がはまると大好きになりそうな映画だと思います。

  感想を検索してみると、「ロートレックのムーランルージュを想像している人には耐えられない映画だろう」と書かれているものにヒットしたのですが、私はちょっと違う感想をもちました。冒頭のはじめてのムーランルージュのシーン。私は、ロートレックも好きだけれども、この映画。構図や色合い(たしかに映画は強烈な原色ですが)。コントラスト印象的で、頭の中で次々にフラッシュをたかれているようにロートレックのポスターを思い出しました。 ロートレックのポスターでは人々のシルクハット山のように書かれていても静寂そのものですが、実際のムーランルージュの表側は、こんな風に熱気にあふれたものではないかと思ったのです。そうして、表のにぎやかさと対比するとシビアな舞台裏がある。

  冒頭。クラシカルな劇場のカーテンが開く場面が伏線で、「この映画は、劇としてごらんください」ということではないかと。

 昔ながらの有名な劇をいくつかご覧になった方にはわかっていただけるかと思うのですが、有名なものでも筋はかなり単純。普通の映画のようなストーリー性を追求するとは別の楽しみがあるものも多いと思うのです。 たとえば、舞台装置・衣装・音楽。
 そうして、ところどころに、小さな笑いが入っていたりと、まさに劇を見ているかのよう。

大スペクタクルも映画館で見るほうが楽しいでしょうが、この映画も、この熱気や迫力をきちんと感じるためには、テレビでなく、舞台のサイズ=つまり映画館で見るべきものだったなあ。と思いました。

 私は洋楽にはあまり詳しくないのですが、かなり大ヒットしたと思える=詳しくない私でも聞き覚えのある曲が、映画から、ヒット曲から年代のバラエティも豊かに選ばれて、そちらだけでも楽しめるでしょう。 たとえば、映画のサウンドオブミュージック、ビートルズ、たぶん、マリリンモンローの ダイヤモンドは女の友達 マドンナの マテリアルガール。 (これは、マドンナのマテリアルガールが マリリンモンローを意識して作られたもの)というような(私は細かいことを知らないのですが)細かいことをご存知な方はきっともっともっと楽しめると思います。

 当初は「なんだ?この映画は?と思ったのですが、ラスト頃には、ああ、一度ムーランルージュの劇を見てみたい。この劇を劇場で、こういうセットで見たい!」と思った私でした。
そうそう。ミュージカルですから歌も。歌は期待していませんでしたが、お上手でした。

 あ、それとニコールキッドマンですが、これもネット検索すると、この撮影のコルセットで肋骨骨折までしたということです。すごいですね。
インド風衣装の彼女。本当に美しい。衣装も見所たくさんでした。劇として、ミュージカルとして楽しみました。

ムーランルージュとロートレックについてはここにヒットしました。
下のリンクの2ページ目に支配人のツィドラーが出ています。かなり雰囲気が似ていると思いました。
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/lautrec/lautrec.html
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_000520_1.htm

ジョン・レグイザモが ロートレックとして出演している(とおもっていたけれども確証なし。もう一度見てみます。名前は違っていたかも。)扮装や 足が悪いところ、背がひくいところ、顔立ちなどかなりロートレックを意識して作られていると思います。 ロートレックファンからすると、受け入れられないかもしれないキャラクターですが。

と、ほめておきながら、★が三つなのは、つい、コットンクラブを思い出すから。
コットンクラブとは種類が違うとは思うものの。あれは見ごたえがあったような記憶がある。

September 19, 2004

猟奇的な彼女

■原題 MY SASSY GIRL
■監督 クァク・ジェヨン
■公開 2001年
■星 ☆☆☆
猟奇的な彼女My Sassy Girl
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■説明
チャ・テヒョンは普通の学生。好みは、少女漫画の主人公のような女の子。彼女がほしい年頃。
友達と飲んだある日、まさに好みとピッタリの見かけの女の子チョン・ジヒョンを駅でみかけた。
彼女はふらふらと入ってくる電車に倒れこみそうになり、それを助けたのだが、それが大変な縁のはじまりだった。

■感想
面白いという前評判があり、友達も面白かったとのことで借りてみてみました。
前半コメディ。8割までコメディで来て後の二割が昔の少女漫画という感じです。
 チョン・ジヒョンのあのおとなしそうな顔での恫喝姿。私は結構好きです。
「猟奇的」という言葉は日本では 不気味で異常なものをさしますので、なにも前知識がなく、そういうものを求めて見ると 全く違いますので 失望してしまうかも。

 どちらかというと 「暴力的な彼女」とかそういうイメージでしょうか。

☆が三つだったのは、ちょっとテレビの連ドラのような雰囲気で私が映画に求めるものと少し違っていたから。 でも、充分楽しい映画です。

September 15, 2004

バイオハザード

■原題 RESIDENT EVIL
■公開年 2002年
■監督 ポール・W・S・アンダーソン 
■星 ☆☆☆
バイオハザードResident EvilB00006JMP3.09.MZZZZZZZ.jpg

■説明
ミラ・ ジョヴォヴィッチは、豪華な屋敷のシャワールームで目が覚める。シャワーを浴びている最中に気を失ったらしい。部屋には見覚えがない。
ベッドの上には赤いシンプルなドレスが着てくれとばかりにひろげられており、メモには「今日、君の願いがかなう」とある。隣に自分の字を書いてみるが自分の筆跡ではない。
 どうやら記憶を失っているようだ。

■感想
ゲームを購入したのだが、なぜか主人公がまっすぐに歩けなくてすぐに死んでしまうので先にすすめないまま息子が生まれ、ゲームは購入して2,3回プレイしたまま封印した。 なぜ ゲームの題がバイオハザードなのか?屋敷の2、3の部屋からしか出られなかった私には、わからなかったのだが、この映画で意味がわかった。(と思ったのだけれども、検索したら、ぜんぜん違うようですね。あらら)

 ミラ・ ジョヴォヴィッチの目のシーンが印象的。彼女のアクションもとても綺麗です。
途中出てくるタラコ唇の女性の白目気味のしゃべり方がなにより印象的で怖い。ホラーというよりも軽い感じであまりこわくありませんでした。

昔見たゾンビ映画をおもいだしました。ストーリーとしては ありがちな感じで、最後もなんとなく読めますが、映像が綺麗でそこそこ楽しめると思います。
ちょっとだけネタバレはこちら  

色を変えてますので 反転してみてくださいね。

コンピューターが少女の映像で惑わすっていうのは、ソラリスあたりを思い出しました。でも、いらいらした気持ちをつのらせるような演出だと思います。
 相手は子どもの姿と声をみせこちらの感情をゆさぶるけれども、それはコンピューターの策略。
そんな目にあったら結構な拷問だなあとおもいながらみました。

September 03, 2004

リロ アンド スティッチ

■原題 Lilo & Stitch
■公開年 2002年
■監督 クリス・サンダース ディーン・デュボア
■星 ☆☆☆☆
リロ・アンド・スティッチ(吹)LILO AND STITCH
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■説明
銀河連邦の裁判。禁じられている遺伝子操作で生き物を作った罪で裁かれているエイリアン。
生き物は破壊本能しかもちあわせていないという。本当にそうなのかと最後の確認をするのだが、宇悪態をつきまくる生き物。処遇は、銀河連邦の追放となったが、その生き物が逃げ出してしまった。

■感想
ここのところディズニーアニメに食傷気味だった私、あまり乗り気ではなかったのですが、息子が借りたいというのでレンタルビデオを借りてきた。意外にいいじゃない。というのが1回目に見た印象。 前に見たのはなんだったかと思い出すとアトランティスだった。
  さて、ディズニーの善意に満ち溢れるハッピーな映画は、絵空事のようで気になる方も中にはいらっしゃると思うのだが、「うちの会社はこういう映画を作ります。」というポリシーがあるのは良いことだと思う。 特に、ディズニーの場合、大人になってからのファンも多く、キャラクターがひとりあるきしているし、商魂たくましいところで複雑な思いがするかもしれないが、基本的にターゲットは子ども。子どもに「たのしくて、明るくて、道徳的に問題のないものを提供します」という安全なイメージを掲げているそういうポリシーは大切だと思うのだ。

 場所の設定が絶妙。 「ハワイ」「さんさんと輝く太陽」「のんびりとした人たち」(ハワイに行ったことがないのですが) ハワイのイメージとピッタリ合って、こんな場所だったらあるかもしれないと思わせる場所だ。 これが日本だと絶対に成立しないし、アメリカ本土でも、もちろんイギリスでも。 
 
 全編を通して思うのは、たぶん、この製作に関わった人たちの中に子どもを持っている人か、子どもが好きな人、子どもを研究している人がキットいる!ということ。 たとえば、ほんの少しだけネタバレなので隠します。
スティッチが逃げ出すときに、使った宇宙船について、カワイイ顔をした子どものような乗組員がつぶやく。「あかいのとられた」。子どもの世界では色はかなりのコダワリに繋がっていて、青でなければいけない。緑でなければいけないなど、かなりの執着をみせることも多い。
時に機能そのものよりも色が優先されることもある。
 彼は赤いパトロール艇がすきだったのだろう。 ついこちらもくすっとわらってしまう。 こういうところは、子どもを注意深く知ることがなければわからないところだと思う。
(私が見たのは日本語バージョンだったので。。英語バージョンがどうなっているかは?です)

 上のような小さな出来事もそうだけれども、見終わった後、全編を通して、望ましい子どもへの対応を登場人物がしていることに気づいた。 まずは、子どもの思いを否定するのではなくて、うけとめてやる。
 姉はリロの思いをうけとめる。 リロは スティッチの思いをそのまま受け止める。そうして相手に寄り添いながら理解してゆく。 オコチャマ向けの映画でありながら、そういう目でみると随所に 配慮が感じられる暖かい話だった。こんな風に対応されていけば、きっと 破壊を目的のエイリアンでもいつか自然にカワイイ仲間に変わっていくだろうという 説得力に繋がるというものだ。

 さて、最後はおきまりのめでたしめでたし。ハッピーな映画。コアラのようなスティッチとリロたち家族、+αの不思議な家族の幸せな笑顔を見ながら 俗世の毒を一瞬さらっと流して、スッキリと子どもの心に戻れる映画だったと思います。
 

September 02, 2004

キューティ ブロンド 2

■原題 Legally Blonde 2
■監督 ロバート・ルケティック
■星   ☆☆☆
キューティ・ブロンド 2 特別編Legally Blonde 2
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■説明
 エル(リース・ウィザースプーン)は結婚を控えた、ブランド好きのブロンドの、ピンク大好きなアーパー風の女の子。しかし彼女は敏腕弁護士。 そうして、結婚式の準備に忙しい。ところが、万全で、パーフェクトな結婚式になるはずが、一つ忘れていたことを思い出した。ペットのチワワのお母さんを結婚式に呼んでいなかったのだ。 ペットのチワワは、捨て犬だった。 「本気ですか?」と尋ねる探偵に、「従兄弟のダイエットの先生を招くくらいなら、片時も離れない愛犬の母親を招くほうがいいでしょ?」と。母はすぐにみつかったが、その状態が問題だった。

■感想
 「キューティーブロンドは面白い」というのをどこかでみて、レンタルショップで発見して借りてみたら、2だった。(失敗)とりあえず見てみた。ところどころ、デルタヌーとはなんだ?とかわからないところもあるが、筋は追えるし楽しめる。

 あちこち検索してみたところ、「すきすき」という人と「都合よすぎる」という人の意見がみられた。

私はというと「結構好き」 真面目な映画で中途半端なツメだと 山のように、そんなことありえない!と文句タラタラ垂れ流す私ですが、この映画はなんでだろう。何で許せるんだろう。
 もちろん、うまくいくためにコネをつかいまくっていたり、特別待遇を利用するわけだから、本気でみたら義憤を感じるはずなんだけど。
ちょっとネタバレ
とはいえ、主人公のエルは、「脅しは嫌い」とラストで正々堂々の戦いを宣言しているわけで、彼女の金やコネの使いっぷりは いやらしい策略で使われたわけではなくて、「あ、困っていたらこんなところに解決策がおちていたわ。超ラッキー」という形だからかもしれない。

ある意味、この映画は私にとって「映画版 わらしべ長者」なのかもしれない。
わらしべ長者は転んだ時にひろったわらしべ1本を持つ優しい心の持ち主。でも、皆、これを昔話だと知っている。だから行く先々で都合よく反物をもらえたり、馬がもらえたりしても「そんなのありえない!」なんてハラをたてたりしない。「実際の人生そんなに甘くない」なんて怒らないし、最後に大きなおやしきまでもらえても 読み手は「ああ、正直物がしあわせになってよかった」と見守れるのだ。

エルはまさにそうなのかも。 とにかく性格が良い。バカッポイけれども、まるで4歳児のように悪意がない。意地悪されてヘコんでも、相手に仕返ししようとせず、自分の目的を達成するという方向性を忘れない。 おまけに映画の最初から「ありえな〜い」という前提で見ている。
そういう関係で、かなりのご都合主義の展開でも私はぜんぜん気にならず、軽く楽しく見ることが出来ました。

 全身ピンクだったり、犬をつれてチョコチョコ歩くさま、髪の毛ピン止め。 全体と個人の混同。etc...「ユルセナイ〜」ことの多い映画なのに、 彼女の笑顔を性格のよさで許せてしまうもんなのねえ。 

1はまだみていないけど、2も面白かったと思います。

公式サイトはコチラ1と 2はコチラのようです。

August 31, 2004

ウォーターボーイズ

■原題 ウォーターボーイズ WATER BOYS
■監督 矢口史靖
■星 ★★★★
ウォーターボーイズ...
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■説明
男子校弱小水泳部部員の妻夫木。 試合も散々、とうとう最後の一人になってしまった。
そんな水泳部に赴任してきたのが、可愛らしい新任教師眞鍋かをり 。 眞鍋かをり をみるやいなや、突然入部希望者殺到。ところが眞鍋かをり は、「私はここでは教えられない。ごめんなさい。」と涙ぐむ。

■感想
面白いと聞いて、やっとレンタルでみました。 明るい青春映画というカンジ。いいんでないでしょうか。
たぶん、今高校生の真っ只中の人にはもっともっと楽しめる映画だと思います。

 私の周りに、テレビや映画に影響されて プールでシンクロしたいという小学生が沢山います。
この映画をみて納得。 オトコのシンクロって聞くと、シンクロ自体で笑いをとるのかと思ってしまいますが、予想に反してシンクロシーンはとても綺麗。
 たしかにオリンピックと比べてしまうと見劣りはするかもしれませんが、男の子らしさがあって、楽しく素敵なシンクロになっていると思います。

 あいかわらず、癖のある役柄の竹中直人、柄本明、はまり役の杉本哲太もうまい具合にきっちりと収まって、桜木女子高の平山綾も可愛らしい。

「軽い楽しさ」を期待してみてほしい映画でした。
ウォーターボーイズ サイトはこちら

上記サイトの「シンクロ」に書いてあるアクロバット部分に関して演技を構成した畠山くんの
>畠山くんは高校時代を振りかえり、高校3年と言えば受験勉強や予備校とのかけ持ちで大変ですが「文化祭で演じきったあとの達成感と感動は、言葉には尽くせないものがあるんです」
の言葉はなるほどとうなずいてしまう。

August 01, 2004

X-MEN2

■原題 X2 X-MEN UNITED
■監督 ブライアン・シンガー
■公開年 2003年
■星 ☆☆☆☆
X-MEN2 X2: X-Men United
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■説明
前作でとらわれたマグニートはいまだ身柄を拘束されたままであるにも関わらず、大統領暗殺とも思える動きが ミュータントの手で行われた。そのミュータントは何者?狙いは何? X-MENたちの探索がはじまる。その影で、X−MENたちを陥れようとする動きがひそかに何者かによって進められていた。

■感想
2匹目のどじょうはいないだろうと思い、あまり期待せずに見たのだがかなり楽しめた。
つじつまを言い始めると、もともとが漫画なだけに、合わないところが沢山あるのだけれども、こういうものはアニメと同じようなレベルで つじつまを考えずに楽しむのが良いと思う。
 何よりも今回登場するミュータントも魅力的。
 煙のようにテレポートするナイトクローラー アラン・カミング(全身青くて顔がわからない(^^;))
 東洋の美人 武器は長いツメと東洋武術の デスストライク=ユリコ ケリー・フー
映画の終わりとともに、だんだんと、メンバーがそろってくるX−MEN の活躍をもっと見たい!と思ってしまう。(続編期待)
 ミュータントの哀れというのを前作以上に感じるのがX2.

楽しめば良いとかいたものの、セレブロ。前回はミスティークに入り込まれ、今回もさっさと人に入り込まれてしまう。 ユリコにミスティークが化けて入り込んだエリアも、同一人物が退室することなく入室しても全く問題なしである(退室管理されてない)。話しの中核をなすセレブロにおいては ミュータントのミスティークにはセキュリティは破られるにしても、今回は一般人にまでやぶられてしまうようではねえ。。。。次回作ではセキュリティ強化しないとあぶなくてやってられないねえ。なんて多少思ったのでした。;−P
2度目を見ると、「ああ、こうしていたのね」とわかる場面があるということは、ストーリーをしらないと何をしているか画面だけではわからない場面があるということかも。たとえば

ミスティークがユリコに化けてデータを盗み見るのが、マグニートの看守だったというのがいまひとつわからなかった。(私が人の顔を極端に覚えられないことと、脇役だとおもっていたことが影響しているかも)
また、その際に、たまたま セレブロというファイルを見つけて、セレブロの構造がばれていることを発見し、セレブロ2の存在を知るあたりは2度目でないと意味不明だった。
 双方の施設構造図が入っているというところも1回目で見逃していた。(1回目にこの画面を見る時点では、観客はセレブロ2がつくられようとしていることは知らない)<私が注意散漫だっただけかも。

映画サイト:http://www.x2-movie.com/


July 29, 2004

X-MEN

■原題 X-MEN
■監督 ブライアン・シンガー
■公開年 2000年
■星 ★★★★
X-MEN 特別編X-MEN
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■説明
ミュータントとは、突然変異で、普通の人間にない能力を持ってしまった人間を指す。今、普通の人間達は、そのミュータントの能力に恐れおののき、迫害する方向へすすみつつあった。
  
■感想
サクサクとテンポの良い映画で、筋も単純なので、アメリカンコミックをみているかのように楽しめます。
ミュータントのそれぞれの能力がとても魅力的。見る人によって、「この人が良い」とファンがつきそうな「カッコよい」ミュータントたちを堪能できます。

 マグニートー役にガンダルフの イアン・マッケラン。
ネタバレなので隠します

ガンダルフとは違い、今度は悪のリーダー役のイアンマッケランですが、彼の悲哀に満ちた目が印象的。彼の過去についても、映画の前半で語られます。

 全身がブルーで、何にでも姿を変えることができるミュータント:ミスティーク(レベッカ・ローミン=スティモス)。顔はまったくわからないけどスタイルがよくて、なんだか悪者なのに魅力的。したたかなところもどっぷりと魅力です。

 目からビームを出すサイクロップス(ジェームズ・マーズデン)
 人の生気を吸ってしまうローグ(アンナ・パキン)
 手から刃物がシャキーンと出るウルバリン(ヒュー・ジャックマン)
 念動力と読心力がある ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)
 白目になって自然現象をあやつることができる ストーム(ハル・ベリー)

等、それぞれのキャラクターが楽しい。
 
 アニメーション版がケーブルテレビなどで放映されていますが、ほぼそれと同じ。実写のCGもダイナミック。アニメにはない楽しみもあります。 登場人物の私服。 ストーム(ハル・ベリー)の浮世絵Tシャツなど。カッコイイ!  後半の ローグの手袋・スカーフファッションもなんだかイカス。

家族で楽しむことのできる映画だと思います。
http://www.foxjapan.com/movies/x-men/phase2/movie.html こちらが公式サイト

July 05, 2004

デブラ・ウィンガーを探して

■原題 Searching for DEBRA WINGER
■製作年 2002年
■監督 ロザンナ・アークェット
■星 ★★★
デブラ・ウィンガーを探してSEARCHING FOR DEBRA WINGER
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■説明
ロザンナ・アークェット(スーザンを探してのスーザン役)が監督をした ドキュメンタリー映画。
デブラ・ウィンガーとは、愛と青春の旅立ちで有名な女優さんだ。知らなかったが、結婚して映画界を引退したらしい。ロザンナ・アークエットが、「ハリウッド女優の仕事と家庭の両立」「年齢と女優業」などについて 女優さんたちにインタビューするという趣向

■感想
ロザンナ・アークエットが出ている映画は残念ながらあまり見たことがない。顔もどちらかというと正統派の美人ではなく、親しみやすいタイプだと思う。妹さんが パトリシア・アークウエットで 彼女はニコラス・ケイジと結婚しているらしい。妹たち・弟達・父も芸能界の人で芸能界一家ということ。知らなかった。
 丁度彼女が40台らしい。女優の40台というのは微妙なところらしく、「あの人!」「この人!」という女優さんたちに次々とインタビューした内容をつないだ映画。

 映画を見て、ああ、女優さんたちはあくまでも女優さんたちで、映画の中が一番魅力的で綺麗なんだなあとガッカリすると同時に、働いている女性にとっては「女優も同じなのね」と共感する部分も多いことだと思う。

 全体を見て思ったことは、どういう考えにしろ、自分なりの考えで割り切っていられる人たちは自信に満ちて美しいんだなということ。 中には、「人から聞いたままを自分の考えと勘違いして、理解や、自分なりに咀嚼して自分の考えにまで到達していないのではないか?」と思う人もあったけれども、彼女達も「職業を持つ普通の女性なんだなあ」という感想を強く持った。

 どうやら映画界も、あんなに映画でみかけるようなスターにとってもなかなか厳しいらしい。

映画として、ドキュメンタリーとしての魅力はいまひとつ薄いような気がするが、彼女達のそういう生の悩みを見ることができるのは興味深い。 しかし。。。。女性の井戸端会議が面倒に感じる人には向いてないように思う。(まったく全編井戸端会議のようなものだから)

出演者はシャロン・ストーン、 グゥイネス・パルトロウ、 メグ・ライアン、 ダイアン・レインなど有名どころが目白押し。 しかし、皆、映画よりもずいぶんふけていてちょっとガッカリ。

June 21, 2004

ウェディング プランナー 

ウエディング プランナー
■原題 THE WEDDING PLANNER
■製作年 2001年
■監督 アダム・シャンクマン
■星 ★★★
ウェディング・プランナーTHE WEDDING PLANNER
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■説明
ジェニファー・ロペスはバリバリのウエディングプランナー。企画だけでなく、当日も取り仕切り、きちんと成功させる腕前は確かだ。しかし、彼女本人のことになると、シングル。家に帰ってきちんと食事をしようと準備を整えるけれども、テレビを見ながら一人で食事をとる。
 そんな彼女、ある日、マンホールにヒールを取られ危ないところを男性マシュー・マコノヒーに助けてもらい、なんだか一目ぼれ。

■感想
負け犬の遠吠えという本が売れているようです。仕事はバリバリやってそこそこ自分は美人だとおもうけれども、結婚相手がいない。そういう女性を「結婚していないあなたは負け犬なのです!」と自尊心を刺激した本らしい。(私としては、結婚したから勝ち、してないから負けなんていう図式はありえないと思うんですけどね)。 
 そういうバリバリの女性で、強がって生きていながらも、心のどこかに寂しさを抱えていて、それがふとしたときに出てきてしまうような。そういう人たち向けの映画かなあ。。と思いました。
そういう人が見ると元気が出そうな映画です。

ジェニファーロペスはエキゾチックな顔立ちが印象的ですが、どうもキャメロンディアスとともに「アヒルちゃん」にみえてしまう。それと今回助けてくれたマシュー・マコノヒーが、いまひとつ私には「微妙....」という顔立ちなので、(なんとなく 皮膚の感じがミイラとかおもいだしてしまう。。ファンの人ごめんなさい) ちょっとテンションは低めです。

ウエディングシーンは豪華豪華。 最初のシーンは大きな教会にまるで森かと思うほどの植物があり、こんな結婚式に出ることが出来たら本当に一生の思い出になるだろうとおもうほど。
 そのほかの結婚式プランも、見所。 これから結婚する人には式のヒントになるかも。
(しかし、本当にこれをやるとかなりお金もかかりそうだけど。。。。)
まあ、これもある意味、白馬にのった王子様を待つという女性の夢を描いた物語だということで、見れば良いのかと思います。

テンポは良いので軽く見ることが出来ます。
続きはカラクチのネタバレ。

以下は、辛口の大幅ネタバレ(これから映画を見ようと思う人は結末に関連したことが書いてあるので、見ないほうが良いと思います)

いかにも、キャリア志向の女性が好みそうな条件「医者。子どもにやさしい」っていうのが、まさに白馬の王子様なわけで、対する幼馴染があまりにも「頭が悪そうで、気も効かない」っていうのだから どう考えても、幼馴染と彼女がうまくいくわけない。
 だって、馬が暴走した時、あんなに力自慢の彼はボーっと他の方向に行って助けもしないし。その後馬にのってワインボトルのみしてふらふら歌を歌ってバカ丸出し。
 
ジェニファーロペス、どうみても、彼と趣味が合わないのは見えているのだから、こんなに肝心の時に、はっきりと自分の意見を言わないのは、優しさではないと思う。決められないのだったら「今は決められないから、時間を下さい」って言わないと〜。そっちのほうが誠実だと思うけどなあ〜。

 クライアントのバリバリのやり手女性ブリジット・ウィルソン 典型的なアメリカ金持ちという顔立ち。ジャクリーンみたいに目と目がはなれていて少しごつめ。(彼女はお金も能力もあるし、美人で、これ見よがしな派手好き)結局は、相手は自分の付属物とでもおもっているかのようなわがままを綺麗に甘えのオブラートにくるんだ娘、もあまりにも典型的な感じ。 

そうして、「二人ともこういう人たちだから、こうなっちゃってもいいのよね」ともいいたげな、自分勝手結末には (--;) こういう大団円はいまひとつご都合主義すぎないかなあーとも思えてしまう。


May 10, 2004

フィフスエレメント

■原題 THE FIFTH ELEMENT
■監督 リュック・ベッソン
■公開年 1997年
■星 ☆☆☆☆
フィフス・エレメント...
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■説明
始まりはエジプト。古代文字を解読している博士が解読中に突然やってくるのが不気味な宇宙船。

一転して2214年大きな邪悪な様相をした星が地球に向かっている。どうやらそれは星のようでありながら生命体のようだ。攻撃をしかけてもそれはどんどんと悪意を飲み込み大きくなっていき効果がない。
地球を救えるのは。。。というお話。

■感想
最初にこの映画を見たときは前評判のほうを先に聞いていたので、ある意味落胆してしまった。
その時は、さほど私としては評価が高くなかったのだが、今回みなおしてみると、おもしろいじゃないですか!。

まず、ストーリー展開は アメリカンコミックのようにテンポがよくさくさくとわかりやすい。
といっても、私アメリカンコミック読んだこと無いんですけどね。
映像のひとつひとつがマンガのよう。重いテーマでありながら 随所にあそびごころが沢山ちりばめられていて、重苦しい未来を描いた映画の中でも異色といえると思う。
 宇宙人のキャラクターからして、どうみてもアニメやマンガの世界と重なる。

 思い起こせば、この映画の後、オレンジの髪をしたひとが異常に増殖したような記憶がある。
勿論 ミラ・ジョヴォヴィッチにあこがれてだとおもうが、彼女の一見「こわもて風」の顔によく似合っているように思う。 細かいところまで見ると ファッションも面白い。 勿論ブルースウィリスのタンクトップがオレンジ色なのは彼女の髪の毛とコーディネートしているのだろうか。
 未来的な服装は遊び心が溢れていて、ファッションショーでも見るかのようだ。
 
またもや、ナサケナイ風采で地球を救う任務を言い渡されたブルースウィリス(もう、何回映画で地球を救っているのだろう。スゴイ)も、あいかわらず期待を裏切らないおなじみのパターン。

なにより、悪役がイイ。
ゲイリーオールドマンが右目をかすかにヒクヒクと動かすあたり。なんで演技でそこまでできるの。。という何気なさ。すごすぎる。 

ファッションについて戻ると、このミラ・ジョヴォヴィッチの服装。その後、ある人を見るたびにそれってまねですか?と気になっていたところ。その人は TMRのHOT LIMITあたりの服装を見ていただきたい。
こちらが1998年の6月ということだから、影響受けているっぽいんだけどなあ。
DISCOGRAPHYか、PHOTO GALLERYの1998年あたりをよろしかったら見てくださいね。

 濃いキャラクターのクリス・タッカー。髪型はサザエさんそっくり。アニマル柄や襟元薔薇の衣装も妙にバランスがよくて、似合ってるんですよね。

中で歌われている歌も聴かせるし、今頃になってCDが欲しくなって来た。
エリック・セラの音楽だそうだ。
ところで、この場面にくるとなぜか萩尾望都を思い出す。彼女のマンガにこういう設定のものってあったような気がするのだ。 宇宙の平和のために歌う歌姫。なかったろうか。

とにかく 楽しむために見ると思うと 街の様子や映画全体もとてもたのしめたのだった。
後から知ったのだが、衣装は JPゴルチエ らしい。

この映画はストーリーよりもこういう周りを楽しむ映画だったのだなあと改めて思った次第。
以下ネタバレ
最後のところで戦争を見て涙するミラ・ジョヴォヴィッチ扮するモンドシャワン人の悲しみに「キミを愛しているいからキミが必要だ」っていうのは陳腐に思えるなあ。
でも、それも もしかしたら 徹頭徹尾 アメリカンコミックチックな終わり方なのかも。

May 07, 2004

キスへのプレリュード

■原題 Prelude to Kiss
■監督 ノーマン・ルネ
■公開年 1992年
■星 ☆☆☆☆
キスへのプレリュードPrelude to Kiss
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■説明
アレック ボールドウインは風変わりな不眠症の女の子メグライアンに出会って恋に落ちる。
メグ・ライアンは、14歳のときから不眠症で、現在バーテン。
二人はまもなく結婚することになるが。。。
検索するとネタバレにヒットしてしまうけど、本当はそれを知らないほうがずっとたのしめそう。

■感想
アレックボールドウインは今ひとつどうしてか好みではない。<冒頭から暴言?
だから、まったくステキとは思わないところが減点だったのだけど。でも
以下大幅なネタバレのため隠します。

体が入れ替わってしまって おじいさんの姿のメグライアンをバーで発見したときの彼のウルウルした目。好き嫌いなんて関係ない。あなたいい人ねえ。へんなこと言ってごめんなさい。っていうほど、ちょっと私までうるるでした。その直後にくすっと笑いを持ってくるあたり 

この映画小技も効いてうまいなあ。

 メグは若いですね。手も顎も細くて本当に少女のようであり、うらやましい限り。ウエディングドレスのデザインが 腕にポイントのあるもので、彼女の 細くて長い腕がとても魅力的に見えました。

おじいさんがちょっと...怖いです。以下ネタバレ

私だったら彼に替わりたいとは、ちょっと思えないような気もするのですが。。

そうそう。キャシーベイツ(ミザリーの印象強すぎ)が出ていて驚いた。

 最初にこの映画のポイントというべき内容を知っていて見てしまったので、残念。
映画全体としては面白みが半減してしまったので、いくらなんでも メグのかわいらしさだけでは☆はつけられないなあと思ったのですが、でも、夫婦って言うものはなんていうことをじ〜んと感じることができたので、星ひとつおまけしました。
 よくアンケートなどで 顔の良い女・そうでない女どちらをえらびますか? なんていうのがあります。
でも、既婚者として思うのは 顔云々いっているうちは、やっぱり相手をアクセサリーというか、自分にハクをつけるために付き合っているだけのような気がします。
 これについては顔についてだけでなく、たとえば学歴とか収入とか家柄とかそういうもの含めて。

  そういうものを取り去った部分にほれ込んでいるとなると そうよね〜。それこそ本当よね。とじ〜んときちゃうのでした。

May 06, 2004

ホーンティング

■原題 The HAUNTING
■監督 ヤン・デ・ボン
■公開年 1999年
■星  ☆☆☆
ホーンティングThe Haunting
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■説明
長年介護していた母が亡くなった。夜中に何度も母に起される生活からやっと開放された リリ テイラーはアパートを売って残りを山分けしろと持ちかける姉夫婦の訪問を受ける。アパートを売ると住む場所がなくなってしまう。そう主張すると姉はうちに来て忙しい私の替わりに掃除洗濯などの身の回りのことと 子供の面倒を見ればよいではないか と家政婦まがいの提案をするのであった。 
  そのリリテイラーに電話がかかってくる。新聞に載っている不眠症のためのプログラム参加しないかとの電話だった。 しかし、その不眠症のためのプログラムとは本当は 恐怖が人間にもたらす影響を研究する目的のプログラムだったのだ。
 謝礼金目当てで参加した彼女は、指定された場所へ行って驚いてしまう。広大な城といえるほどの大邸宅だったのだ。

■感想

この映画を知ったのは、ディスカバリーチャンネルの 映画のメイキングから。
そのメイキングに引かれて映画評を検索してみると どうやら面白くないとのこと。
ホラーのはずなのに怖くないのだそうだ。 しかし、メイキングに興味を持った私なので、ストーリーはおいておいても、やっぱり見てみたい。 
 おまけに キャサリン・ゼタ=ジョーンズ も出ているということ。(実は私は美人女優が好き)

映画は、ホラーとしてはまったく怖くないといえるほど。子供と一緒にみてもあまり怖くない。ディズニー映画とほぼ同じくらいの怖さだと思った。(丁度、ホーンテッドマンションをみたばかり)
 問題になりそうな残虐シーンは1箇所ある程度ですが、画像が不鮮明だったので、多分6歳の息子にはよくわからなかったと思う。
 
 しかし、私はこの映画好きです。なんと言ってもこの屋敷。魅力的!。
重厚なインテリア。バチカンの寺院のような重々しさがある。
そう。この映画の主役は実は「屋敷」だそう。

そういわれてみると、なによりも存在感がある屋敷。ほれぼれします。行ってみたい!。
メイキングを見るとセットだそうで、そのテクニックに驚嘆してしまう。メイキングではどう見てもセットなのになぜ映画になったらこんなに重厚な建物にみえるのだろう。
ホラーとしては筋も描き方も中途半端で、屋敷に懲りすぎた感を否めません。
でも、メイキングにあわせて あの重厚なインテリアを見るだけで 「見たなあ」という満足感があった映画でした。 (そういう満足は邪道かも)

主役はキャサリンゼタジョーンズではなくて、たぶんリリテイラーだと思うのですが、大抵キャサリンしか書いてないなんて。。気の毒だなあ。(ケースにもキャサリンのほうが上に書いてある。。。)

家族で気楽に見られます。

April 15, 2004

ダイ・ハード

■原題 DIE HARD
■監督 ジョン・マクティアナン
■製作年 1988年
■星 ★★★★
ダイハード 1500円で2枚DVDお試しパック...
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■説明
 飛行機の中落ち着かない様子のブルースウィリスからはじまる。飛行機が苦手なのだ。今日はクリスマスイブ。奥さんはバリバリのキャリアウーマン。自分用の個室を持っている管理職だ。なんとな〜く、ナサケナイ雰囲気が漂うブルースウイリスが向かったのは最新の設備が備えられた高層ビルにある妻のオフィス。ところが。。。。

■感想
なさけなくてダメダメそうな男が まきこまれた大事件。
妻はどうなる。男はどうなる。という手に汗握るストーリー。
テロリストがカッコイイなんて書いてしまっては問題がありそうだけど、頭脳派で手際がよいテロリストがやけにかっこよく見えるのもこの映画です。(ブルースウイリスと対照的)

そのなさけない男が やけにかっこよくて頭がよさそうなテロリスト集団に一人でどう戦いを挑むかというところが見所。

これは、ヒヤヒヤドキドキを楽しむ映画なのでこれ以上は書かないでおきますね。
黒人のキャストがななかオツなところに配役されているのも良いバランスだと思います。

以下ネタバレ
なさけなかった男が映画が終わったあと、やけにかっこよいのは お決まりだけど気持ちが良いですね

April 13, 2004

夢の降る街

■原題 THE  BUTCHER'S  WIFE
■監督
■発表年 1991 年
■星 ★★★
夢の降る街THE BUTCHER'S WIFE
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■説明
原題は肉屋のかみさん?。
予知能力のあるデミムーアは 世間から離れた小島で祖母と暮らしていたが、自分の予知能力で、夫がボートでやって来るのがわかり、あっけにとられている男性をものともせず会って2日で結婚してしまう。 男はニューヨークの肉屋だったので、夫についてニューヨークにやってくる。
ところが、その予知能力が回りの人を混乱させはじめる。

■感想
これはダレ?と思うほどの人魚のような長い金髪。デミムーアでした。 
長い金髪の感じは 「スプラッシュ」の人魚みたい。
スプラッシュ 特別版Splash Special Edition
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ゴーストよりも後に公開された映画だというのもビックリ。 
てっきり デミムーアが売れる前の映画かと思いました。
デミムーアはどちらかというと 硬質の顔をしていると思うので、ふわふわの金髪よりも潔い髪型のほうがよく似合うと思う。つまりこの格好はいまひとつでした。

  ネット検索してみるとけちょんけちょんの人も多い映画でした。

私からみると、この映画はなんなんだ?という はぐらかされ続けるこのすれ違いの感覚が結構面白いです。 このストーリーどうなっちゃうの?アレ?あれ?と 画面の前で戸惑うことが沢山。
だいたい、このタイトルの肉屋の女房っていうのも、普通のファンタジーとかロマンスだったらありえないネーミングだから、そういうあたりを狙ったものではないかなあと思うのですが。
なんてったって、相手は肉屋。ぶらぶらとぶら下がった原型を多少残した豚肉を横にマジなラブシーンもなんもあったものではないと思うのです。

 「デミムーア見るんじゃ!」とか「面白い映画だ」と思わず まあ、暇つぶしにでも見ようか〜という軽いノリでみるのが吉という感じの映画でした。
必見!という映画ではないですけど。。エンドタイトルの後ろの画像までじっくり見てくださいね。

以下ラストについての多少ネタバレ

エンドタイトルの後ろ皆がおちつくところにおちついて幸せになったっていうところ。
それから、おじいさんとおばあさんは末永く仲良く暮らしましたとさ。おしまい。という感じで
これはこれで ハッピーでいいんじゃないかい?と思いましたとさ。 おしまい。

 

April 08, 2004

バック トゥ ザ フューチャー

■原題 BACK TO THE FUTURE
■監督 ロバート・ゼメキス
■星 ★★★★
バック・トゥ・ザ・フューチ...BACK TO THE FUTURE
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■説明
摩訶不思議なカラクリ機械で映画がはじまる。自動で沸くコーヒー。自動であけられる缶。しかし何かが変。トーストはコゲコゲ。ペットフードは容器から溢れている。
 そこにやってくるのが マイケルJフォックス。 ドク?とその部屋の主を探しているが留守らしい。アンプを悪戯しているうちに時計が遅れていることに気がつく。遅刻だ!。
 と、普通の生活をしているはずが、留守のドクからの電話で呼び出された時間に呼び出された場所に行ってみると大変な出来事にまきこまれてしまう。
題名から想像できるように、タイムマシーンを素材にした映画です。

■感想
日本語でみることができれば、子供も楽しめる楽しい映画です。
ストーリーも単純で、なんといっても 出てくる発明品がたのしい。
デロリアンという車も男の子が目を輝かせてみることうけあいです。
 テンポもよくて、ハッピーエンド。 楽しい映画ですよ。残念なのは、今現在DVDはボックスでしか発売されていないこと。 
 安価に売り出されると良いですね。
ドクの キャラクターがこれまた はまり役。


スーパーの女

■監督 伊丹十三
■公開年 1996年
■星 ★★★★

■説明
 妻をなくしてだらだらとした生活をしている津川雅彦は スーパーの経営者。ある日、近所に「安売り大魔王」というスーパーがやってきた。
 相手はつわもの。 津川の「正直屋」は風前の灯火。
   心配になった津川は相手のスーパーを偵察に行っていたところで幼なじみの宮本信子に出会う。彼女と話をしているうちに、津川はだんだんと彼女の鋭い視点に舌をまく。

■感想
 亡くなった伊丹監督の代表的映画のひとつ。テンポがよく、見ていて胸がすく。
 主役の宮本信子は今回は、特別な職業の女性ではなく、普通の主婦。 普通の主婦の鋭い観点でばっさばっさとスーパーの不正を暴いて改善していく。
  これは、時代劇にも通じるようなお茶の間映画ではないかとおもう。

 最近いろいろとスーパーで発覚した不正など。まったくこの通りの内容というのも 監督の目のつけどころと取材力を感じさせる。
 

April 01, 2004

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード

■原題 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード
■監督 水島努
■公開年 2003年
■星 ★★★
映画クレヨンしんちゃん...

■説明
しょぼい朝ごはんに、ぶーぶーの野原家。しかし、それには秘密があった。たまには思う存分焼肉をというみさえのアイディアで今晩は超ゴージャスな焼肉!しかし予算オーバーのため朝食を少し削ったと聞いては、皆文句を言うわけない。という、いつもながらの平和なお茶の間に突然ブロック塀を車でぶっ壊し、白衣を着た追われているらしいおじさんがやってくる。助けてくれといわれても。。。というお茶の間に 凶悪家族のテレビ放送。指名手配犯として放送されているのは、シロまで含めた野原家全員。

■感想
クレヨンしんちゃんは、モーレツ大人帝国しか見てないから今回は軽くてびっくり。
しかし、まあ、子供向けの映画というのはこういうものだろうと思う。平均点の★三つ。

 以下ネタバレ

 息子が一番気に入った場面は、自転車チェイスだそうだ。たしかに大人たちを振り切った自転車チェイスはかっこよい。気持ちよさそうだ。

 私が一番気に入ったのは。熱海の怪しいおじさんのダンスと歌。そうして怪しげな機械によるナンセンスな変身。こういうナンセンスもの結構スキ。
 米米クラブ(ふるいですか?)のジェームス小野田を思い出したり、結構好きだった「金のギター」という歌を思い出したりしたのでした。

ま、かる〜く。子供と一緒にね!

March 31, 2004

七年目の浮気

■原題 THE SEVEN YEAR ITCH
■監督 ビリー・ワイルダー
■公開年 1955年
■星 ★★★
七年目の浮気〈特別編〉the Seven year itch
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■説明
奥さんと息子が避暑にでかけてしまい、一人留守番することになったトム・イーウェル。
久々の独身気分を満喫し、羽をのばしているうちに、モテモテ妄想をはじめとする非現実的な妄想に翻弄される。 そんなところに、二階の部屋には若くてお色気たっぷりの娘さんが一人で留守を預かるらしくやってきたからもう大変。妄想に歯止めがきかなくなってきて。。。
 あの有名なマリリンモンローの白いドレスのスカートが 地下鉄の風でふわ〜っつという場面のある映画です。

■感想
 まったくオジサンの妄想ときたら、もうそこまできたら参りました。という感じ。難しい顔をして薀蓄たれながら、く〜らくら〜です。昔のアメリカのホームドラマ(奥様は魔女とか)で、テレビから笑い声がどっと上がるけれども、そんな感じにいつ笑い声がバックで流れてもおかしくないほど、もう浸りきってます。
 マリリンモンローは本人の顔とスタイルはお色気たっぷりだけれども、ココロは至って子供という雰囲気。オジサンの妄想の中ではすっかりとお色気むんむんの女性になりますが、それ以外ではイマドキの高校生以下のあどけなさ。

 女性としては いまひとつ 分からない心理ではあるけれどもこれだけ支持される映画だということはここまで大げさではないけれども、男性はそういう気持ちを多少は経験したことがあるってことなのかな?

 マリリンモンローはたしかにお色気たっぷりで無防備すぎ。オバサンとしてはそれはイカンでしょうとおもうけれども、魅力たっぷりではあります。
 私としては、この映画よりも 100万長者と結婚する法 の彼女の方が生き生きしていてかわいらしかったなあと思います。
でも、典型的な「マリリンモンロー」を見ようと思うならやっぱりこの映画だと思います。

個人的には、
 彼女は不幸な亡くなり方をしてしまったことでも有名な人ですが、こういう役柄が定着したら、たぶん女優さんとしては辛いだろうなあ。 頭が少し弱くて色っぽいことだけを要求されてしまうとかなり葛藤してしまいそう。なんて思ったりもしました。

アパートの鍵貸します

■原題 The apartment
■監督 ビリーワイルダー
■公開年 1960年
■星 ★★★
アパートの鍵貸しますThe Apartment
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■説明
ジャックレモンはサラリーマン。しかし、彼は同僚の知らない秘密を持っている。彼の出世の鍵だ。
彼は就業時間が終わってからの数時間、数人の上司に予約制で彼のアパートを貸し出しているのだった。彼には片思いの女性がいる。エレベーターガールの シャーリーマクレーンだ。でも、彼女は、彼は眼中にないようだ。勇気を振り絞って彼女をさそってみるが。。。

■感想
以前みたときには、お人よしの男性のかわいらしい映画だと思っていたのですが、サラリーマンをやっていたからか、今回見直してみると ジャックレモン。とんでもない!イヤなやつだなあ〜。そんなことで出世しようなんて。。とどうもそちらが気になってしまいました。
小ネタバレ

(実際窓付き絨毯付きの個室のある管理職に、映画が始まってからすぐはやばやと抜擢されてしまうのです)

 それに、上司が女性を連れ込むのを黙認して自分のアパートを貸しているっていうのは主婦としても今ひとつ受け入れがたいシチュエーションだし。。。。
こういう映画だったとは。。。

 まあ、そういうシチュエーションを抜きにすると、やっぱりお人よしの男性の恋愛コメディ映画ということになります。そうして、やはり昔の映画らしくほのぼの系ではあって楽しめます。
残念なのはシャーリーマクレーンがどうも私には美人に見えない。でも、これはジャックレモンというちょっと風采があがらない男性とシャーリーマクレーンという親しみやすい普通の女の子の映画だからこれほど支持されるのかもしれませんね。
 そうして、そういうえげつないことをしていながらも、お人よしすぎるほどお人よしのジャックレモン(持ち味)がしっかりと出ています。 ほのぼのとした気持ちを味わえる映画だと思います。

 中でジャックレモンがスパゲティをゆでるシーンがあります。水を切るのにテニスラケットを使っていました。このテニスラケットの小物シーン。別の映画でつかわれていませんでしたっけ。
記憶違いかもしれませんが、クレイマークレイマーでやっていたような気がします。もしそうならこれがネタ元かもしれませんね。

March 30, 2004

パリの恋人

■原題 Funny Face
■監督 スタンリー・ドーネン
■星 ★★★
パリの恋人
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■説明
古本屋の店員のオードリーヘップバーンは自分に自信がなく、ブス?(っていっていいのかな?ヘンな顔=Funny Face )だと思っている。彼女の憧れは共感主義。そんな彼女がカメラマン:フレッドアステアのおめがねにかなって、ファッションモデルにならないかという話になる。「こんなにヘンな顔なのにとんでもない!」という彼女に彼は「君はとってもユニークなんだ」と説得。そうして、彼が出した条件は。。。

 調べてみて驚いたのですが、この音楽はあのジョージガーシュイン。衣装もジバンシー、イディス・ヘッド(この方私は知らなかった)と、錚々たるメンバーだったのですね。

■感想
以前見たときには、オードリーファンの私としては「わたしってこんなにヘンな顔だから」なんていわれても
別にヘンじゃなくてかわいいのに。。と 変身度合いが少なくてあまりピンと来ない映画でした。
 また、例のごとくファザコンっぽいほどの年の差の恋愛っていうのも ピンと来ない。(フレッドアステアが好み出ないってことなのでしょうか(^^;))

 でも、見直してみるといいですね。特にダンスシーンは必見です。
私が以前みたときにはまったく興味がなかった場面ですが、特にすごいなあと思ったのは、共感主義の酒場で「私は今踊りたい気分なの」と言い出して踊りだすオードリーの踊りはすごい。
 以前バレエコンクールのモダン部門審査というのをテレビでみたことがあるのですが、そういうエキスがギュッと詰まっていて 「何回練習したんだろう」と思うほどすばらしい。

また、ファッションがすごく良いです。オードリーのように細くて若い人が着ている洋服が素敵なのは勿論当然ですが、中年女性の洋服までもがとてもおしゃれ。(ファッション業界の人という設定)
名前を知らない女優さんだったので、これも調べたらK.トンプスン。 50台くらいのおばさんなのですが、彼女がパリに行ったときに来ていたコートが素敵!!!!
 すこしAラインかかったしなやかな素材の襟の大きめなコートは普通の動作のときも、踊っているときもとても綺麗です。脇のところにスリットのようなものが見え隠れしていてどういう形になっているのか トラッドっぽくてふつうっぽいけれどちょっと違う。 <あのコート。欲しい。。。。 

 ファッションとオードリーと踊り。 そういう楽しい映画でした。
 

March 21, 2004

恋人達の予感

■原題 When Harry Met Sally
■星 ★★★★★
■監督 ロブ・ライナー
恋人たちの予感 特別編When Harry Met Sally
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■内容
ビリー クリスタル は メグ ライアンの親友の恋人。たまたま車に乗せて送ることになるが、お互い最低の印象をもつ。実際、ビリーはデリカシー不足の根暗野郎。 メグは かわいらしいけれどもとても細かいことにこだわる神経質女。
 それっきり会うこともないとおもっていたところ、5年後に偶然再会してしまう。

■感想
見直してみました。うまいなあ。この映画。最初に仲がよさそうな老夫婦がでてきて軽妙な音楽とともにところどころ噴出しながらみてしまいました。

以下ネタバレです。
最初の印象から ビリー クリスタル 最低! ブドウの種を窓に吹きかけたりして、まったく信じられない。見た目もハンサムでない彼。突然理屈をこねはじめるし。
 いますよね。こういう一般ウケしないのに、なぜかもてる男性。蓼食う虫とでもいいたくなるような。

この頃のメグ ライアン 若い若い! そうして本当にかわいらしい。しかし、ヘンに神経質でこれまたなんだか変わってる。

そんな二人がなんとなく友達になって、一緒に映画をみているうちにそういう相手のヘンで嫌なところがなんだか素敵にかわいく思えてくる。

登場人物と一緒に 「あら?いい人じゃない」「かわいいじゃない」なんておもいはじめたら、この映画とても楽しめると思います。

やっぱりこの映画。好きだったなあ。


 

March 18, 2004

恋におぼれて

原題ADDICTED TO LOVE
監督グリフィン・ダン
★★★★
1500円から3400円まであるみたい。 リンク先の題名か画像をクリックすると
ほかの人の感想が見られます。
恋におぼれてADDICTED TO LOVE
恋におぼれてADDICTED TO LOVE
恋におぼれてADDICTED TO LOVE
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内容
メグ・ライアン マシュー・ブロデリック 主演のこの話。
メグが彼女のイメージとは少し変わった役で出ています。

黒目が大きくてタレ目という(ちょっとかわいらしすぎるけど、基本的にこういう顔は私は好みでごんす:見た目という点で好感を持ちやすいということですが、これだけで人を評価したりはもちろんしません。あくまで見た目。)マシューは天文学者。毎日昼の日課は、恋人のリンダ(ケリー・プレストン)を天体望遠鏡で観察して レンズの向こうで手を振る彼女を確認すること。

 しかし、ある日彼女は都会へ出かけていってしまう。そのうえ、帰って来るはずの日に帰ってこないとの連絡が。。。。

メグ・ライアンは 恋人に裏切られてうらみを晴らすことに燃えている女性の役。
ファッションもメイクも、いかにも「ワル」そうな役で彼女の役としてはとても珍しい。(目の周りは ブレードランナーのレプリカントみたいに真っ黒。洋服はヘソが出ていたり)

感想
ネットで検索してみると、メグ・ライアンにはこういう役は似合わない という意見もあったのだけど、彼女の役というのは型にはまったものが多いので、前回見た ユー・ガット・メール のような雰囲気とはかなり違っていて私は楽しかった。

思うに、この「復讐に燃える女」の可愛さがわかんないようだったら、そうして、ただ多少幼稚さを思わせるようなかわいいだけの彼女しか受け入れられないような男性は人を見る目はないぞ〜と オバサンは苦言を呈してみたりして。(^^;)

 彼女、コワーイだけの女かと思いきや、根底の可愛さがちらりちらりと見えていて
こういう根底のかわいらしさを見つけることができるかできないかがキミの運命の分かれ道だ。(なんちゃって。)
今まで生きてきた中で思うことは、日ごろの「メグ・ライアン」の役のようなイメージに男性が好感を持つことは 大抵の女性はわかっているはずで、中にはそういうイメージを演じることも上手な人もいるわけで、 いつまでもそういう「僕の理想のメグ・ライアン」を追い求めていると 「ありゃ?」ということもありそうだと思う今日この頃。

 見た目のそぶりが可愛くなくても、突っ張っていても、心の底はカワイイ人もいるという意外性だらけなのが世の中。 男でも、女でも 先入観をできるだけ取り去ろうとしてつきあってみると じんわりとその人の性格というのがわかってくるわけで、 そういう 「本当のところを分かろうとする」っていうのが 結構大切だと思うんだなあ〜。

 オバ全開のコメントでした。

■メグから離れて

そうそう。大切なことを書き忘れてました。
この中に出てくる望遠鏡レンズを使用した投影装置。これがまたとても良い。
とても美しい効果を生んでいます。

たとえば、最初にその装置を作って(ほぼオタクというかストーカーもどきですが)白ペンキを塗るあたり。あまりにもうまい演出にうなりました。 本当に彼女が好きで好きでたまらないという気持ちがこちらに伝わってくるような感じ。

また、その投影された映像に不意に飛び込んでくる実在の人間の画像。
テレビではなく、ビデオの盗撮でもなく、そういう少しローテクな世界。
ものすごく味のある演出だと思いました。うまいです。そうしてとても綺麗。

同じような仕掛けのもう少し不鮮明なものを ディズニーシーの城砦の中で見たことがあります。

 カメラ・オブスキュア(カメラ・オブスキュラ)という名前のしかけです。
ディズニーシーの記録は
http://pon.sub.jp/roba/2003/02.htm

January 19, 2004

ユー・ガット・メール

原題YOU'VE GOT MAIL
監督ノーラ・エフロン
★★★

ユー・ガット・メールYOU'VE GOT MAIL
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説明
メグ・ライアンは 子供向けの書店経営者。近くに大手の本の安売りショップが進出の兆しで不安を隠せない。


感想
メグ・ライアンとトム・ハンクスの二人が主役の恋愛映画です。
最初に、うううううん。メグ。やっぱりあなたにも年齢は平等に訪れているのね。と。
「恋人たちの予感」の頃からすると、やっぱりそれなりに年をとっているなあ〜という印象。このメグの魅力は 飾らない、かわいらしい雰囲気なので、「いつまでこの路線でいけるだろう」とファンの一人としては ちょっと心配。
恋人たちの予感 特別編When Harry Met Sally こちらのほうがストーリーとしてはずっと面白かった記憶があります。


 というのも、恋人が言いたいことをまくしたてて「行ってくるからね」と出かけた後に ピョンピョンと飛び跳ねて 目をくるりくるりと回す動作がどうにも似合わないような気がしたから。でも、まあ、よ〜く胸に手を当てて考えてみると私なども年齢に合わない幼稚な行動も多いことだし、わざとらしいけれども普通なのかもしれないなあ。

 私のこの映画に対する感想は、「まあ、期待通り」もともと筋は知っていたので期待を裏切らないところが安心して見られる。ハッピーなストーリーです。

 辛口のコメントも下に。でもネタバレっぽいので ちょっと隠しますね
マウスで反転させて読んでください。


冒頭からすぐにわかることですが、トムもメグもお互い恋人と一緒に住みながら、ネットの「30台の部屋」とかで出会った人とメール交換やチャットをしているわけです。
 トムの方は なんとなく今の彼女に「うんざり」という様子が見て取れる部分もあるのですが、メグの方は「わたしたち ぴったりの二人だとおもっていた」なんていうことで、なんでぴったりの二人だと思っていたのに、そうなんだい?

 メールだけの相手にそれほどまでに惹かれてしまうという描写がちょっと甘いようにも思いました。

 ネット検索すると、「メルトモはそんなに甘くない」との感想も多くありました。
最近、スクリプトを公開して思うのは、世の中の性に関する執着っていうのは私が普通に想像していた以上のものだったんだなあと思うのです。
 一応、公序良俗に反するサイトには使わないようにと但し書きを入れているのですが、私が嫌悪感を抱くようなサイトに設置されていて、そこから私のサイトにやってくる人が普通のサイトからやってくるひとよりも格段に多いのです。

 社会的な問題も多数起こっていますし、そういうことからも「彼氏・彼女」が欲しいと恋愛にあこがれている寂しい人たちが出会い系で。。というのはやはり危険が沢山ではないかと思います。自分は恋愛にあこがれていても相手は恋愛が目的でない人も沢山いそう。

 まず、ネットという、顔も名前もなにも公開しないという匿名の世界。自分が匿名であると同時に相手も匿名なわけですから、その相手が公開しているプロフィールがどの程度信用できるかということも、よく考えればわかるはずで、私が「年収3千万の外資系ビジネスマンです」なんていうプロフィールで登録しても分からない世界がこの世界なのです。(そんなこと興味もないし、するほど暇ではないですが)

とにかく、お話はお話。映画は映画。虚構は虚構として楽しみましょう。
ハッピーエンドで 細かいことを気にしなければ 期待通りに楽しめるロマンチックラグコメディ という感じでしょうか。

October 06, 2003

アメリカン スウィートハート

原題 America's Sweethearts
公開年 2001年
監督【著者】 ジョー・ロス
★★★
アメリカン・スウィートハートAmerica's Sweethearts
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説明
America's Sweethearts とは グゥエン(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)とエディ(ジョン・キューザック)二人はアメリカの理想的なカップルとして沢山の映画に競演していたのだが、実は現在は別居中。その別居中の二人を主役にした映画公開する予定。しかし、監督(クリストファー・ウォーケン)がちょっと変わり者。困った社長は 宣伝マン(ビリー・クリスタル)になんとかしてくれと泣きつく。
 ここではジュリアロバーツは グゥエンの妹で付き人キキの役。

感想
 太っていた頃のジュリアは すごかった。まさに、こういう人いそう。
この変装で町を歩いてもきっとばれない。

この映画が受けたのは、もしかしたらダイエットしているアメリカの女性に「私も痩せればこういうサクセスストーリー(?)が待っている」と希望を与える映画だからなのかな。

以下ネタバレ =============


驚いたのは、クリストファー・ウオーケン。 エンドタイトルが出るまで彼が出ているとは思わなかった。いや〜びっくり。どこどこ?と探してしまいました。

 ビリー・クリスタル 安定した演技の。そつなく自然に調子の良い役をこなしています。(私は 恋人たちの予感くらいしかみたことがないけれど。うまいですね)

キャサリン・ゼタ・ジョーンズ 綺麗ですね。この人。あくの強い役をうまくこなして、楽しかった。妹に頼みごとを甘え声でしたあとに 「やった〜」というずるい表情がこれまたかわいらしいというか。 

 さて、ジュリア。 あまり可愛くないんだなあ。これが。なんでだろう。
もともと顔のバランスからいうと 美人バランスではないから キャサリンと並ぶとそうなっちゃうのか。彼女の魅力がほとんど発揮できてないような気がしました。
 
筋としても、ちょっと下ネタの下品に頼りすぎ。<お笑いでも、同じ下品でももう少し別の下品があるんじゃないかと。
性格の良いキキは それまで文句もなくかいがいしく姉の世話をしていたのに、突然ぶちきれてしまうし。あら?性格良いわけじゃなかったんだね。と。
 エディ(ジョン・キューザック)は結局顔とスタイルが良けりゃそれで良いのかと。
ジョンが ジュリアに心情的に引かれていく過程がさっぱり見えない。

終止、寝ただの寝ないだの綺麗だの可愛いだの、恋愛の過程や心情などまったくそっちのけの そういう話だけのものだったようにも思える。

 反対に「ハリウッドの恋愛なんてこの程度のもんなんだよ」というのであれば納得。
そういえば、最後に公開された映画もそういう内容だったし。そこまでの大きな皮肉の映画だったのかな。


========

May 06, 2003

エリン・ブロコビッチ

原題 Erin Brockovich
公開年 2000
監督【著者】 スティーブン・ソダーバーグ
★★★★
エリン・ブロコビッチ...ERIN BROCKOVICH COLLECTOR'S EDITION
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説明
 ジュリアロバーツ(エリン・ブロコビッチ)は、3人の子持ちで、夫とは別れ、求職中。
だけど職はないし、車は追突されるし、裁判には負けちゃうし、ベビーシッターはいいかげんだし。
お金はないし、まったくついてない。
 そんな彼女が押しかけ社員に。そうして、そこで働くうちに大変な事実をつきとめてしまう。
実話に基づいた話しだそうだ。

そうして、これでアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したそうだ。
おまけに そのバストで 整形か?とも騒がれたらしい。


感想
パワフルで型破りの女性のサクセスストーリー。

ネタバレ含むので ご注意を。

1)興味と仕事
 彼女が最初に仕事について、気づいたのは なぜ不動産物件の資料に他の資料が一緒に入っているのか?ということ。
 職場の人に聞いても答えてくれない。(たぶんそんなこと思っても見なかったのだと思う)
  そういう疑問をもち、ひとつひとつを解決することが仕事の醍醐味だ。
 自分の頭の中で一つ一つの糸を結び付けていく作業は パズルを解くようでとても面白い。
  彼女は学歴も資格もなかったようだが、きちんと「考える」ことのできる人のようだ。
  (しかし。。。あの記憶力。。並の人には真似できない。。私ももちろん エリンにはなれません)

2)仕事と家庭
 仕事が面白く、皆から期待されれば それにこたえたくなる。
 そうして、答えるために 仕事をやると、今度は家がおろそかになってしまうのだ。
 彼女の子供達の状況を見ながら オロオロとしてみたり。ほっとしてみたり。
  ただ、何にせよ、保護者が仕事にのめりこみすぎると子供にしわ寄せがくる。

3)でも?
 でもでも。今ひとつ。これは違う!と思うこともあった。
 軌道に乗った仕事をするにあたり、ちょっとした諍いがあるのだが、その時の彼女の言葉。
 「私は評価されたのがはじめてなの」「みんなが私の言うことをきちんと聞いてくれるの」
 たしかに、ありそうな話だけど。

  だけど、それが子供の世話を他人に押し付けている理由だったら、パチンコが楽しいからといって
 車に子供を置いているお母さんと同じようなきがする。
  世話をしてくれた 人にもねぎらいの言葉も無い。
 (でも、そこが良すぎる人でないところが リアリティがあったのかもしれない)

5)ジュリアの顔
 しかし、病気の時のジュリアの顔。メークでああなったのか。ただのスッピンなのか。鬼気迫るところありました。

 ウエイトレスさん役に、ご本人のエリンブロコビッチが出演しているそうです。名前は ジュリアという名前らしい。

May 02, 2003

ロミー&ミッシェル(ロミーとミッシェルの場合)

原題 Romy and Michele's High School Reunion
公開年 1997
監督【著者】 デビッド・マーキン
★★★
ロミー&ミッシェルRomy & Michele's High School Reunion
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説明
ロミーとミッシェルは 高校の同級生。昔から二人は群れることをせず、自分達の価値観にそって
学生生活を送っていた。
 高校卒業後10年経ち、同窓会の案内が飛び込んでくる。
出席しようと決め、アンケートに答えていたら、楽しくやってきたはずの自分達、全然たいしたことない。一旦は同窓会までの短期間で目標をたててクリアしようとするのだが、思ったようには行かず、困った二人は 成功したキャリアウーマンだと嘘をつくことにする。

感想
某通販で、面白くてHAPPYになる映画と紹介があったので、見てみた。

 私は60年代とか80年代とかいまひとつ良くわかってないのだが、トラボルタのサタデイ・ナイト・フィーバーの頃が高校時代だったようだ。

 私の感想は。。。う〜ん。なんだかありきたりの結末で 中途半端かなあ〜。というもの。
ぶっとびならぶっとびで極端にいってほしかったし、オキラクならオキラクでオキラクに徹して欲しかったなあ。

同じような映画で思い出したのが、「ヘアスプレー」こちらは 文句なしに面白い。

地中海殺人事件

原題 Evil Under the Sun
公開年 1982年
監督【著者】 ガイ・ハミルトン
★★★★
地中海殺人事件EVIL UNDER THE SUN
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説明
アガサクリスティの原作の映画化です。いくつかシリーズで作られているもののひとつです。

 例によって、ポアロが行くところ、殺人事件が起こります。場所は地中海の孤島。船で行った先の小さなリゾートホテルです。
殺されたのは、いかにも敵の多そうな女優。そうしてホテルの中には彼女と関わりのある人だらけ。


感想
美しい海、かわいらしいホテル。そうして オシャレな人たち。
 もうひとつの見所?は たしか ポアロの水着。。<かわいかったような記憶があります。
誰が犯人だろう。。という謎解きの楽しさもありますね。導入部からきちんと作られているところが推理ものだなあ〜と思います。(以前テレビで見たときは導入部をカットされていて、んんん?と思ったこともあります。推理ものはそういう細かいところが効くとおもうんですけどね〜。)

さて、ネタバレですが===========


犯人の女性のラストシーンでのあっというような変身ぶり。マイフェアレディをおもうような華麗ないでたちに変身して、性格わるそうで、犯人で当然と思えるような高慢ちきな彼女。
 この変身振りが 気持ちよかったです。

そうして、ラストのラストで、の映像もこれまたウイットが効いていて楽しかった。
(かちほこっていたけど、ありゃ〜っていう感じ)

最初に見たときは 気づかなかったのですが、
変な格好をしていると言われた女性の格好も
よ〜くみるとアースカラーで 意外にオシャレじゃない?なんて見直したときに思いました。

もう一回みてみようかな。

あなただけ今晩は

原題 Irma La Douce
公開年 1963年
監督【著者】 ビリー・ワイルダー
★★★★★
あなただけ今晩はIrma La Douce
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説明
シャリー・マクレーンはかわいくてちょっと変わった娼婦。警察官のジャック・レモンが取り締まりに行き、彼女達を連行。
そうして、なんと上司までを逮捕してしまったことからはじまるドタバタ ラブコメディです。

感想
すごいネーミングと 設定に驚きますが、中は子供用のアニメ以上に問題のないシーンとストーリーが続きます。
 
 絶対にオススメ。家族で見ても問題ないと思いますよ。

見た後はほんわかした 幸せな気持ちになると思います。たぶん。

マックス ヘッドルーム

原題 Max Headroom
★★★★

説明
映画ではなく、イギリスで放映されたテレビものが、日本でもビデオ発売されたものをレンタルビデオ屋でかりたものです。

 MAX HEADROOM は トンネルの入り口などに書いてある高さ制限の意味で、コンピュータ上に再生された人物の名前でもあります。
 20分後の未来という設定ですが、今よりもずっと未来の話です。
 この世界では、テレビに映し出される内容と視聴者のデータが双方向にやりとりされ、放映と同時に支持率などの推移が映し出されます。
  (今でこそ、テレビでも FAXや お電話受け付けという手段で 棒グラフを出したり していますが、それも、もしかすると この番組から発想したものかもしれませんね)

 画像を操作して真実をねじまげて放映して、人の心を操作したりもしてしまいます。

http://homepage2.nifty.com/221b/max/about.html
http://yoritomo.fjct.fit.ac.jp/staff/s9381302/Max/index.html
こんなページがありました。

感想
 テレビ放送版なので、映像自体はNHKのドラマのような雰囲気なのですが、なぜか印象深い番組です。
 かえって、このつくりの甘さ=チープさが、この扱っているテーマとうまくあっているように思いました。
 そうして、この途方もない設定は意外に真実をついていそうな気がします。

  ネットで調べてみたら、今年の3月頃に日テレ系で再放送があったらしい。。。
 ああ。。見逃した。。とても残念。 いまとなっては ビデオを置いてあるレンタルビデオ屋も
 少ないと思う。。

  とても面白いので、レンタルビデオ屋でみつけたら ぜひ借りてみてください。
 (実は、私が当時通っていたレンタルビデオ屋にも途中までしか巻がおいてなくて全部の話は見てないのです。)

記憶があまりさだかではないのですが、たしか内容として、残酷なシーンはあるものの、NHK教育的な雰囲気で、筋が追えるくらいの年齢の子供だったら一緒に見て問題ないかも。。
と思います。

ゼイリブ

原題 They Live
公開年 1988年
監督【著者】 ジョン・カーペンター
★★★★
ゼイリブTHEY LIVE
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説明
サングラスをかけてみたら、なんと、世にある広告などはみんな「買え」だのなんだの意識操作する表現が埋め込まれていた。
肉眼では人間に見えるひとたちもこのサングラスをかけると、エイリアンに見える人もいる。

感想
 サブリミナル効果というので有名になった 映画の間に無関係な意識できないほどの短いコーラの映像を挿入したらコーラの売上が上がった(これは嘘だったという話ですが)という話を思い出すようななんとなく 皮肉な設定が気に入った映画でした。

 もう一度見てみたい。面白かった記憶があります。

ジュラシック・パーク

原題 Jurassic Park
公開年 1993年
監督【著者】 スティーブン・スピルバーグ
★★★★
ジュラシック・パーク...JURASSIC PARK COLLECTOR'S EDITION
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説明
コハクの中に閉じ込められていた 恐竜の血を吸った蚊。その血から恐竜を再生して。。
という話でした。 こういう設定って、その道のプロが見たらどうなんだろう。
 恐竜のCGですごく有名になった映画です。
 本当に恐竜がいるかのような映像はすばらしかった。驚きながら見ました。
 手に汗握るシーンも覚えています。

感想
 思えば90年代は CGの発達が目覚しい年代でしたね。
 映画の中で現実味のない設定も 多少あって。。突っ込みいれながらも 全体的には
 とても楽しんで見た映画です。

 これは映画館で見たほうがきっとずっと楽しいと思います。

子供が見ても平気な映画だとは思うのですが、
もしかしたら 怖がるかなあ〜。
(これも記憶をたよりに書いていますので、
問題場面があったら ご容赦を)

沈黙の戦艦

原題 Under Siege
公開年 1992年
監督【著者】 アンドリュー・デイビス
★★★★
沈黙の戦艦UNDER SIEGE
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説明
戦艦が、テロリストによってシージャックされる。テロリストは用意周到。
 乗組員は、みな動けないように捕まえて閉じ込めてしまうのであるが。。実はこの戦艦には「想像もつかない」人が乗っていたのであった。
 乗組員もしらなかったところがミソ。(味方から欺くのは基本?) とっても 面白かったです。
 
  スティーブン・セガールの代表作で、この後、彼が大ブレイクして、コマーシャルでもよく見かけました。

感想
すとーりー設定の妙にうなる〜。

セガールもはまり役だと思います。

ツインズ

原題 Twins
公開年 1988年
監督【著者】 アイバン・ライトマン
★★★
ツインズTWINS
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説明
アーノルド・シュワルツェネッガー は 遺伝子操作で生まれたのだが、自分は双子だったことを知り、双子の兄 ダニー・デビートに会う。
そうして、二人の母が生きているということで、母を訪ねて旅に出る。

感想
アーノルド・シュワルツネッガー(=>シュワルツェネッガーなのか。。)全盛期の、コメディ。
 ダニー・デビートと似ても似つかない双子を演じています。
 記憶はあまりないのですが、ドタバタコメディで、いまひとつだったかなあ〜。と思う。

永遠に美しく (とわにうつくしく)

原題 Death Becomes Her
公開年 1992年
監督【著者】 ロバート・ゼメキス
★★★
永遠に美しく…DEATH BECOMES HER
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説明
メリルストリープの主演の ちょっとブラックユーモアの混じるコメディです。
メリル・ストリープ と ゴールディホーンは昔からのライバル同士。
 二人とも、皺やたるみが気になり始める年代です。
若さ、美しさを保ちたいがための、涙ぐましいばかりの努力を二人が繰り広げます。

少し弱い立場の旦那さんを、ダイハードで強い男を演じた ブルース・ウィリスが 演じています。

感想
いまほどにCGが発達する前の映画ですが、1992年アカデミー特殊視覚効果賞を受賞しています。
テレビでは、あの当時メリルストリープのバストがぐ〜んと持ち上がるシーンが放映されていました。

 これもメリルストリープ。。よく出演したなあという映画のひとつです。

フーズ・ザット・ガール

原題 Who's That Girl
公開年 1987年
監督【著者】 ジェームズ・フォーリー
★★★★

説明
マドンナが、濡れ衣でつかまってしまい、出所するところから物語は始まります。
 出所したはいいけれど、田舎に帰るバスはすっぽかして、ちょと万引きするわ (−−#)
という子かとおもいきや、
 実は、濡れ衣をはらすために 大活躍しちゃう。というお話。


感想
オープニングがアニメで、これまでの顛末が説明されていて、、、
めちゃくちゃカワイイ。。
上と同じくゲラゲラ笑いの コロコロ太りの、なにを考えているかよくわかんないけど、
悪いことはしない。。というマドンナ。 可愛くて 楽しくて こちらの映画のほうが
私は好みだったなあ。。。

マドンナのスーザンを探して

原題 Desperately Seeking Susan
公開年 1985年
監督【著者】 スーザン・シーデルマン
★★★
マドンナのスーザンを探してDESPERATELY SEEKING SUZAN
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説明
尋ね人欄で、空想をふくらませている ロザンナ・アークウエッドは、主婦。
自分の毎日に不満。ある日、「必死になって(desperately)スーザンを探している」という
新聞の一行にくぎ付けに。。ロマンスを期待して相手を見にでかけていく。
 そこで、みつけた スーザン(マドンナ)のファッション(パンク?)を真似して、
そうこうしているうちに、 スーザンに間違えられてしまうから大変。。。

感想
あまり筋を覚えてないのですが、あの!マドンナがコロコロしていた頃の映画です。
ゲラゲラ笑う、わけわかんない女の子なのですが、なぜか憎めない。

あの頃の彼女はまた別のパワフルな魅力があったように思います。

シーデビル

原題 She-Devil
公開年 1989年
監督【著者】 スーザン・シーデルマン
★★★★
シー・デビルSHE-DEVIL
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説明
ロザンヌ・バーは、小説家の メリルストリープと夫が浮気したのを知る。

  メリルストリープは、独身のロマンス小説家。
  そこそこの年齢なのですが、ピンクとフリフリがふんだんに使われた姿で出てきます。
  印税で稼いだ大豪邸もピンク。。まさに「ちょっと年増のカマトト」振り全開。
   この彼女に、夫がくらくらっと誘惑されてしまったのです。
  デビルになったシー(she)は 奥さんでした。

感想
メリル・ストリープが出演している おふざけ系の映画の中のひとつです。
  (この人演技派で、難しい映画にも出ますが、こういうオフザケ映画も多いですね。
   楽しい人なのかもしれません)

   浮気の話なので、好みが分かれると思いますが、展開もよく、そこそこ楽しめますよ。

ヘアスプレー

原題 Hairspray
公開年 1987年
監督【著者】 ジョン・ウォーターズ
★★★★
ヘアスプレーHAIRSPRAY

説明
白人優位で、黒人差別の残る頃。

ちょっと太めで性格がすごく良い女の子が主役。ダンス大会をめぐっての騒動です。


感想
60年代風って、私はあまり好みではないし、よくわからないのですが、
(プレスリーとかそうなのかな?)それを抜きにしても、主役の女の子の性格の良さと
ニコニコの笑顔&元気のよさに、にっこり笑顔になること請け合い。
チョット、下で紹介するシャル ウイ ダンス? の竹中直人に通じるものがあるような
ワルノリがあるので、ワルノリが嫌いな方はダメかな?

昔に見た記憶しかないのですが、字幕の読める子供さんだったら一緒に見ても平気な
ハッピーな映画だと思います。すっきりしますよ〜。

ドレスがね。。スゴイの。。。これはネタバレだからナイショ。

Shall we ダンス?

原題 Shall we ダンス?
公開年 1995年
監督【著者】 周防正行
★★★★
Shall we ダンス?

説明
生きがいがみつけられないような、疲れたサラリーマン(役所広司)が ふと、会社帰りに駅から見える
ダンス教室を見上げて、そこから空を見上げていた女性に心惹かれる。
そうして、なんとなくダンス教室をたずねてしまう。

そうしてなんとなく、入会してしまう。


感想
ダンスというものを通して、いつのまにか
役所広司に感情移入して、ダンスをおどりたくなってしまうような映画でした。

見た後にちょっとだけ幸せになるような楽しい映画です。

ストリート・オブ・ファイヤー

原題 Streets of Fire
公開年 1984年
監督【著者】 ウォルター・ヒル
★★★★
ストリート・オブ・ファイヤーStreets of Fire
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説明
有名な歌手になった ダイアン・レインは
故郷でコンサートを開くことになった。

ところが、コンサート会場から 暴走族(?)により連れ去られてしまう。

それを見ていた妹が、ダイアン・レインの昔の彼であった、彼女の兄マイケル・パレを電報で
呼び寄せる。


感想
これは、西部劇ではないが、西部劇風の勧善懲悪ストーリーです。
(とは、言っても、私西部劇はなぜか苦手で、ほとんどみたことがないのですが。。)
ダイアンレインが綺麗でしたね。(若かった)
好き嫌いが分かれるとは思うけど、ダイアンレインの(意外に骨太?)美しさと、
ミュージカルみたいな展開は私は好きでした。

シャレード

原題 Charade
公開年 1963年
監督【著者】 スタンリー・ドーネン
★★★★★
シャレードCharede
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説明
サイケ?なのかなそういう色使いのオープニングから、冒頭は最近流行ったようなサングラス姿のオードリーのアップ。
スイスのスキー場に来ている。どうやらお金持ちのようですね。
そうしてファッション雑誌のようなおしゃれな雰囲気。
彼女は夫と離婚を考えているところなのだ。
 
 ところが、帰宅してみると、夫が殺されたらしい。家財道具もない。

 彼女の夫は、実は何者だったおか? 
そうして、近づいてきた ケリーグラントの正体は?彼も偽名なのか?。。。

感想
誰を信じればよいの〜。状態のハラハラドキドキだけど、たのしくておしゃれな映画です。
音楽もピッタリ。ステキですよ。

カテゴリを軽く見られるものに分けましたが
子供が大きくなっていれば、家族で見ることの
できる映画だと思います。(問題場面がない。。と思う。。記憶を頼りに書いているので
自信はないですが。。)

フォーエヴァー ヤング (時を越えた告白)

原題 Forever Young
公開年 1992年
監督【著者】 スティーブ・マイナー
★★★
フォーエヴァー・ヤング【ワ...FOREVER YOUNG
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説明
(フォーエバー ヤング)
メル・ギブソンはパイロット。好きな女性に告白できないまま、凍結保存されて現代にいたる。
そこで、目をさまし、好きだった女性が生きていることを知った。

感想
軽くの中に入れましたが、たぶん、子供が
ある程度ストーリを理解できるようになったら
家族で見られる映画だと思います。

トータル・リコール

原題 Total Recall
公開年 1990年
監督【著者】 ポール・バーホーベン
★★★★★
トータル・リコールTOTAL RECALL
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説明
アーノルドシュワルツネッガーは、美人の奥さん(シャロンストーン)と普通に暮らしていたが
 いつも同じ夢に悩まされていた。 ふとしたきっかけで、社内広告の「仮想旅行」を試すことになった
 すると。。


感想
CGや特殊メイクでも有名になった映画ですが、今みるとどうだろう?
でも、とても楽しめる映画です。
シャロンストーンもまだ若かった。

M:I−2 (ミッション インポッシブル 2)

原題 Mission: Impossible II
公開年 2000年
監督【著者】 ジョン・ウー
★★★
M:I-2...Mission Impossibles:2
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説明
トム・クルーズはスパイ。
今回はキメラというウイルスを奪回する使命を与えられる。

感想
ほとんど筋も追えないくらいしか見られなかったので、なんとも言えないですが、
前作の方がよかったような気がします。
二番煎じの感強し。オートバイにのるシーンやアクショーンシーンが前作よりも派手なので
こちらが好きな方もいらっしゃるでしょう。
私はミッション インポッシブル系は機械とか包囲を破るテクニックとかそっちがワクワクするので 前作の方が好きでした。

ワーキング・ガール

原題 Working Girl
公開年 1988年
監督【著者】 マイク・ニコルズ
★★★★
ワーキング・ガールWORKING GIRL
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説明
メラニー・グリフィスは、学歴はないが仕事に対して前向きな秘書。だが、なかなか世間は甘くない。努力が報われず、軽く扱われることも多い。
他にシガニー・ウイーバー 、ハリソン・フォードが主要の登場人物。アレック・ボールドウインのあの役は。。。


感想
 今は前ほどにはこの映画に共感する思いは少ないですが、でもハッピーで好きな映画です。
ただ、主役のメラニーグリフィスがどうも私の好みではないのです。
前見たときもおばさんでしたが、今みても どうみても「おばさんぽい」。
足はすばらしく綺麗なのですが、スタイルがあまりにも悪い。見ているとなんだか辛くなります。
(私は足も太いですが、スタイルの悪さは他人事ではなくて。。)それなのに、いたるところで下着姿を披露します。

素敵な友達も出てきますね。この映画の友達関係は気持ちよいです。
今みるとあまりの化粧にスーパーカブキとか思い出しそうです。どちらかというとコワイ。。。
ハリソンフォードもまだ若いですね。この映画には少し思いがあるのですが、それはナイショ。

Mr.レディ Mr.マダム

原題 Birds of a Feather La Cage aux folles
公開年 1978年
監督【著者】 エドゥアール・モリナロ
★★★
Mr.レディ Mr.マダムLa Cage Aux Folles
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説明
おかまさんの夫婦の息子に好きなコができて、両親を紹介することに。
 おかまだという現実をかくそうとするのだが、大変なことが。

感想
ドタバタだけれど、お母さんオカマのかわいらしさが良いなあ。
見ていてたのしくなる映画だったと。。
記憶しています。

ビートルジュース

原題 Beetlejuice
公開年 1988年
監督【著者】 ティム・バートン
★★★★
ビートルジュースBEETLEJUICE
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説明
冒頭の町を俯瞰する映像からあっという間に
監督のいたずらに引っかかってしまう映画。
(この映像はもしかしたら あのコワ〜イ映画シャイニングのぱろでぃ?)
楽しいです。
監督はなんと ティムバートン。
ナイトメア・ビフォアクリスマスとかシザーハンズとかの監督ですね。
 主役の夫婦には ジーナデイビス アレックボールドウイン この二人 善人そうで良い味だしてます。
 マイケルキートンが ビートルジュース
このヒト、バットマンやったとは思えないくらいお下品な変身ぶり。。驚き。

そうして、名前はよくわからないけど、芳村真理(だっけ?)の若い頃ににているおばさんといい、その子供のウイノナ・ライダーといい 
良い味だしてますよ〜。楽しいです。


感想
オバケ映画もたのしくなければ。
私はやっぱり パーティの バナナボートがかかるあたりが一番好きです。芳村真理(違)の表情まで思い出しちゃう。

イヴの総て

原題 All About Eve
公開年 1950年
監督【著者】 ジョセフ・L・マンキーウィッツ
★★★★
イヴの総てAll About Eve
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説明
大物女優が失脚していき、そうして新人女優が
誕生する。

アカデミー賞6部門を受賞した作品だそうだ。

感想
1950年の映画なので、シーンなどに過激さがなく安心して見られる映画。

見所は、新人女優がのしあがるための、悪女ぶり。

筋も単純なので 気負わなくても追える。

舞台裏にこういうことがさもありなんと思うような筋なのだが、ネットで検索してみるとどうやらいろいろな本当のエピソードがちりばめられているらしい。

殺したい女

■原題 Ruthless People
■公開年 1986
監督【著者】 デビッド・ザッカー   ジェリー・ザッカー   ジム・エイブラハムズ
★★★★★

説明
 ベッド・ミドラー 扮する強烈な奥さんを誘拐してしまったのは、気弱な夫婦
ジャッジ ラインホールド と ヘレン スレイター。どうみても、誘拐された方が誘拐したほうよりも 強気で 誘拐犯の方がいいひとなの。。

感想
見るからに、アクの強そうな ベッド ミドラー ダニー・デビート の夫婦に対するは
気弱な誘拐犯。
相手役のヘレン スレイター (摩天楼はバラ色にで有名)も困った気弱そうな顔が
 ジャッジ ラインホールドと良くあって かわいらしかったです。

うまい具合にどたばたで ラストまで 楽しくハッピーなお話。 オススメですよ。

バイスバーサ ボクとパパの大逆転

原題 Vice Versa
公開年 1988 年
監督【著者】 ブライアン・ギルバート 
★★★★

説明
タイの山奥からもってこられたドクロは
本当に入れ替わりたいと思う人の心を入れ替える力があった。
 ある日 忙しいパパと ボクがいれかわってしまう。

感想
バイスバーサとは viceversa 逆さまとか 逆もまた同様にという意味らしいです。
日本では劇場公開はされなかったそうです。
私もビデオでみました。

 大人と子供の入れ替わりものは、ビッグ(1988)の方が有名です。これは主役が大物のトム ハンクス です。
同じ年に同じような映画でこちらがネームバリューに負けてしまったのかもしれません。
私はビッグよりも こちらのほうが好きです。

主役の ジャッジ ラインホールド Judge Reinhold が、入れ替わった後の生き生きとした表情は みていて楽しくなります。

配役からみると、トム ハンクスよりも ジャッジ ラインホールドのほうが向いているようにも思いますが、好みの問題かもしれません。

(トム ハンクスを見ていると、子供になっているという設定でもどうもオヤジに見える)

ロング キス グッド ナイト

原題 The Long Kiss Goodnight
公開年 1997年
監督【著者】 レニー・ハーリン
★★★★
ロング・キス・グッドナイトLONG KISS GOODNIGHT
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説明
主演は ジーナ ディビス。スチュワート リトル 2(ネズミがしゃべる〜)の 人間のママ役の人です。
  前作の スチュワート リトル でもママをやっていたのを先日テレビでみました。
   もっと前になると ビートルジュースの 奥さん役もやってますね。彼女のコミカルな映画を私は多く見ています。
  顔は正統派美人というよりは、なぜか 私は ドナルドダックの恋人のデイジーを思い出します。口の感じかな。

  題からみると気恥ずかしくなるようですが、内容はぜんぜんちがいます。
  筋は、平凡な主婦のはずのジーナ。なぜか 命を狙われる。そして強い。めちゃくちゃ強い。
  実は、彼女は記憶喪失で、その強さと命を狙われている原因は その失った記憶に原因があるらしい。
  という話。

感想
  随分前に見たのですが、ウソのような強さが おもしろかった記憶があります。
  記憶を頼りに書いていますが、
  親しみやすい顔で、あまり強そうでない、どちらかというと運動もできなさそうな
  印象をもつ ジーナがあえてこの役をやったことで コミカルな面白さが増えたような気がします。

 主婦の役を 氷の微笑時代の シャロンストーンがやっても、シェイプアップしたてのころの マドンナがやっても 「ちょっとウソっぽいよね」 という気がしますよね。
 
 どこかに生活臭があるような 普通の主婦といわれても
あまり違和感のない ジーナだからこそたのしめたのではないでしょうか。