June 2021 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

September 06, 2006

【小さなネタバレ】 エドtv

注意)小さなネタバレ

この記事は ネタバレを含む感想です。本の冒頭のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。

■原題 ED tv
■星   ★★★★

エドTV スペシャル・エディション
エドTV スペシャル・エディションロン・ハワード ブライアン・グレイザー ローウェル・ガンツ ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-04-19売り上げランキング : 12669Amazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
マンネリ化したテレビ番組で視聴率に悩む局のプロデューサーが出した企画は、「普通の人の一日を、ウソ偽りなくそのままリアルタイムで流す番組。それもバカバカしい男が良い。」そんなもの誰が見るかと社長は言うけれど、いざためしに流してみると 視聴率がうなぎのぼり。

■感想
 まずは、すなおに、「面白かった」ドラマだったとしたらなんてことないような日常が、全てリアルだったら「このあとどうなるんだろう」とスリル満点。たとえばエピソードの一つ一つは、恋愛であれ、お笑いであれ、そこいらの映画のストーリーに比較するとチープなものなのだけれど、「実話」だということで皆をひきつける。 もちろん、これは本当は映画であって、マシュー・マコノヒー 演じる虚構の世界なんだけれども、見ている私の方も 「なるほどね」とワンクッション置かれた状況で 展開にひきつけられるし、展開にひきつけられている人たちの表情を楽しんでしまう。
 
 別の方向からみると、
以下ネタバレです。マウス反転してお読みください。

皮肉が利きまくっていてこちらも面白い。
テレビ局の人たちはモチロン自分たちがホワイトカラーであることを自認したうえで、ブルーカラーの家庭をターゲットに定め、対象となる人物も 「あまり賢くない人」と条件をつける。 つまり、教養がなく収入がない家庭を見てネタにしようという悪趣味な魂胆。 そういう人だったらお金につられてプライバシー公開を了承しやすいだろうという読みはあたる。視聴者からすると他人の生活を覗くというのは面白かったし、ターゲットからは次から次に出てくるわ出てくるわ予想以上のエピソードがではじめて...。 そのうちにテレビ局は結局ヤラセに走りはじめたり....。

 
 エドよりも、いつのまにか悪趣味な企画をぶちあげ、それが上手く当たり始めたら本気になってきたテレビ局の皆がこっけいに見えてきて。。

 多かれ少なかれマスコミというのはそういう体質を持っているものなのかもしれないな。。などと思いながら見ました。

ラストはハッピーエンド。他人を見下した人たちに、オマエだって!と一矢を報いることができ、「あー面白かった。」で終わりです。内容がばかばかしければばかばかしいほどいいんじゃないかなと思ったのがラスト。

 ところで、このマシュー・マコノヒーは 前に見た映画よりもずっと生き生きしていてイイカンジ。 優しい教養のあるハンサム男より、コッチのほうが向いているんじゃないかと思うほどでした。

コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?