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July 29, 2004

X-MEN

■原題 X-MEN
■監督 ブライアン・シンガー
■公開年 2000年
■星 ★★★★
X-MEN 特別編X-MEN
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■説明
ミュータントとは、突然変異で、普通の人間にない能力を持ってしまった人間を指す。今、普通の人間達は、そのミュータントの能力に恐れおののき、迫害する方向へすすみつつあった。
  
■感想
サクサクとテンポの良い映画で、筋も単純なので、アメリカンコミックをみているかのように楽しめます。
ミュータントのそれぞれの能力がとても魅力的。見る人によって、「この人が良い」とファンがつきそうな「カッコよい」ミュータントたちを堪能できます。

 マグニートー役にガンダルフの イアン・マッケラン。
ネタバレなので隠します

ガンダルフとは違い、今度は悪のリーダー役のイアンマッケランですが、彼の悲哀に満ちた目が印象的。彼の過去についても、映画の前半で語られます。

 全身がブルーで、何にでも姿を変えることができるミュータント:ミスティーク(レベッカ・ローミン=スティモス)。顔はまったくわからないけどスタイルがよくて、なんだか悪者なのに魅力的。したたかなところもどっぷりと魅力です。

 目からビームを出すサイクロップス(ジェームズ・マーズデン)
 人の生気を吸ってしまうローグ(アンナ・パキン)
 手から刃物がシャキーンと出るウルバリン(ヒュー・ジャックマン)
 念動力と読心力がある ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)
 白目になって自然現象をあやつることができる ストーム(ハル・ベリー)

等、それぞれのキャラクターが楽しい。
 
 アニメーション版がケーブルテレビなどで放映されていますが、ほぼそれと同じ。実写のCGもダイナミック。アニメにはない楽しみもあります。 登場人物の私服。 ストーム(ハル・ベリー)の浮世絵Tシャツなど。カッコイイ!  後半の ローグの手袋・スカーフファッションもなんだかイカス。

家族で楽しむことのできる映画だと思います。
http://www.foxjapan.com/movies/x-men/phase2/movie.html こちらが公式サイト

July 27, 2004

ブレイブハート

■原題 Braveheart
■監督 メル・ギブソン
■製作年 1995年
■星 ★★★★
ブレイブハートBRAVEHEART
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■説明
13世紀のスコットランドは イングランド王エドワード1世 (パトリック・マッグーハン)の支配下にあり、民衆は残虐な侵略に悩まされていた。 戦うために出て行った父と兄が殺され、孤児になってしまうウイリアム・ウォレス(メル・ギブソン)の 自由を勝ち取るための戦いの物語。

■感想
メル・ギブソンは なぜか 「何をしでかすかわからない人」というイメージがはまり役で、誠実とか愛とかを演じるよりもそちらの方がやっぱり似合うようだと思ってしまう。(マッドマックスというのは見たことがあるはずなのに、いまひとつ記憶に残ってないけれど)。
 この映画は、彼が監督兼主役ということ。 いまひとつ乗り気ではなかったのだが、期間限定で妙に安いのと、アカデミー賞5部門受賞し、作品賞・監督賞をとっているというところで「ま、買ってみるか。」と。
 イザベル王女役のソフィー・マルソー もみたかったし。
(後からアマゾンのほうがもっと安かったことを知り、失敗した〜〜〜!!。)

 最初の印象は、役者がうまいなあというところ。子役がすごく良いのだけれど、後から特典の解説で、新人で学芸会程度しか演技経験がない子だったとのこと。ビックリ。
 それ以外にも、印象的な役どころいたるところを オーディションで決めているということに驚いた。

 相手役のミューロン(キャサリーン・マッコーマック)。 これがまた、安定した知的な印象の飾らない美人で、魅力的な人。彼女や顔に傷のある男もオーディションだったとのこと。

 全体の印象としては、ジジイが強い。なんでそんなに強いんだ。(^^;)「裏取引」「裏切り」「自分ひとりが良ければ」というものにがんじがらめだけれども、なにも持たないたった一人の男が信念をもってそれに立ち向かい、人々の心を動かし支持を受けるというような感じ。

 それにしても、やなジジイが多い。エドワード一世。はまり役というかあの細い鼻(つけ鼻だということ)でしゃあしゃあと汚いことを考えているさまをきっちり演じていた。見た目80歳くらいなのに20歳くらいの息子が彼に腕力でかなわないなんて、スーパージジイだ。

 もうひとりやなジジイは、息子をスコットランド王にしようともくろんでいる、イアン・バネン。誠実に生きようとする息子を毎回表から裏から邪魔をしようとする。

以下多少ネタバレ
メルギブソンが一番、生き生きしていたように見えたのが、復讐に燃えわけのわからない奇襲をかけてむちゃくちゃにしてしまう場面。やっぱりこういう多少 キレる役がはまり役なのだなあ。彼。日本人の私からみると彼の目と目の間が狭い青い目が何を考えているのかちょっとわからない感じがするもんなあ。

ソフィーマルソー。綺麗ですねー。何歳なんだろう。としらべてみたら当時30歳くらいみたい。

 メル・ギブソン。少し年齢的に無理があるかなあ〜と当初見ていたのですが、かなり楽しめました。
私が会社員のころだったら、もっと心に響くものがあったかもしれないなあと思いました。
会社という場は やはり 自分ひとりの力ではどうしようもない権力とかいろいろな思惑が渦巻いていてそれに対抗していくのはいつしかムダなのではないかと思えてきて疲弊してくるものです。たとえば、裏切りや我田引水的な行動もよくあることです。そういう思いが胸に渦巻いているとき、この映画をみたら、彼のくじけない強さ、裏切られてもそれでも信念を曲げない強さ、そういうものに感じるところが大きいのではないかと思いました。

 全体をみても映像も綺麗だし、楽しめる映画だと思います。

スコットランドの歴史でこんなページにヒットしました。
http://www.holyrood.org.uk/nihongo/history.html

July 12, 2004

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

■監督 水島努
■公開 2004年
■星 ★★★★

■説明
 いつものように、友達(カスカベ防衛隊)と遊ぶしんのすけたちが迷い込んだところには、今まで気づかなかった廃れた映画館があった。探究心を抑えきれず中に入った子ども達。廃墟のような映画館の中では砂嵐のように荒れた画像の映画が上映されており、観客は誰もいない状態だった。
 とりあえず、映画を見ることにして座ったしんのすけたち。ところが、トイレに行って戻ってみるとしんのすけの隣にすわっていた友達はみないなくなっていた。

■感想
 大人帝国で感動し、ヤキニクロードで、くだらないノリだなあ(だけど、このくだらなさ脱力具合はわりと好き)と思った私なのだが、息子は大人のようには毒されていない目でヤキニクロードを見ていた。 息子が一番好きな場面は、ヤキニクロードの自転車にのって追っ手をふりきるしんのすけだったらしい。たしかに、そういわれるまで気にも留めなかった場面だが、しんのすけに感情移入してみると、あのシーンはスリル満点でかっこいい場面だと気づいた。

 さて、夕陽のカスカベボーイズ。予告編をみながら、多分軽いノリの映画だろうと期待せずに行ったのだけれども、実は自分もシッカリ随所で感動し、おもしろかった。。といえる映画でした。

映画となると、野原家の人々のたくましく、素晴らしいこと。 いつもぐうたら文句ばかり言うひろしも俄然頼りになるお父さんぶりを発揮。 みさえも夫を子どもをしっかりと守ります。どんな場面に遭遇しても自分を失わず前向きなしんちゃん。 相手にされなくても、くじけることなく説得を続けます。

 もちろんオコチャマ向けの映画ですから、かわいらしいおふざけも沢山ありますし、ギャグだかなんだかという場面も多いですが、素直な子どもの心にもどって楽しんでしまうのが吉だと私は思います。
以下ネタバレ。残念だったこと。
ですが、最後のロボットや封印については んんんんと今ひとつ。
あそこまでもりあげておきながら放り出す手法がそれはそれで ギャグなのかもしれないのですが、あそこできちんと悪役と対決してほしかった。 自分の手で勝ち取ってほしかったぞ!と思うわけです。
 予告編で流れていた場面が本編でなかったのも?もしかしたら対決の場は最初はあったのか?

 しんちゃんの魅力のひとつには、大人たちの縮図ともいえるしんちゃんの周りの子ども達もあります。
子ども達それぞれの個性を生かして 「さもありなん」というようなエピソードの積み重ねもうまい。楽しい。

 でも、やっぱりなによりも 野原家の家族皆のいざという時火事場の馬鹿力的な団結力が共感を産みます。  楽しんでみることができました。

July 06, 2004

愛のまわりに

■著者 瀬戸内 寂聴
■星 ★★
愛のまわりに集英社文庫
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■説明
瀬戸内 寂聴 さんの人生論ということで、45話の彼女の考えが述べられているもの。

■感想
瀬戸内 寂聴さんにはほとんど興味を持っていなかったのだが、美容院へ行った折、月刊誌で対談(往復書簡だったかも)をされているのを見かけて、静かに展開される論が気に入ったので興味を持ったのがこの本を買うきっかけだった。
 ところが、この本は私にとっては、どうも相性がわるかった。 本屋で目次をみたり立ち読みをしたらまず買わないだろうという本だった。コレばっかりはネットで購入したことがアダになったように思う。

 なぜかというと、この手の悩みを私は持っていなくて、読んでいてもまったくこころに響かない。
それにもし、悩むようなことがあっても、多分私は私で解決しようと思うタイプなので、ほとんどヘエーという感じだし、中でいくつかケーススタディのようなものが出てくるのだが、そのケーススタディがあまりにも お昼のドラマ(といっても見たことないのですが)のようで現実味がない(それとも経験がないからわからない?)という感じだった。

 でも、これが愛に悩んでいる人だったら私のように★★ではなくて大きな道しるべになるのかもしれません。

ひとつ、まさに、そうだろうな。。と思うことがあった。
===本より===
(夫が)「この前、ひさしぶりで帰ってきて、”合服をだしてくれ”っていうんです。一着だけ出すと、すぐお茶も呑まないで出ていこうとするので、”そんなに意地をはらないでいいじゃないの。まあ、ビールでもお呑みなさいよ”っていったのに、ふりむきもしないで出ていってしまったんです」
この人はほんとに美しくて聡明そうにみえるけれど、男の気持ちが全くわかっていない人だと思いました。
(中略)
「そんなに意地をはらないで」という一言が余計です。
=========
「私は男の気持ちがわかる」とは思っていないけれど、まさに、その通り。と思ってしまった。
私がその旦那の立場だったとしても、そのひとことで「コイツはこういうヤツだよな」とウンザリして知らん振りするかもしれない。そんな風な人生相談が沢山のっています。

July 05, 2004

デブラ・ウィンガーを探して

■原題 Searching for DEBRA WINGER
■製作年 2002年
■監督 ロザンナ・アークェット
■星 ★★★
デブラ・ウィンガーを探してSEARCHING FOR DEBRA WINGER
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■説明
ロザンナ・アークェット(スーザンを探してのスーザン役)が監督をした ドキュメンタリー映画。
デブラ・ウィンガーとは、愛と青春の旅立ちで有名な女優さんだ。知らなかったが、結婚して映画界を引退したらしい。ロザンナ・アークエットが、「ハリウッド女優の仕事と家庭の両立」「年齢と女優業」などについて 女優さんたちにインタビューするという趣向

■感想
ロザンナ・アークエットが出ている映画は残念ながらあまり見たことがない。顔もどちらかというと正統派の美人ではなく、親しみやすいタイプだと思う。妹さんが パトリシア・アークウエットで 彼女はニコラス・ケイジと結婚しているらしい。妹たち・弟達・父も芸能界の人で芸能界一家ということ。知らなかった。
 丁度彼女が40台らしい。女優の40台というのは微妙なところらしく、「あの人!」「この人!」という女優さんたちに次々とインタビューした内容をつないだ映画。

 映画を見て、ああ、女優さんたちはあくまでも女優さんたちで、映画の中が一番魅力的で綺麗なんだなあとガッカリすると同時に、働いている女性にとっては「女優も同じなのね」と共感する部分も多いことだと思う。

 全体を見て思ったことは、どういう考えにしろ、自分なりの考えで割り切っていられる人たちは自信に満ちて美しいんだなということ。 中には、「人から聞いたままを自分の考えと勘違いして、理解や、自分なりに咀嚼して自分の考えにまで到達していないのではないか?」と思う人もあったけれども、彼女達も「職業を持つ普通の女性なんだなあ」という感想を強く持った。

 どうやら映画界も、あんなに映画でみかけるようなスターにとってもなかなか厳しいらしい。

映画として、ドキュメンタリーとしての魅力はいまひとつ薄いような気がするが、彼女達のそういう生の悩みを見ることができるのは興味深い。 しかし。。。。女性の井戸端会議が面倒に感じる人には向いてないように思う。(まったく全編井戸端会議のようなものだから)

出演者はシャロン・ストーン、 グゥイネス・パルトロウ、 メグ・ライアン、 ダイアン・レインなど有名どころが目白押し。 しかし、皆、映画よりもずいぶんふけていてちょっとガッカリ。