February 2023 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 |
■原題 下妻物語
■監督 中島哲也
■星 ★★★★★
下妻物語 スタンダード・エディション | |
![]() | 中島哲也 東宝 2004-11-26 売り上げランキング : 447 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
竜ヶ崎桃子は、ロリータファッションが好きな女の子。一言で言うと、その桃子と ヤンキーの白百合イチゴの友情物語。。。。。。 と、私は聞いたし、見たあともたしかにそうだと思う。けれど、その一言では片付けられない映画がこの映画。
■感想
深キョンファンでもなんでもないし、世に存在するロリータファッションというのも 「ま、最近はいろんなものがはやるのね」と見ていた私。 確かに深キョンはロリータファッションは良く似合ってかわいらしいけれど、それだけじゃねー。 とテレビでやらなければ見なかったと思うのだけれど、これがビックリの楽しくてすっきりする映画でした。
これぞ、コメディ! 日本の映画の認識を改めてしまった。
深田恭子は、富豪刑事よりも数倍いい。 あいかわらずの狙った棒読みなのかダイコンなのかわからない言葉遣いも、こちらは違和感なくて、後半の山場では 「やっぱり深田恭子は、ダイコンじゃないんだな。あれは計算されたキャラなんだな。」と納得する演技でした。
土屋アンナ!!!!!! すごくうまい。 根っからのヤンキーかと思うような動作、行動、しゃべり方。。かとおもえば、幼少の頃からの役もなんなくなりきっていて、この二人のコンビは 最強!
この映画、とにかくだまされたと思って一回見て欲しい。嫌いだったらごめんなさい。 でも、我が家では 家族全員気に入ったあげくに2回も続けてみて、もう2,3回見てもイイカナアーなんて思ってしまった挙句に、ちょっと恥ずかしいけれど、感動までしてしまったpon2なのであったのだった。
■原題 THE TIME MACHINE
■監督 サイモン・ウェルズ
■星 ★★★
タイムマシン 特別版 | |
![]() | ガイ・ピアース H・G・ウェルズ サイモン・ウェルズ ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-11-18 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
最愛のエマに会い、結婚の申し込みをしたその直後、公園に潜んでいた物取りに金目のものをあさられたアレクサンダー(ガイ・ピアース)とエマ(シエンナ・ギロリー)。エマはもらったばかりの婚約指輪まで出せといわれる。
■感想
有名なタイムマシン。原作は子どもの頃に読んだかどうか記憶がさだかではない。1959年のタイムマシンは未見。
ガイ・ピアースの7・3分けがあまりにも似合わなくて「猿みたいだなあ」と出っ歯ばかりが気になってしまうけれど、前半の時代から時間旅行しはじめたころまでは時代設定、その時代の風俗を楽しみながら見た。後半、ガイ・ピアースがすっかりとアクションになじんで、こっちの方が違和感がない(のは猿みたいだから?<ウソです。ファンの皆様ごめんなさい。)その時代の女性 マーラ(サマンサ・ムンバ )はまるで人気絶頂の頃の安室奈美恵みたい。 映像としては色々楽しめたけれども、ストーリーとしてはやっぱりちょっとムリというか安直に進みすぎるなあーと 彼がその選択をした理由というのが弱いような気がした。
まあ、そうはいっても、長い地球の歴史を映像で見せてくれるというのは映画ならでは。 娯楽大作です。
検索してみたら監督の サイモン・ウェルズさんは H.Gウエルズさんのひ孫だとか。
■原題 SPACE COWBOYS
■監督 クリント・イーストウッド
■星 ★★★★
スペースカウボーイ 特別版 | |
![]() | クリント・イーストウッド トミー・リー・ジョーンズ ドナルド・サザーランド ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-09-30 売り上げランキング : 4,709 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
若い頃、宇宙飛行士を夢見て過酷なトレーニングを積んでいたチーム。ところが、それは実現せずに皆の夢が破れることとなる。 そのリーダーであったクリントイーストウッドの設計がなぜか旧ソ連製の人工衛星に使われ、今となっては古すぎる技術であるために現在の人たちではまったく理解不能。そのため、イーストウッドに修復の問い合わせが来る。
■感想
最近「年取ったなあ」と思うことが多く、老いというものが妙に身近な今日この頃。そんなときに、「じいちゃんたちが元気で若いもんにはまけないぜ」というこういう映画は 「いいねえー」と見てしまう。
特にイーストウッドはそんなにファンでもないのだけれど、こわもてのトミー・リー・ジョーンズは大好き。彼がいい役をやっているだけで点数も甘くなるというものだ。
もともと 並外れた体力をもった「じいちゃんたち」だけれども、超人じいちゃんというわけでもなく、もちろんそこそこ出来ないところもあるというのがご愛嬌。そうでないと「ありえなーい」で見たくなくなっちゃう。カッコイイと同時に随分とチャーミングなじいちゃんたちで、そこいらのお尻の青い若造なんて目じゃないぜ。こういうじいちゃんがいたら、モテモテだね。と思う。 話がさくさくテンポ良く進むのも、「ありえない話」であり、「娯楽作」だからすごく好ましいと思った。
ラストの音楽も、うー。やるなあ。と。
ただし、私、この映画を見るのは2回目なので大体筋は知っていた。それでももう一回見たいなあと思う映画。面白いです。
そうそう。映画の設定はあながちない話ではないと思った。会社に勤めている頃、COBOLの技術者が不足しているとかいう話があった。 随分前に作ったプログラムがまだ使われているけれど、いまさらCOBOLを学ぶ人がいなくて その時代の人が求められているとかなんとか。 そういえば、デザインの仕事をしていた人も 「今はなんでもコンピューターだけれど」と手作業についてきちんと学んだ話しをしていたなあ。
なんでもコンピューターがなければ出来ない人たちがほとんどになった頃に、私もスペースカウボーイみたいに出番がヤッテクルカモ? なーんてね。
■原題 THE MIGHTY
■監督 ピーター・チェルソム
■星 ★★★★★
マイ・フレンド・メモリー | |
![]() | シャロン・ストーン ピーター・チェルソム キーラン・カルキン 角川エンタテインメント 2005-08-26 売り上げランキング : 3,706 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
「人殺しの息子の頭の中身は空っぽ」とはやし立てられる主人公は中学を2年も落第している男の子。体はでかいけれど、皆にバカにされても立ち向かうわけでもなく、ほとんど口もきかない。
そんな彼と、となりに越してきた男の子の物語。
■感想
上のアマゾンのリンクをたどってしまうと、ほとんどネタバレ状態の評があります。ご注意を。
なんの前提知識もないまま なにげなく見始めてしまったのですが、最初からぐっと映画に引き込まれてしまいました。 エルデン・ヘンソン キーラン・カルキン 子役二人の演技がすばらしい。
はっと気がつくと キアラン・カルキンのお母さんをシャロンストーンがやっていました。「あれ?シャロンストーン?」と気付かないほど地味な役でしたが、押さえ気味の演技も良かったと思います。こういう役もできる女優さんだったんだなあ。
それにしても、この安っぽい 「マイ フレンド メモリー」というやる気のない邦題はなんだろう?
と思っていたらこの映画を検索したとたん 同じような記載に山ほどあたりました。皆そう思うよね。
納得しながら読んだ映画評は
マイ・フレンド・メモリー(wad'sさんの映画メモ)
原作は
Freak the Mighty | |
![]() | W. R. Philbrick Scholastic Paperbacks 2001-06 売り上げランキング : 248,560 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本語訳は
フリーク・ザ・マイティ―勇士フリーク | |
![]() | ロッドマン・フィルブリック 斉藤 健一 Rodman Philbrick 講談社 1995-07 売り上げランキング : 909,017 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
さて、以下はネタバレ
二人の少年の出会いの夜のシーンがとても美しくて。まるで恋愛映画の恋に落ちる場面のよう。仏頂面しかしていなかった エルデン・ヘンソンの表情の変化がすばらしいです。 泣かせるための映画は「これでもか。これでもか」と泣かせの場面で攻撃してくるものだけれど、この映画は あっけないほどにストンと進むストーリーにこちらが驚いてしまいました。そうして、かえってそれがこちらの心に響く映画になっているように思います。 特に ラスト直前に エルデン・ヘンソンが 「秘密」と教えられた建物に入ってからの表情はすばらしかったです。
ああ、こうやって書いていると何がどうすばらしかったのか書けば書くほど陳腐な感じがしてきました。私は何度も何度でも見直したい映画です。
因みに 昨日は2回もみてしまいました。 今日ももう一回見てもよいくらいです。
追記
主題歌は スティングが歌っているそうです。
一部抜粋
破れても勇気を持ち
負けても誇りを失わず
打たれても立ち上がり
禁じられても語り
呪われても はね返し
拷問されても耐え
盲目にされても見つめ
毒を盛られても清め
声を奪われても歌い
足かせをされても走り
踏みにじられても 太陽に顔を向けよう
ぼくらは世界を見下ろして歩く
■原題 ON GOLDEN POND
■監督 マーク・ライデル
■星 ★★★★
黄昏 | |
![]() | ヘンリー・フォンダ アーネスト・トンプソン マーク・ライデル ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-11-25 売り上げランキング : 4,712 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
湖の近くの別荘ににやってきたのは老齢の夫婦。夫の方はかなり偏屈。奥さんは楽天家。あしたは夫の誕生日。長く連絡をとっていない娘がフィアンセをつれてくるという。
■感想
同じように男女が主人公でありながら一つ前のトゥルーロマンスとは真反対に位置づけられるだろうなあーと思うストーリー。 両親の老いも感じつつ、もうそろそろ自分が老いたらとか、自分が寿命を迎えたらとおもうこともあるようになった私だけれど、なによりこんな風に夫婦で年がとれたらいいなあと思うような映画でした。
若い頃には死というのは恐ろしいものでしかなかったのだけれど、生きているものはいつかは死んでしまうという自然の摂理を、ある程度年をとった今はそのまますんなりと受け入れることができるようになってきたと感じます。 そういう「近い将来自分のことになるであろう老い」というもの「私もいつかは迎えることになるであろう死」というものを、今の私くらいの年齢になったら自然なこととして受け入れられるものだなあとおもいつつ映画を見ました。
夫と二人で見たのですが、老齢を迎えた人の行動は危うくて見ていられないような感じです。
でも、二人で暮らすしかなければ、お互いできるだけのことで補いあって生きていくしかないんだなあとおもいつつも、人生の終わりに向かうひとときをこんな風に迎えられたらいいなあと思ってみました。
いつもは、映画の題が「しっくりこない」と思うことが多いのですが、この邦題はすばらしいと思いました。
老いてもなお美しいキャサリーンヘップバーンが輝くようです。
ケース裏の説明では、
実生活でも確執が伝えられたフォンだ父娘の競演、長年アカデミー賞に縁のなかった父、ヘンリーが初の主演男優賞を受賞したことでも話題となった
J・フォンダが不仲だった実父ヘンリーのために用意した作品で、スクリーンの裏側でも映画同様の葛藤が行われていた。念願かない、父と娘の絆は現実でも虚構でも復活し、ヘンリーはオスカーを受けて永眠。とあります。
■原題 Meet Joe Black
■監督 マーティン・ブレスト
■星 ★★★★
ジョー・ブラックをよろしく | |
![]() | ブラッド・ピット マーティン・ブレスト アンソニー・ホプキンス ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-04-01 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
成功者のアンソニー・ホプキンスは、数日後に誕生日を控えた夜中不気味な声で目が覚める。
■感想
ブラピがステキ。。とかいう評をいくつか読んでからの鑑賞でした。私は渋いアンソニーホプキンスのまな板の鯉という状態の演技がよかったなあ。
死神のブラッド・ピットの頓珍漢さが、お決まりのといえばお決まりの。しかし、クスリと笑いを添えて重いテーマ・怖いテーマとなりそうな映画が 随分と美しいイメージの映画に仕上がっているなあと思いました。なんといっても、舞台はため息が出そうな大金持ちのお屋敷。 一度こういう生活をしてみたいわ。(なんてね)。
さりげなく、家族同士の関係も描かれていて、「ブラピ」だけで見るにはちょっともったいないなあと思いました。
さて、ネタバレは下に色をかえて。強烈なネタバレなので、これから見る人は読まないほうが良いと思います。
女性側からみて、死神と生きているときに出会った彼は入れ物は違っても精神は異なるはず。恋をしたとき、それは中身である死神に恋をしたわけで、いくら肉体がおんなじでも、別人であるべき前に死んだ人を生き返らせてそれで代わりになるかといえば。。。。うーんどうなんだろう。 「あなた、なにか違うわ」ってことにならないのかな。 それとも、最初から好印象の彼だったのだからこれから新しい恋物語が始まるってことかなーなどと思ったのでした。
■原題 Fletch
■監督 マイケル・リッチー
■星 ★★★★
フレッチ / 殺人方程式 | |
![]() | チェビー・チェイス マイケル・リッチー ジーナ・デイビス ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-11-25 売り上げランキング : 40,268 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
新聞記者のフレッチーは、変装して麻薬取引を追っていた。数々の変装もお手の物だ。
■感想
980円だったので、なんとなく購入したのだけれど、これが意外とおもしろかった。
ジャンルとしたら ハードボイルドなコメディ。多少推理も交えて。
なんといっても 「ああいえば、こういう」というフレッチの行き当たりバッタリの機転。いつもヒヤヒヤしながら見守って案外すんなりといろんなことができてしまったり。適当に話を合わせているときの表情がこれまた絶妙。見所はやっぱり変装。 ジーナ・デイビスも出ていたりしてかなり楽しめた。
微妙な場面も、暴力シーンもほとんどないので、家族で見られると思う。残念なことに、音声が英語のみ。980円だからしょうがないか。子どもは字幕が読めるようになってからということかな。
■原題 みんなのいえ
■監督 三谷幸喜
■星 ★★★★
みんなのいえ スタンダード・エディション | |
![]() | 唐沢寿明 三谷幸喜 田中邦衛 東宝 2005-12-23 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
念願かなって家をたてることになった、夫婦。 田中直樹 ・八木亜希子。妻の 八木亜希子は、知り合いのデザイナーに頼みたいと言い、それに決まったけれど、彼は建築士の免許は持っていない。そこでお父さん(建築士の資格ありの大工)にその当たりを頼むことにするのだが。。
■感想
ラヂオの時間に比べると、ちょっと見劣りするかなーと思いつつ、三谷幸喜っぽい隙間にふとみかけるおかしさみたいなものは健在。
お父さん(田中邦衛 )と デザイナー(唐沢寿明)の意地の張り合い、だましあいなど、人同士のいざこざなんて一歩離れてみたらとってもおかしいものなのではないかしらとおもえてくる。
八木アナは、思ったよりも好演。地で演技なのか、素っ頓狂な甘えっ子のかわいいワガママ娘というのがよく現れていたように思う。
■原題 ラヂオの時間
■監督 三谷幸喜
■星 ★★★★
ラヂオの時間 スタンダード・エディション | |
![]() | 唐沢寿明 三谷幸喜 鈴木京香 東宝 2005-12-23 売り上げランキング : おすすめ平均 ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
家事とパチンコ屋店員(パート)の片手間に応募したラジオドラマに見事入選したことから、自分のドラマがラジオで放送されることになった 鈴木京香。 ところが、諸般の事情から 生放送ドラマとなることになった。 ところが、困ったのは主演女優の戸田恵子。売れない女優で演歌歌手なのだが、これがワガママでワガママで。。。彼女のワガママで、刻々と書き換えられてしまうシナリオ。。。
■感想
三谷幸喜っぽい 「くすっ」という笑いがつまった映画。ありえないおかしさは、コマゴマ、チマチマとしているのだけれど、見ているうちにその笑いが心地よくなってきて、なんだか小さな劇場のお笑いを交えた劇を見ているかのような気持ちにさせられる。
小さなことがどんどんつみかさなってきて。。という次は何が起こるんだろう。。という期待感が楽しい。
■原題 FREAKY FRIDAY
■監督 マーク ウォーターズ
■星 ★★★★
フォーチュン・クッキー 特別版 | |
![]() | ジェイミー・リー・カーティス メアリー・ロジャース リンジー・ローハン ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-12-21 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■感想
ディズニー映画なんですね。だから、まあ安心して子どもと一緒に見られるというもの。なによりも、テス(ジェイミー・リー・カーティス)の変身ぶりがものすごい。どう見てもオバチャン体型バリバリで、ああ、どこの国も母ってこんなものかしらねーというテスが入れ替わったとたんに見せる変わりようは胸がすくよう。 バンド活動のミスマッチさも良い味出しているって感じ。
そう思ってみていたら、この映画で、彼女はゴールデン・グローブ賞にノミネートされたそうで、なるほどー。
ストーリーとしてはありがちなものなので、意表をつかれるということはありませんが、その分、安心して見られるお茶の間映画だとおもいます。
■監督 宮崎駿
■原題 ハウルの動く城
■星 ★★★★★
ハウルの動く城 | |
![]() | ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 宮崎駿 倍賞千恵子 ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-11-16 売り上げランキング : 3 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
主人公は18歳の娘ソフィー。母のかわりに線路沿いの帽子屋を切り盛りしている。自分の身なりにはかまわない女の子。妹に会いにでかける途中で、若い男性の魔法使いハウルに出会ったことから、荒地の魔女に目をつけられてしまう。
■感想
映画館でも見たのです。そのときの感想はさほどでもなく、最近の若者の弱さなどを描きつつも中途半端な印象を受けました。当初このDVDは買わないだろうと思っていたのです。
ところが、ひょんなことからハウルのスクリーンセーバーを使うことになり、その音楽や映像を見ているうちに猛烈にもう一度この物語の世界を体験してみたくなりました。
不恰好で生き物のようにも見えるあの城をどうしてももう一度見たかったのです。
映画館で見たときよりも、私の気持ちはこの映画に対して好意的なものになっていました。
原作者はアレルギーのため一気に老け込んでしまった経験をこの話にしたとか。原作本は読んでいませんが、いつか読んでみようかと思っています。
魔法使いハウルが普通の人間のように弱さでドロドロになってしまう存在であること。対照的に90歳の老婆になっても日々を前向きにすごすソフィー。 語られていない部分で物語のつじつまが気になることもあるにはあるのですが、映画館で見たときよりもDVDで見たときのほうが好感が持てる(通常は逆ですよね)不思議な映画でした。
■監督 ポール・ウェイツ クリス・ウェイツ
■原題 about a boy
■星 ★★★★★
アバウト・ア・ボーイ | |
![]() | ヒュー・グラント ニック・ホーンビィ ポール・ウェイツ ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-04-08 売り上げランキング : 3,988 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
それなりに都会的で相変わらずの軽い生活をしているウィル・フリーマン(ヒュー・グラント)は、もう40間近なのに、定職についたこともなく、恋愛も長続きしたことがないという自他共に認める「中身のない男」妹からは人生を考えるようにと諭されるがどこ吹く風
■感想
そんなに期待せずに軽いものを見たいと買い置きしてあったDVDを物色してみたら、面白かったー。
ヒューグラントが出演した映画の中で一番好きかもしれません。
主役の男の子の雰囲気がなんとなく 「ああ、だからいじめられるんだな」という雰囲気をうまく出していて、なのに、映画を見すすめるにつれて、彼がずいぶんけなげに見えたり、頼りがいがあるように見えたり、そうしてずいぶんかわいく見えてくる。うまいなあと思いました。
あちこちに期待を裏切らないおかしさがありながら、テーマは深く、そうして全体に暖かい。とてもよい映画だったと思います。
見終わった後、 about a boy という題についてふと、(ほんの少しだけネタバレなのでフォントの色を変えます。反転してみてください) これは、 a boy =マーカスとおもわせておいて、実は ちょっとトシを食っているけれども ウィルのことでもあるんじゃないかなーと思っていたら、特典映像で、監督たちが この映画には 二人のboys が出てきます なんていっているのでビンゴ!とうれしくなりました。
いつもの ちょっと長めの髪のヒューグラントよりも、短くてつんつん立った髪のヒューグラントは、皺がたくさんの笑顔も若々しくて 好きでした。 彼は長髪・スーツよりも、こんな風な彼の方がステキだなあ。なんて、役柄に惚れる私の悪い癖です。
11歳の子どもが中心人物として出てくる映画で、家族で見ることができますが、セ が頭に付く言葉くらいは会話に出てきますので、それさえも知らない「セ×××」ッテナニ?という ナニナニ世代の子どもと一緒にみると説明に困るかもしれません。
ちょっと 子ども関係で心配ごとがあって、落ち込んだ気分をすっきりと明るくしてくれた映画です。
■監督 サム・ライミ
■原題 SPIDER-MAN 2
■公開年 2004年
■公式ページ スパイダーマン
■星 ★★★★
スパイダーマンTM 2 | |
![]() | トビー・マグワイア サム・ライミ キルスティン・ダンスト ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-09-28 売り上げランキング : 665 おすすめ平均 ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
スパイダーマンのピーター・パーカーは(トビー・マグワイア)どうもさえない毎日を過ごしていた。スパイダーマンであるがために自分の生活を犠牲にすることもあるし、持ち前のドジが原因のこともある。
勉学もおろそかになり、バイト代がはいらないために家賃も滞納している。
■感想
ピーター・パーカーほどついてないやつはない。多少のドジは愛嬌。そんなの彼くらい勉強ができれば問題ではないはずなのに、なぜか友達運・恋人運に見放されているとしかおもえない。
みるからに、意地が悪そうな(ファンの人ごめん) メリージェーン MJ (キルスティン・ダンスト)は、自分の舞台を見に来てくれないからとさっさとほかの男に乗り換えようとするわがままぶりだし、親友?のハリー・オズボーンは、ピーター・パーカーのことを友達と言う割には、ピーターの言い分を聞こうともせずに、自分の主張ばかりを押し通し、ピーターを責める。 勉強ばかりしていたせいか、身内にやさしいひとばかりいたせいか、ピーターはそういう状況に気づかないのだろうか? 「これが親友?」「これが恋人?」という疑問はもたないのだろうか?
キルスティン・ダンストって、どこかで見た顔だと思ったら、ジュマンジの子なんですね。もうひとつはインタビュー・ウイズ・バンパイアに出ていたとのこと。 あの頃はそんなに意地悪そうな顔じゃなかったような記憶。今度見直してみよう。
という話はさておき、単なるアクションとして脳みそ空っぽにたのしむぶんにはかなり楽しめました。
ドクターオクトパスの オクトパスというよりは?な動きもおどろおどろしくて良いし。
なんといっても、ピーターパンを買おうかとおもったときに見つけた3枚組3000円のDVDだったので、満足度は高いです。(DVDの規格がゆらいでいるからか、最近とても安いですね)
半額半蔵 メガ・ヒットパック「スパイダーマンTM2」「バッドボーイズ 2バッド」「ピーター・パン コレクターズ・エディション」 | |
![]() | トビー・マグワイア サム・ライミ マイケル・ベイ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-09-28 売り上げランキング : 1,803 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■監督 フランク・コラチ
■原題 AROUND THE WORLD IN 80 DAYS
■公開年 2004年
■公式ページ 80デイズ
■星 ★★★★
80デイズ | |
![]() | ジャッキー・チェン ジュール・ベルヌ フランク・コラチ ポニーキャニオン 2005-03-16 売り上げランキング : 14,782 おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
80日間世界一周のリメイク?版。こちらは ジャッキー・チェンが主役の盛りだくさんの映画になっています。 賭けによって80日間で世界一周をすることになったが、さてどうしよう。。
■感想
「80日間世界一周が見たい」と夫が以前から言っていたのですが、私の方はといえば、昔吹奏楽クラブで演奏したあの80日間世界一周のテーマがまず浮かび、その映画ってどんな映画だったっけ。気球で旅をするはずだけど。。と、記憶も見たのか見ていないのか定かでないし、昔の映画はときどきとんでもなくはずすことも多いので、「ふんふん」と生返事していました。
先日夫が息子と一緒にレンタルビデオ屋で借りてきたのが 80デイズ。 あ、こんな映画があったんだ!(夫よ、私が古すぎたのね。スマン!)でした。
念願かなった夫は「おもったよりも面白くなかった」とブルーになっていましたが、私のほうは楽しくてよかったという印象でした。夫の場合は期待が大きすぎたのですね。多分。
まずは、最初に出てくる発明品の見ただけで楽しくなるような形。残念なのはその発明品で旅をはじめるんじゃないんですね。まずはその発明品で旅してほしかったなあ。たくさんの奇想天外の発明品が見たかった私はちょっと残念。(^^) 検索してみると ジャッキーファンにも人気が高いようでした。私はファンではないけれども、彼のエンターテイメント性は十分に発揮できていたと思います。 ストーリーと絵づらはちょっと インディジョーンズっぽいなあという感もありました。アーノルド・シュワルツネッガーのあの役は! なかなか良いスパイスだったと思います。
なーんにもすることのないだらだらの休み(まさにこの前の我が家の休み)に子どもと一緒に見るには良い選択だったと私は思いました。
■監督 ピーター・ヒューイット
■原題 Garfield: The Movie
■公開年 2004年
■公式サイト ガーフィールド
■星 ★★★★
![]() | ガーフィールド ザ・ムービー〈特別編〉 ビル・マーレイ ピーター・ヒューイット ブレッキン・メイヤー 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-07-07 売り上げランキング : 4,282 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■こんな人にオススメ
猫好き・犬好き・ガーフィールド好き
■説明
なんとなく、ふてぶてしくてオヤジっぽいが、憎めないキャラのガーフィールド(猫)の飼い主が高校時代から片思いの獣医さんから子犬(オーディ)を預かることになった。 ガーフィールドの地位が危ない?
■感想
自分ひとりだとレンタルで借りるつもりもないくらい興味がなかった映画だったのですが、息子が「見たい見たい」と前から言っていたため 「ま、見ようか。」と。
ところが、予想外にたのしめました。 まずは、CGの出来。 ガーフィールドのみCG、それ以外は実写がうまく出来ていること。(亡きディズニーが見たらきっと「これだよ」と叫んだだろうなあ。。。)ガーフィールドのふさふさの毛並みもずいぶんとやわらかそうにできていて、歩き方もあのでっぷりしたアニメがそのまま猫としてあるいているかのような。
モーションキャプチャーかなにかを利用したのかな?
がーフィルド本家本元のマンガも見たことがないのでどんな猫やらわからずにいた私。
まー。口の悪い猫。しかし性根はイイヤツ。という憎めないキャラでした。
息子いわく「 ムーミンの ミーみたいな性格だね」とのこと。うん確かに。しかし、私から見るとあくまでもミーのほうは女の子。ガーフィールドはちょっとオヤジっぽいように思います。
こどもと一緒に楽しく見るのに良い映画だと思います。
■監督 ジム・ホール
■原題 THE LIZZIE McGUIRE MOVIE
■公開年 2003年
■星 ★★★
![]() | リジー・マグワイア・ムービー 特別版 ヒラリー・ダフ ジム・ホール アダム・ランバーグ ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2005-07-20 売り上げランキング : 710 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■こんな人にオススメ
中学生くらいの女の子。たのしくてテンポの良い映画を見たいと思っている人
■説明
ドジなリジー(ヒラリー・ダフ)は中学校の卒業式で突然代役スピーチを頼まれるが、うまくいくわけもなく、大失敗をやらかしてしまう。そんな姉の姿をビデオにおさめる弟。
さて、そんなリジーがクラスメイトと一緒にイタリア旅行へ行くことになった。
■感想
中学生くらいの女の子が夢見るようなシンデレラストーリー。学園物に必須の 人気者の意地悪なクラスメート。厳格でコワイ先生。そうして主人公は のろまでドジなカメ<古い?
こんな私でも、元気一杯!
というお決まりのストーリーです。 目新しくはないストーリーですが時代劇のように定型にはまっているので安心してみられます。また、イタリアの風景はとても綺麗。ヒラリーダフの普通の女子中学生姿と変身後の姿をみくらべるという楽しみもあると思います。
■監督 ティム バートン
■公開年 2004年
■星 ★★★★★
■公式サイト ビッグ フィッシュ
![]() | ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション ティム・バートン ユアン・マクレガー ヘレナ・ボナム・カーター おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
■こんな人にオススメ
ティムバートンが好きな人。なんとなく、じんわりと心に訴えかける映画を見たいと思う人。
■説明
子どもの頃は面白いと思っていた父の半生についての話は途方もないものばかりだった。成長した息子は 本当の父の半生の話を聞きたいと思い、まるでほら男爵の冒険のような途方もない話ばかりする父と心を通わせることができないでいた。若い頃の父をユアンマクレガーが演じています。
■感想
なにがどう好きと言葉にならないのだけれど、見終わった後に「ああ、私はこの話が好きだ」とじんわりと思った映画だった。 自分の人生を途方もない冒険談にして面白く語る父。どこからどこまでが本当なのか。 その父に自然によりそっている母。寄りかかるでもなく、突き放すでもなく、そのまま彼を理解し受け入れて愛している。
「お父さんにとって、女は二種類しかいなかったのよ。お母さんか、そのほかか」と語るヘレン ボナム カーター (わあ。年取ったなあ) 「お父さんが目を覚ましたときに、私がいないと」と語る母 ジェシカ・ラング(静かな笑顔がとても魅力的だった)。 年をとったときにこんな夫婦でいられたらいいなと心から思った。
好きなティムバートン監督映画だと気負って見始めたけれど、今まで見た彼の映画とは少し違っていて、彼の新しい面を発見したような気がした。
■監督 ポール・W.S.アンダーソン
■公開年 2004年
■星 ★★★
■公式サイト エイリアン VS プレデター
![]() | エイリアンVS.プレデター サナ・レイサン ポール・W・S・アンダーソン ランス・ヘンリクセン おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() |
■説明
南極で発見された遺跡は高度な文明を暗示するかのようなものだった。 調査チームは嬉々として調査をはじめるが、そこには あのエイリアンが。そうして。。。
■感想
エイリアンもプレデターも見た私。公開当初は「人気者を二人くませて受けを狙うのかー」とちょっと見に行きたいようでもあり、はずしたらヤダナアという気もあり。そうこうしているうちに公開が終わってしまったのです。
エイリアンは、ある意味エイリアンのままでしたが、プレデターは「そうだったのかー」と、妙に納得してしまったのでした。 娯楽大作ということで楽しめると思います。 個人的には ビショップに会えたのがうれしかった。 相変わらずエイリアンは口の閉まりがわるくて?よだれダラダラでした。(^^)
■監督 P.J.ホーガン
■公開年 2003年
■星 ★★★★★
■公式サイト ピーターパン
![]() | ピーター・パン コレクターズ・エディション ジェレミー・サンプター P.J.ホーガン ジェイソン・アイザックス おすすめ平均 ![]() ![]() |
■説明
弟たちにお話を毎晩きかせてやっている ウエンディ。 ところが、それを楽しみにしているのは弟だけではなく、窓の外からも聞いている子がいた。 それはピーターパン。ネバーランドに住む、大人にならない男の子。
■感想
公開時に 「恋のものがたり」 というキャッチフレーズで紹介されていたので、「見に行かなくてもいいかなあ」と思っていたのですが、コレは見に行けばよかった。本当に良かった。
頭の中のピーターパンのイメージを壊さず、かといって退屈ではなく、すばらしい出来上がりだと思います。ディズニー的なピーターパンとは少し違う、ずっしりとした手ごたえのある映画で、私も息子もこの映画は大好きでした。何度も見たいのでDVD購入決定です。
特典映像のメイキング編をみてみると、なるほど納得。 CGにたよらず 丹念なセット作りから見られます。こういう地道な作業が映画に面白みを増しているんですね。
■監督 アンドリュー・スタントン
■公開年 2003年
■星 ★★★
■公式サイト ファインディング ニモ
![]() | ファインディング・ニモ アンドリュー・スタントン リー・アンクリッチ ボブ・ピーターソン おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
■説明
カクレクマノミのニモ。ちょっと意地をはってお父さんのいいつけを守らなかったら、人間に捕まえられてしまった。必死に探すお父さんのマーリン
■感想
ピクサーの「筋を知らなくても安心して子どもとみることができる」シリーズ?(^^) です。 海の映像がとても綺麗で見ているだけでほっとするようです。「みんなともだち。みんななかよし。」という路線はそのまま。 息子も7歳になってきたので、ちょっとだけ心配になったのは アニメーション映画だからこその面白みは、大人だから「ああ、アニメらしいな」とわかることも多くて、 (たとえば 魚が下向きに泳ぐと。。。とか ) こういうアニメをみせつつ、実体験を増やしていかないと 小さな子は勘違いしたままになったりしないかなあ。と 多少映画とは別の部分で思いました。
とぼけた ドリーの設定もとても楽しい映画です。
私は、カモメの雰囲気に受けました。 他の生き物に比べてあまりにも知性がなさすぎて。(^^)
■原題 The Terminal
■監督 スティーブン・スピルバーグ
■公開年 2004年
■星 ★★★★
■公式サイト ターミナル
![]() | ターミナル DTSスペシャル・エディション トム・ハンクス スティーブン・スピルバーグ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
■説明
アメリカに降り立った主人公ビクター(トム・ハンクス)の国 クラコウジアにクーデターが起こりパスポートが無効になってしまった。 空港側でも彼の扱いに困る。 犯罪者でも、密入国者でもなく 法のすきまにすっぽりと落ち込んでしまった彼に 空港内にとどまるように指示するのだが、彼には英語がほとんど通じない。厄介者扱いされはじめる。
■感想
かなり面白い映画だったのですが、ここのところ面白い映画を2本立て続けにみていたので、ちょっと辛口にみてしまいました。大御所 トム・ハンクス の演技ですからまあはずれがない満足度の高い映画になっているとおもいます。
いや。なによりも、空港の警備主任(スタンリー・トゥッチ)のいけ好かないこと。たしかにこういう人はいるにはいるのだけれど、それにしても 自分のメリットしか考えてない彼を見るたびに怒り沸騰。 そのうえ自分のできることをきちんとやっていないし、昇進願望ばかり強くて ホンマに腹が立つやら。
反面ビクターのものすごい生命力に驚嘆。 あまり書いちゃうと面白みがないのですが、「うっそー」というほどの適応能力の速さ。
黒白はっきりとついた お話でわかりやすいものでした。
■原題 love actually
■監督 リチャード・カーティス
■公開年 2004年
■星 ★★★★★
■公式サイト ラブ・アクチュアリー
![]() | ラブ・アクチュアリー おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
■説明
クリスマスを控えた町で、さまざまな人々の人々の日常を追っていく。そうして。。
■感想
評判が良いので、楽しみに見た映画です。期待にたがわず じんわりガツンと。とても好きな映画でした。どこが好きだったかと書き始めると、次に見た人の楽しみを奪ってしまいそうで、書くのをためらいます。 みはじめてから 『人は言う”現代は憎しみと欲だけ”と』という文句にはっとしてひきつけられて
すっかり映画の中に引き込まれてしまい、見終わった後はなんとなく幸せな気持ちになっていました。
中のエピソードは人それぞれに好きなものがあると思います。
「love」と聞くと、多くの人は、男女の恋愛ものをまず思い浮かべると思います。この映画のloveには恋愛も含まれますが、それだけでなく、親子の愛・仲間への愛 そういうものすべてのlove。人のことを好きと思う気持ち、大切に思う気持ちであふれた素敵な映画でした。
私は、あれとこれと、それからあれも、そうして、ああ、アレもかわいかったなあ。かわいいといえばアレもー。と、これ、まだご覧になってない方に話すのは悪いなあ。もし、ご覧になった方がいらして一緒に話をしたいと思われる方がもしいらしたら、bbsの方で!(コメントに書いちゃうと、ネタバレしちゃうので)
私も本当に面白いと思ったオススメの映画でした。
※ 家族と一緒にというカテゴリーに書きましたが、微妙な年頃の子どもさんと見るにはちょっと親としては気まずいシーンがあります。
獏さんの book & cinema にトラックバックしました。 獏さんの感想。「そうなのよねえ」と思いながら読みました。
■原題 HOLES
■監督 アンドリュー・デイビス
■公開年 2003年
■星 ★★★★★
■公式サイト 穴HOLES
![]() | 穴/HOLES シガニー・ウィーバー ルイス・サッカー アンドリュー・デイビス おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
■説明
スタンリーの家系はまったくついていない。今日も外を歩いていると突然空からスニーカーが降ってきてスタンリーにぶつかった。あれよあれよという間に靴泥棒にされてしまい、無実の罪で逮捕される。判決は有罪。
■感想
とにかく面白い! その割にはうわさ聞かなかったなあと思ったら劇場未公開なのだそうです。私がどうしてこれを見たいと思ったのか。それはほかのDVD(ホーンテッドマンション)の頭のところにあった、この映画の予告編を見たから。そうして、このペーパーバックを以前読もうとしていて挫折してしまったから。「あ! あの話だ!」と。
そうなんです。ベストセラー小説だということだけでネットで注文した本だったので、前半悪いこともしていない主人公が濡れ衣でつらい目にあっていて、それを読んでいるのがつらくてやめてしまったのです。(何が起こるのか、この本はSFなのかそれとも?ということさえ知らなかった)それに、この映画、ディズニーなんですよ。 その冒頭の部分の印象から「え?あの本、ディズニーでアリなの?」という気持ちもありました。
面白かったです。もちろんディズニーですから子どもが見ることのできる映画ですが、いつもが「付き合いで乗るメリーゴーランド」ならば、こちらはジェットコースター?いえいえ、もう少し頭で謎解きをしながらいろいろなエピソードをつなぎ合わせていかないと全体の謎解きはできません。 全部見終わった後にもう一度頭からみて検証したい衝動に駆られるそんな映画でした。
シガニー・ウィーバーがすごいですね。彼女は本当にいろいろな役にチャレンジしていて、みていて楽しかったです。我が家では息子と一緒に日本語吹き替え版で見たので、「なんですって?」というのが頭から離れなくなってしまいました。<マイブームになりそう。
文句なしに面白いです。私はよみかけのままおいていた本を、息子の夏休みが終わったらあいた時間にもう一回チャレンジしてみようかなあと思い始めました。
挫折した方の本はこちら。
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■原題 The Muse
■監督 アルバート・ブルックス
■公開年 1999年
■星 ★★★★(お気楽にみて)
![]() | ハリウッド・ミューズ シャロン・ストーン アルバート・ブルックス おすすめ平均 ![]() ![]() |
■こんな人にオススメ
ハリウッド映画大好きな人(特に監督通だとなおさら)
所帯持ちの人
■説明
アルバート・ブルックスは脚本家だが、最近脚本に「キレ」がないと言われ失職寸前。二人の娘をもつ
身としては職を失うのは困る。妻のアンディ・マクダウェルのアドバイスに従って上り調子の友人に助けを求める。彼の話では、上り調子には秘密があるらしい。 ミューズと呼ばれている女性シャロン・ストーン(と知り合い影響されることで インスピレーションがますのだとか。
■感想
軽いノリで、身内ウケというか 業界の人には「あるある」っていうような経験なんだろうなあなんて思いながら楽しんでみました。 キレのある脚本が書けないと言われてどうしようとなると、神頼みでもしてみようかと行き着くところは東洋も西洋も同じ。
ところが、そのミューズがなんだかちょっとヘン。霊感というよりも、超ワガママで気まぐれ。シャロンストーンがまさにはまりやくで、「本当にこんな性格なんじゃないか?」みたいな違和感のなさ。(妙に堂々としているところも) これだけ自信たっぷりだったらさぞかし御利益もありそう。
中盤の展開(ネタバレになりそうなので書きたいけど書かない)で ミューズの取り合い見たいになるのもくすくすおかしい。あわやとんびに油揚げ。
また、マーティン・スコセッシ、ロブ・ライナー、ジェームズ・キャメロン 御本人が監督役で登場っていうのも驚くし、そうそう。スピルバーグ。おかしかったー。
たねあかしは もう一ひねりほしいかなーと思うけれど、なんだかどうしてそこにいるのかわからないような人がなぜかどんどん浮いていき、どうしてだかわからないけれど沈んで行ってしまう人がいるというのが多分ハリウッド。 ハリウッドに生息している人達は きっと「そうそう。そうなんだよねー」と 大笑いしたのではないかなあと思います。
私の好きなアンディ・マクダウェルが出ているから点が甘いわけではないと。。。。
そうそうシャロンストーンも結構好き。こんな風なおばさんになってもおもしろくて好きです。
■原題 The Wedding Singer
■監督 フランク・コラチ
■公開年 1998年
■星 ★★★★
![]() | ウェディング・シンガー ドリュー・バリモア フランク・コラチ おすすめ平均 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
■こんな人にオススメ
つきあいはじめたばかりの二人で見る映画を探している人
ラブコメディでほのぼのしたいと思っている人。
■説明
舞台は 80年代? ウェディング シンガーをしている アダム・サンドラー は根っから「いい人」結婚式にハプニングはつきものだけれど、そういうハプニングも持ち前の優しさでうまくフォローしている。
なにせ、彼自身も一週間後に結婚を控えた身。幸せの絶頂なのだ。 そこでバイトしている ドリュー・バリモア は母との二人暮し。母から結婚をせかされている。4年付き合った彼がいて、彼からのプロポーズを待っている。
■感想
「ラブコメディはこういうものよね」と心からラブコメを楽しめる映画です。ストーリー展開はたしかにありきたりかもしれないけれど、でもその展開がうんざりではなく、「そうだよねえ」「そうこなくっちゃ」と楽しめる。
ドリューバリモアの 輝く笑顔がこれまたかわいらしいこと。 舞台設定が あのめくるめく80年代?らしくケバケバしいのですが、それは「そういう時代があったよね」とすんなりスルーして。 ついでにアダム・サンドラーもそんなに好みではないけれど、あまりの「いいひと」ぶりに ホロリ。
最後の盛り上がりは コメディ全開。本人さん登場あり、ありえなーい設定あり。ラストまで楽しくみることができる良い映画だと思います。 付き合い始めた二人が見るのに最適かなーと思ったりします。
もうひとつ。中の歌も魅力のひとつ。「あー流行ってた」というようなちょっと懐かしい音楽もあり、おばあちゃんの歌がこれまた絶品!出てくる人達が誰しもみなかわいらしい。(悪役?でさえも、憎めない笑えるオバカぶり)ちょっとしたところにも楽しみがちりばめられた楽しい作品だと思います。
■原題 LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN
■監督 スティーブン・ノリントン
■製作年 2003年
■星 ★★★★
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■みどころ
あら、こんな人も、こんな人も。。。ウソーというエンターテイメント。気楽で痛快な話。
■説明
19世紀末、ヨーロッパ各国を疑心暗鬼にさせ、各国同士の紛争を企てる「ファントム」と呼ばれる何者かがいた。危機を脱するため、アフリカで悠々自適の生活をしていた冒険家 アラン・クオーターメイン (=アラン・クオーターメン:ライダー・ハガード作のソロモン王の洞窟という小説の主人公)のもとに、超紳士同盟なるものを、統率してほしいとの依頼がくる。
近所の電気屋へ行ったら、期間限定で999円になっていたのでDVDを購入してしまった。
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■感想
★の数をつけるときにもうだんだんどういう基準でつけてよいのかわからなくなってきて、そろそろ基準を考えないといけないなあと思いながらの今日この頃ですが、この映画は、気楽に見ることが出来、細かいマニアックな楽しみもあり、で「まさに娯楽」という「映画の楽しみ」がぎゅっと詰まった作品だと思いました。好きです。
超紳士同盟の内容からして楽しい。
まずは上で書いたクオータメンですが、以下にちょっと色を変えておきますからマウスで反転させてみてください。(みながら、オヤ!こんな人がと驚くのも楽しかったので、知らない方が楽しめそうな方は映画を見た後に見ていただいたほうがよいかも)
以下 超紳士同盟の面々
クオーターメン:冒険家 ソロモン王の洞窟の主人公
ネモ船長:海底二万里の主人公・もちろんノーチラス号も登場
紅一点 ミナ・ハーカー: 吸血鬼ドラキュラの主人公 ここでは夫はヴァン ヘルシングとともに行動したというくだりもある。ヴァン ヘルシングも見たかったんだよなあ。
ロドニー・スキナー:透明人間の主人公
トム・ソーヤー:トム・ソーヤの冒険の主人公
ドリアン・グレイ:ドリアングレイの肖像の主人公
ジキル(もしくはハイド):ジキル博士とハイド氏の主人公
以上 超紳士同盟の面々
私は、ジジイになってからのショーンコネリーが結構好きなので、点は甘めですが、やはりいいですねー彼は。 特撮も以下フォントの色を変えた内容以外はやりすぎてないので ストーリーを喰ってないところが好感が持てます。
個人的に残念だったのは、ベータ・ウイルソンが もうちょっと妖艶だったらいいなあ。
それと、もうひとつ ハイド氏が、テレビゲームのキャラクターのような筋肉モリモリなのがいまひとつといえば今ひとつ。 先日ジキル&ハイドをみたばかりなので余計に際立ってしまったけれども、でもまあ、これは娯楽大作に徹したということかもしれない。
突っ込みどころはたくさんあります。
特に ノーチラス号。どうやってあんなに長い船体であの狭いベニスの水路に入ったのよー曲がれないでしょ!
とか、とにかく沢山ありますが、そんなことは気にしないで、軽い気持ちで楽しむのが吉の映画だと思いました。
以下参考:ずらりと並べてみましたが、有名な本なので、翻訳者がちがったものが多くでているものもあり、中には内容がそのままでないものもあるかもしれません。もし買うのだったらその辺を考慮して買いたいと思ったりします。 アマゾンも最初の一ページくらい立ち読みできるようにしてくれるといいのになあ。(海外アマゾンサイトにはそういう本も見かけたことあるのになあ)
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■原題 White Out
■監督 若松節郎
■星 ★★★
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■説明
ダムの職員、織田祐二は同じ職場の登山仲間石黒賢と一緒に遭難しかけている人達を見つけ救助に出かけるが...
■感想
テレビで放映されたものを見た。先にだいたいのあらすじを知ってしまっていたけれども、「何が起こるか」というところを知らないで見たほうが多分楽しめただろうなあというのが残念。
若干気になるところがあったけれども、全体的にはおもしろかったとおもう。 松島奈々子の泣き顔が良い。泣き喚くわけではなく、顔をくしゃくしゃにして静かな動作で涙を流す顔が印象的だった。私としては、泣き喚いてオーバーアクションなものよりも、この静かな内面にこもった悲しみの演技のほうが日本人としてなんとなく受け入れやすいような気がする。いままではあまり意識したことがなかった彼女の演技を見直したという感じ。 織田祐二と石黒賢の関係がさらっと書かれていたので、織田から石黒への思いがもう少し丹念に描かれていたらもっとよかったのにと思うと思うのは、山を描いた小説を沢山読んだからだろうか。
小さなひとつのテントの中過酷な条件の山で何日か緊密に暮らす山を通じた友人との感情というのは、単なる仲の良い同僚というものではなく、下手をすると家族と同じかそれ以上のもあるのではないかと思う。 と、ここまで書いて そういえばそういうシーンがあったことを思い出した。
そうか。監督はそれを描こうとしたんだよな。 いまひとつその感情が伝わってこないのは、映像からの情報と文字からの情報を比較して映像からの情報の限界?なのかしら。
以下映画の内容について
他のページでもテロリストと書いてあるので、いまさら私が隠してもしょうがないと思うのだけれど、この映画はなにも知らずにみて、登場人物と同時にテロの発生を知った方がずっと面白いと思う。 ダイハードの印象が強すぎて、どうしてもダイハードとの類似点が気になってしまうところが残念。
たとえばこのテロリスト
1.外部との連絡手段を侵入と同時に断つ
2.コンピュータの知識がありのっとった先の施設のシステムを自在にあやつることができる。
3.比較的スタイリッシュなファッションで出てくる
などなど。
また、ダムの映像やらも他の映画と重なってしまうことが残念だし、緊迫感が少し足りないと感じるのは、テレビで見たからか?
佐藤浩市、悪くないキャスティングだと思うのだけれど、彼は肝心のところがそこまで怖くない。どうしてだろうと思ったら、一番怖いのはやっぱり「理解不能で、因果関係がさっぱり予測できないこと」だとおもう。そういう雰囲気に欠けていたのかもなあと思ったりした。
途中少し寝てしまったけれども、まあまあ楽しめたというのが全体的な感想。
■監督 宮崎駿
■公開年 1997年
■星 ☆☆☆☆
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■説明
緑深い地に住むアシタカが偶然であった たたり神。村への被害をくいとめようとし、自らの手をたたり神につかまれてしまった。たたり神が消えた後もその傷は癒えず、このままではアシタカはやがて死んでしまうという。アシタカは自分の運命をかえるべく旅にでることにした。
■感想
ビデオが発売されてからまもなく購入し何回か見た作品。息子が生まれてからは、宮崎アニメにはめずらしく手が飛んだり、首が飛んだり(私には黒澤映画を彷彿させる)というシーンがあるので、子どもの前で見せることは無かった。
子どもも小学生になったことだし、見てみようかと引っ張り出してもう一度見た。
これに託されたテーマはなんだろう。通り一遍には捕らえられないものがあるように思う。公開当時には「生きろ」という言葉が何度もテレビに流れ、ビデオの箱にも書かれているけれども、私がまず感じるのは 自然の美しさ。緑のあまりの美しさ。目の前に広がる広大な緑の大地は、私が生まれてから一度も見たことが無い風景でありながら、なぜか少し懐かしい。そうして圧倒的な迫力で私に迫ってくる。 深い森は、その森の土や苔の香りを感じ、ついおもいきり深呼吸したくなる。その緑が失われ、動物達が生きる場をうしないつつある。
その頃の森には神々が住み、言葉を持つ動物達が生きていた。 神話の世界に迷い込んだような気がする。
しかし、物語が進むと同時に、私はやりきれない思いにさいなまれる。皆、「悪人」ではない。少しこずるかったり、目的を達成するために周りが見えなくなったり、かたくなだったり。そんな人達に働きかけるアシタカはあまりにも無力だ。1人で動き回ってもまったく流れを変えることなどできない。 じりじりと映画をみながら日常生活でも時々感じるような不安感、焦燥感がじわじわと押し寄せてくるのであった。
村の人々の明るさ・たくましさが救い。端役ではあるけれども、彼等はたしかに力強く「生きて」いる。
ラストシーンの記載をするので、フォントの色を変えます。
ラストシーン。赤茶けてすべてがムダになってしまったかのような大地が、少しずつ緑に覆われ、また、みずみずしい深呼吸したくなるような草々がよみがえる。まるで、くじけない村の人々のように、太陽の方を向いて再生する。 これはもしかしたら アシタカやもののけ姫の物語ではなく、 目にとめられない草草や木々、そうして端役の村の人達を描いた物語だったのではないかと思う。見終わった後にその力強さに救われた思いがした
■原題 Harry Potter AND THE PRISONER OF AZKABAN
■公開年 2004年
■監督 アルフォンソ・キュアロン
■星 ☆☆☆☆
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■説明
あいかわらず、養父(叔父)夫婦に邪魔者扱いをされてしまうハリー。我慢にも限度があり、心ならずもたずねてきた意地悪な叔母を風船のように膨らませてしまった。後悔しながらも行き場のない思いで外に出るハリーに突如近づいてきたのはヘンテコなバス。
■感想
今回は原作を読まないままに映画を見ることになりました。全体としては、なんだかさらっと話がおわってしまい、これは私たち見るほうが慣れてしまったのか、それとも別の理由なのか。もしかすると本を読まずにみたら1・2作目もこんなものだったのかもしれません。☆四つは映画一般としてみるといろいろたのしめるし、それなりに満足度は高いけれど、でも、いかにも「後に続きます」っていう「つなぎ」的な感じも多少あったから微妙なところです。
第一作目でセンセーショナルだった「魔法使いの男の子」が映画を見る側からしても「周知の事実」となってしまった3作目となるとインパクトも薄く、前ほどのテンションを持ちながら今後も見続けていくことができるかどうかがチョット不安でもあります。よりビジュアルよりも物語に重きをおいていかないと7作も8作も続けていくには息切れしそうにも思います。チョット心配。
配役について、前作までのダンブルドア先生役(リチャード・ハリス)がなくなってしまったので今回配役変更(マイケル・ガンボン)されたことが心配でしたが、前作ほどストーリーに重要な役割を果たしてないから出るカットも少なめであったからか あまり違和感なく出来上がっていたように思います。少しずつ出番を増やしていく予定なのかしら。。と思いました。この感想は私がリチャード・ハリスに思いいれが少なかったからかもしれません。
今回とても面白かったのは占い学の先生 エマ・トンプソン 素っ頓狂な表情やファッションがまさにはまり役。「こんな人いそう!」という感じでした。こんな風にいろいろな役をこなすということはやっぱり才能があるんだなあなどと思いながらみました。
不気味な映像が多かったけれど、前作までの「冒険」や「謎解き」部分などわくわくする場面がが少ないのが残念。これは本を読んでいないから物語がそうなのか、映画がそうなのかわかりませんが。
さて、巷では ハリーポッターに232の間違い
2004年度に公開された映画のうち、時間の流れやシーンに間違いが見られた映画のトップ10がミステイクス・ドット・コムにより発表され、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が1位に選ばれた。
私が好きだったシーンやナゾを以下に。マウスで反転させてみてください。大幅ネタバレなので映画をご覧になってない方は見てからのほうが良いかも。
ひとかかえもある大きなカエルをひとりひとり小脇にかかえて歌う合唱。ツボでした。
上にも書いたけれど、エマトンプソンの占い学の先生。おもしろすぎ。
ロンの蜘蛛のエピソード。そう変えるとは。笑いました。(スネイプ先生も結構いけてたけど)
まさかまさか、あのペットがそうだったなんて!
ああ、ハーマイオニーが。。。そういうことだったのね。
バックビーク。いるといいなあ。
(ネタバレといいながらも 婉曲に書いてしまう私。(^^;)ゞ
■原題 KUNG FU HUSTLE (功夫)
■監督 チャウ・シンチー
■公開年 2004年
■星 ☆☆☆☆☆
■説明
少林サッカーのメンバーが多く出演する、今度はサッカーではなくて カンフーのコメディ映画。世は悪がはびこる時代。「斧頭会」という斧を使って人々を恐怖に陥れるギャング達がはびこっていた。
ところが、そのギャング達も手をつけないほどの貧乏アパートに、斧頭会をかたるヘンテコなチンピラがやってくるところから話ははじまる。
■感想
小学一年生を連れて行って見て、最初のシーンがちょっと残酷なので「ああ、しまった」と後悔しながらも、後半にむけてはテンポもよく家族で楽しくみることができた。
すべてが大げさ、すべてが宣伝文句と同じく「ありえね〜」 想像もつかない展開に次ぐ展開。
最後の最後(オチはわかっていたような気もするけど)まで うそ〜〜〜〜。ということの連続。
なんせ、出てくる人たちが 「かっこ悪いのにカッコイイ」この不思議な感覚。
美男美女がスクリーンのなかを駆け回るアクション映画に飽きた方にどんとオススメします。
アクションシーンもCGなどにより一段とダイナミックになり、見に行って損はない映画と思いました。
今日、これをかくためにサイトを検索していたらなぜかもう一度みたくなる。そんな不思議な映画ということで、ちょっとおまけして ☆5つ。
日本語サイトと英語サイトはちょっと違うみたい。英語サイトはトレイラーでネタバレが多いような気もするので、これから見に行かれる方は、日本語サイトのみご覧になることをオススメします。
■原題 Mr. Incredible
■公開年 2004年
■監督 ブラッド・バード
■星 ☆☆☆☆☆
■説明
スーパーマンやスパイダーマンに代表されるようなスーパーヒーロー達が日々人々の平和を守っている時代があった。しかし、その行動が訴訟沙汰になるような事態に発展し、そのような力を持つ人たちは普通の人たちにまぎれてその力を秘密にしながら過ごすようになった。 ミスターインクレディブルもその中の一人。
昔はいろいろな事件を解決してきたのだが、今は保険会社に勤めるサラリーマン。実は妻も元スーパーヒーロー。ということは、もちろん二人の子ども達も超人的な力を持っているのだけれども、かれらはまだ子どもなのでその力を隠すのもたいへん。 そんなある日、元スーパーヒーロー達をひそかに追いかけている人物が。
■感想
久々にすっきりとしたアニメという感じで頭をからっぽにして楽しく見ることができました。
最近はCGも発達してきたので、映画の中では人間もアニメと同じように動き回ることができるのだけれども、頭のどこかで知らず知らずに否定してしまっているのか小さな違和感があったんだなあと再確認しました。つまりアニメで見ることで、どんなことがあってもすんなりと受け入れてアハハと楽しめる。そういうストレス解消になるような映画です。
ピクサーの映画だけに、キャラクターもかわいらしいし、その性格の割り振りのバランスもよく、年末からお正月に家族で見る娯楽作としてちょうど良い出来上がりだと思います。
ストーリーとしては、設定上「スパイキッズ」などと重なるものがあると思いますが、ストーリーそのものよりもこまごました演出やらキャラクターやらそういうものを単純に楽しみながら見るのが良いと思います。
特にオススメなのは、子どもと一緒に家族全員で見るということ。楽しさが倍増すると思います。
逆に、カップルで見に行くんだとしたら、別の映画の方がよいかもしれません。
「大人」の雰囲気を期待する人は予告編などから少ないとは思いますが、まったく大人向けではなくターゲットはファミリーや子どもというところだと思います。
私はピクサーのアニメの中でも、とても好きな作品のうちに入ります。楽しかった〜。映画館を出てからもインクレディブル婦人になったような気持ちで歩いていました。もちろん息子は 長男ダッシュになりきっていました。
公式サイトはこちらですが、人物紹介やらストーリーやらみちゃうと最後のオチが予想できるかも。。。楽しみたかったら見ないことをオススメします。
■原題 THE POLAR EXPRESS
■監督 ロバート ゼメキス
■公開年 2004年
■星 ☆☆☆
■説明
主人公は、もうそろそろサンタが信じられなくなりそうな年頃の男の子。いるのかいないのか、気になって落ち着かない。「いない」と思える証拠をスクラップしたりしながらも、サンタの正体をみきわめたいと寝たふりをしながら待っていたのだ。両親はすっかり息子を寝たものと思い、「急行列車が来ても目が覚めないよ」なんていいながら部屋を出て行った。
■感想
トム・ハンクスが何役もやっているのですが、アニメなので、トムハンクスの必然性が感じられない。
オマケに見たのは 息子と一緒に日本語吹き替え版でしたので(--;)、彼の吹き替えの妙はあじわえないままでした。
トム・ハンクスが子どもの頃に大好きだった絵本の映画化ということでしたので、絵本を検索してみると、オールズバーグ(ジュマンジの絵本の作家:クリス・バン・オールズバーグ)作だそうです。
この絵本は未読ですが、ジュマンジの緻密さの中に 静けさと不気味さがある奇想天外なストーリーと通じるものがあるのだろうと思いました。
絵本はこちら。
急行「北極号」 | |
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ジュマンジはこちら
ジュマンジほるぷ海外秀作絵本シリーズ
どこからともなく轟音とともに、自宅前(線路もないのに)にあらわれた急行列車は大きくて黒い影をおとし、そこから降りてきた車掌は、お世辞にも「サンタのように親しみやすい」雰囲気を持った人ではありません。どうしよう、乗ろうか乗るまいか、迷う主人公に 「乗ったほうがよいとおもう」とにこりともせずに助言をした車掌は、後ずさりする主人公を見て 「どうぞお好きに」とつきはなし列車を発車させるのです。 好奇心を押さえきれずに追いかけて乗ってしまった主人公。
サンタの存在を信じているか信じていないかというのはこの映画を見るときに大きな差となってでてくるように思います。私は悲しいことに大人であり、息子にプレゼントをする側の人間なので、話にのめりこむことができませんでした。
しかし、映像的には見所満載のものがあります。ネタバレにつながりそうなので以下フォントの色を変えます。マウスで反転させて読んでくださいね。
まず、最初に不気味で怖いという思いを乗り越えて乗った急行の中の楽しいこと。ホットチョコレートを配る給仕さん達のパフォーマンスも素晴らしく、わくわくとします。そうしてあっという間、一瞬でまた静けさが戻ってくる。 本当に北極点(サンタの居る場所)まで行くのだろうか。 クリスマス前の町中の楽しくうわついた雰囲気とはまた違った列車の中。大変なアドベンチャーもあります。列車の屋根伝いに移動すると、そこで火をたいてまるで野宿でもしているかのようなhobo(しかし、幽霊のような存在)に出合ったり、ストーリーは一貫して冒険物語です。
くだらないことですが、日本語吹き替え版ならではの(大人の?)楽しみもありました。
子どもたちが見ることを想定して、いたるところの映像が日本語化されているのです。
辞典を開いた主人公が見たものは 「生き物はいない」という日本語の文字だったり、そのほかこの物語のあちこちの映像が日本語化されています。(これってどうやって配給してるんだろう。大変だなあ)なんて思いました。
当初この映画を見た時点では、クリスマスなのに全く楽しそうではない、どこか「しん」と静まり返った不気味な雰囲気に違和感を覚えたのですが、これは多分「オールズバーグの本の映画化」ということだからではないかと思うのです。あの雰囲気を壊さないように、あのミステリアスな物語をそのまま映画にという配慮があったのではないかと思いました。(しかし、私のようにオールズバーグの本を読んでない人からするとどうでしょうね。)以下ちょっとおもいつき。フォントの色がかえてあります。
それから、今になってみるとこのしんとした不気味な雰囲気はサンタに会うシーンのにぎやかさを引き立てているようにも思います。
映像の話をすると、3Dアニメ(っていうか最近のCGとアニメの差がよくわかってないんですよ。アニメでも最近はコンピュータ使ってるのが多いですし〜)です。検索で知ったのですが、Pocket Warmer (ポーラー エクスプレス)によると
モーション・キャプチャーをより発展させてパフォーマンス・キャプチャーと呼んでいる技術で作られています。細かい表情までキャプチャーするため、全身に取り付けるマーカーの数とカメラの数を大幅に増やしたようです。
好きと嫌いがわかれそうですが、公開中に(この場に公開中にレビューを書くことは珍しいですね)見にいけて興味があるようだったら 映画館に行ってみても良いかな?と思います。
多分、予告編でも見られるようなスピード感溢れる描写や迫力のある描写が、家庭でDVD鑑賞となるとスクリーンの大きさによって楽しみ半減することがあるのではないかと思うので。 もし私がDVDでみたとすると「つまんない映画だったね」と思いそうな予感もあったりして。(問題発言?)
しかし、あまり興味がないのに見に行く必要があるかというと なさそうだなあ。。という感想でした。ちょっと中途半端な映画という感じもします。
映画をみて最後に思ったのは
私にはもうとうに鈴の音が聞こえないんだよね。ってこと。
これがこの映画を見た時の感想の温度差になりそうに思いました。
そうして 息子のようにサンタの存在を信じている子からみたらこの映画はどんな感じなんだろう。また、主人公のように サンタの存在を信じられなくなりかけた子が見た場合それから数年してときは、どんな感想を持つだろうと思いました。
しかし、親としてこねくりまわした考えを書いちゃうと サンタの存在というのは、子どもを大切な存在としてとらえ、プレゼントを贈ってよろこばせたいと思う親心の集合体だということだと認識すると たしかにサンタはいるんだよなと思う今日この頃です。 そうして、その愛情の集合体ならば信じることは私にもできるぞ。
■原題 WILLY WONKA & THE CHOCOLATE FACTORY
■監督 メル・スチュワート
■公開年 1971年
■星 ☆☆☆?
夢のチョコレート工場WILLY WONKA & THE CHOCOLATE FACTORY
■説明
世界中の子どもたちに人気のワンカのチョコレート。その工場の中はどうなっているのか絶対の秘密。
世界で5枚だけチョコレートの包みの中に入れられた金の券をみつけたひとだけが工場を見学させてもらえることになったので、世界中は大騒ぎ。 貧しいチャーリーはチョコを買うことさえままならないのだけれど、やっぱり工場見学に行ってみたいのは同じ。
■感想
ロアルド・ダールの原作も有名なので読んでみようと思いながらペーパーバックが行方不明でまだ未読です。同じくダールの原作の子ども向けの映画では ジャイアントピーチ。子供向けのペーパーバックは、英語が苦手な人にもオススメの物が多いようです。この園丁にも書いたThe Witchesも彼の物語です。
ジャイアントピーチをごらんになった方には説明がしっくりくると思うのですが、奇想天外で、少し怖くて、不気味で、でも子どもをひきつけて放さない不思議な魅力があります。子ども向けの話としてハッピーエンドであることも好ましいと(親として)思います。
さて、夢のチョコレート工場。 残念なのは、DVDでありながら、吹き替えが入っていないこと。(現在はオリジナルの英語音声だけです)子供向けの映画であればぜひ吹き替えが入っていてほしいのですが、字幕が難なくよめるようになるまでの辛抱といえば辛抱かもしれません。(リアルタイムでごらんになった方は、字幕でごらんになったわけですしね。)
中はところどころミュージカル仕立てになった、劇という感じです。今は当然のようになってしまったCGや特撮がないので、劇場で劇を見ているような印象を持ちます。 社長の ウィリー・ワンカ(ジーン・ワイルダー)がこれまたどこが不気味とはっきり表現できないのですが、妙な不気味さを漂わせていて最後の最後まで何がおこるのか、小さな不安があったりで目が離せません。
今の映画ほど、テンポが良いわけでもなく、セットも「いかにも」という感じですが、こういうセットだからこその楽しみというものがあるようにも思いました。
筋は見てからのお楽しみ。
そうそう。夢のチョコレート工場で検索していましたら、リメイクされるという情報にヒットしました。
ワンカ社長は あのジョニーデップ。 彼のミステリアスで不気味な雰囲気は適役のように思います。
YAHOO MOVIE の夢のチョコレート工場情報
このページのリンクから 予告編(動画)が見られます。 こちらはこちらで楽しそう!。来年七月公開予定のようですね。
予告編の途中あたりに、赤いチョコレートがたくさん並んでいる映像があるのですが、 ウォンカ とカタカナで書かれたパッケージがあるのを私は見逃しませんでしたよ! なんてね。
http://www.timburtoncollective.com/charlie.html
こちらも ティムバートン(ジャイアントピーチもそうですね)監督なんですね。なんだか期待してきてしまいました。
■監督 高畑 勲
■原作 野坂昭如
■星 ☆☆☆☆
■説明
空襲で突然母を失ってしまった兄と妹。おばの家に厄介になるが、おばにつらくあたられることも多い毎日。二人で暮らすことを決断する兄。しかし。。。
■感想
今回は大幅ネタバレなので 大幅に隠しています。(日記からの転載です)マウスで反転させてください。
以前見たときには悲しくてつらい印象が強かったのですが、今回は年のせいで理屈っぽくなっているのか、それとも戦争のことを知らないせいか「なんで?」と思うことが多かったです。
この映画を見るときに、私は兄に感情移入をしてしまいます。「自分も幼い子どもであるということを自覚しながらも、もっと幼い妹をどうにかしてまもらなければいけない」という自分の身にあまる責任を感じながらも妹のために頑張り、結局その妹を自分の力不足から失っていってしまうという悲しさがやりきれないのですが、今回はそのやりきれなさを感じ、涙をこらえられないなかにも、納得できない思いが沸き起こってきました。
主人公のお兄ちゃん。年齢的には小学校高学年か、中学生くらいだと思います。その子がどうして全く大人を手伝わなかったのだろう。おいてもらっている家の手伝いをしないこともあり 嫌味や小言をいわれたのではないだろうか。 自炊できるくらいのことができるのだったら おばさんの家事を手伝うべきだったのではないだろうか。
妹と二人住むようになってから 火事場泥棒をすることを選ぶ前にどうして何か働こうとしなかったのだろうか。 二人で防空壕の中で住むことができるくらいだったら、子どもでも何かできるはず。また、映画の中でもおばさんの家においてもらったほうが良いと助言があったように、嫌味を言われても、おばさんの家に戻れば配給もあり、あれほどの栄養失調で妹を亡くすこともなかったろうに。(母の着物と交換した米をおばさんに搾取されることはたしかに、おばさんソリャナイゼ!とおもったけれども) 「あやまりもしないんだよ」とおばさんが言っていたように、たとえば食器を出しっぱなしで洗ってもらったときにありがとう、ごめんなさいと言って、次回から自分であらったりおばさんを手伝っていれば多少は違ったろうに。(おばさんからすると米は迷惑料だと思っていたと思われる) また、いとこのお姉さんが「おかあさん、またきついこと言うたんやないん?」と言っていたから、そのまま家にいてもまったくの四面楚歌ということはなかったろうになあなどと思ったのでした。
一番気になったのは、子どもたちの悲惨な運命が戦争のせいだというよりも、「いじわるな叔母のしうちのせい」と理解されてしまうことがあるのではないか。 叔母は叔母で、たぶん’其の当時の正論’をしゃべっていたはずだと思うのでした。
理解力に欠ける小さな子どもが戦争をしらずにこの映画を見たときに、戦争の悲惨さを感じるよりも ’叔母にいじわるされた孤児の悲しいものがたり’と理解することはないのだろうか?と一抹の不安を感じたりしました。
それにしても、皆自分が生きるのに精一杯だったとしてもそんなに生きるか死ぬかの子どもにそんなに冷たい世の中だったのだろういか? こう思うこと自体が 戦争を知らない私の現実感のない平和ボケなんだろうか?とも思いました。
映画自体は、妹があまりにも良い子でかわいくて、また海辺などで兄と妹のたのしく無邪気に戯れるさまが、あまりにも美しいだけに話の悲惨さが際立ってやりきれません。高畑さん、うまいなあと思います。
戦争を知らない息子のためにと思って買ったDVDですが、結局は私自身もほとんど戦争を知らないことにあらためて気づきました。今、戦争を知っているはずの世代の政治家達はどんどんと戦争向きの行動をとっているかのように見えるわけだけれども、あの人たちから見た戦争はどんなものだったのだろうか。
あの人たちは戦争の中でも恵まれた環境であったために本当の悲惨さを経験してない人たちなのだろうかと思ったりもしました。
■追記
原作の野坂昭如の本を検索してみたら、レビューに
実際に妹さんを栄養失調で亡くしたのも本当らしいです。
映画のパンフで彼は「映画程実際妹に対して優しく接していなかった」という言葉が印象的でした。
とありました。
やっぱり私が上で書いたように、おばさんの家においてもらっていれば、妹を栄養失調でなくすこともなかったろうにというのは、戦争を知らない大甘なコメントかもしれません。
たぶん、おなかのすいた妹は映画のようにいつも天使のように良い子ではなく、かんしゃくを起こすことも多かったとおもいますし、(子どもはおなかがすいたり眠かったりするとぐずぐずと、機嫌がわるくなります)そういう妹に対して兄はいつもいつも優しく接してないということも確かでしょう。 本は未読でしたが、読んでみようと思います。
■さらに追記
今ふと思ったのですが、今回違う感想を抱いたのは、私が家庭を持っているからかもしれません。責任のない時代には、自分が気ままに食べていけばよかったわけですが、家族をもち、家族のために家事をするという経験から おばの気持ちや、周りの大人の対応のわけも少しはわかるようになってきているからかもしれないと思いました。 (子どもに説明のないまま、コメを着服したり、嫌味を言ったりするのは典型的な’継母’の姿で、肯定はしませんが、そういいたくなる気持ちも多少は理解できるというか)
■原題 ハウルの動く城
■監督 宮崎 駿
■星 ☆☆☆☆
■説明
父の残した帽子屋をほそぼそとやっているソフィー18歳。ひょんなことから 悪名も高いけれども美形とのうわさのある魔法使い「ハウル」に会い、ただ一緒に歩いただけなのに荒地の魔女から呪いをかけられてしまう。 なんと90歳の老婆になってしまったのだ。 この姿では帽子やを切り盛りできない。
決心したソフィーは家を出る。
■感想
記憶では宮崎駿監督は 自分の子どもの成長にあわせて 見せたい映画を作っていると聞いたことがある。本当だろうか。となると子どもさんは18歳くらいの年になるのであろうか。
アニメとして大変楽しいものではあったが、前回の千と千尋では、私は千の年齢までさかのぼって同化しながらみることができたのに、今回はソフィーの年齢にさかのぼってみることができなかったのが、前作ほどに楽しめなかった理由ではないかと思った。
ソフィーは自分が美人ではないと思っている、仕事をもった女の子。男の子にももてないし、これといってきまったボーイフレンドもいないようだ。
以下大きなネタバレなので文字を隠します反転してください
おまけに、魔法使いのハウルはハウルで、魔法の力は持っているけれども、髪の色にこだわり、まったくわがままで子ども子どもしている。その子ども子どもしているハウルを しっかりもののソフィーがもりたてていく。 しっかり物の女の子の恋の力で見かけは素敵だけどいまひとつダメな男の子が立ち直る物語。
一番この映画を楽しめるのは 中学生から上の年齢の未婚の人たちじゃないかなあと思ったりしました。つい、ここのところの「だめんず」ブーム、昨年の「負け犬の遠吠え」ブームを思い出しながらみました。 あ、登場人物?で一番好きだったのは カルシファーかな?
解せないところも書いておこうと思います。激しくネタバレなので、同じく反転させて読んでください
戦争。どうして戦争しているのか。ハウルはそれをどういう目的で見て回っていたのか。
サリマンのいる場所に王に化けて出向いていったときに「魔法使いは戦争の手伝いはしない」などと反戦の意思を表したりするのですが、彼自身が結局は ソフィーたちを守るためといって戦争の中に出て行きます。
サリマン曰く、ハウルに王室付きの自分の地位を譲りたいと思っていたのに彼が悪魔と取引したとのこと。それを聞く限りでは ハウルが悪・サリマンが善となるはずだけれども、実はハウルは自由気ままな生活をしているだけで、なんら危害を与えることなくすごしている。却って王室付きとなって戦争に加担しているサリマンのほうが悪なのではないかと思う。
それはそれで、「世の中善や悪というのは、実は決められないものなのだ」という深い哲学がこめられているのかとおもいきや、ハウルがカルシファーと分裂したとたんに戦争をやめてしまったり。何のために戦争してたんでしょうか?と肩透かしをくらったかのようでした。
けなげで、しっかりとした愛情深い女の子が出てくるのが宮崎アニメの特徴ですが、今回については「ハウルや、いつまでもうじうじせずもっとしっかりせい」と思ったりしました。
原作を読んでみたらまた感想が違うかもしれませんね。
■原題 Shrek 2
■監督 アンドリュー・アダムソン ケリー・アズベリー コンラッド・バーノン
■公開年 2004年
■星 ☆☆☆☆
シュレック 2...
■説明
お話はシュレック1の続きから。結婚したシュレックとフィオナ姫のもとへ、フィオナ姫の両親から舞踏会への招待状が届く。出かけるのをしぶるシュレックと、父母にシュレックを会わせ、認めてもらいたいフィオナ姫。そこに、実際はフィオナ姫と結婚する予定だったチャーミング王子がからんで...。
■感想
親子で楽しめました。エンターテイメント系映画だと思います。
まず、目一杯楽しむための条件として、
1)映画好きであり、たくさん映画をみていること
2)御伽噺好きで、御伽噺もたくさん知っていること
この二つがあると思います。
というのも、前作同様、古い映画から新しい映画まで随所でパロディが組み込まれていてそれが楽しいですし、登場人物が「ああ、これは 御伽噺○○の登場人物?ね!とわかったり、御伽噺の世界を空想して楽しんだり。と、私は1同様に楽しんでみることができました。
あ、でもあえて言えば、1よりも毒が抜け、子供向けになったかもしれません。(もちろん1の毒もすごく好きでした)話は単純で、子どもにも理解できるくらいのものです。
7歳になったばかりの息子は、一生懸命に見て、思いいれのあったキャラクターのピンチに涙をながしていました。(前半は多少退屈していた様子ですが、子どもをここまで引き込む映画というのはなかなかないものなんです)
それぞれのキャラクターが生き生きとしています。
dvdは最初からこの値段で割りと安くなってきましたね。 映像特典としてついているものも楽しめましたので、廉価版が出るまえにこちらを購入しても特に子どもさんがいらっしゃる場合は損はないんじゃないかな?と思いました。
■原題 i,Robot
■監督 アレックス プロヤス
■公開年 2004
■星 ☆☆☆☆
■説明
2035年シカゴ。世は、今のパソコンのように、一家に一台ロボットがあるような時代になっていた。
そのロボットも過渡期になったようで、新機能を自動更新(まるで、今のウインドウズを思い出すような)機能を持つ新モデルの発表を控えていた。
そんな中、ロボット研究の第一人者の博士が自殺をするが、人間の力ではその状況はありえないものだった。 そうして、ウィル・スミスに博士からのメッセージが届くが。。。
アシモフ原作(私は原作は未読)
■感想
ロボットのいる未来図はよくできているものの、CG慣れしてしまっていて 多少のことには驚かなくなってきた。それだけCGの技術も全体的に上がってきて違和感がないということだろう。
ロボットが動いたり未来の車がどう走ろうと、「ふ〜ん」という状態である場合、やはり一番重要なのはストーリーという基本に戻ると思う。
(個人的には、駐車場のシステムが面白い絵だったと思いました)
では、そのストーリーはどうだ?と聞かれると、うーん。平均点かな?と思ってしまう(ほかの映画に比べて辛口かもしれないけれど) 特に今回ネックだったのは息子と一緒だったため日本語吹き替えをみてしまったところ。
この映画の見せ所のひとつである「謎解き部分」で、「なあるほど」というところが 日本語でしっくりとこなかったのがよくなかったのだろう。 ふきかえた場合、下に英語字幕がほしくなるのはDVDに慣れすぎかしら?
どこが?と思われる方は 下に
一番の鍵になるはずのロボット三原則。これが謎解きに絶対必要なんだけど、日本語でしゃべられると 「ああ、なるほど」ということがしっくりこないのです。
多分、もとのロボット三原則を日本語訳し謎解きの場面を日本語訳したところで そういうニュアンスが抜け落ちてしまったのだとおもうけれど。 (翻訳者は戸田さんだったのかな。第一人者だけれど、頭の中でラクラクと英語のニュアンスが理解できるからこそ、日本語にないニュアンスをもりこめなかったのかもしれないと思ったりしました)いや、日本人である私は日本語を聞いたとたんに私の頭のなかでそれは概念化されてしまうので、そのせりふを一言一句きちんと覚えているわけではないし、こうやって日々すごしているうちに、ますますぼんやりとしてくるので、もしかすると翻訳はきちんとしていたけれども、私が自分の概念として取り込むときにそれを失敗してしまっただけかもしれないとも思ったりしているわけです。
3原則を検索してみると
A robot may not injure a human being, or, through inaction, allow a human being to come to harm
A robot must obey orders given it by human beings, except where such orders would conflict with the First Law.
A robot must protect its own existence as long as such protection does not conflict with the First or Second Law.
ということです。
推理ものだけに、最後にすっきり「なあるほどね」とならないと気持ち悪いので、ストーリーとしては単純だけれども もう一度 字幕版か、シナリオを読んでみたいなあと思うのでした。(理解できるかどうかは次の課題として。。。(^^)
i,Robotのサイトはこちら
最後の最後にストーリーを明かすことに近いほどのネタばれだけど、書かずにはいられないことを書かせてください。色変えてますので反転してくださいね。
ストーリー的には 新奇性のないものだったけれども、最後の最後まで「う〜んどっちかなあ」という楽しみはありました。ブリジット・モイナハンのスーザン・カルビン博士。
あちこちに、引っ掛けのせりふが多くて、最後の最後まで 彼女もロボットだと思っていましたよ。
結構そういう人多かったのではないかしら。 でも、ストーリーは小手先の引っ掛けでは評価できないなあと思ったり。 アシモフの原作はどんな感じなんでしょうね。
■原題 MEN IN BLACK II
■監督 バリー・ソネンフェルド
■公開年 2002
■星 ★★★
メン・イン・ブラック 2MEN IN BLACK II 2Disc S音声:ecial...
■説明
MIBのメンバー Jは相変わらず地球の平和のために働いていたが、今回は凶暴なエイリアンに手を焼いていた。 こんなとき、彼がいないと。。。 一旦MIBを抜けた K(トミー リー ジョーンズ)を迎えに行くが。。。
■感想
1の終わりで、 トミーリージョーンズがいないMIBなんてなりたつのか?と不安になったけど、そうこなきゃね。やっぱりトミー リー ジョーンズ なしではつまんないでしょ。
郵便局員になり平和に暮らしているトミー リー ジョーンズは すっかり顔立ちも 平和ぼけしていて、「こんなトミー リー みたことない!」というお顔。(というよりタダのジジイ) 実は私 トミー リーの ファン。 あの、コワモテぜひに復活を!と。
オープニングから少し、だらだらとした雰囲気が漂い、 マーズ アタックを思い出すような出来上がり。(マーズアタックは私には合わなかった)眠かったです。
ラストは
なかなかきれいにまとまっていると思うのですが、嫌いな人多いのかな。
こわもてトミー リー が出ているだけで満足なので、点が甘いかも。(^^)ゞ
■原題 MEN IN BLACK
■監督 バリー・ソネンフェルド
■公開年 1997年
■星 ★★★★
メン・イン・ブラック...MEN IN BLACK COLLECTOR'S EDITION
■説明
日々平和で何の変哲もない毎日は、実は秘密の組織MIBによって守られているといっても過言ではない。 MIBとは 黒い制服に身を包み、宇宙からの侵略やもめごとを解決すべく日夜努力している男たちである。
NY市警の警官ジェームズ(ウイル スミス)は犯人を追っていたのだが、あまりに人並み外れた能力に翻弄されていた。そこに現れたのはなぞの黒ずくめのケイ(K)という男、トミー リー ジョーンズ。
■感想
大満足!こわもてのトミー・リー・ジョーンズ がまじめな顔をして出てくるだけでもこの映画の楽しさ倍増。 なによりも、宇宙人たちがこれまた奇想天外。武器もなにもかも笑える。
不思議なことに おおばかな話をまじめにやってしまう映画。つくりがヘタだとしらけてしまいそうなものだが、これが最後まで一気に見たくなるのは 役者の力なのか監督の力なのか。双方なのか。
はっきりいって くだらない映画です。でも、そのくだらなさが楽しい。くだらないことが好きな人必見。
「さあ。くだらないものでも見に行くぞ」という心構えで見るのが吉ではないかと思います。
■原題 Lilo & Stitch
■公開年 2002年
■監督 クリス・サンダース ディーン・デュボア
■星 ☆☆☆☆
リロ・アンド・スティッチ(吹)LILO AND STITCH
■説明
銀河連邦の裁判。禁じられている遺伝子操作で生き物を作った罪で裁かれているエイリアン。
生き物は破壊本能しかもちあわせていないという。本当にそうなのかと最後の確認をするのだが、宇悪態をつきまくる生き物。処遇は、銀河連邦の追放となったが、その生き物が逃げ出してしまった。
■感想
ここのところディズニーアニメに食傷気味だった私、あまり乗り気ではなかったのですが、息子が借りたいというのでレンタルビデオを借りてきた。意外にいいじゃない。というのが1回目に見た印象。 前に見たのはなんだったかと思い出すとアトランティスだった。
さて、ディズニーの善意に満ち溢れるハッピーな映画は、絵空事のようで気になる方も中にはいらっしゃると思うのだが、「うちの会社はこういう映画を作ります。」というポリシーがあるのは良いことだと思う。 特に、ディズニーの場合、大人になってからのファンも多く、キャラクターがひとりあるきしているし、商魂たくましいところで複雑な思いがするかもしれないが、基本的にターゲットは子ども。子どもに「たのしくて、明るくて、道徳的に問題のないものを提供します」という安全なイメージを掲げているそういうポリシーは大切だと思うのだ。
場所の設定が絶妙。 「ハワイ」「さんさんと輝く太陽」「のんびりとした人たち」(ハワイに行ったことがないのですが) ハワイのイメージとピッタリ合って、こんな場所だったらあるかもしれないと思わせる場所だ。 これが日本だと絶対に成立しないし、アメリカ本土でも、もちろんイギリスでも。
全編を通して思うのは、たぶん、この製作に関わった人たちの中に子どもを持っている人か、子どもが好きな人、子どもを研究している人がキットいる!ということ。 たとえば、ほんの少しだけネタバレなので隠します。
スティッチが逃げ出すときに、使った宇宙船について、カワイイ顔をした子どものような乗組員がつぶやく。「あかいのとられた」。子どもの世界では色はかなりのコダワリに繋がっていて、青でなければいけない。緑でなければいけないなど、かなりの執着をみせることも多い。
時に機能そのものよりも色が優先されることもある。
彼は赤いパトロール艇がすきだったのだろう。 ついこちらもくすっとわらってしまう。 こういうところは、子どもを注意深く知ることがなければわからないところだと思う。
(私が見たのは日本語バージョンだったので。。英語バージョンがどうなっているかは?です)
上のような小さな出来事もそうだけれども、見終わった後、全編を通して、望ましい子どもへの対応を登場人物がしていることに気づいた。 まずは、子どもの思いを否定するのではなくて、うけとめてやる。
姉はリロの思いをうけとめる。 リロは スティッチの思いをそのまま受け止める。そうして相手に寄り添いながら理解してゆく。 オコチャマ向けの映画でありながら、そういう目でみると随所に 配慮が感じられる暖かい話だった。こんな風に対応されていけば、きっと 破壊を目的のエイリアンでもいつか自然にカワイイ仲間に変わっていくだろうという 説得力に繋がるというものだ。
さて、最後はおきまりのめでたしめでたし。ハッピーな映画。コアラのようなスティッチとリロたち家族、+αの不思議な家族の幸せな笑顔を見ながら 俗世の毒を一瞬さらっと流して、スッキリと子どもの心に戻れる映画だったと思います。
■原題 Legally Blonde 2
■監督 ロバート・ルケティック
■星 ☆☆☆
キューティ・ブロンド 2 特別編Legally Blonde 2
■説明
エル(リース・ウィザースプーン)は結婚を控えた、ブランド好きのブロンドの、ピンク大好きなアーパー風の女の子。しかし彼女は敏腕弁護士。 そうして、結婚式の準備に忙しい。ところが、万全で、パーフェクトな結婚式になるはずが、一つ忘れていたことを思い出した。ペットのチワワのお母さんを結婚式に呼んでいなかったのだ。 ペットのチワワは、捨て犬だった。 「本気ですか?」と尋ねる探偵に、「従兄弟のダイエットの先生を招くくらいなら、片時も離れない愛犬の母親を招くほうがいいでしょ?」と。母はすぐにみつかったが、その状態が問題だった。
■感想
「キューティーブロンドは面白い」というのをどこかでみて、レンタルショップで発見して借りてみたら、2だった。(失敗)とりあえず見てみた。ところどころ、デルタヌーとはなんだ?とかわからないところもあるが、筋は追えるし楽しめる。
あちこち検索してみたところ、「すきすき」という人と「都合よすぎる」という人の意見がみられた。
私はというと「結構好き」 真面目な映画で中途半端なツメだと 山のように、そんなことありえない!と文句タラタラ垂れ流す私ですが、この映画はなんでだろう。何で許せるんだろう。
もちろん、うまくいくためにコネをつかいまくっていたり、特別待遇を利用するわけだから、本気でみたら義憤を感じるはずなんだけど。
ちょっとネタバレ
とはいえ、主人公のエルは、「脅しは嫌い」とラストで正々堂々の戦いを宣言しているわけで、彼女の金やコネの使いっぷりは いやらしい策略で使われたわけではなくて、「あ、困っていたらこんなところに解決策がおちていたわ。超ラッキー」という形だからかもしれない。
ある意味、この映画は私にとって「映画版 わらしべ長者」なのかもしれない。
わらしべ長者は転んだ時にひろったわらしべ1本を持つ優しい心の持ち主。でも、皆、これを昔話だと知っている。だから行く先々で都合よく反物をもらえたり、馬がもらえたりしても「そんなのありえない!」なんてハラをたてたりしない。「実際の人生そんなに甘くない」なんて怒らないし、最後に大きなおやしきまでもらえても 読み手は「ああ、正直物がしあわせになってよかった」と見守れるのだ。
エルはまさにそうなのかも。 とにかく性格が良い。バカッポイけれども、まるで4歳児のように悪意がない。意地悪されてヘコんでも、相手に仕返ししようとせず、自分の目的を達成するという方向性を忘れない。 おまけに映画の最初から「ありえな〜い」という前提で見ている。
そういう関係で、かなりのご都合主義の展開でも私はぜんぜん気にならず、軽く楽しく見ることが出来ました。
全身ピンクだったり、犬をつれてチョコチョコ歩くさま、髪の毛ピン止め。 全体と個人の混同。etc...「ユルセナイ〜」ことの多い映画なのに、 彼女の笑顔を性格のよさで許せてしまうもんなのねえ。
1はまだみていないけど、2も面白かったと思います。
■原題 ウォーターボーイズ WATER BOYS
■監督 矢口史靖
■星 ★★★★
ウォーターボーイズ...
■説明
男子校弱小水泳部部員の妻夫木。 試合も散々、とうとう最後の一人になってしまった。
そんな水泳部に赴任してきたのが、可愛らしい新任教師眞鍋かをり 。 眞鍋かをり をみるやいなや、突然入部希望者殺到。ところが眞鍋かをり は、「私はここでは教えられない。ごめんなさい。」と涙ぐむ。
■感想
面白いと聞いて、やっとレンタルでみました。 明るい青春映画というカンジ。いいんでないでしょうか。
たぶん、今高校生の真っ只中の人にはもっともっと楽しめる映画だと思います。
私の周りに、テレビや映画に影響されて プールでシンクロしたいという小学生が沢山います。
この映画をみて納得。 オトコのシンクロって聞くと、シンクロ自体で笑いをとるのかと思ってしまいますが、予想に反してシンクロシーンはとても綺麗。
たしかにオリンピックと比べてしまうと見劣りはするかもしれませんが、男の子らしさがあって、楽しく素敵なシンクロになっていると思います。
あいかわらず、癖のある役柄の竹中直人、柄本明、はまり役の杉本哲太もうまい具合にきっちりと収まって、桜木女子高の平山綾も可愛らしい。
「軽い楽しさ」を期待してみてほしい映画でした。
ウォーターボーイズ サイトはこちら。
上記サイトの「シンクロ」に書いてあるアクロバット部分に関して演技を構成した畠山くんの
>畠山くんは高校時代を振りかえり、高校3年と言えば受験勉強や予備校とのかけ持ちで大変ですが「文化祭で演じきったあとの達成感と感動は、言葉には尽くせないものがあるんです」
の言葉はなるほどとうなずいてしまう。
■監督 本郷みつる
■公開年 1996年
■星 ☆☆
映画 クレヨンしんちゃん...
■説明
幼稚園の遠足で行ったヘンダーランドは、実は悪い魔法使い達の基地だった。
■感想
子どもにはウケが良いようなのですが、大人は何回見ても途中で寝てしまう。
助けにいくまでのダラダラとした展開が我慢できないようです。
結局通しでは1回も見ることができませんでした。(寝てしまうので)。
夫も始まったらすぐに寝てしまうという。子どもには大うけ、大人には睡眠薬なのかもしれません。
これも好みの問題かもしれません。
しんちゃんもまだ今のようなスーパーマンぶりを発揮していなくて、幼稚園児という頼りなさが多少あるようなキャラクターです。
■監督 原恵一
■公開 1999年
■星 ☆☆☆
映画 クレヨンしんちゃん...
■説明
見るからにアヤシイスーツ姿のダウジング部隊が何かを発見したのは野原家。
またもや、なにかに巻き込まれてしまう予感。 今回は丹波哲郎が 温泉の精として出演します。
もちろん、しんのすけ大活躍。野原家大活躍。
■感想
クレヨンしんちゃんが年を追うごとに、大人も楽しめる物語性を発揮してきた様子がよくわかる。
この温泉わくわくは、1999年。かなり見所が増えてきた頃だと思う。しんちゃんの無敵具合。いい味だしながらのがんばり具合が板についてきた頃ではないか。そうそう。野原家団結。ひろしの「ふんばりどころはガンバル」みさえの「相変わらず強い」 ひまわりの「見かけによらぬ強さ」という「おきまり」も楽しめる。
以下多少ネタバレ
今回は、丹波哲郎だけに 温泉Gメンあり、自衛隊大出動あり、ゴジラの音楽ありのエンターテイメント。
最初から最後まで アニメでありながらそこそこ大人も楽しめる楽しい映画。
■原題 X2 X-MEN UNITED
■監督 ブライアン・シンガー
■公開年 2003年
■星 ☆☆☆☆
X-MEN2 X2: X-Men United
■説明
前作でとらわれたマグニートはいまだ身柄を拘束されたままであるにも関わらず、大統領暗殺とも思える動きが ミュータントの手で行われた。そのミュータントは何者?狙いは何? X-MENたちの探索がはじまる。その影で、X−MENたちを陥れようとする動きがひそかに何者かによって進められていた。
■感想
2匹目のどじょうはいないだろうと思い、あまり期待せずに見たのだがかなり楽しめた。
つじつまを言い始めると、もともとが漫画なだけに、合わないところが沢山あるのだけれども、こういうものはアニメと同じようなレベルで つじつまを考えずに楽しむのが良いと思う。
何よりも今回登場するミュータントも魅力的。
煙のようにテレポートするナイトクローラー アラン・カミング(全身青くて顔がわからない(^^;))
東洋の美人 武器は長いツメと東洋武術の デスストライク=ユリコ ケリー・フー
映画の終わりとともに、だんだんと、メンバーがそろってくるX−MEN の活躍をもっと見たい!と思ってしまう。(続編期待)
ミュータントの哀れというのを前作以上に感じるのがX2.
楽しめば良いとかいたものの、セレブロ。前回はミスティークに入り込まれ、今回もさっさと人に入り込まれてしまう。 ユリコにミスティークが化けて入り込んだエリアも、同一人物が退室することなく入室しても全く問題なしである(退室管理されてない)。話しの中核をなすセレブロにおいては ミュータントのミスティークにはセキュリティは破られるにしても、今回は一般人にまでやぶられてしまうようではねえ。。。。次回作ではセキュリティ強化しないとあぶなくてやってられないねえ。なんて多少思ったのでした。;−P
2度目を見ると、「ああ、こうしていたのね」とわかる場面があるということは、ストーリーをしらないと何をしているか画面だけではわからない場面があるということかも。たとえば
ミスティークがユリコに化けてデータを盗み見るのが、マグニートの看守だったというのがいまひとつわからなかった。(私が人の顔を極端に覚えられないことと、脇役だとおもっていたことが影響しているかも)
また、その際に、たまたま セレブロというファイルを見つけて、セレブロの構造がばれていることを発見し、セレブロ2の存在を知るあたりは2度目でないと意味不明だった。
双方の施設構造図が入っているというところも1回目で見逃していた。(1回目にこの画面を見る時点では、観客はセレブロ2がつくられようとしていることは知らない)<私が注意散漫だっただけかも。
映画サイト:http://www.x2-movie.com/
■原題 X-MEN
■監督 ブライアン・シンガー
■公開年 2000年
■星 ★★★★
X-MEN 特別編X-MEN
■説明
ミュータントとは、突然変異で、普通の人間にない能力を持ってしまった人間を指す。今、普通の人間達は、そのミュータントの能力に恐れおののき、迫害する方向へすすみつつあった。
■感想
サクサクとテンポの良い映画で、筋も単純なので、アメリカンコミックをみているかのように楽しめます。
ミュータントのそれぞれの能力がとても魅力的。見る人によって、「この人が良い」とファンがつきそうな「カッコよい」ミュータントたちを堪能できます。
マグニートー役にガンダルフの イアン・マッケラン。
ネタバレなので隠します
ガンダルフとは違い、今度は悪のリーダー役のイアンマッケランですが、彼の悲哀に満ちた目が印象的。彼の過去についても、映画の前半で語られます。
全身がブルーで、何にでも姿を変えることができるミュータント:ミスティーク(レベッカ・ローミン=スティモス)。顔はまったくわからないけどスタイルがよくて、なんだか悪者なのに魅力的。したたかなところもどっぷりと魅力です。
目からビームを出すサイクロップス(ジェームズ・マーズデン)
人の生気を吸ってしまうローグ(アンナ・パキン)
手から刃物がシャキーンと出るウルバリン(ヒュー・ジャックマン)
念動力と読心力がある ジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)
白目になって自然現象をあやつることができる ストーム(ハル・ベリー)
等、それぞれのキャラクターが楽しい。
アニメーション版がケーブルテレビなどで放映されていますが、ほぼそれと同じ。実写のCGもダイナミック。アニメにはない楽しみもあります。 登場人物の私服。 ストーム(ハル・ベリー)の浮世絵Tシャツなど。カッコイイ! 後半の ローグの手袋・スカーフファッションもなんだかイカス。
家族で楽しむことのできる映画だと思います。
http://www.foxjapan.com/movies/x-men/phase2/movie.html こちらが公式サイト
■監督 水島努
■公開 2004年
■星 ★★★★
■説明
いつものように、友達(カスカベ防衛隊)と遊ぶしんのすけたちが迷い込んだところには、今まで気づかなかった廃れた映画館があった。探究心を抑えきれず中に入った子ども達。廃墟のような映画館の中では砂嵐のように荒れた画像の映画が上映されており、観客は誰もいない状態だった。
とりあえず、映画を見ることにして座ったしんのすけたち。ところが、トイレに行って戻ってみるとしんのすけの隣にすわっていた友達はみないなくなっていた。
■感想
大人帝国で感動し、ヤキニクロードで、くだらないノリだなあ(だけど、このくだらなさ脱力具合はわりと好き)と思った私なのだが、息子は大人のようには毒されていない目でヤキニクロードを見ていた。 息子が一番好きな場面は、ヤキニクロードの自転車にのって追っ手をふりきるしんのすけだったらしい。たしかに、そういわれるまで気にも留めなかった場面だが、しんのすけに感情移入してみると、あのシーンはスリル満点でかっこいい場面だと気づいた。
さて、夕陽のカスカベボーイズ。予告編をみながら、多分軽いノリの映画だろうと期待せずに行ったのだけれども、実は自分もシッカリ随所で感動し、おもしろかった。。といえる映画でした。
映画となると、野原家の人々のたくましく、素晴らしいこと。 いつもぐうたら文句ばかり言うひろしも俄然頼りになるお父さんぶりを発揮。 みさえも夫を子どもをしっかりと守ります。どんな場面に遭遇しても自分を失わず前向きなしんちゃん。 相手にされなくても、くじけることなく説得を続けます。
もちろんオコチャマ向けの映画ですから、かわいらしいおふざけも沢山ありますし、ギャグだかなんだかという場面も多いですが、素直な子どもの心にもどって楽しんでしまうのが吉だと私は思います。
以下ネタバレ。残念だったこと。
ですが、最後のロボットや封印については んんんんと今ひとつ。
あそこまでもりあげておきながら放り出す手法がそれはそれで ギャグなのかもしれないのですが、あそこできちんと悪役と対決してほしかった。 自分の手で勝ち取ってほしかったぞ!と思うわけです。
予告編で流れていた場面が本編でなかったのも?もしかしたら対決の場は最初はあったのか?
しんちゃんの魅力のひとつには、大人たちの縮図ともいえるしんちゃんの周りの子ども達もあります。
子ども達それぞれの個性を生かして 「さもありなん」というようなエピソードの積み重ねもうまい。楽しい。
でも、やっぱりなによりも 野原家の家族皆のいざという時火事場の馬鹿力的な団結力が共感を産みます。 楽しんでみることができました。
ウエディング プランナー
■原題 THE WEDDING PLANNER
■製作年 2001年
■監督 アダム・シャンクマン
■星 ★★★
ウェディング・プランナーTHE WEDDING PLANNER
■説明
ジェニファー・ロペスはバリバリのウエディングプランナー。企画だけでなく、当日も取り仕切り、きちんと成功させる腕前は確かだ。しかし、彼女本人のことになると、シングル。家に帰ってきちんと食事をしようと準備を整えるけれども、テレビを見ながら一人で食事をとる。
そんな彼女、ある日、マンホールにヒールを取られ危ないところを男性マシュー・マコノヒーに助けてもらい、なんだか一目ぼれ。
■感想
負け犬の遠吠えという本が売れているようです。仕事はバリバリやってそこそこ自分は美人だとおもうけれども、結婚相手がいない。そういう女性を「結婚していないあなたは負け犬なのです!」と自尊心を刺激した本らしい。(私としては、結婚したから勝ち、してないから負けなんていう図式はありえないと思うんですけどね)。
そういうバリバリの女性で、強がって生きていながらも、心のどこかに寂しさを抱えていて、それがふとしたときに出てきてしまうような。そういう人たち向けの映画かなあ。。と思いました。
そういう人が見ると元気が出そうな映画です。
ジェニファーロペスはエキゾチックな顔立ちが印象的ですが、どうもキャメロンディアスとともに「アヒルちゃん」にみえてしまう。それと今回助けてくれたマシュー・マコノヒーが、いまひとつ私には「微妙....」という顔立ちなので、(なんとなく 皮膚の感じがミイラとかおもいだしてしまう。。ファンの人ごめんなさい) ちょっとテンションは低めです。
ウエディングシーンは豪華豪華。 最初のシーンは大きな教会にまるで森かと思うほどの植物があり、こんな結婚式に出ることが出来たら本当に一生の思い出になるだろうとおもうほど。
そのほかの結婚式プランも、見所。 これから結婚する人には式のヒントになるかも。
(しかし、本当にこれをやるとかなりお金もかかりそうだけど。。。。)
まあ、これもある意味、白馬にのった王子様を待つという女性の夢を描いた物語だということで、見れば良いのかと思います。
テンポは良いので軽く見ることが出来ます。
続きはカラクチのネタバレ。
以下は、辛口の大幅ネタバレ(これから映画を見ようと思う人は結末に関連したことが書いてあるので、見ないほうが良いと思います)
いかにも、キャリア志向の女性が好みそうな条件「医者。子どもにやさしい」っていうのが、まさに白馬の王子様なわけで、対する幼馴染があまりにも「頭が悪そうで、気も効かない」っていうのだから どう考えても、幼馴染と彼女がうまくいくわけない。
だって、馬が暴走した時、あんなに力自慢の彼はボーっと他の方向に行って助けもしないし。その後馬にのってワインボトルのみしてふらふら歌を歌ってバカ丸出し。
ジェニファーロペス、どうみても、彼と趣味が合わないのは見えているのだから、こんなに肝心の時に、はっきりと自分の意見を言わないのは、優しさではないと思う。決められないのだったら「今は決められないから、時間を下さい」って言わないと〜。そっちのほうが誠実だと思うけどなあ〜。
クライアントのバリバリのやり手女性ブリジット・ウィルソン 典型的なアメリカ金持ちという顔立ち。ジャクリーンみたいに目と目がはなれていて少しごつめ。(彼女はお金も能力もあるし、美人で、これ見よがしな派手好き)結局は、相手は自分の付属物とでもおもっているかのようなわがままを綺麗に甘えのオブラートにくるんだ娘、もあまりにも典型的な感じ。
そうして、「二人ともこういう人たちだから、こうなっちゃってもいいのよね」ともいいたげな、自分勝手結末には (--;) こういう大団円はいまひとつご都合主義すぎないかなあーとも思えてしまう。
■原題 We're No Angels
■監督 ニール・ジョーダン
■製作年 1989年
■星 ★★★★
俺たちは天使じゃない(字幕ス...WE’RE NO ANGELS
■説明
なりゆきで脱獄してしまった ロバート・デニーロと ショーン・ペン 神父様と間違えられたことをこれ幸いと教会にもぐりこみますが、このままではつかまってしまいそう。
丁度場所はアメリカとカナダとの国境近く。 橋をわたってどうにかカナダに逃げたい。
■感想
ドキドキ・ハラハラしながら ロバートデニーロとショーンペンの デコボココンビの行く末を心配してしまいます。一難さってまた一難。逃げられるかと思えば逃げられず。ばれそうになりながらどうにかつないで。
ロバートデニーロの身振りが「いかにも」という感じで、日本で言えば 北野武のテレビでの表情をみているよう。(残念なことに彼の出演した映画は あまり見たことがないから)
ちょっとアクが強いかなあ。。。というところ。
ショーンペンは気弱な頼りない人をやらせるとはまり役。本当にそうかもしれないと思うような、出てきただけで頼りなくてハラハラ度がup
デミ・ムーアがアウトロー的な母親役として出てきています。
以下ネタバレ
なんだかんだ言ってもラストの山場は感動。よかったなあ〜。と。
そうして エンディングは、こうなるのが一番よいかもしれないという結末。ハッピーエンドでよかった。
■原題 I am Sam
■監督 ジェシー・ネルソン
■製作年 2001年
■星 ☆☆☆☆
I am Sam : アイ・アム・サムI am Sam
■説明
サムは父親。6歳の娘と二人暮しである。母親は、出産の退院と同時に子供を置いて逃げ出した。
サムの職業は スターバックス(スタバですね)の店員。まだコーヒーなどは作らせてもらえない。
彼は以前受けたテストで 7歳程度の知能しかないと言われている。
■感想
難しいテーマでした。
サムをやっているのは ショーン・ペン 「俺達は天使じゃない」 でデニーロと一緒に気弱な役をやったのを思い出します。彼の演技がものすごくうまい。
演技でここまでやりきるというのが凄いです。
娘はダコタ・ファニング。ERに出演している子役のようですが、彼女もまたうまい。
大きな澄みきった目はすべてをさとっているようで、天才子役という感じでした。
弁護士に ミシェル・ファイファー。私が大好きなロシアハウスとは全然別のアメリカ的な弁護士役(といってもほんもののアメリカの弁護士はみたことないのですが)をきっちりこなしていたと思います。
随所で泣いてしまったのですが、ただ「感動した」だけでは済まされない釈然としない思いが残った映画でした。
以下映画の筋とは少しはなれるかもしれない釈然としない思いのネタバレ
たとえば、
社会的な面では
本当にアメリカでは、知的障害者を裁判にあのように立たせるのか。
自分の気持ちをうまく言葉で表現できない可能性のある人の証言を証拠に裁定を下すことが日常行われているのか。とか。(フェアをうたっている国なのにぜんぜんフェアじゃない)
なぜ、裁判という場では 当の本人である 親であるサムと子であるルーシーの気持ちというのは重きをおかれないのか。
なぜ、養父母に全面委任という形が提案されるのか。
アメリカの裁判の実態って本当にこうなのだろうか?。
私は、まず、今現在の ルーシーとサムの気持ちはもっと重視するべきだと思う。
それとともに、現実に目を向けるとやはり将来のことに対して備える必要がある。
学業の問題、収入の問題、反抗期の問題、性の問題。
そういう問題について、不安で納得いかない気持ちを抱えたまま、この映画で ヨカッタヨカッタ。Love is all you needなんてとても思えないのでした。
それにしても、繰り返しになるが、なんで、本人の気持ちを無視して、ものをポンと他の人に渡すように第三者が子供を養父母に育てさせると決めて、親には会わせないなんていうことになっちゃうのか??
そういう扱いする人を裁判に立たせて証言させて質問攻めにするっていうのは?
これって、本当にありうる問題なの??と、いまひとつわからない。
つい、子を持っていると 「映画だから」ということでなくて現実の問題としてとらえてしまいがち。
(映画だってば。。っていう声がきこえてきそうです)
■原題 The HAUNTING
■監督 ヤン・デ・ボン
■公開年 1999年
■星 ☆☆☆
ホーンティングThe Haunting
■説明
長年介護していた母が亡くなった。夜中に何度も母に起される生活からやっと開放された リリ テイラーはアパートを売って残りを山分けしろと持ちかける姉夫婦の訪問を受ける。アパートを売ると住む場所がなくなってしまう。そう主張すると姉はうちに来て忙しい私の替わりに掃除洗濯などの身の回りのことと 子供の面倒を見ればよいではないか と家政婦まがいの提案をするのであった。
そのリリテイラーに電話がかかってくる。新聞に載っている不眠症のためのプログラム参加しないかとの電話だった。 しかし、その不眠症のためのプログラムとは本当は 恐怖が人間にもたらす影響を研究する目的のプログラムだったのだ。
謝礼金目当てで参加した彼女は、指定された場所へ行って驚いてしまう。広大な城といえるほどの大邸宅だったのだ。
■感想
この映画を知ったのは、ディスカバリーチャンネルの 映画のメイキングから。
そのメイキングに引かれて映画評を検索してみると どうやら面白くないとのこと。
ホラーのはずなのに怖くないのだそうだ。 しかし、メイキングに興味を持った私なので、ストーリーはおいておいても、やっぱり見てみたい。
おまけに キャサリン・ゼタ=ジョーンズ も出ているということ。(実は私は美人女優が好き)
映画は、ホラーとしてはまったく怖くないといえるほど。子供と一緒にみてもあまり怖くない。ディズニー映画とほぼ同じくらいの怖さだと思った。(丁度、ホーンテッドマンションをみたばかり)
問題になりそうな残虐シーンは1箇所ある程度ですが、画像が不鮮明だったので、多分6歳の息子にはよくわからなかったと思う。
しかし、私はこの映画好きです。なんと言ってもこの屋敷。魅力的!。
重厚なインテリア。バチカンの寺院のような重々しさがある。
そう。この映画の主役は実は「屋敷」だそう。
そういわれてみると、なによりも存在感がある屋敷。ほれぼれします。行ってみたい!。
メイキングを見るとセットだそうで、そのテクニックに驚嘆してしまう。メイキングではどう見てもセットなのになぜ映画になったらこんなに重厚な建物にみえるのだろう。
ホラーとしては筋も描き方も中途半端で、屋敷に懲りすぎた感を否めません。
でも、メイキングにあわせて あの重厚なインテリアを見るだけで 「見たなあ」という満足感があった映画でした。 (そういう満足は邪道かも)
主役はキャサリンゼタジョーンズではなくて、たぶんリリテイラーだと思うのですが、大抵キャサリンしか書いてないなんて。。気の毒だなあ。(ケースにもキャサリンのほうが上に書いてある。。。)
家族で気楽に見られます。
■絵 ますむらひろし
■原作 宮沢賢治
■音楽 細野晴臣
■星 ★★★★
銀河鉄道の夜
■説明
宮沢賢治の銀河鉄道の夜を ますむらひろしの描いた猫たちでアニメにしたものです。
夢をみているような静かで不思議な世界がひろがります。
音響もすばらしく映像にぴったりあっていて幻想的な雰囲気をもりあげています。
■感想
「銀河鉄道の夜」を最初に読んだ時は子供すぎて、只の不思議な話のように読んでいたので実は私にはあまり感動の記憶がありません。
大人になってからは、宮沢賢治はファンも多く、大学などで研究する方も多いので、何かを書くことに少し気後れしてしまうのですが、この映画は文句なしに良いです。
最初に見たときには、猫が主人公でとても驚いたのですが、あっという間に物語に引き込まれ、静かにすべるように進む不思議な物語は不思議に心が落ち着いて、そうしてひとつひとつのエピソードにつながって自分の内面からいろいろな思いが連なって出てきます。
静かな感動をよびおこす、そういう映画だと思います。
■原題 BACK TO THE FUTURE
■監督 ロバート・ゼメキス
■星 ★★★★
バック・トゥ・ザ・フューチ...BACK TO THE FUTURE
■説明
摩訶不思議なカラクリ機械で映画がはじまる。自動で沸くコーヒー。自動であけられる缶。しかし何かが変。トーストはコゲコゲ。ペットフードは容器から溢れている。
そこにやってくるのが マイケルJフォックス。 ドク?とその部屋の主を探しているが留守らしい。アンプを悪戯しているうちに時計が遅れていることに気がつく。遅刻だ!。
と、普通の生活をしているはずが、留守のドクからの電話で呼び出された時間に呼び出された場所に行ってみると大変な出来事にまきこまれてしまう。
題名から想像できるように、タイムマシーンを素材にした映画です。
■感想
日本語でみることができれば、子供も楽しめる楽しい映画です。
ストーリーも単純で、なんといっても 出てくる発明品がたのしい。
デロリアンという車も男の子が目を輝かせてみることうけあいです。
テンポもよくて、ハッピーエンド。 楽しい映画ですよ。残念なのは、今現在DVDはボックスでしか発売されていないこと。
安価に売り出されると良いですね。
ドクの キャラクターがこれまた はまり役。
■原題 Roman Holiday
■公開 1953年
■監督 ウィリアム・ワイラー
■星 ★★★★★
ローマの休日 製作50周年記念...
■説明
オードリーヘップバーン(アン王女)はヨーロッパを表敬訪問中。しかし、連日の堅苦しい行事にいささかうんざりしてくる。ベットに入る頃、こっそり抜け出して外に出た王女は噴水で眠くなって眠り込んでしまう。そこに通りかかったのが グレゴリーペック(ジョー新聞記者)。女性が一人でこんなところで眠ってしまってはと親切心で送ろうとするが。。。
あまりにも有名なあの映画です。
■感想
子供の頃に見て1回でオードリーファンになってしまった映画です。その後もこの映画はずっと好きなまま。ローマの風景と王女の生き生きとしたかわいらしさが本当にすばらしい。
王女の正体がばれてしまうのでは?とひやひやしながら最後まで楽しんでみることができました。
■原題 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード
■監督 水島努
■公開年 2003年
■星 ★★★
映画クレヨンしんちゃん...
■説明
しょぼい朝ごはんに、ぶーぶーの野原家。しかし、それには秘密があった。たまには思う存分焼肉をというみさえのアイディアで今晩は超ゴージャスな焼肉!しかし予算オーバーのため朝食を少し削ったと聞いては、皆文句を言うわけない。という、いつもながらの平和なお茶の間に突然ブロック塀を車でぶっ壊し、白衣を着た追われているらしいおじさんがやってくる。助けてくれといわれても。。。というお茶の間に 凶悪家族のテレビ放送。指名手配犯として放送されているのは、シロまで含めた野原家全員。
■感想
クレヨンしんちゃんは、モーレツ大人帝国しか見てないから今回は軽くてびっくり。
しかし、まあ、子供向けの映画というのはこういうものだろうと思う。平均点の★三つ。
以下ネタバレ
息子が一番気に入った場面は、自転車チェイスだそうだ。たしかに大人たちを振り切った自転車チェイスはかっこよい。気持ちよさそうだ。
私が一番気に入ったのは。熱海の怪しいおじさんのダンスと歌。そうして怪しげな機械によるナンセンスな変身。こういうナンセンスもの結構スキ。
米米クラブ(ふるいですか?)のジェームス小野田を思い出したり、結構好きだった「金のギター」という歌を思い出したりしたのでした。
ま、かる〜く。子供と一緒にね!
■原題 Funny Face
■監督 スタンリー・ドーネン
■星 ★★★
パリの恋人
■説明
古本屋の店員のオードリーヘップバーンは自分に自信がなく、ブス?(っていっていいのかな?ヘンな顔=Funny Face )だと思っている。彼女の憧れは共感主義。そんな彼女がカメラマン:フレッドアステアのおめがねにかなって、ファッションモデルにならないかという話になる。「こんなにヘンな顔なのにとんでもない!」という彼女に彼は「君はとってもユニークなんだ」と説得。そうして、彼が出した条件は。。。
調べてみて驚いたのですが、この音楽はあのジョージガーシュイン。衣装もジバンシー、イディス・ヘッド(この方私は知らなかった)と、錚々たるメンバーだったのですね。
■感想
以前見たときには、オードリーファンの私としては「わたしってこんなにヘンな顔だから」なんていわれても
別にヘンじゃなくてかわいいのに。。と 変身度合いが少なくてあまりピンと来ない映画でした。
また、例のごとくファザコンっぽいほどの年の差の恋愛っていうのも ピンと来ない。(フレッドアステアが好み出ないってことなのでしょうか(^^;))
でも、見直してみるといいですね。特にダンスシーンは必見です。
私が以前みたときにはまったく興味がなかった場面ですが、特にすごいなあと思ったのは、共感主義の酒場で「私は今踊りたい気分なの」と言い出して踊りだすオードリーの踊りはすごい。
以前バレエコンクールのモダン部門審査というのをテレビでみたことがあるのですが、そういうエキスがギュッと詰まっていて 「何回練習したんだろう」と思うほどすばらしい。
また、ファッションがすごく良いです。オードリーのように細くて若い人が着ている洋服が素敵なのは勿論当然ですが、中年女性の洋服までもがとてもおしゃれ。(ファッション業界の人という設定)
名前を知らない女優さんだったので、これも調べたらK.トンプスン。 50台くらいのおばさんなのですが、彼女がパリに行ったときに来ていたコートが素敵!!!!
すこしAラインかかったしなやかな素材の襟の大きめなコートは普通の動作のときも、踊っているときもとても綺麗です。脇のところにスリットのようなものが見え隠れしていてどういう形になっているのか トラッドっぽくてふつうっぽいけれどちょっと違う。 <あのコート。欲しい。。。。
ファッションとオードリーと踊り。 そういう楽しい映画でした。
■原題 REAR WINDOW
■監督 アルフレッド・ヒッチコック
■星 ★★★★
裏窓Rear Window
■説明
カメラマンのジェイムス・スチュアートは 足を骨折していて、動けない。毎日自分のアパートで退屈に生活している。今彼の目に見えるものは、向かいのアパートの人たちのドラマだけ。
来週にはギブスがとれることになり、美しいモデルの婚約者グレースケリーが 有名店でケータリングを頼み訪問してくれた。ところが。
■感想
有名なヒッチコックの作品です。血や死体や残酷シーンなどは出てこないのですが、裏窓ごしだからこその距離を置いた怖さがひしひしと伝わってくる。本当に面白い映画です。
グレースケリーのドレス姿も美しくて古い映画ですが、今みても充分面白い映画だと思います。
子供が大きくなったら子供と一緒に見ても大丈夫な映画かもしれません。
■公開年 2001年
■監督【著者】 原恵一
■星 ★★★★
DVD映画 クレヨンちゃん嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲
表示されたページで タイトルか 画像を押すと他の人のレビューも見えます。
■説明
いつもながらの 野原家。
今日は家族そろってテーマパークで過ごすことになったらしい。ところが。どうも大人たちの様子がおかしい。
■感想
クレヨンしんちゃんなんて、子供が産まれる前は ちょっとお下品な子供のマンガくらいしか認識もなく見たことがなかったのですが。この映画は。マジ泣きました。
amazonのページのレビューより抜粋
==
子ども向け作品なのに大人のための見どころ満載で、いい歳した映画ファンがこぞって号泣、映画秘宝誌にいたっては年間第1位にまで選んでしまった大傑作。
==
春日部市で開催された20世紀博は20世紀の町並みや出来事を閉じ込めて、その中で大人も楽しめる博覧会。ところが、帰ってきてからの大人たちの様子がおかしい。
突然おかあさんのみさえも、お父さんのひろしも しんのすけの相手をしなくなり自分勝手な行動をとりはじめる。どうやら大人たちが子供に戻ってしまっているようなのだ。
20世紀といっても長いので、古い町並みは「う〜ん。ここまで古いとみたことないぞ〜」というものから マスクに×印をつけて長いスカートでブランコに乗る姿までがいっしょくたになった世界。
大王は「あっくん、こんなしんちゃんみたいなぼうけんしてみたい!」とのこと。大人も子供も楽しめます。
ネタバレあります。以下反転させて
まずは映像。どこかノスタルジーを感じるような 町並み、出来事。そういうものが目白押しに出てくるのだが、ああ、なつかしいねえ。と思ったころあいに大人たちの子供化がはじまります。 思えば、子育てとは究極の滅私奉公。 たとえば、子供化した大人たちの行動は まさに日ごろの私の気持ちをそのまま映しています。子供の食事の準備もせず、好きな時に遊び、好きな時に寝て、お菓子を貪り食って食事おしまい。 そうして、実際は見たことのない町並みであっても、小さな商店街が並び、瓦屋根が並び、人々が夕方に行き来している町並みは 温かい。 ふと気が付くと、昔は夕方もあったのに。今の私の生活には 夜と朝と昼しかありません。「ああ、最後に夕日を意識したのはいつだろう。世の中にはこういう時間もあったのだなあ」などと思ったり。 この映画のしんのすけは 生命力・行動力に満ち溢れ 本当のヒーロー。 しんのすけ、ひろし。の確信に満ちた言葉はとてもかっこよい。 |
涙と一緒に元気をもらった映画でした。
■原題 PIRATES of the CARIBBEAN
■公開年 2003年
■監督【著者】 ゴア・バービンスキー
■星 ★★★★
パイレーツ・オブ・カリビアン PIRATES OF THE CARIBBEAN:THE CURSE OF...
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■説明
船の上で霧が出たときに、海賊の歌を歌うと、のろわれた海賊がやってくる。
なんていう話から。
のろわれた海賊たちは、人間の姿をしているのだが、月の光を浴びるとその本当の姿が見えてしまうのだった。
■感想
面白かった〜。あちこちに ディズニーランドの「カリブの海賊」そのままの映像があり、今となってはちょっとチャチイ感じのカリブの海賊も次に行ったときにもっと楽しめそうです。
実はお正月に ディズニーランドへ行くという計画もあり、どうかな?記憶の新しいところで、一段と楽しいかな。
ジョニーディップがめっちゃ濃いですね。あのカマっぽい歩きとかすごすぎ。
人気のオーランド ブルームも おお。正統派という感じでした。
タレ目に弱い私は オーランド・ブルームの方が好きかな。
盛りだくさんで、子供も大丈夫な ブエナビスタ(ディズニー)の映画なので、お正月などに家族でみるのもオススメです。
絵はさっぱり似てないですが、その人気の二人のつもりだ〜。
■原題 ONE HUNDRED MEN AND A GIRL
■公開年 1937年
■監督【著者】 ヘンリー・コスター
■星 ★★★★★
オーケストラの少女One Hundred Men and a Girl
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■説明
ディアナ・ダービン のお父さんはトロンボーン吹き。ところが、今は職にあぶれています。
どうにか、有名な指揮者レオポルド・ストコフスキー (本人さんの出演です)に売り込もうとするが、ことごとく失敗して追い出されてしまう。
■感想
やっぱり面白かった。
あの頃の映画は 希望と良識に満ちていて、見ていてすがすがしい思いがする。
最近の露悪的な映画など、作っている人たちは「これが人間の真の姿なんだ」なんて思っているのかもしれないし、見ている私たちも怖いもの見たさがある。
たとえば、先日来話題のタランティーノなんてそれの最たるものというか。
(もちろん彼の映画も私は見るし、フロムダスク・ティルドーンなどは たしかに彼の個性というかかなりの衝撃を受けた作品ではあるし、予想も付かないめちゃくちゃな展開に翻弄されて 「良い映画」とはいえないが たしかに「面白い」映画だと思う。)
単純に筋が見える映画は「筋が見えてつまらない」と言われるし、そういう映画は評価されにくい。
でも、世の中の心温まる「善男善女」の映画も やっぱり必要だと思う。
「良い話」を見聞きして「うれしいと思う」「心が休まる気持ちがする」という性質が人から失われていってしまっては やはり人間社会自体の崩壊に繋がると思うのだ。
思うに、今の世の中「金(カネ)」に対して人が価値を認めすぎているように思う。
金でははかれない価値をもっと評価するべきだ。認めるべきだと思う。
オーケストラの少女One Hundred Men and a Girl
リンク先の画像か題名をクリックするとほかの人のレビューがあります
映画はモノクロです。(当然か〜)
■原題 THE WIZARD OF OZ
■公開年 1939年
■監督【著者】 ヴィクター・フレミング
■星 ★★★★
オズの魔法使 特別版THE WIZARD OF OZ
■説明
ドロシー(ジュディ・ガーランド)は農場の娘。
ある日、竜巻に家ごと飛ばされて一人で不思議な国についてしまう。 おまけに、悪い魔女を家の下敷きにしてしまったらしい。
■感想
タイトル画面からなぜか 画面がモノクロ。。「この映画ってモノクロだったんだ。。。」と思いながら見ていたのですが、それは演出でした。
「ジュディガーランド、すご〜くカワイイ。」 でも、背の高さを見るとかなり大きい。声も大人の声です。何歳くらいだったのでしょう。
虹のかなたへ「OVER THE RAINBOW」は映画を知らない人の中でも有名。
でもこの当時の映画スターは 可愛くて歌も上手でとやっぱり「スタア」だったのだなあとうなずきながら見ました。
ライオンの生え際が気になる今日この頃。
お話はよく知られたお話ですが、最近のCGや撮影技術に慣れている目には、こういう「ローテク」な話がとても新鮮です。
地平線まで続く道を スタジオで実現する方法や、映画の撮り方、「おお、こうやって撮ったのだな」と 目で検証できます。
動物もあくまで着ぐるみの域を出なくて まるで劇をみているかのようです。
そういう意味で、最近の映画とは別の楽しみがありました。
影響を受けているのではないかと思われたのが「ネバーエンディングストーリー」です。ところが、ネバーエンディングストーリーは ところどころに CGが入っているためにファンタージエンの人々がとってつけたようにちゃちに見えるときがあり、
「特に女王様のお城に集う人々」というところなど、私は見ていてつらかったです。
いや、映画だけでなく、ディズニーランドも影響を受けているのではないかと思うような雰囲気でした。本当に影響を受けているかどうかはわかりませんが、オズの魔法使は1939年製作で、ウオルト・ディズニーは 1901年に生まれ、1955年にディズニーランドがオープンしたとか。ミッキーの蒸気船ウイリーの公開が1928年ということですから
たぶん、27才からアニメーション映画の世界で活躍していたディズニーが38歳の頃にこの映画を見ている可能性は高いとおもいますし、なんらかの影響をうけて 1955年にディズニーランドに発展したという可能性もなきにしもあらずだなあ。。なんて勝手な想像を楽しみました。
古い映画ですが、展開がはやく、6歳の大王は 楽しんでみていたようです。
■原題 SPY KIDS 3-D GAME OVER
■公開年 2003
■監督【著者】 ロバート・ロドリゲス
■星 ★★★★
スパイキッズ ゲームオーバー
■説明
スパイキッズ ゲームオーバー。 噂の3Dムービーです。こればっかりは映画館で見ないと楽しさ半減だろうということで、急遽日曜に決めて見に行きました。
スパイを引退して私立探偵をしている弟のところに、姉の行方不明の連絡が入ります。どうやら新発売のゲームをやっていて意識が戻らないとのこと。
弟は姉をすくうべく、ゲームの世界に入り込みます。
レンタルでDVD見ました。3Dめがねをかけなくても結構立体に見える。家でも楽しめると思います。
■感想
3Dは昔ながらの赤と青のめがねをかけるのですが、左の赤側が最初見えにくくて(視力差があるのか)多少違和感。見ているうちに慣れてきました。
目は疲れましたが、3Dが楽しめます。 悪役には シルベスタ・スタローン。コミカルな演技は私は初めて見たかもしれません。
筋は今までの筋をもっと軽くしたような さらっとしたあまり起伏のないもの。
ドラマ性よりも、CGや3Dという映像を楽しむものとして割り切っていくと良いと思うような映画でした。
公式サイトはこちら http://sk3d.jp/index_1.html
http://www.spykids.com/
<余談>
子供たちがいろいろな女優・俳優と似ているなあなんて思いながら。
ディミトラ(コートニー・ジャインズCourtney Jines)
ウィノナ・ライダーに似ているぞ。
レッズ(ロバート・ヴィートRobert Vito)
顎がわれてきたら トラボルタに似ているぞ。
http://www.imdb.com/gallery/ss/0338459/pub_still_11.jpg 左から3人目
カルメン・コルテス(アレクサ・ヴェガAlexa Vega) 笑顔が誰かに似てるんだけど。。。 英語の番組をやっていたクリスにもちょっと似てるような気も。
http://www.imdb.com/gallery/granitz/2026/Events/2026/AlexaVega_Grani_1215752_400.jpg?path=pgallery&path_key=Vega,%20Alexa
子供たち。あっという間に大きくなるのもびっくり。エンドタイトルの後にオーディションの映像が写ります。
■原題 James And The Giant Peach
■監督【著者】 ティム・バートン
■星 -★★★★
ジャイアント・ピーチJames And The Giant Peach
■説明
ナイトメア・ビフォア・クリスマスのティムバートン監督の実写と人形(ストップモーションという少しずつ人形を動かして繋いで作る気の遠くなるような技術を使っているそうです)の混在した映画です。
■感想
これの原作は、以前紹介した英語の本 Twits や The Witches の Roald Dahl 原作の
James and the Giant Peach。(原作がこの人とは知らなかった。。)Twits も The Witches も 大王の心をつかんだ物語の展開だったので、そう知って「なるほど」と納得しました。奇想天外なストーリーです。見るときは大人は子供の心を思い出したほうが楽しそう。
ジェームズと一緒に人形の世界に入って虫たちと一緒にドキドキしながら冒険を楽しむのがオススメ。 「単なる人形劇」としてみてしまっては 楽しさ半減です。
大人からみても凄いなあと思うのは、おばさんたち。素顔はどんなだろうと思うほど怖すぎ。
まるでホラーです。特に痩せたほうの人はそのまま おばけ屋敷に登場できそうです。
大王は大好きで繰り返し繰り返し何度も見ています。
■監督【著者】 滝田洋二郎
■星 ★★★
陰陽師
■説明
筋は文庫本とはかなり変っていて、複数の話をくっつけて、悪役の導尊(真田広之)と 晴明(野村萬斎)の対決 という体裁になっていました。
■感想
狂言師 野村萬斎さん(今、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」でも 「でんでん むしむし」※1 「ややこしや」など 子供の間の流行語にもなりつつある 時の人です)は、原作の 夢枕獏さんのご指名ということ。
原作者ご指名ということは、夢枕さんのイメージには 野村萬斎さんがピッタリということなのでしょうが、私としては、いまひとつイメージとは違っていました。
本を読んだ感じでは、感情を表に出さない まさに、晴明の庭が表しているように 自然体でこの世のものではないような人を想像していたのですが、萬斎さんは 私にとっては目や顔つきが鋭すぎる。闘争心が目に出すぎるように感じました。
文庫本の中の晴明の魅力は達観にあるように思うのですが、映画の晴明は ギラギラと 導尊への感情が顔に表れていて 「少し違う。あまりにも闘争心が出すぎている」と思ったのでした。
しかし、身のこなしはさすが。走る場面でも明らかですが、頭が上下しない すすすっつと すべるような動作、束帯(なのかな?)姿の袖さばき、姿勢など絵になることも多いです。さすがだなと思ったのは 束帯姿でくつろいでいる様子。まるで絵巻物でも見るような姿でした。
対する導尊(真田広之)も 舞台の経験が生かされているのか、さすが。※2 身のこなしに関しては 萬斎さんとは多少違う雰囲気はありますが貫禄でした。
しかし、小泉今日子。先日テレビでやっていた踊る大捜査線 をちらっと見てビックリ。
「この歯列矯正の恐ろしい人は もしや。。。。キョンキョン?」<昔キョンキョンと呼ばれていたのです。 あわてて新聞を確認して やはり。。。と。 陰陽師でも、「キョンキョン。。年とったなあ」と。 驚きました。
こういう幅の広い役の選択は応援したいけれども、ちょっと映画やテレビを見なかった間に浦島太郎になってしまったような気持ちがしました。
博雅(伊藤英明)も 女々しすぎ。 彼は 「おぬしは よい漢(おとこ)よのお」と晴明に言われているように 真っ直ぐでさほど物怖じしない性格と見ていたのだけれど。泣くわおびえてめろめろになるわ。言われたこともできないわ。「おぬしは頼りにならん!」と心のなかでつぶやきながら見ていました。
ネットで検索してみると、セットや小道具について言及されていることも多いです。
確かに 特殊メイク、セット、小道具がちゃちい。(「マトリックスと比べちゃイヤン。」という感じ)でも、「日本映画だからこの程度かも」と心のどこかで思っていたからか、それとも大王の番組の人形劇を見すぎたせいか あまり気にならずに見ることができました。
この映画は 「安部晴明」という超人ヒーローと 「導尊」という悪役の対決の物語と見ると違和感がないとも思えます。(つまり 仮面ライダーの延長<そう見ること自体が違和感?)
■※
※1 ここの「でんでん むしむし」は 有名な歌の軽やかな「で〜んでんむ〜しむしか〜たつむり〜」とは全く違う発音で、腹の中から絞り出すように 声を多少割り気味に低めに おどろおどろしく 「でーんでーん む”−しむ”−し」というような発音です。
にほんごであそぼ
http://www.nhk.or.jp/kids/nihongo/index.html
※2以前坂東玉三郎出演の 天主物語の配役でみたことがあります。
■星 ★★★
■説明
前座ってことですね。繰り返されるギャグに「こうなるだろうなあ」とねたがわれていてその繰り返しのあほらしさが面白いという映画。
■感想
ただ。山田花子の声がいまひとつ。
ニャースのキャラクターとあの「ドリフ」(ああ、古い)のギャグにも通じる繰り返し技。
私は、ばかばかしさとポケモンたちの愛らしさに結果的には ジラーチよりもこちらのほうが好きだった。
■星 ★★
劇場版ポケットモンスター...
■説明
千年彗星のおとずれとともに千年に一度目覚めるというポケモンジラーチをめぐってのものがたり
■感想
これはどうも入り込めませんでした。一夜にしてできあがったポケモン遊園地はとても楽しそうでこういう遊園地あったら結構流行るかも。。と思ったりしたのですが、いまひとつ今回の首謀者の気持ちが中途半端で「なんや?その動機」と思ってしまったことが原因のひとつかと。
動機も動機ならやってみて大変なことになってしまってその結果結末への結びつけがちと?
「ああ、勘違い」ではすまないことです。もう少し書き込んで欲しい。<子供のアニメだってば 。
復活したポケモンはなぜか 物の怪姫を思い出すような映像でううむ。
エンディングの歌はよかったけど、中で口ずさむ歌が 「ドゥドゥ」ではいまひとつ。あれは歌詞がなければ子守唄になりにくい節だと思う。エンディングで歌詞の効果を狙うのだったら月並みだけどハミングくらいのほうが良かったと思うのは私が古いからだろうかなあ。
語感からしてドゥドゥという言葉は強い空気の流れと舌を使った発音が必要で、どうも子守唄には不向きな気がするが、実際は、赤ん坊はおなかの中にいる時には 心臓の音やらいろいろな音を聞きながら寝ているそうで、そういう音(胎内音)を聞かせたらよく眠るらしい。たしかに、私も騒音を聞きつづけると眠くなる経験を何度かしたことがあるからこれはこれでよいのかもしれない。
大王はそこそこ楽しんでいた様子。
■星 ★★★
鉄甲機ミカヅキ 序夜(第一巻)
■説明
近所のマルイ処分市で新品350円になっていたビデオを大王が欲しいというので購入。
いじめられっ子の風雄は、古代文明研究中に ウテルス(想念を具現化する物体)に飲み込まれた岩佐哲郎の子供。毎日、いじめられている。
そんなある日、ウテルスによって具現化された巨大なスイカが現れた。
■感想
と、書くとなんや?こりゃ?と思われるでしょうが、これは、たぶん子供の映画ではなくアニメとかロボットが好きな戦後のテレビ世代の大人向けの映画ではないだろうかと思う。
ミカヅキはどことなくテレビの初期に放映されたロボットを思わせるようなフォルム。現代風の町並みに混じって、時々、テレビチャンピオンの山田卓司さんが作るような戦後の日本のような町並みが混じったり、なぜか逃げる人の中に大八車があったりという新しいものと古いものをミックスしたような不思議な感覚の映像であった。
内容的には 子供がいじめられすぎ。いじめられた鬱憤を粘土で晴らしたり、言われるままにかつ上げされたり。そんな子がオタッキーな雰囲気のヒーローになっていく姿は 親としては「ちょっとなあ」と思わずにはいられないのだが、見た目動きが鈍そうなミカヅキがCGで思いもよらない早業で動いたり、というところの意外性が良い方に働いているなあという雰囲気であった。
これは序夜だそうでこの後いくつか話しが続くらしい。
http://shop.ponycanyon.co.jp/cxtv/drama/ta/p16103.html
■原題 Spy Kids 2: The Island of Lost Dreams
■公開年 2002
■監督【著者】 ロバート・ロドリゲス
■星 ★★★★
スパイキッズ 2...SPYKIDS 2:THE ISLAND OF LOST DREAMS
■説明
スパイキッズの続編
スパイキッズとして活躍した お姉ちゃんと弟にライバル出現。
それにしても、勝つためには 手段を選ばないなんて、汚いヤツラだ。。うう〜む。
おまけに嘘も平気でつくし。。。
■感想
1)子供が大好きな不思議な物(小学校の理科で出てくる)が楽しい
2)あれれ?この武器って ディズニーランドで売ってなかった?
3)懐かしい映画のシーンを思い出す大人もいるんじゃないかな。
4)やっぱりメカがすごいけど、メカ以上にすごいものがあるってことだよね。
5)最後はやっぱり ハッピーエンド。
私は2の方が好きでした。 その理由は。。。
テーマ
ツールにたよらず 頭をつかえ? ってか???
問題シーンもなく、安心して小さなお子様から大人まで見ることのできる映画です。
私は両方とも好きだけど 2の方が好きかも。。
あんな遊園地、行ってみたいけどコワイ。
■原題 Spy Kids
■公開年 2001
■監督【著者】 ロバート・ロドリゲス
■星 ★★★★
スパイキッズ ―...SPYKIDS
■説明
昔スパイだったお父(アントニオ・バンデラス)さん、お母さん(カーラ・グギーノ)。現在は引退して、子育て真っ最中。
ところがひょんな事から仕事を請け負うはめになった。
そうして、敵に囚われてしまう。
事情を知らなかった子供たちはびっくり。
事情を知って 両親救出へ立ち上がる。
■感想
見所
1)えっつあの人が?そうなの?
2)すご〜い。まさかこうなっていたとは。。(メカ)
3)意外にやるじゃん。
4)やっぱりアクション?お姉ちゃんの びしっとぶりと弟のへろへろぶりがなかなか。
こんな感じのハッピーなおこちゃま ミッションインポシブルです。
テーマ
やっぱ家族かな? 兄弟、姉妹かも。
■原題 風の谷のナウシカ
■公開年 1984年
■監督【著者】 宮崎駿
■星 ★★★★★
風の谷のナウシカ
■説明
舞台は未来のたぶん地球。過去の戦争により、文明も一度失われ、人間達も汚染された土壌に苦しみながら生活をしている。 そんな中でも平和に自然に寄り添いながらつつましく生活していた風の谷がある日突然戦争に巻き込まれる。 ナウシカは風の谷の姫。
■感想
ナウシカは、2,3年前までの私が大好きだったキャラクターだ。真剣に彼女のようにすべてのものを愛したいと思っていた。
今はいろいろなことがあり、現実を知り、少し考えが変わってしまっているが、やはり、ドロドロとした日常を書き連ねた上の本よりも、彼女やこの物語が「大好き」と言ってしまう。
映画も面白いが、アニメージュにのった原作はもう少し後まで書かれている。私は映画も好きだが原作も好き。
大王くらいの子供には、どのくらい理解できるかはよくわからない。
ささくれ立ってしまった気持ちのときに自分ひとりでじっくり見て、忘れていた気持ちを思い出し、リフレッシュしたいなあと思ったりした。シーンとしては、他の映画にくらべると子供が見ても問題ないレベルだと思う。
■原題 七人の侍
■公開年 1954年
■監督【著者】 黒澤明
■星 ★★★★★
七人の侍
■説明
世の中は不景気。農作物もあまりできず、浪人がごろごろしている。
そんな世に、度重なる野武士の襲撃に耐えかねてある村で、侍を雇おうということになった。
そうして、町にでかけ、協力してくれる侍を探す。しかし、村にも金はわずか。米もわずかなのだ。
■感想
たらこクチビルの志村喬が思慮深く、剣の達人としてでています。ステキです〜。
有名なところで、三船敏郎が出ています。
私が知っているような、苦味ばしった、渋い三船敏郎ではなく、野ザルのような敏郎です。
彼には彼の秘密があるのです。
そうして、その生い立ちをよみとれるような名演であるように思いました。
最後に、すかっとするような後味の良い映画です。
■原題 Hairspray
■公開年 1987年
■監督【著者】 ジョン・ウォーターズ
■星 ★★★★
ヘアスプレーHAIRSPRAY
■説明
白人優位で、黒人差別の残る頃。
ちょっと太めで性格がすごく良い女の子が主役。ダンス大会をめぐっての騒動です。
■感想
60年代風って、私はあまり好みではないし、よくわからないのですが、
(プレスリーとかそうなのかな?)それを抜きにしても、主役の女の子の性格の良さと
ニコニコの笑顔&元気のよさに、にっこり笑顔になること請け合い。
チョット、下で紹介するシャル ウイ ダンス? の竹中直人に通じるものがあるような
ワルノリがあるので、ワルノリが嫌いな方はダメかな?
昔に見た記憶しかないのですが、字幕の読める子供さんだったら一緒に見ても平気な
ハッピーな映画だと思います。すっきりしますよ〜。
ドレスがね。。スゴイの。。。これはネタバレだからナイショ。
■原題 Shall we ダンス?
■公開年 1995年
■監督【著者】 周防正行
■星 ★★★★
Shall we ダンス?
■説明
生きがいがみつけられないような、疲れたサラリーマン(役所広司)が ふと、会社帰りに駅から見える
ダンス教室を見上げて、そこから空を見上げていた女性に心惹かれる。
そうして、なんとなくダンス教室をたずねてしまう。
そうしてなんとなく、入会してしまう。
■感想
ダンスというものを通して、いつのまにか
役所広司に感情移入して、ダンスをおどりたくなってしまうような映画でした。
見た後にちょっとだけ幸せになるような楽しい映画です。
■原題 Charade
■公開年 1963年
■監督【著者】 スタンリー・ドーネン
■星 ★★★★★
シャレードCharede
■説明
サイケ?なのかなそういう色使いのオープニングから、冒頭は最近流行ったようなサングラス姿のオードリーのアップ。
スイスのスキー場に来ている。どうやらお金持ちのようですね。
そうしてファッション雑誌のようなおしゃれな雰囲気。
彼女は夫と離婚を考えているところなのだ。
ところが、帰宅してみると、夫が殺されたらしい。家財道具もない。
彼女の夫は、実は何者だったおか?
そうして、近づいてきた ケリーグラントの正体は?彼も偽名なのか?。。。
■感想
誰を信じればよいの〜。状態のハラハラドキドキだけど、たのしくておしゃれな映画です。
音楽もピッタリ。ステキですよ。
カテゴリを軽く見られるものに分けましたが
子供が大きくなっていれば、家族で見ることの
できる映画だと思います。(問題場面がない。。と思う。。記憶を頼りに書いているので
自信はないですが。。)
■原題 Forever Young
■公開年 1992年
■監督【著者】 スティーブ・マイナー
■星 ★★★
フォーエヴァー・ヤング【ワ...FOREVER YOUNG
■説明
(フォーエバー ヤング)
メル・ギブソンはパイロット。好きな女性に告白できないまま、凍結保存されて現代にいたる。
そこで、目をさまし、好きだった女性が生きていることを知った。
■感想
軽くの中に入れましたが、たぶん、子供が
ある程度ストーリを理解できるようになったら
家族で見られる映画だと思います。
■原題 Jumanji
■公開年 1995 年
■監督【著者】 ジョー・ジョンストン
■星 ★★★
ジュマンジJUMANJI
■説明
不気味なジュマンジというすごろくを発見した 主人公は、遊びに来た友達と両親の留守にすごろくを始めます。
勝手にコマが動き、想像もつかない困ったことを表す言葉が表示され、それが現実になっていきます。
そうして、主人公はジュマンジの世界に吸い込まれてしまいます。
■感想
ロビンウイリアムズは 吸い込まれた主人公が大人になったときの役をやっています。
当時CGで有名になった映画ですが、みなおしてみると、中途半端なものも沢山出てきます。
何回か見ているので面白くないかな?と思ったのですが、CGなどそこそこたのしめました。
ただ、筋は。。というと今ひとつ心にのこりません。
見るときは、次に何が起こるかわからない
奇想天外な展開をそのままうけとめて、
「うそ〜〜〜〜〜」と叫びながら 主人公と一緒に驚くのが良いかと思います。
■原題 平成狸合戦ぽんぽこ
■公開年 1994年
■監督【著者】 高畑勲
■星 ★★★
平成狸合戦ぽんぽこ
■説明
多摩丘陵に住んでいた狸たち。
宅地開発に押され、住むところがなくなってきた。
そこで、どうにかしようと、一致団結して戦うことに。
スタジオジブリの映画で、よく宮崎映画と思われている方もいらっしゃるようだが、こちらは相棒の高畑勲監督の作品。
■感想
最初に見た私の感想は 「感動がない。話が通り一遍でつまんない」だったのだが、大王には妙に受けがよい。
どうやら子供や、多摩丘陵に近い場に住んでいる人たちには受けがよいようにも思う。
そうやってみなおしてみると、たしかに、おもしろいかもしれないと思い始めた。
特に大王が大好きなのは団地にお化けの出る様子。
ああ、うちの近所にもあんな風にお化けがでてくれないかなあ。楽しいのになあ。見たいなあ。
大人にはオススメしませんが、子供と、子供の心を忘れていない大人、多摩丘陵の近くに縁のある方は見て楽しめるかもしれません。
これを見るときは オヤジとオバの気持ちはどこかに置いておいて 子供になりきってみましょう。それが楽しめる秘訣かもしれません。
本当は大きなメッセージがあるのだと思うのだけど。。そちらは、いまひとつ心に響きにくいと思ったりしてます。
ナウシカなら泣けるのに、ぽんぽこなら泣けないというのは、あまりにも話が現実的すぎて、説教臭いのかも。また、視点が 狸でもなく 物語の中の人間でもない第三者の視点からなので、人が話しに感情移入しにくいということもあるのかもしれません。
■原題 Shaolin Soccer ・ Siu lam juk kau
■公開年 2001年
■監督【著者】 チャウ・シンチー / リー・リクチー
■星 ★★★★
少林サッカー デラックス版
■説明
昔、傲慢だったスター選手が陥れられ、今は見る影もない生活をしていたある日、
少林寺を学び、それを広めようと日々努力している男に会います。
特撮のおかげで「んなわけないだろう」というような ものすごいシーンが続出です。
■感想
一般には軽くみることのできる。娯楽映画だと思います。
5歳の子供の母として気になった点は以下
1)登場人物があまりにも皆乱暴。
たいした理由もないのに、人を足蹴にしたり、なぐったり。
2)上とつながるが身近な「物」を使って人を殴るシーンが多い。
瓶や、かなづち、バールなどは本当に凶器になるため、そういうシーンは安易に見せたくない。
2)それを悪いことだとたしなめる人がいない。
3)多分、大丈夫だとは思うが、CGが発達したために 見かけ人間そのものという人にも
超人的な技を披露させることができる。
これができると思い込んでしまわないかと心配<これは一緒にみた人間がフォローしないと
だめですね。
このへんが少し受け入れがたかったです。
■原題 Overboard
■公開年 1987年
■監督【著者】 ゲイリー・マーシャル
■星 ★★★★
潮風のいたずらOverboard
■説明
大金持ちの奥様 ゴールディ・ホーン は、夫とふたりで クルーザーで贅沢三昧。
多すぎる靴の収納をつくるために、呼ばれた大工 カート・ラッセル にもワガママ放題。
傲慢な態度で接したあげくに、つくった収納の材質が気に入らないとお金を払わない始末。
そんなゴールディホーンが ふとしたことから 記憶喪失になっちゃった。
カートラッセルは、ここぞとばかりに 支払ってもらえなかった損害料を取り戻そうとします。
■感想
「やればできるじゃん」。というドタバタコメディで、おかしくてハッピーなお話です。
家族で見ても楽しいとおもうけど。。問題あったらごめんなさい。
===ネタバレ注意======
なにより、ゴールディのがらっと変貌振りがたのしめます。 ラストの落ちもカートラッセルのこどもたちらしくて good. |
■原題 The NeverEnding Story
■公開年 1984年
■監督【著者】 ウォルフガング・ペーターゼン
■星 ★★★
ネバーエンディング・ストー...THE NEVERENDING STORY
■説明
はてしないものがたり。
です。大王がいなければ絶対に買わないと思えるDVDなのですが、(大人には買うほど勧めない)先日購入しました。
まだ、見せてないです。原作は本当に面白い本です。(本のほうはお勧め)
赤い表紙の本から始まる物語なのですが、古本屋でその本を見つけたバスチアンは その物語に出てくる本が自分の持っている本そのものであることに読み進むうちに気がつきます。
■感想
映画の方は、本から比べるとちょっと物足りない感もありましたが、その特撮で有名になりました。
(まだ、この頃は、昔のゴジラと同じように 大きな手足のパーツを作ってそれを人力で動かしたりして撮影したのだそうです。)
細かい話をしてしまうと、この竜の顔がどうみても犬に見えて気になってしまった記憶があります。
私は映画を見る前に 本を手に取ることをお勧めします。(でもそうすると映画がつまらなくなるかな。。)
映画自体は わかりやすい物語になっているので、比較的低年齢から見られそうに思います。
■原題 The Nightmare Before Christmas
■公開年 1993年
■監督【著者】 ヘンリー・セリック
■星 ★★★★
ナイトメアー・ビフォア・ク...Nightmare Before Christmas
■説明
怖い化け物たちが一杯の ハロウィンタウンのヒーロー ジャックは ふとしたことからクリスマスタウンをみつけてしまう。
ティムバートンの人形が魅力的なファンタジー。(ミュージカル仕立てです)
■感想
枯葉がたくさんつまっているサリーのひたむきな思いなど、最初に見たときに印象に残ったのですが、もう一度半分ほどみなおしてみたら、これって、ミュージカルなのですね。
大王5歳には少しはやくて理解しにくかったよう。(子供の頃私もミュージカル嫌いだったことを思い出した)
でも、大人の心に残るファンタジーであることはたしか。
====ネタバレ========
後半でてくる 足で走るバスタブが人気ナンバー1でした。 |
■原題 The Goonies
■公開年 1985年
■監督【著者】 リチャード・ドナー
■星 ★★★★
グーニーズ 特別版THE GOONIES
■説明
腕白(って死語かな?)グループが偶然みつけた宝の地図を使って宝捜しする。
■感想
ヘンテコな発明や、洞窟、悪者達を出し抜いたり。子供達がワクワクする要素たっぷり。
子供と一緒に見ることのできる映画です。大人は子供の頃を思い出すかも。
大王も最後まで一生懸命みていました。
■原題 Baby Boom
■公開年 1987年
■監督【著者】 チャールズ・シャイアー
■星 ★★★★
赤ちゃんはトップレディーが...BABY BOOM
■説明
ダイアンキートンは バリバリのキャリアウーマン。都会的でオシャレな生活をしています。
遠い親戚が突然亡くなったとのことで、遺産がもらえると喜んでいたら、実は遺産ではなく赤ちゃん。
赤ちゃんのおかげで、いままで順調にいっていた歯車が狂い始めます。
おもわずくすっと笑ってしまい。ほろっとしてしまい。最後はハッピー。
■感想
自分の状況に合わせて、新しい環境にあわせて前向きの姿勢でやっている彼女はとても素敵でした。
仕事について満足していた部分をこんな風に切り替えて別の満足とやりがいがみつけられるといいのになあと思う今日この頃です。
もう一度見直してみたいな。
===ネタバレあります====
ダイアンキートンが ベビーシッターを頼んで重要な会議に出ているときにベビーシッターからの電話に赤ちゃんがでたら 「は〜い。そうなのぉ〜。」<みたいに赤ちゃん言葉に付き合って小声でしゃべってしまうところなど。 雪の中でぶちきれて 一人で 手足をバタバタさけんでいるところ。<カワイイ |
■原題 Aladdin
■公開年 1992年
■監督【著者】 ジョン・マスカー / ロン・クレメンツ
■星 ★★★★
■説明
おなじみの アラジンと魔法のランプの
ディズニー版。
ランプの魔人ジーニがいきいきとして楽しい映画です。
■感想
ランプの精のジーニのキャラクターデザインはあっという間にひろがり、こちらはほかから真似されている事も多い。
この映画はなによりも、ランプの精のジーニの魅力あってこそ。
昔から良く知られている 「アラジンと魔法のランプ」の話を見事にディズニー流に作っていたと思う。
昔のテレビの下町の世話焼きおかみさんに通じる人情とか人の良さを持っている魔人。
(アラジンの話というよりジーニの魅力によっての人気なんでしょうね。
のび太ではなくドラえもんが主役という感じで)
■原題 Microcosmos
■公開年 1996年
■監督【著者】 クロード・ニュリザニー / マリー・プレンヌー
■星 ★★★★
ミクロコスモスMICROCOSMOS
■説明
1996年に カンヌで高等技術賞を受賞した、実写映画。
音楽と映像がピッタリ合った昆虫や自然が美しく、驚異的な世界です。
■感想
雨が降って雨粒に翻弄される蟻。 巣穴の中で 鳥に襲われる蟻の映像はバグズ・ライフ そっくり。
バグズ ライフの方が1998年=後に作られました。
ミクロコスモスは、ドキュメンタリーとはいえ、たぶん、そのままを映像にとったのではなく、
スタジオなどで、それなりの環境をしつらえて撮影したものだと思えるだけに
その映像が類似しすぎているとちょっと気になるなあ〜。ー>ディズニー
■原題 A Bug's Life
■公開年 1998年
■監督【著者】 ジョン・ラセッター / アンドリュー・スタントン
■星 ★★★★
バグズ・ライフA BUG'S LIFE
■説明
ディズニーのアニメ映画。アリたちが力をあわせて ならず者のバッタをやっつける話。
いつもアリたちは、バッタに食べ物を貢ぐことになっていた。
あまりのバッタの極悪非道ぶりに、立ち上がって、旅回りのサーカス団をやとい、
バッタたちをやっつける話。(でも蟻だけどうして4本足なんだろう。。不思議)
大王も大好きでした。面白かったです。 エンドロールの後まで見てくださいね。
■感想
☆面白いと評価してます。だけど。。この映画も、そっくりなの。。ちょっと書いておきたい。
七人の侍(by黒澤)って いつも野武士の極悪非道ぶりに困っていた農民が
立ち上がって 七人の侍を雇って、バッタ あ、ちがった野武士をやっつける話だったな。
映像も、別に書いている ミクロコスモスと類似している部分もあり。。。
■原題 Monsters, Inc.
■公開年 2001年
■監督【著者】 ピーター・ドクター / リー・アンクリッチ / デビッド・シルバーマン
■星 ★★★
モンスターズ・インク ―...""MONSTERS,INC.: SPECIAL COLLECTOR'S...
■説明
モンスターの世界に迷い込んだ女の子と
心かよわせるモンスターの物語。
■感想
シュレックの後に見たので、見るほうもだれていたのかもしれませんが、今ひとつ物足りない思いが残りました。
すでにストーリーをテレビCMなどで知っていたからかもしれません。
モンスターの世界からみた人間界を描いたというだけで、なんとなくマンネリ気味の
「ココで泣いて」「ここで感動して」というのがミエミエに思えてしまって、はいりこめませんでした。
ストーリーとして 発想の転換以外に先が読めてしまうところが評価が低くなってしまった点かもしれません。
ただ、子供は、シュレックはさっぱり理解できなかったようなので、双方を比較すると
こちらのほうがわかりやすかったのだと思います。(でも、千と千尋は もっと引き込まれていたぞ〜)
姪は、とても気に入っていたと聞きましたので、主役が女の子だから、大王は感情移入できなかったのかもしれません。
検索してみると、一般受けはシュレックよりもこちらの映画のほうがしていたように思います。
親として見せたい映画は、モンスターズの方でしょう。
シュレックは、問題映像はあまりないとは思いますが、ちょっとひねくれた映画で、子供向けのストーリとはちょっと違っていると思います。
■原題 Shrek
■公開年 2001年
■監督【著者】 アンドリュー・アダムソン / ビッキー・ジェンソン
■星 ★★★★
シュレックShrek
■説明
シュレックは、沼のそばに住む怪物。
一人で気ままに住んでいた。ところが、ある日
気づいたら、沼の周りにはたくさんの動物や御伽噺の生き物が。。
■感想
大人が楽しかったです。絵もディズニーよりも上のように感じましたが、ストーリも楽しい。
あちこちで 大笑い、小笑いししました。
映画館ではこんなに騒げないと思うので、お茶の間に向くアニメ映画かもしれません。
ディズニーに対する パロディかなと思う表現も楽しめ、話の展開も既成の御伽噺から離れていて、登場人物も魅力的でハッピーエンド。
しかし、大王には少しこのストーリーの面白さは無理だったようです。
まだ、5歳ですからね〜。大人が受けるストーリーなどは理解しろと言うほうが無理というもの。
純粋に感動できるアニメとか、子供に見せるアニメを期待すると、ちょっと不満が残るかもしれませんから、あくまでも大人がパロディを楽しむためと割り切ってみたほうがよいかもしれません。
■原題 Atlantis: The Lost Empire
■公開年 2001年
■監督【著者】 ゲイリー・トルースデール / カーク・ワイズ
■星 ★★
アトランティス / 失われた帝国ATLANTIS:THE LOST EMPIRE
■説明
ディズニー映画。
幻のアトランティスを求めて旅に出た主人公は本当にアトランティスに到達する。
■感想
DVDがでていたので、PON1が購入してきた。ディズニー映画だ。
最近、ディズニー映画は特撮ばかりに力を入れて中身があまりないなあっていうことをなんとなく感じてしまうのは私だけなのかな。。
大きな画面で見ると、見ごたえのありそうな描写はあったのですが、
前半だらだら。(子供には苦痛だろうな)後半もまあ、こんなもんか。。という程度。
やっぱりストーリーや展開がつまらない。この辺の才能ある人がディズニーにいないのかもしれない。
つまらなかったです。
念のため、ネット検索してみたら、「やっぱりつまらなかった」という評価が多いのでちょっとホッとしました。。が。。。。。
なんと、またもや盗作の疑惑があるんですね。びっくり。
不思議の海のナディアというアニメにそっくりなのだそうだ。
http://www2.freenet.jp/nadia/
ほんとだ!そっくり!!
ライオンキングも手塚治のジャングル大帝との類似点が騒がれた。
こんなに繰り返したら、やっぱり「限りなくグレー」の世界なんじゃないだろうか。
ミッキーはオリジナルにしても、昔からディズニーってそういう路線だったかも。
白雪姫も、なんもかもみんな昔話だし。
でも、そのネタ元を書かないところはフェアじゃないので納得できないです。
フェアじゃないのを置いておいても、つまらない。話や展開にあまり魅力がありません。
残念ですが、星は二つです。
■原題 The Mummy Returns
■公開年 2001年
■監督【著者】 スティーブン・ソマーズ
■星 ★★★★★
ハムナプトラ2...THE MUMMY RETURNS
■説明
エヴリン(レイチェル・ワイズ)とリック(ブレンダン・フレイザー)は黄金の腕輪を発掘した。
それは、アヌビスの軍団をよみがえらせる腕輪だった。
子供がその腕輪をいたずらしたから大変。。
■感想
前作のが、普通のインディージョーンズのCG
版としたら、今回は+ホームアローンというところでしょうか。
ドタバタで面白い映画でした。
■原題 The Mummy
■公開年 1999年
■監督【著者】 スティーブン・ソマーズ
■星 ★★★★★
ハムナプトラ 失われた砂漠の都THE MUMMY
■説明
砂漠の中の幻の都「ハムナプトラ」を探す
エヴリン(レイチェル・ワイズ)は
ふとしたことから 封印をやぶってしまう。
■感想
CGを駆使してつくられた冒険ファンタジーです。残念なのは公開時、盛り上がりの場所が
コマーシャルで放映されていたこと(いつもですが。。)
テンポもよくとても楽しくみることができました。
インディジョーンズシリーズの雰囲気と似ています。
■原題 Dave
■公開年 1993年
■監督【著者】 アイバン・ライトマン
■星 ★★★★
デーブDAVE
■説明
デーヴは大統領のそっくりさん。それを生かしてイベントに出演して生活している。
ところがある日、大統領が倒れてしまう。これは外部には極秘で処理されたが、身代わりとして
極秘にデーヴ(ケビン・クライン
が抜擢されてしまった。
大統領夫人は なんと シガーニー・ウィーバーでも、アクションはありません。
■感想
以前レンタルビデオでみました。
気楽に見られる映画ですが、とても楽しい。(なんと本人さんの出演も沢山あるらしい)
そうして、ああ、小泉どんにもこういう影武者がどこかにいないものか。。。。と熱望してしまう。。。もう一回みてみよう。
大王には無理ですが、小学生くらい以上の子供さんだったら一緒にみることができると思います。
なんだかハッピーになる映画です。
■原題 The Money Pit
■公開年 1986年
■監督【著者】 リチャード・ベンジャミン
■星 ★★★★
マネー・ピットTHE MONEY PIT
■説明
トムハンクスは事情があって恋人(オーケストラの団員)と一緒に家を探します。
見つけた家は豪邸。だけど。。という話。スピルバーグが製作にからんでいるんですね。
マネーピットとは 金食い虫のこと。
■感想
ドタバタしたコメディです。
すばらしい家がみつかったのだけれども。。後は映画でどうぞ。
楽しくて、最後までハッピーに見られる映画だという記憶があります。
検索したら子供に受けるという感想もあったので、夏休み、家族で見てもよいかもしれませんね。
もちろん。大人も頭を空っぽにして見られる楽しい映画です。
■原題 The Sound of Music
■公開年 1965年
■監督【著者】 ロバート・ワイズ
■星 ★★★★★
サウンド・オブ・ミュージックThe Sound of Music
■説明
ジュリー・アンドリュースは修道女になろうとしていたのだが、トラップ家の家庭教師となる。そこには母をなくしてから 父の大佐( クリストファー・プラマー)にきびしくしつけられている子供たちがいた。
■感想
久々に見ると、オーストリアの町と自然が魅力的。行って見たいなあ。
以前見たので筋もよく知っている映画でしたが、やはり教科書的ではあるけれども楽しめました。 男爵夫人が意地悪かと思いきや、いい人なところもなんとなく好き。
■原題 Who Framed Roger Rabbit?
■公開年 1988 年
■監督【著者】 ロバート・ゼメキス
■星 ★★★★
ロジャー・ラビットWho Framed Roger Rabbit
■説明
ボブ・ホスキンズは 今はあることがあって足を洗っているが、昔はアニメ担当の探偵。
そう、ここは アニメと人間が入り混じって暮らす町。
ある日、彼に依頼が舞い込む。
■感想
人間とアニメが一緒に映っていて 違和感がないことで有名になった映画です。
製作には、スピルバーグも関わっているそうで88年アカデミー賞も4部門を受賞したそうです。
有名なディズニーアニメのキャラクターが実写内を縦横無尽に走り回り、活躍します。
人間の洋服やセットなどもアニメと マッチする色合いがつかわれていて、そこも楽しい。
登場人物の女性なども、結構奇抜なファッションですが、綺麗な色合いになじんで違和感がありません。
「ディズニーランドみたい。」と単純にたのしんで見て良いのではないでしょうか。
ストーリーは単純ですが、見て楽しい映画です。
頭をすっからかんにして 気分転換、リフレッシュにどうぞ。 (子供受けが良いと思います)
※これを見てからディズニーランドの トゥーンタウンへ行くと 少しだけ多く楽しめると思います。
少し話しはそれますが、
Akina Nakamori~歌姫...
を見て「これは?」と思われる方もこの映画を見れば 「おお!」と分かる方もいらっしゃると思います。
■原題 千と千尋の神隠し
■公開年 2001年
■監督【著者】 宮崎駿
■星 ★★★★★
千と千尋の神隠し (通常版)
■説明
千尋は両親と一緒に引越しの途中。
車での移動をしている。途中、立ち寄った場所で不思議な世界に、父、母とともにまよいこんでしまう。
■感想
いろいろ解釈があるようですが、私は面白かった。
まず、最初からドキドキします。大王は冒頭からもう画面にくぎ付け。
あんなに長い映画なのに、最後までずっと一生懸命みていました。
最後まで見ることができないかもと映画館には行かなかったのですが、連れて行けばよかったなあ。
不思議に宮崎駿の映画は、子供の心を捉えるのです。
(子供が何に興味を示すかということを良く知っているのでしょうか。
これは、簡単なようで難しいのです。よく子供を観察しないとできないことだと思います)
筋の面白さはもう語り尽くされているでしょうが、この人のアニメの植物などに対する
リアリズムもいつも驚かされます。
油屋の庭は架空の庭ですから、いろんな季節の花が一緒くたに綺麗に咲き乱れています。
椿、しゃくなげ。。 これが一層現実感の無さをかもし出します。
一歩離れた現実の世界では、ノカンゾウ、畑にはトウモロコシ夏の風景がひろがります。
一つ一つの植物まできちんと書き分けるアニメ作家はあまりいません。
それだけ自然に対する愛着を感じます。
■原題 Sabrina
■公開年 1954年
■監督【著者】 ビリー・ワイルダー
■星 ★★★★★
麗しのサブリナSABRINA
■説明
サブリナは、お金持ちのお屋敷の運転手の娘。そこの次男坊に恋しています。
その恋を不憫に思った父親は、娘をフランスの料理学校へ留学させます。
■感想
楽しくて、ロマンチックで、テンポもよく結末まで楽しめる。そんな映画です。
オードリーの魅力が満喫できるとても幸せな映画です。ドレス姿も有名ですね。(変わった形なの)
長男が ハンフリー・ボガードとは。。。知らなかった。
■原題 Love in the Afternoon
■公開年 1957年
■監督【著者】 ビリー・ワイルダー
■星 ★★★★★
昼下りの情事...LOVE IN THE AFTERNOON
■説明
探偵業の父と娘の二人暮しをしているヘップバーンがふとしたことから
金持ちのプレイボーイに恋をしてしまうのだが。。。
■感想
この題名!。。私は、独身時代にレンタルでこの映画を見たのですが、
隣に並んでいたおじさんにジロジロとビデオと私の顔を見比べられた経験があります。
(おじさんが思っているような内容じゃないよぉ。。。とココロで言っていました。)
精一杯背伸びして振舞う姿が愛らしいし、娘を心配する父親の気持ちもよくわかる。
バックに流れる音楽 「バラ色の人生」が印象的な素敵な映画です。
■原題 My Fair Lady
■公開年 1964年
■監督【著者】 ジョージ・キューカー
■星 ★★★★★
マイ・フェア・レディ 特別版MY FAIR LADY
■説明
ヘップバーン演じるイライザはその日暮らしの花売り娘。マナーも言葉遣いも最悪。
その彼女がヒギンズ博士(言語学の教授だったかな)の家に行き、マナーと言葉遣いのトレーニングを受ける。
■感想
男尊女卑だ、家族で見ないほうが良いという意見もネットにはあったが、私はこの当時の映画は家族で楽しむことのできるものが多いと思う。
ミュージカル仕立てでとても楽しい映画です。
舞台をみているかのような凝った演出もあります。また、ドレスの綺麗さも、必見です。
■原題 Brassed Off
■公開年 1996年
■監督【著者】 マーク・ハーマン
■星 ★★★★★
ブラス!BRASSED OFF
■説明
炭鉱閉鎖の問題と、その炭鉱でやっているブラスバンドのお話です。
指揮者のマーク・ハーマンのじっくりした演技は見所です。今人気のユアン・マクレガーも出演しています。
■感想
炭鉱閉鎖、失職問題など暗い話題とその炭鉱のブラスバンドの話ですが、全体を通すと「またやっていこう」という元気の沸く映画だと思います。
ブラスバンドは、ひとりひとりがパートをこなし、それがひとつに集まった時に力を発揮します。その感動は聞くよりも演奏する側が多く受けるものだと思います。
映画を見る人が、そのブラスバンドの一員として一緒に喜んだり悲しんだりすることができ、演奏する側の感動を味わうことができる。
そういう映画だと思います。
4,5歳の子供には理解できないと思いますが、もう少し大きくなってストーリーが追えるようになったら 子供と一緒に家族で見ることができるような映画だと思います。
■原題 Gremlins
■公開年 1984年
■監督【著者】 ジョー・ダンテ
■星 -(なし)
グレムリン 特別版
■説明
お父さんが怪しげな中国雑貨の店で買ってきた動物は、とても可愛くて歌のうまい動物だった。
しかし、動物を飼うときに守らなければならない決まりがあった。
知らずに決まりをやぶってしまった家族に大変なことが降りかかる。
■感想
ごめんなさい。星はありません。
前に見たときはそんなに好きな映画ではなかったな。。と
思う記憶しかなく、 主役のモグワイにもさほど思い入れがなかったのです。
ただ、愛らしい動物が出てくるという感じでもう一度みなおしてみたら、う〜ん。もう一度は 実は見られませんでした。途中で見るのをやめました。
子供に見せられるかもと DVDを買ったのです。
でも、あまりにも残虐で(グレムリンもですが、人間も)買うんじゃなかった。。。と後悔しています。
小さな子供さんに見せるのはやめたほうが良いと思います。
この映画は ホラーだったのだろうか。
私の評価は、、、見たくない!でした。
■原題 HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE
■公開年 2001年
■監督【著者】 クリス・コロンバス
■星 ★★★★
ハリー・ポッターと賢者の石...HARRY POTTER & SORCERER'S STONE
■説明
叔父の家で育っていたハリーに、突然魔法学校からの入学案内が届きます。
次々に起こる不思議な出来事と冒険。
話にひきこまれていきます。
■感想
おもしろかったです。
あれほど繰り返し、テレビでいろんなシーンを公開されておまけに映画を見る前に 本をよんでしまっていたのですが 単純にたのしめました。
本よりも★がひとつ少ないのは、やっぱり原作を読んでしまうと、本のほうが面白いからでしょうか。
ハーミオン(ハーマイオン?)も本ではまじめだけど
後半から性格がよさそうに思っていたところが、
イマイチ、ガリ勉タイプで可愛くないのも??
どきどきする 冒険も本に比べると少ないし。
でも、原作読んでもこれほど楽しめるのは マルだと思います。