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September 11, 2006

【小さなネタバレ】 ダークネス

注意)小さなネタバレ

この記事は ネタバレを含む感想です。本の冒頭のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。

■原題 DARKNESS
■監督  ジャウマ・バラゲロ
■星  ★★★

ダークネス
ダークネスジャウマ・バラゲロ フェルナンド・デ・フェリペ アンナ・パキン アミューズソフトエンタテインメント 2003-09-26売り上げランキング : 74157おすすめ平均 starstar確かにB級だけど・・・star「悪者は暗闇」?star物足りないAmazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
スペインの田舎町の古びた家に越してきた家族。陰鬱な雰囲気はなにやらわけがあるらしい。どうやら、父の療養のためにアメリカからスペインのこの家に移り住んだらしいのだが、父親の頭を時々よぎるのは不気味で陰惨な記憶のよう。父にはそのときの記憶がはっきりとはない。田舎暮らしは想像するほど楽しく明るいものではなく、原因不明の停電が発生したり、家の中に他の人の気配が感じられるようになる。そうして、父にも治まっていた発作が起きて・・・

■感想
 映画館で予告編を見て「見たい!」と思っていた映画です。子供が7人。ひとり逃げたという予告編でした。なんとなく、当時連載されていたマンガ「MONSTER」(浦沢直樹)のマンガと似ている展開を想像したりしていました。

 主演のアンナ・パキンは、X-MENのローグ役ですね。有名なピアノ・レッスンは私は未見です。上手い演技です。

 全体の雰囲気としては、そう悪くないと思いますし、アメリカ映画のような 怪物をグワーと出したり SFXで怖がらせるような映画ではなくて 昔ながらのじわじわした描き方で恐怖を呼び起こそうとしているような様子は好感をもちました。

以下ネタバレです。マウス反転してお読みください。

でも、あまり怖くない。雰囲気としてはシャイニングに似ていると思うのですが、シャイニングの方がずっと怖かった。。どうしてなんだろう?と考えてみると、見ながら家に縛り付けられて逃げ出せない状況に現実味がないのかなあ? と。家族が次々に取り付かれていくのであればそれはそれでそれなりの説得力があるけれど、かたくなに娘との確執かなにかでその家にしがみついて家を出ようとしない母親が良くわからない。 シャイニングの場合は、家族全員袋小路のわけですから逃げ場がない。 この映画の場合はとる選択肢はいくらでもあるのに、なぜか家は変わらないという不可解さがあります。 また、ラストもちょっと弱いなあ。 やるのならば、遊星からの物体Xくらい、疑心暗鬼をこちらに訴えかけてほしいのだけれど。

 と、この映画を見るときにいろいろな映画を思い起こして比較してしまうこと自体やっぱりB級なのかなあと思います。

でも、映像は印象深くて、正統派の作り方がされている映画だと思います。

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