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September 03, 2004

リロ アンド スティッチ

■原題 Lilo & Stitch
■公開年 2002年
■監督 クリス・サンダース ディーン・デュボア
■星 ☆☆☆☆
リロ・アンド・スティッチ(吹)LILO AND STITCH
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■説明
銀河連邦の裁判。禁じられている遺伝子操作で生き物を作った罪で裁かれているエイリアン。
生き物は破壊本能しかもちあわせていないという。本当にそうなのかと最後の確認をするのだが、宇悪態をつきまくる生き物。処遇は、銀河連邦の追放となったが、その生き物が逃げ出してしまった。

■感想
ここのところディズニーアニメに食傷気味だった私、あまり乗り気ではなかったのですが、息子が借りたいというのでレンタルビデオを借りてきた。意外にいいじゃない。というのが1回目に見た印象。 前に見たのはなんだったかと思い出すとアトランティスだった。
  さて、ディズニーの善意に満ち溢れるハッピーな映画は、絵空事のようで気になる方も中にはいらっしゃると思うのだが、「うちの会社はこういう映画を作ります。」というポリシーがあるのは良いことだと思う。 特に、ディズニーの場合、大人になってからのファンも多く、キャラクターがひとりあるきしているし、商魂たくましいところで複雑な思いがするかもしれないが、基本的にターゲットは子ども。子どもに「たのしくて、明るくて、道徳的に問題のないものを提供します」という安全なイメージを掲げているそういうポリシーは大切だと思うのだ。

 場所の設定が絶妙。 「ハワイ」「さんさんと輝く太陽」「のんびりとした人たち」(ハワイに行ったことがないのですが) ハワイのイメージとピッタリ合って、こんな場所だったらあるかもしれないと思わせる場所だ。 これが日本だと絶対に成立しないし、アメリカ本土でも、もちろんイギリスでも。 
 
 全編を通して思うのは、たぶん、この製作に関わった人たちの中に子どもを持っている人か、子どもが好きな人、子どもを研究している人がキットいる!ということ。 たとえば、ほんの少しだけネタバレなので隠します。
スティッチが逃げ出すときに、使った宇宙船について、カワイイ顔をした子どものような乗組員がつぶやく。「あかいのとられた」。子どもの世界では色はかなりのコダワリに繋がっていて、青でなければいけない。緑でなければいけないなど、かなりの執着をみせることも多い。
時に機能そのものよりも色が優先されることもある。
 彼は赤いパトロール艇がすきだったのだろう。 ついこちらもくすっとわらってしまう。 こういうところは、子どもを注意深く知ることがなければわからないところだと思う。
(私が見たのは日本語バージョンだったので。。英語バージョンがどうなっているかは?です)

 上のような小さな出来事もそうだけれども、見終わった後、全編を通して、望ましい子どもへの対応を登場人物がしていることに気づいた。 まずは、子どもの思いを否定するのではなくて、うけとめてやる。
 姉はリロの思いをうけとめる。 リロは スティッチの思いをそのまま受け止める。そうして相手に寄り添いながら理解してゆく。 オコチャマ向けの映画でありながら、そういう目でみると随所に 配慮が感じられる暖かい話だった。こんな風に対応されていけば、きっと 破壊を目的のエイリアンでもいつか自然にカワイイ仲間に変わっていくだろうという 説得力に繋がるというものだ。

 さて、最後はおきまりのめでたしめでたし。ハッピーな映画。コアラのようなスティッチとリロたち家族、+αの不思議な家族の幸せな笑顔を見ながら 俗世の毒を一瞬さらっと流して、スッキリと子どもの心に戻れる映画だったと思います。
 

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