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June 21, 2004

ウェディング プランナー 

ウエディング プランナー
■原題 THE WEDDING PLANNER
■製作年 2001年
■監督 アダム・シャンクマン
■星 ★★★
ウェディング・プランナーTHE WEDDING PLANNER
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■説明
ジェニファー・ロペスはバリバリのウエディングプランナー。企画だけでなく、当日も取り仕切り、きちんと成功させる腕前は確かだ。しかし、彼女本人のことになると、シングル。家に帰ってきちんと食事をしようと準備を整えるけれども、テレビを見ながら一人で食事をとる。
 そんな彼女、ある日、マンホールにヒールを取られ危ないところを男性マシュー・マコノヒーに助けてもらい、なんだか一目ぼれ。

■感想
負け犬の遠吠えという本が売れているようです。仕事はバリバリやってそこそこ自分は美人だとおもうけれども、結婚相手がいない。そういう女性を「結婚していないあなたは負け犬なのです!」と自尊心を刺激した本らしい。(私としては、結婚したから勝ち、してないから負けなんていう図式はありえないと思うんですけどね)。 
 そういうバリバリの女性で、強がって生きていながらも、心のどこかに寂しさを抱えていて、それがふとしたときに出てきてしまうような。そういう人たち向けの映画かなあ。。と思いました。
そういう人が見ると元気が出そうな映画です。

ジェニファーロペスはエキゾチックな顔立ちが印象的ですが、どうもキャメロンディアスとともに「アヒルちゃん」にみえてしまう。それと今回助けてくれたマシュー・マコノヒーが、いまひとつ私には「微妙....」という顔立ちなので、(なんとなく 皮膚の感じがミイラとかおもいだしてしまう。。ファンの人ごめんなさい) ちょっとテンションは低めです。

ウエディングシーンは豪華豪華。 最初のシーンは大きな教会にまるで森かと思うほどの植物があり、こんな結婚式に出ることが出来たら本当に一生の思い出になるだろうとおもうほど。
 そのほかの結婚式プランも、見所。 これから結婚する人には式のヒントになるかも。
(しかし、本当にこれをやるとかなりお金もかかりそうだけど。。。。)
まあ、これもある意味、白馬にのった王子様を待つという女性の夢を描いた物語だということで、見れば良いのかと思います。

テンポは良いので軽く見ることが出来ます。
続きはカラクチのネタバレ。

以下は、辛口の大幅ネタバレ(これから映画を見ようと思う人は結末に関連したことが書いてあるので、見ないほうが良いと思います)

いかにも、キャリア志向の女性が好みそうな条件「医者。子どもにやさしい」っていうのが、まさに白馬の王子様なわけで、対する幼馴染があまりにも「頭が悪そうで、気も効かない」っていうのだから どう考えても、幼馴染と彼女がうまくいくわけない。
 だって、馬が暴走した時、あんなに力自慢の彼はボーっと他の方向に行って助けもしないし。その後馬にのってワインボトルのみしてふらふら歌を歌ってバカ丸出し。
 
ジェニファーロペス、どうみても、彼と趣味が合わないのは見えているのだから、こんなに肝心の時に、はっきりと自分の意見を言わないのは、優しさではないと思う。決められないのだったら「今は決められないから、時間を下さい」って言わないと〜。そっちのほうが誠実だと思うけどなあ〜。

 クライアントのバリバリのやり手女性ブリジット・ウィルソン 典型的なアメリカ金持ちという顔立ち。ジャクリーンみたいに目と目がはなれていて少しごつめ。(彼女はお金も能力もあるし、美人で、これ見よがしな派手好き)結局は、相手は自分の付属物とでもおもっているかのようなわがままを綺麗に甘えのオブラートにくるんだ娘、もあまりにも典型的な感じ。 

そうして、「二人ともこういう人たちだから、こうなっちゃってもいいのよね」ともいいたげな、自分勝手結末には (--;) こういう大団円はいまひとつご都合主義すぎないかなあーとも思えてしまう。


June 20, 2004

レベル7

■著者 宮部みゆき
■星 ★★★★
レベル7新潮文庫
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■説明
物語は都市をみおろす男の描写からはじまる。
男はもうひとり若い男と会う。「尾行は大丈夫ですか?」「降りるならいまのうちだ」などとなにやら不穏な打ち合わせのようだ。
 そうして、突然場面が替わり、男が目を覚ます..... が、自分の様子がおかしい。どうしてだ。なぜだ。と話しは展開していく。

■感想
なんとなくお気づきだと思いますが、私は映画にしろ本にしろ、なんとなく面白いと思うとその作者や俳優、女優を中心に次に読んだり見たりするものを決めることが多いのです。
 この本も、宮部みゆきだからこそ 宮部みゆきの本を何冊かよんだことがあるからこそ味わえる楽しみがあるような気がします。

 まず、本を読み始めて数ページで 読者は「私が読んでいるこの物語のジャンルは何だろう」と思い始めると思います。はじまって数ページで まったく場面が変わってしまい、読者のなかには戸惑う人もあるかもしれません。 

題名のレベル7とは、果たして何のことなのだろう。 最初から読み終わるまで、まるで鏡の迷路にでも迷い込んだかのように、登場人物と一緒に出口を探す旅にでるかのようです。

さて、この本。そういう楽しい本なのですが、全体的に流れている「自分探し」のテーマは心に響きました。以下内容を引用しますので、 文字色を変えます。内容に触れられていても構わないと思う方はマウスで反転してご覧下さい。


====
(だけどそのひと、みさおちゃんの友達なんだろ?)
(あたしが勝手に友達だと思ってるだけかもしれないもの)
(バカだなあ。なんでそんなふうに考えるの?みさおちゃんが友達だと思っているなら、相手だってそうだよ。友達って、そういうものだよ。今日からあなたと私は友達よ、なんて宣言してからなるもんじゃないよ)
====
このあたりは みさおの過去の経験からそういう考え方がみについているわけですが、
 実際に、友達ってなんだろうと考えたときに、これほど危うくて定義のしようがないものはないようにも思えます。その不安定な感じ。つきつめればつきつめるほどわからない感じ。
 そういう感覚ってわかるなあ。などと思いながらよみました。

 他にも物語のクライマックスというあたりに 「ああ」と思う台詞があるのですが、これを書いちゃオシマイだと思うので。。。
とにかく、軽くサクサク読める本ですが、満足度が高い本だと思います。

June 14, 2004

俺たちは天使じゃない

■原題 We're No Angels
■監督 ニール・ジョーダン
■製作年 1989年
■星 ★★★★
俺たちは天使じゃない(字幕ス...WE’RE NO ANGELS

■説明
 なりゆきで脱獄してしまった ロバート・デニーロと ショーン・ペン 神父様と間違えられたことをこれ幸いと教会にもぐりこみますが、このままではつかまってしまいそう。
 丁度場所はアメリカとカナダとの国境近く。 橋をわたってどうにかカナダに逃げたい。

■感想
ドキドキ・ハラハラしながら ロバートデニーロとショーンペンの デコボココンビの行く末を心配してしまいます。一難さってまた一難。逃げられるかと思えば逃げられず。ばれそうになりながらどうにかつないで。
 ロバートデニーロの身振りが「いかにも」という感じで、日本で言えば 北野武のテレビでの表情をみているよう。(残念なことに彼の出演した映画は あまり見たことがないから)
 ちょっとアクが強いかなあ。。。というところ。

ショーンペンは気弱な頼りない人をやらせるとはまり役。本当にそうかもしれないと思うような、出てきただけで頼りなくてハラハラ度がup

デミ・ムーアがアウトロー的な母親役として出てきています。

以下ネタバレ

なんだかんだ言ってもラストの山場は感動。よかったなあ〜。と。
そうして エンディングは、こうなるのが一番よいかもしれないという結末。ハッピーエンドでよかった。

心みだれて

■原題 HEART BURN
■監督 マイク・ニコルズ
■公開年 1986年
■星 ★★
DVDは今日現在でていないみたいです。

■説明
メリル・ストリープは結婚式に出席しようと教会に訪れたところでジャック・ニコルソン と一目ぼれ。
結局結婚することになる。しかし、メリルストリープも ジャックニコルソンも再婚同士。
 うまくいくかどうか、心配になってくるメリルストリープ。

「大統領の陰謀」の著者カール・バーンスタイン記者と、原作者ノーラエフロン(女性監督&脚本家)の実話が基になっているとネット検索して「へえ〜」と思ったのだが、映画を最後まで見たら、コメンテーターがこの話をしていた。(^^)ゞ あらら。

■感想
メリルストリープ、ジャックニコルソンといえば演技派の大物。
中年の男女の再婚物語なんて。と思いながら見ていてもやっぱりうまい。メリルストリープの幸せそうな顔、不幸せそうな顔。不安げな顔。何気ない日常をなにげなく演じることができる彼女はやはりすごいなあとおもいつつ。
 ジャックニコルソン。なにをやっても悪そうにしか見えない。 彼をみて一目ぼれしちゃったというメリルストリープ。「ありえな〜い」と思ってしまったせいか、どうも話にはいりこめなかった。

 淡々と、結婚生活と友人達との付き合いが出てきて、テレビのコメンテータ曰く「アメリカの中流インテリの生活がよくわかるでしょう」とのこと。

 しかし、メリルストリープの綺麗な時のファッションは良く似合っている。ウエディングドレス。色はオフホワイトでアンティークな雰囲気のするすとんとした繊細なレースのついたもので、ごてごてしていない。
 短い髪にマダガスカルジャスミンのような形の花をぽつぽつと散らして、小さめのブーケ。綺麗。

 パーティによく二人で出かけていくときの服装も、彼女に良く似合っている。(全身オフホワイトというのが多かったなあ) 幸せなときはとても綺麗。不幸せなときはとても疲れたおばさん。という二つをみごとに演じ分けている彼女はさすがに演技派だなあと思った。

以下強烈ネタバレ

たしかに、実話といわれてやっと「あ、そうなのね」と映画の内容も納得がいったという次第。
それまでは、何が言いたいんだろう。何が起こるんだろう。とチョット消化不良な感じが否めない。

 ある意味、いい年した中年が日常生活で意外と子どもっぽいことをやっているというようなこともあったり(でもそれは結構普通なことだと思うし)淡々と書いてあるということなのかもしれないけれど。

 最後まで見て、ああ、そうだったのか。と思った。
後半何回も出てくる 「インシー ウィンシー スパイダー(Incy Wincy Spider)」という有名な子どもの歌がエンドタイトルまで引っ張っていかれる。(少しだけ 静かな湖畔の森の陰から.. というカッコーの歌に節が似ている歌)
日本で言う「シャボン玉とばそ。屋根までとばそ」のような意味だ。

そう。失敗しても、また頑張りたい。あきらめないと思っているのよね。そういいたかったのよね。
と思ったのだった。

クロスファイア

■著者 宮部みゆき
■発行 光文社文庫
■星  ★★★
クロスファイア(上)光文社文庫
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■説明
念じることで、思う場所に発火させることができる「パイロキネシス」という能力を持つ主人公青木淳子は、今まで警察で裁けなかった犯罪者たちに人知れず制裁を加えてきていた。
 この能力の暴走をを抑えるために、時々熱量を放射させるひつようがあるのだが、放射させようとしたときに、たまたま犯罪現場に居合わせてしまう。

■感想
主人公は女性であるけれども、ハードボイルドなイメージをもつようなストーリーで、宮部みゆきの今まで読んだ本とは多少異質な感じがする。
 展開も、どちらかというと、中学生くらいから一生懸命に読みそうな雰囲気の「エスパー能力あり」「恋愛あり」というようなもの。
 どうやら、連載されていたものらしい。上下巻に分かれている長編小説だ。

  他のものに比べて、若年層向けという感と連載という感じで、内容は重苦しいが、軽い仕上がりになっているようだ。
皆が皆そうかどうかはわからないが、子供の頃に「超能力」などにはまった時期があった、その頃に読み漁りそうな本だなあ。という印象が強い。

以下ネタバレ

結末は、悲しい。しかし、勧善懲悪だとはいえ 犯罪者は生き延びてはならないという著者の結論なのだろう。


June 04, 2004

龍は眠る

著者 宮部みゆき
 ★★★★
竜は眠る新潮文庫
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内容
 雑誌アローの記者 高坂は、嵐の中自転車がパンクして立ち往生している少年を見つける。
彼を車に乗せて走っている最中に、子どもの行方不明事件に関わることになる。
 
感想
一転二転するストーリー。登場人物一人一人の人物描写がうまく、一気に読み終わった。
犯人について、動機については後半「なんとなく、そうかなあ」とわかり始めるが、この本は推理を楽しむものというよりも、話全体の流れを楽しむことができる本だと思う。

以下大幅ネタバレ

超能力を持ち、他人の思考が読めてしまう、その主人公の苦しみの感覚というのを丁度、最近起こった事件について、ネットの難しさを考えている最中であったため、ああ、なるほどと感じるような気がした。

 通常私たちが暮らしている場合、相手の思考が相手がしゃべりもしないのに 勝手に自分の耳に入ってくることはない。また、見ず知らずの人の考えを偶然見聞きすることもない。
しかし、ネットの世界は、見知らぬ他人の考えを通りすがりに見てしまうこともあるし、それは、まったく前触れもなく自分の目の中に入ってくることも多い。それについて自分が義憤を感じたり、同情したり、嫌悪感を感じたり種々の感情を抱いてしまうことがある。

 超能力を持つ一人の少年は、超能力で知りえた内容に肩入れすることを避けて生きてきた。もう一人の少年は、関わらないほうが良いといわれてもどうしても自分が正しいと思う行動をとり、関わってしまう。

 ネットと似ていると思うことで、より一層少年達の苦しみや葛藤というものを身近に感じることができたように思う。

 なによりも、この本の結末が希望をもてるものであることが今の私には好ましいと思えた。