■原題 Never Been Kissed
■監督 ラジャ・ゴスネル
■星 ★★★
25年目のキス | |
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■説明
優秀な成績で学校を卒業し、新聞社に就職したジョジー(ドリュー・バリモア)に与えられた仕事は、夢見ていた記者ではなく、他人の取材記事を新聞用に書き直すライターだった。彼女は記者としてやってみたいと上司にも伝え、企画も提出してみるのだけれど「あれは、良い企画だったから○○にやらせる」とすげない返事。ところが、新聞社の社長の思いつきで潜入記事を書く役に抜擢される。
■感想
ドリュー・バリモアの太めの主人公姿を肯定的に見られるか、見られないかでこの映画の感想は大きく分かれるように思う。映画のストーリーとしては、暗い過去をやりなおしてトラウマを払拭し、チャンスを生かすというラブコメディ。 深く考えずに軽いノリで見るのが良いと思う。 彼女の童顔は、高校生に混じってもあまり違和感がないし、暗い高校時代の姿も妙に説得力のあるものだった。 そうして、赤ちゃんの笑顔を思い出すようなふくふくとした幸せそうな笑顔は見ている人を安心させ、幸せな気持ちにさせるものだなあ。などと思いながら見た。
かなり太めで、ファッションセンスはなくとも、教養など内面の部分でみとめられていくというテーマは共感する人も多いだろうな。
注意)多少のネタバレ
この記事は ネタバレを含む感想です。物語の概要のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。
■原題 Nurse Betty
■監督 ニール・ラビュート
■星 ★★★★
ベティ・サイズモア | |
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■説明
冒頭は筋を知らずに見たほうが面白いけれど、どうしても知りたい方は以下を読んで
ベティは、昼ドラマに夢中になっている主婦。ドラマ放映中はテレビ画面に釘付けで、カップを見ずにコーヒーを注ぐワザも身に着けてしまった。 今日はベティの誕生日、職場の皆は暖かいけれど、ダンナはまったくそんなことは覚えても居ない様子。
■感想
この映画が面白いと感じるか、面白くないと感じるかの分かれ道の一つは、レニー・ゼルウェガー が、好きか嫌いか(許せるか許せないか) もうひとつは、きちんとした物語でなく、現実と虚構がぐちゃぐちゃになったような世界を味わいたいか味わいたくないか。(ありえないことを許せるか許せないか) というところにありそうな気がする。
かなり異色の映画だと思った。
それにしても、ベティの旦那さん。なんとまあ、不快な人で、「よくまあこんな人と結婚したわね」と言いたくなるような人。それに引き換えベティの、「純粋な学生のまま主婦になりました」というよく言えば清純さ、悪く言えばカマトトぶりがなんとも良い対照を成していると思う。
レニーは、有名になったブリジットジョーンズの日記で始めて見たと思うのだけれど、あれよりもずっとかわいらしい。本当に純真無垢ではないだろうかというような表情が上手い。
ブリジットジョーンズのときは、かなり体重を増やしたと聞いたことがあるから、こちらのほうが本来の彼女なのかもしれない。
<ネタバレ> ストーリーの中でもオヤジに惚れこまれてしまうが、<〜ネタバレ>たしかにある種オヤジキラー的なオーラが出ているように思った。
この映画は、ベティが現実と虚構の世界を行ったりきたりしてしまう映画だ。ベティ役のレニーが大層上手い。すっかり虚構の世界にひたりきっているときの彼女は無理なくラブロマンスの中に入り込んでいて表情が違う。 そういう彼女を中心に回りはすっかりふりまわされてしまい、今度は見ている私たちまでもが 「アレ?こうなっちゃうの?」と振り回されてしまう。
<以下ネタバレ>
振り回しのテクニックは最後の最後。仕上げまで余念がない。実話をもとにした映画では、映画の最後に 「その後主人公はどうなって、周りの人はこうなりました」と字幕で出たりするのだけれど、最後まで何気なくみていると、「あれ?この映画、実話だったっけ?」と錯覚させようとしているがごとく、そういった字幕が出てニクイねえー。とうなってしまった。(いや、そこまで映画に没頭してみている私も私だけれど)<ネタバレここまで>
ものすごくヘンテコな映画なんだけれど、どんなに後ろ向きの素材でも、本人さえ前向きだったらなんでも前向きに進んでしまうのではないかとおもわせてしまうような強力なレニーの笑顔と演技力(われに返ったときとの表情の差がすばらしい)が 見所だと思った。
注意)多少のネタバレ
この記事は ネタバレを含む感想です。物語の概要のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。
■原題 THE GIFT
■監督 サム・ライミ
■星 ★★
ギフト | |
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■説明
田舎町でアニー(ケイト・ブランシェット)はESPカードを使って町の人たちを占い、相談相手になっていた。彼女は夫を亡くし、息子たちを育てているので、占い相手からもらう物は生活も助けていた。そんな中、女性の行方不明事件が起こり、彼女はそれに関する情報をいくつか能力によって知ることになった
■感想
何よりビックリしたのは、キアヌ・リーブスやヒラリー・スワンク トム・クルーズと付き合っているとかなんとかのケイティ・ホームズ。
ヒラリー・スワンクは後でやったボクサーの話(未見です)を思い出すような強烈なあざをつけての登場。田舎の暴力夫を持つけれど逃れられない妻という役柄。 その暴力夫がキアヌ。 もともとどこか不気味な空気を漂わしているキアヌはキレたら何をしでかすかわからない雰囲気プンプンであまりにもピッタリで、彼のイメージとして定着してしまいそうで怖い。
後から知ったが、この映画はホラーとして分類されているようだ。 しかし、ホラーを期待してみた場合は中途半端かも。。家で昼間見たせいかもしれないが、あまり怖くない。 いや、ホラーとしてだけでなく、人とのふれ合いの感動をテーマにするのであっても中途半端だし、超能力をテーマにするのも中途半端な気がした。
夫と二人で見たが、結局感想は 「変わった映画だったね」ということに尽きた。
注意)多少のネタバレ
この記事は ネタバレを含む感想です。物語の概要のみ知りたい方は、下の ■説明 の部分のみお読みください。
■原題 BUGSY
■監督 バリー・レヴィンソン
■星 ★★
バグジー | |
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■説明
バグジーという呼び名はベン・シーゲルのこと。バグ(虫)からきている蔑んだ呼び名のようだ。ぶちきれたときには何をするかわからないようなギャング。その彼が出先で出会った女優に一目ぼれをしてしまった。 ベン・シーゲル(ウォーレン・ベイティ)には妻と二人の娘がいるが、その女優のことで一生懸命になるが、彼女は相手にしない。 ベン・シーゲルが バージニア・ヒル(亜ネット・ベニング)のあだ名であるフラミンゴ を名前とするホテルをラスベガスに建てるお話。
ベン・シーゲル、バージニア・ヒルは実在の人物だが、映画は虚構の部分も多いようだ。
■感想
アカデミー賞のノミネートが随分多かったことで記憶に残っている映画。予備知識なしで見始めたのだけれど、私としては中途半端な思いが残った。
セットなどを見るかぎりでは大作だと思えるのだが、「バグジーとバージニアの純愛物語」というのが、なんだかうそ臭い感じがしたのではないかと思う。映画の中で バグジーがなぜバージニアにそれだけ惹かれるのかという部分がきちんと語られていないからではないだろうか。
バージニアにしても、最後の最後あたりで、以下ネタバレ
マウス反転して読んでください。
資金を自分の口座に大量にストックしていたことがばれてしまい、それがもとで物語のラストへとつながっていくのだけれど、バグジーに問いただされても 知らぬ、存ぜぬで、誠意が感じられないところにもってきて、ラストでは 「ヤッパリ好きでした」という感じ、なんだか理解できないなあ。
映像的にはとても美しいし、興味深い話ではあるけれど、物語としてうまくつじつまが合っていないような気がしました。
以下チョットネタバレです。
もう一点、気になるところ。ラストが尻切れトンボなんです。
最後にその後どうなりました。。というのが出てくるわけですが、自分のちょっとした気の迷いが引き起こした結果について、バージニアの放心した表情は良い。しかし、その後、文字で泣かせるのはちょっと。。映画としては残念な気がします。
恋愛映画を目指すのであれば、その辺を描ききってほしかったし、ラスベガスを描きたいのであればラスベガスに焦点をしぼってほしかった。
検索していたら、面白いページにヒットしました。もちろん、映画は映画、本当はどうだったかということと、映画の出来は無関係です。
みみちゃんねる・<ラスベガス発展の歴史的背景と、ベンジャミン・シーゲル(通称バグジー)>