■監督 ジョナサン・リン
■原題 MY COUSIN VINNY
■星 ★★★★★
いとこのビニー | |
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■説明
大学生のビルは友達と二人で車で旅行中。途中コンビニエンスストアで食料などを買い込むことにするが、予算が少ない。 倹約しながら購入品を検討。 最後にツナ缶を買ったつもりが、ついお金を払い忘れてしまう。 知らないながらも万引きしてしまったことに気づいたとき、後ろからパトカーがついてきているのに気づく。 まさか、ツナ缶ひとつで。。。
■感想
1000円以下のDVDだなんて!と興味本位で購入。もともとこのタイトルは聞いたことがなかったけれどなんとなくアマゾンの評をみるとよさそうだし。。とダメモト気分で購入して当分見ないまま手元にあったのだけれど、ものすごく面白かった。 絶対のオススメ。
リーサルウエポンシリーズにもよく登場している ジョー・ペシが いとこのビニー 、美人だけれどなぜかファッションセンスがハデハデのビニーの婚約者が マリサ・トメイ 彼女はこの映画で アカデミー賞助演女優賞をとったとか。 たしかに! ものすごく好きなキャラクターでした。
もちろん、コメディ。 ジョー・ペシのいつもの雰囲気でドタバタと弁護がはじまりますが、後半の盛り上がりはもう! (盛り上がりについて、書きたいけれど、それを書いちゃオシマイだしなー。見てのお楽しみ)
ネタバレ マウスで反転してみてください。後半は ジョー・ペシのまじめな顔が コロンボ刑事 の ピーター・フォークみたいに見えちゃう。
あー。本当におもしろかった! もっと内容について書きたいんだけどなー。うーーー。
■著者 宮部みゆき
■星 ★★★★
夢にも思わない | |
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■説明
中学生の僕と島崎は友達。だけれど、いつも島崎にはかなわないと思うことも多い。最近僕はクドウさんが気になっている。彼女が虫聞きの会に出かけると聞いたので、僕も行きたくておちつかない。
■感想
文庫本は他にも出ているみたいだけれど、この本はページ下がパラパラまんがになっていて、楽しい一冊。 パラパラまんがで、登場人物が中学一年生。 軽い気持ちで読み始めたのだけれど、
「民度が低い」という最近どこかで耳にした言葉が出てきて。ううむと。 そうしてラストまで読むと、なんとそんなことが。。。という結末。 自分がイイコになるためにすべてを人のせいにすること。自分の中の善悪の尺度で人を分けて考えてしまうことの恐ろしさをじっくりと考えさせられます。
冒頭で、発生する殺人事件。この本は中学生がナゾをとく ミステリーです。 本を読むことに慣れている子どもだったら小学校高学年くらいからでも読めるかもしれません。基本的には中学生向けの本ではないかとおもいました。 でも、大人が読んでも十分面白いです。
前作の今夜は眠れないは未読。今度読んでみようと思います。
■著者 村中李衣
■星 ★★★★
カナディアンサマー・KYOKO | |
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■説明
主人公の杏子は、カナダに住む小学校中学年。家を借りる日本人家族との交流を交えての日常。
■感想
読み進めていくうちに あれ? あれ? と当然すでに語られているがごとくに出てくる描写に違和感を覚えながらページをめくると、だんだんと杏子の身の回りのことが理解できてくる。
文章は登場人物の心情を説明することもなく、まるでガラス張りの向こうを覗きみているかのように、大きな波もなく淡々と進んでいるのは、江国香織の本のようで、オシャレな感じさえする。
子どもがこういう本を読むのかなあ?とおもいつつ背表紙を見ると「童話パラダイス」とあり中にも振り仮名がついていることからやはり子ども向けの本であるようだ。
もし、この中の登場人物にまったく自己投影することなくこの本を読んだら、もしかするとこの上もなく退屈な本かもしれない。刺激的な内容がざっくりと書かれているわけでもなんでもないのだから。
でも、私は杏子の気持ちが少しわかるような気がしてつい泣けてきてしまった。 淡々となんでも器用にこなすKYOKOはたぶん思い切り心の中では背伸びをしているのだと思った。
ひっこしていくふみさんに、まるでふみさんが子どもで杏子が大人でもあるかのように語る言葉、これは紛れもなく杏子が日々自分に言い聞かせている言葉ではないかと思えたのだった。
あとがきで、KYOKOが実在の子だと知った。
■監督 宮崎駿
■原題 ハウルの動く城
■星 ★★★★★
ハウルの動く城 | |
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■説明
主人公は18歳の娘ソフィー。母のかわりに線路沿いの帽子屋を切り盛りしている。自分の身なりにはかまわない女の子。妹に会いにでかける途中で、若い男性の魔法使いハウルに出会ったことから、荒地の魔女に目をつけられてしまう。
■感想
映画館でも見たのです。そのときの感想はさほどでもなく、最近の若者の弱さなどを描きつつも中途半端な印象を受けました。当初このDVDは買わないだろうと思っていたのです。
ところが、ひょんなことからハウルのスクリーンセーバーを使うことになり、その音楽や映像を見ているうちに猛烈にもう一度この物語の世界を体験してみたくなりました。
不恰好で生き物のようにも見えるあの城をどうしてももう一度見たかったのです。
映画館で見たときよりも、私の気持ちはこの映画に対して好意的なものになっていました。
原作者はアレルギーのため一気に老け込んでしまった経験をこの話にしたとか。原作本は読んでいませんが、いつか読んでみようかと思っています。
魔法使いハウルが普通の人間のように弱さでドロドロになってしまう存在であること。対照的に90歳の老婆になっても日々を前向きにすごすソフィー。 語られていない部分で物語のつじつまが気になることもあるにはあるのですが、映画館で見たときよりもDVDで見たときのほうが好感が持てる(通常は逆ですよね)不思議な映画でした。