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October 07, 2004

ムーランルージュ

■原題 Moulin Rouge
■監督 バズ・ラーマン
■公開年 2001年
■星  ★★★
ムーラン・ルージュMoulin Rouge
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■説明
ボヘミアンにあこがれて家を飛び出した若者 ユアン・マクレガーは、安ホテルで才能豊かでちょっと変わった劇作家たちに出会う。連れて行かれた先は、ムーランルージュ。
 そこで、彼は運命的な出会いをするのが、スター サティーン(ニコール・キッドマン)。彼女の勘違いから、公爵と間違われ...

■感想
まず、トム・クルーズと別れた後の二コール。もう「オバサンやね」と思っていたのだが、女優の底力。最初のシーンで出てきたときは「ああ、ふけたものね。昔の踊り子さんとかそういうのはそれなりにトシ食ってたかもしれないしね」なんて思ったのもつかの間、いや。まだまだ美しい。(実は彼女好きなんです。
あの、きれいな顔して怖そうなところがいいです)

正統派のラブストーリーだと思って見た人には、ちょっと入り込めないところがあるかも。どちらかというと、「エンターテイメント」という面が大きいのかと思いました。
 昔の映画が好き。観劇がすき。そうして、ちょっと昔の洋楽からはやり物は押さえてる人。そういう人がはまると大好きになりそうな映画だと思います。

  感想を検索してみると、「ロートレックのムーランルージュを想像している人には耐えられない映画だろう」と書かれているものにヒットしたのですが、私はちょっと違う感想をもちました。冒頭のはじめてのムーランルージュのシーン。私は、ロートレックも好きだけれども、この映画。構図や色合い(たしかに映画は強烈な原色ですが)。コントラスト印象的で、頭の中で次々にフラッシュをたかれているようにロートレックのポスターを思い出しました。 ロートレックのポスターでは人々のシルクハット山のように書かれていても静寂そのものですが、実際のムーランルージュの表側は、こんな風に熱気にあふれたものではないかと思ったのです。そうして、表のにぎやかさと対比するとシビアな舞台裏がある。

  冒頭。クラシカルな劇場のカーテンが開く場面が伏線で、「この映画は、劇としてごらんください」ということではないかと。

 昔ながらの有名な劇をいくつかご覧になった方にはわかっていただけるかと思うのですが、有名なものでも筋はかなり単純。普通の映画のようなストーリー性を追求するとは別の楽しみがあるものも多いと思うのです。 たとえば、舞台装置・衣装・音楽。
 そうして、ところどころに、小さな笑いが入っていたりと、まさに劇を見ているかのよう。

大スペクタクルも映画館で見るほうが楽しいでしょうが、この映画も、この熱気や迫力をきちんと感じるためには、テレビでなく、舞台のサイズ=つまり映画館で見るべきものだったなあ。と思いました。

 私は洋楽にはあまり詳しくないのですが、かなり大ヒットしたと思える=詳しくない私でも聞き覚えのある曲が、映画から、ヒット曲から年代のバラエティも豊かに選ばれて、そちらだけでも楽しめるでしょう。 たとえば、映画のサウンドオブミュージック、ビートルズ、たぶん、マリリンモンローの ダイヤモンドは女の友達 マドンナの マテリアルガール。 (これは、マドンナのマテリアルガールが マリリンモンローを意識して作られたもの)というような(私は細かいことを知らないのですが)細かいことをご存知な方はきっともっともっと楽しめると思います。

 当初は「なんだ?この映画は?と思ったのですが、ラスト頃には、ああ、一度ムーランルージュの劇を見てみたい。この劇を劇場で、こういうセットで見たい!」と思った私でした。
そうそう。ミュージカルですから歌も。歌は期待していませんでしたが、お上手でした。

 あ、それとニコールキッドマンですが、これもネット検索すると、この撮影のコルセットで肋骨骨折までしたということです。すごいですね。
インド風衣装の彼女。本当に美しい。衣装も見所たくさんでした。劇として、ミュージカルとして楽しみました。

ムーランルージュとロートレックについてはここにヒットしました。
下のリンクの2ページ目に支配人のツィドラーが出ています。かなり雰囲気が似ていると思いました。
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/lautrec/lautrec.html
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_000520_1.htm

ジョン・レグイザモが ロートレックとして出演している(とおもっていたけれども確証なし。もう一度見てみます。名前は違っていたかも。)扮装や 足が悪いところ、背がひくいところ、顔立ちなどかなりロートレックを意識して作られていると思います。 ロートレックファンからすると、受け入れられないかもしれないキャラクターですが。

と、ほめておきながら、★が三つなのは、つい、コットンクラブを思い出すから。
コットンクラブとは種類が違うとは思うものの。あれは見ごたえがあったような記憶がある。

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