■絵 ますむらひろし
■原作 宮沢賢治
■音楽 細野晴臣
■星 ★★★★
銀河鉄道の夜
■説明
宮沢賢治の銀河鉄道の夜を ますむらひろしの描いた猫たちでアニメにしたものです。
夢をみているような静かで不思議な世界がひろがります。
音響もすばらしく映像にぴったりあっていて幻想的な雰囲気をもりあげています。
■感想
「銀河鉄道の夜」を最初に読んだ時は子供すぎて、只の不思議な話のように読んでいたので実は私にはあまり感動の記憶がありません。
大人になってからは、宮沢賢治はファンも多く、大学などで研究する方も多いので、何かを書くことに少し気後れしてしまうのですが、この映画は文句なしに良いです。
最初に見たときには、猫が主人公でとても驚いたのですが、あっという間に物語に引き込まれ、静かにすべるように進む不思議な物語は不思議に心が落ち着いて、そうしてひとつひとつのエピソードにつながって自分の内面からいろいろな思いが連なって出てきます。
静かな感動をよびおこす、そういう映画だと思います。