■原題 THE MIGHTY
■監督 ピーター・チェルソム
■星 ★★★★★
マイ・フレンド・メモリー | |
シャロン・ストーン ピーター・チェルソム キーラン・カルキン 角川エンタテインメント 2005-08-26 売り上げランキング : 3,706 おすすめ平均 良い映画 生涯で最高の友達 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
「人殺しの息子の頭の中身は空っぽ」とはやし立てられる主人公は中学を2年も落第している男の子。体はでかいけれど、皆にバカにされても立ち向かうわけでもなく、ほとんど口もきかない。
そんな彼と、となりに越してきた男の子の物語。
■感想
上のアマゾンのリンクをたどってしまうと、ほとんどネタバレ状態の評があります。ご注意を。
なんの前提知識もないまま なにげなく見始めてしまったのですが、最初からぐっと映画に引き込まれてしまいました。 エルデン・ヘンソン キーラン・カルキン 子役二人の演技がすばらしい。
はっと気がつくと キアラン・カルキンのお母さんをシャロンストーンがやっていました。「あれ?シャロンストーン?」と気付かないほど地味な役でしたが、押さえ気味の演技も良かったと思います。こういう役もできる女優さんだったんだなあ。
それにしても、この安っぽい 「マイ フレンド メモリー」というやる気のない邦題はなんだろう?
と思っていたらこの映画を検索したとたん 同じような記載に山ほどあたりました。皆そう思うよね。
納得しながら読んだ映画評は
マイ・フレンド・メモリー(wad'sさんの映画メモ)
原作は
Freak the Mighty | |
W. R. Philbrick Scholastic Paperbacks 2001-06 売り上げランキング : 248,560 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本語訳は
フリーク・ザ・マイティ―勇士フリーク | |
ロッドマン・フィルブリック 斉藤 健一 Rodman Philbrick 講談社 1995-07 売り上げランキング : 909,017 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
さて、以下はネタバレ
二人の少年の出会いの夜のシーンがとても美しくて。まるで恋愛映画の恋に落ちる場面のよう。仏頂面しかしていなかった エルデン・ヘンソンの表情の変化がすばらしいです。 泣かせるための映画は「これでもか。これでもか」と泣かせの場面で攻撃してくるものだけれど、この映画は あっけないほどにストンと進むストーリーにこちらが驚いてしまいました。そうして、かえってそれがこちらの心に響く映画になっているように思います。 特に ラスト直前に エルデン・ヘンソンが 「秘密」と教えられた建物に入ってからの表情はすばらしかったです。
ああ、こうやって書いていると何がどうすばらしかったのか書けば書くほど陳腐な感じがしてきました。私は何度も何度でも見直したい映画です。
因みに 昨日は2回もみてしまいました。 今日ももう一回見てもよいくらいです。
追記
主題歌は スティングが歌っているそうです。
一部抜粋
破れても勇気を持ち
負けても誇りを失わず
打たれても立ち上がり
禁じられても語り
呪われても はね返し
拷問されても耐え
盲目にされても見つめ
毒を盛られても清め
声を奪われても歌い
足かせをされても走り
踏みにじられても 太陽に顔を向けよう
ぼくらは世界を見下ろして歩く