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March 27, 2005

ホワイト アウト

■原題 White Out
■監督 若松節郎
■星 ★★★

ホワイトアウト
織田裕二 若松節朗 佐藤浩市 松嶋菜々子

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2004-05-28
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■説明
ダムの職員、織田祐二は同じ職場の登山仲間石黒賢と一緒に遭難しかけている人達を見つけ救助に出かけるが...

■感想
テレビで放映されたものを見た。先にだいたいのあらすじを知ってしまっていたけれども、「何が起こるか」というところを知らないで見たほうが多分楽しめただろうなあというのが残念。
 若干気になるところがあったけれども、全体的にはおもしろかったとおもう。 松島奈々子の泣き顔が良い。泣き喚くわけではなく、顔をくしゃくしゃにして静かな動作で涙を流す顔が印象的だった。私としては、泣き喚いてオーバーアクションなものよりも、この静かな内面にこもった悲しみの演技のほうが日本人としてなんとなく受け入れやすいような気がする。いままではあまり意識したことがなかった彼女の演技を見直したという感じ。 織田祐二と石黒賢の関係がさらっと書かれていたので、織田から石黒への思いがもう少し丹念に描かれていたらもっとよかったのにと思うと思うのは、山を描いた小説を沢山読んだからだろうか。
 小さなひとつのテントの中過酷な条件の山で何日か緊密に暮らす山を通じた友人との感情というのは、単なる仲の良い同僚というものではなく、下手をすると家族と同じかそれ以上のもあるのではないかと思う。 と、ここまで書いて そういえばそういうシーンがあったことを思い出した。
 そうか。監督はそれを描こうとしたんだよな。 いまひとつその感情が伝わってこないのは、映像からの情報と文字からの情報を比較して映像からの情報の限界?なのかしら。
以下映画の内容について

 他のページでもテロリストと書いてあるので、いまさら私が隠してもしょうがないと思うのだけれど、この映画はなにも知らずにみて、登場人物と同時にテロの発生を知った方がずっと面白いと思う。 ダイハードの印象が強すぎて、どうしてもダイハードとの類似点が気になってしまうところが残念。
たとえばこのテロリスト
1.外部との連絡手段を侵入と同時に断つ
2.コンピュータの知識がありのっとった先の施設のシステムを自在にあやつることができる。
3.比較的スタイリッシュなファッションで出てくる
などなど。 
 また、ダムの映像やらも他の映画と重なってしまうことが残念だし、緊迫感が少し足りないと感じるのは、テレビで見たからか?
佐藤浩市、悪くないキャスティングだと思うのだけれど、彼は肝心のところがそこまで怖くない。どうしてだろうと思ったら、一番怖いのはやっぱり「理解不能で、因果関係がさっぱり予測できないこと」だとおもう。そういう雰囲気に欠けていたのかもなあと思ったりした。

 途中少し寝てしまったけれども、まあまあ楽しめたというのが全体的な感想。
 

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