■原題 平成狸合戦ぽんぽこ
■公開年 1994年
■監督【著者】 高畑勲
■星 ★★★
平成狸合戦ぽんぽこ
■説明
多摩丘陵に住んでいた狸たち。
宅地開発に押され、住むところがなくなってきた。
そこで、どうにかしようと、一致団結して戦うことに。
スタジオジブリの映画で、よく宮崎映画と思われている方もいらっしゃるようだが、こちらは相棒の高畑勲監督の作品。
■感想
最初に見た私の感想は 「感動がない。話が通り一遍でつまんない」だったのだが、大王には妙に受けがよい。
どうやら子供や、多摩丘陵に近い場に住んでいる人たちには受けがよいようにも思う。
そうやってみなおしてみると、たしかに、おもしろいかもしれないと思い始めた。
特に大王が大好きなのは団地にお化けの出る様子。
ああ、うちの近所にもあんな風にお化けがでてくれないかなあ。楽しいのになあ。見たいなあ。
大人にはオススメしませんが、子供と、子供の心を忘れていない大人、多摩丘陵の近くに縁のある方は見て楽しめるかもしれません。
これを見るときは オヤジとオバの気持ちはどこかに置いておいて 子供になりきってみましょう。それが楽しめる秘訣かもしれません。
本当は大きなメッセージがあるのだと思うのだけど。。そちらは、いまひとつ心に響きにくいと思ったりしてます。
ナウシカなら泣けるのに、ぽんぽこなら泣けないというのは、あまりにも話が現実的すぎて、説教臭いのかも。また、視点が 狸でもなく 物語の中の人間でもない第三者の視点からなので、人が話しに感情移入しにくいということもあるのかもしれません。