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■原題 I am Sam
■監督 ジェシー・ネルソン
■製作年 2001年
■星 ☆☆☆☆
I am Sam : アイ・アム・サムI am Sam
■説明
サムは父親。6歳の娘と二人暮しである。母親は、出産の退院と同時に子供を置いて逃げ出した。
サムの職業は スターバックス(スタバですね)の店員。まだコーヒーなどは作らせてもらえない。
彼は以前受けたテストで 7歳程度の知能しかないと言われている。
■感想
難しいテーマでした。
サムをやっているのは ショーン・ペン 「俺達は天使じゃない」 でデニーロと一緒に気弱な役をやったのを思い出します。彼の演技がものすごくうまい。
演技でここまでやりきるというのが凄いです。
娘はダコタ・ファニング。ERに出演している子役のようですが、彼女もまたうまい。
大きな澄みきった目はすべてをさとっているようで、天才子役という感じでした。
弁護士に ミシェル・ファイファー。私が大好きなロシアハウスとは全然別のアメリカ的な弁護士役(といってもほんもののアメリカの弁護士はみたことないのですが)をきっちりこなしていたと思います。
随所で泣いてしまったのですが、ただ「感動した」だけでは済まされない釈然としない思いが残った映画でした。
以下映画の筋とは少しはなれるかもしれない釈然としない思いのネタバレ
たとえば、
社会的な面では
本当にアメリカでは、知的障害者を裁判にあのように立たせるのか。
自分の気持ちをうまく言葉で表現できない可能性のある人の証言を証拠に裁定を下すことが日常行われているのか。とか。(フェアをうたっている国なのにぜんぜんフェアじゃない)
なぜ、裁判という場では 当の本人である 親であるサムと子であるルーシーの気持ちというのは重きをおかれないのか。
なぜ、養父母に全面委任という形が提案されるのか。
アメリカの裁判の実態って本当にこうなのだろうか?。
私は、まず、今現在の ルーシーとサムの気持ちはもっと重視するべきだと思う。
それとともに、現実に目を向けるとやはり将来のことに対して備える必要がある。
学業の問題、収入の問題、反抗期の問題、性の問題。
そういう問題について、不安で納得いかない気持ちを抱えたまま、この映画で ヨカッタヨカッタ。Love is all you needなんてとても思えないのでした。
それにしても、繰り返しになるが、なんで、本人の気持ちを無視して、ものをポンと他の人に渡すように第三者が子供を養父母に育てさせると決めて、親には会わせないなんていうことになっちゃうのか??
そういう扱いする人を裁判に立たせて証言させて質問攻めにするっていうのは?
これって、本当にありうる問題なの??と、いまひとつわからない。
つい、子を持っていると 「映画だから」ということでなくて現実の問題としてとらえてしまいがち。
(映画だってば。。っていう声がきこえてきそうです)