■著者 伊藤遊
■星 ★★★★
つくも神 | |
伊藤 遊 岡本 順 ポプラ社 2004-11 売り上げランキング : 40,976 おすすめ平均 古さと新しさと <なった>古道具たちの冒険物語 古いものの良さ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
つくも神とは、長い時を経て魂を宿した道具たちのこと。ほのかの住むマンションで放火騒ぎがあった。同じマンションに住む口うるさい井上さんは、最近帰りがおそいほのかのお兄ちゃんが怪しいといわんばかりの言動をする。
■感想
なによりも表紙のカエルに惹かれて手に取ってしまいました。袴をはいているのに、黄色い傘をかかえて走っています。本の内容は小学校5年生くらいから読めるものだと思います。
物に対するいつくしみがあふれた良い本だとは思うのだけれど、表紙絵で私の想像が一人歩きしてしまい、つくも神たちが縦横無尽に活躍する壮大なファンタジーを期待してしまったので 内容にあまり入り込めなかったのが残念。
でも、良く考えてみると、まだ時間や空間を行き来する本に慣れていない子たちが読むには丁度良いくらいの時間旅行・空間旅行かもしれないと思い直しました。
身近なマンションが舞台というのもそういう子どもたちに入り込みやすい設定となっているとおもいます。