■著者 浅田 次郎
■星 ★★★★
憑神 | |
浅田 次郎 新潮社 2005-09-21売り上げランキング : 91927おすすめ平均 古典落語!?「幕末」でどこまで商売するのでしょう??カタルシス!Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
下級武士の次男坊として生まれた別所彦四朗は、次男坊は養子に出されるのが常の世の中、よりよい家に養子に行けるようにと武芸にも学問にも励んできた。その甲斐あってよい家に婿養子に行けたと思ったのもつかの間、後継ぎが生まれたらさっさと婿いびりで実家にかえされてしまったのだ。まったくついていない。
■感想
前半はとんとんとテンポよく、おもしろく落語のように進んでいるかのように思ったのだけれど、ラストはどうも私の思うのと違う方向に進んでしまった。
幕末の無気力が台頭している世を今の世におきかえて読んでしまったからか。 憑神とはその名の通り、人に憑く神のこと。どんな神に憑かれたのかは読んでのお楽しみ。 ネタバレになるので詳しくは書かないけれど、感想は「なんてもったいない。」だった。
この話、映画化されたようだ。映画もラストは同じなのだろうか。