■監督【著者】 森茉莉
■出版社 講談社 文芸文庫
■星 ★★★★
贅沢貧乏講談社文芸文庫―現代日本の...
■説明
12編のエッセイ集。
====
(欧羅巴にいる間は)人々はどの時間も自分自身のために生きるものだと思っていた。日本の人は
他人のために学校に入り、就職し、結婚し、趣味を選び、着物を選ぶ。「お宅様のご主人は何をあそばして?」「東大の講師をしております。」略・・・・・・。(道徳の栄えより)
====
現代は「贋ものの贅沢」の時代らしい。
略・・
隣の席の人にわかるように自分の身分や贅沢生活いついてしゃべること、それらのいろいろの中に彼女たちの貧寒な貧乏性があらわれているからである。(ほんものの贅沢より)
====
■感想
森茉莉の本をやっと読み終えた。 彼女は自分のこのタイプの本を「なめくじ小説」と呼んでいるが、長いものは本当に読みにくい。話がだらだらとつながりながら過ぎていく。
しかし、短い論点がさだまっているものは私は好きだ。