■監督【著者】 夢枕獏
■出版社 文春文庫
■星 ★★★★★
陰陽師―付喪神ノ巻文春文庫
■説明
陰陽師とは、占い師のようであり、人を呪い殺したり、幻術も使える。
その陰陽師の安部晴明の話。
短い話が7つ入っている。
有名な瓜仙人の話も入っていて親しみやすい。
■感想
面白い。巷で流行っているので軽いものでも。。という気持ちで選んだのだが、実際面白かった。
恨みつらみというのがわかりやすくて、安心する(というのも変だけど、現代のわけのわからない犯罪と比べるとなんとわかりやすいことか)
また、恨みが晴れると消滅するといういさぎの良さも
読後に嫌な後味がなく、淡々とした印象を持つ理由かもしれない。
私は3巻目から読んだのだが、一話一話が完結しているので
どこから読んでもそれなりに楽しめるし、むしろ3巻目くらいになると筆がのってきているようにも思った。