■著者 浅田次郎
■星 ★★★
見知らぬ妻へ | |
浅田 次郎 光文社 1998-05売り上げランキング : 631611おすすめ平均 東京模様味わい深い8編いつもの佳作Amazonで詳しく見る by G-Tools |
■説明
貧乏だったり、人生がうまくいかなかったりしたような人たちの小さな物語が8編入っている短編集
■感想
映画の原作が浅田次郎だと知り、一度も読んだことがないことに気がついて、その映画も見ていないのに、気になって購入した本。
今の世の中というよりも、映画であればセピア色。戦後の時代ではないかと思う。
全部が全部ハッピーエンドではないのに、なぜかどれも読後感がさわやかなのはどうしてだろう?と考えた。
良く考えてみると主人公が誰も皆、日本人が昔から持っていたような心根の美しさがある人たちだからではないかと思う。
今の世の中ではなかなかこういう考え方に出会うことが少ないからこそ、 戦後の時代ではないかという印象を持ったのかもしれない。