■著者 柏葉幸子
■星 ★★★☆
霧のむこうのふしぎな町 (新装版) | |
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■説明
お父さんに勧められて夏休み「霧の谷」に行ってみることにしたリナ。一人で電車をのりついで駅についてみたのだけれど、心細いことにそこでは「霧の谷」と知っている人はいないし、誰も迎えに来ていないのだった。
■感想
「千と千尋の神隠し」の原作本として有名になたこの本、読み始めるときは、原作本だということは頭からとりはらって読んだ方が良いと思います。設定は似てはいるものの、別物のお話だと思って読むべし。中盤くらいまで千と千尋の影がちらちらと見えてきてしまい、かなり難儀でした。(まったく違う話だというのに)
千と千尋を意識して読み始めた私も霧の谷について、仕事をもらうまでここを乗り切ればあとはとんとん拍子に進みました。
残念だったのは、絵。主人公の女の子はどうやらぽっちゃりしている子のようなのに、絵の女の子はだれがみても「ぽっちゃり」はしていない。絵のある本は、こういうところが気になります。 子供のころからそういう思いはあって、(子供の頃でこそそういう思いは強いのかもしれない)話はそれますが、 小公女のミンチン先生の目が「さかなのような目」とあったところに目が魚の形をしていたので、びっくり。。。という記憶まで出てきちゃいました。(小学校低学年〜中学年で読んだ本だと思うのだけれど、子供の頃の記憶ってすごいですね)
この記事を書こうと検索してみたら、表紙絵の違うバージョンもあるみたいです。
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こちらはどんな感じなんだろう。
内容は、一つ前に読んだ裏庭よりももう少し対象年齢が低い感じ。小学校高学年とありますが、読める子は中学年くらいから読めると思います。どちらかというと感情移入しやすいから女の子向けかもしれません。
一人で未知の世界に飛び込んでいくこと、飛び込んで、相手をみながら自分なりのやり方をみつけてみると最初は怖そうに思えてもうまく行くことも多いこと。 そういうことは生きていても多く遭遇することのような気がします。子供たちにはそういう思いを見つけてほしい。感じてほしいなあと思いながら読みました。
なんだかだいいながら、おみやげのところでついホロリと来たのはやっぱり人の温かさを感じたからだと思います。