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February 28, 2006

コララインとボタンの魔女

■著者 ニール・ゲイマン
■星   ★★★★

コララインとボタンの魔女
コララインとボタンの魔女金原 瑞人 中村 浩美 ニール・ゲイマン

角川書店 2003-06-28
売り上げランキング : 270,455

おすすめ平均 star
star面白いかも
star現実のユートピア
starおとうさん、おかあさん是非、一緒に読んでください。

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■説明
表紙裏の「誰にでもみんな、もうひとりのママがいるのよ、コラライン」というのにひかれて、なんとなく怖そう(だって、表紙絵の目もボタンなんだもの)だから気になって手にとりました。
ララインはお父さんとお母さんとで3人家族。自宅でコンピュータ関係の仕事をしているお父さんもあまり相手をしてくれない。お母さんはコララインの話なんてまったく聞いてない。料理もお父さんが作ります。いつもひとりぼっちで退屈しているコラライン。
ところが、家にあるふさがれたドアの向こうになぜか行ってしまってからは話は大変な方向に。ドアの向こうにはコララインの家と同じような家があり、そこには不自然に色の白い、ボタンの目をしたおかあさんがいるのです。

■感想
話はあくまでも淡々と 真っ白な顔のお母さんを思い浮かべるように静か過ぎて不気味な感じを湛えながら進みます。最近読んでいた「ハッピー」「かわいい」物語とちがって、「不気味」で「八方塞?」というお話。 でも、コララインはひとつひとつ自分で解決をしてゆきます。

なにげなく、息子にこの物語のあらすじを「こわいんだよぉ」と話してやったところ 「読みたい!」といいだしました。文字数からしても、話の展開からしてもたぶんまだムリだと思います。でも、怖い話、八方塞のように思える話って、私は昔どうして読んでいたんだろう。そういう困難を登場人物と一緒に物語の中でやっつけていたんだろうな。息子はそういう怖い話を読みながら、擬似的にその状況を乗り越えるという経験をしたいと思っているのではないかしら。

 最初のコララインの状況をよんだときは、忙しいときに「あとでね」と言う自分と、遊び相手のいない一人っ子のつまらなさを想像して、息子に対して大変申し訳ない思いをしたのだけれど、反対にある程度育った子どもたちは、大人の世界と切り離した状況が必要なのかもしれないと思いはじめました。
小学校に上がり、友達ができたら、大人が遊んでやるのではなくて、子どもが自分で考えて自分で解決するという経験が絶対必要だという気もしてきました。

 この話、読むだけだと多少退屈なところもあるのですが、映画になると大変怖そう。
偶然なんですが、コララインとボタンの魔女はどうやら映画化されるようです。

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