■原題 Braveheart
■監督 メル・ギブソン
■製作年 1995年
■星 ★★★★
ブレイブハートBRAVEHEART
■説明
13世紀のスコットランドは イングランド王エドワード1世 (パトリック・マッグーハン)の支配下にあり、民衆は残虐な侵略に悩まされていた。 戦うために出て行った父と兄が殺され、孤児になってしまうウイリアム・ウォレス(メル・ギブソン)の 自由を勝ち取るための戦いの物語。
■感想
メル・ギブソンは なぜか 「何をしでかすかわからない人」というイメージがはまり役で、誠実とか愛とかを演じるよりもそちらの方がやっぱり似合うようだと思ってしまう。(マッドマックスというのは見たことがあるはずなのに、いまひとつ記憶に残ってないけれど)。
この映画は、彼が監督兼主役ということ。 いまひとつ乗り気ではなかったのだが、期間限定で妙に安いのと、アカデミー賞5部門受賞し、作品賞・監督賞をとっているというところで「ま、買ってみるか。」と。
イザベル王女役のソフィー・マルソー もみたかったし。
(後からアマゾンのほうがもっと安かったことを知り、失敗した〜〜〜!!。)
最初の印象は、役者がうまいなあというところ。子役がすごく良いのだけれど、後から特典の解説で、新人で学芸会程度しか演技経験がない子だったとのこと。ビックリ。
それ以外にも、印象的な役どころいたるところを オーディションで決めているということに驚いた。
相手役のミューロン(キャサリーン・マッコーマック)。 これがまた、安定した知的な印象の飾らない美人で、魅力的な人。彼女や顔に傷のある男もオーディションだったとのこと。
全体の印象としては、ジジイが強い。なんでそんなに強いんだ。(^^;)「裏取引」「裏切り」「自分ひとりが良ければ」というものにがんじがらめだけれども、なにも持たないたった一人の男が信念をもってそれに立ち向かい、人々の心を動かし支持を受けるというような感じ。
それにしても、やなジジイが多い。エドワード一世。はまり役というかあの細い鼻(つけ鼻だということ)でしゃあしゃあと汚いことを考えているさまをきっちり演じていた。見た目80歳くらいなのに20歳くらいの息子が彼に腕力でかなわないなんて、スーパージジイだ。
もうひとりやなジジイは、息子をスコットランド王にしようともくろんでいる、イアン・バネン。誠実に生きようとする息子を毎回表から裏から邪魔をしようとする。
以下多少ネタバレ
メルギブソンが一番、生き生きしていたように見えたのが、復讐に燃えわけのわからない奇襲をかけてむちゃくちゃにしてしまう場面。やっぱりこういう多少 キレる役がはまり役なのだなあ。彼。日本人の私からみると彼の目と目の間が狭い青い目が何を考えているのかちょっとわからない感じがするもんなあ。
ソフィーマルソー。綺麗ですねー。何歳なんだろう。としらべてみたら当時30歳くらいみたい。
メル・ギブソン。少し年齢的に無理があるかなあ〜と当初見ていたのですが、かなり楽しめました。
私が会社員のころだったら、もっと心に響くものがあったかもしれないなあと思いました。
会社という場は やはり 自分ひとりの力ではどうしようもない権力とかいろいろな思惑が渦巻いていてそれに対抗していくのはいつしかムダなのではないかと思えてきて疲弊してくるものです。たとえば、裏切りや我田引水的な行動もよくあることです。そういう思いが胸に渦巻いているとき、この映画をみたら、彼のくじけない強さ、裏切られてもそれでも信念を曲げない強さ、そういうものに感じるところが大きいのではないかと思いました。
全体をみても映像も綺麗だし、楽しめる映画だと思います。
スコットランドの歴史でこんなページにヒットしました。
http://www.holyrood.org.uk/nihongo/history.html