■監督【著者】 宮部みゆき
■出版社 朝日文庫
■星 ★★★★
理由朝日文庫
■説明
荒川の高級マンションで親子4人殺害事件が発生する。
直木賞受賞作です。
■感想
宮部みゆきを駆け足で読んできたら突然読み疲れてしまい、理由を読む頃には大幅な流し読みになってしまいました。あとがきにはこの緻密なプロットについて書いてありました。大変冷静な視点での語りが現実感を増すように思いました。 友人は 宮部みゆきの軽妙なものとどうしようもなく暗いものと二つの路線のうち暗いものは苦手だということで、この理由は好きではなかったとのことでした。
私はといえば、流し読みしたからか、リアルな筆致だったわけですが、その割にはあまり現実感なく読み進んでしまいましたので、友人のような感想は持たずに済みました。
私が印象にのこったのは 家族について。家族であり、善人でありがならすれ違っていく人たち。
家族を疎ましく思う人たち。家族でないのに人恋しくて寄り添ってしまうひとたち。
流し読みの上に消化できていないので、落ち着いた頃にもう一度読んでみようかとおもっています。