■監督【著者】 貴志祐介
■出版社 角川ホラー文庫
■星 ★★★★★
黒い家角川ホラー文庫
■説明
生命保険会社に勤める主人公は、ふとしたことから 殺人事件とおもわれる事件に巻き込まれる。
■感想
台風の前の蒸し暑い、不快指数の高い空気を思ったときに、この本の存在を思い出した。
そんな、ドロドロした気分の悪い話ではある。
たしかに、湿度80%風もなく気温29度という感じの話だ。
しかし、そういう話でありながら、内容は大変気味のわるいものでありながら、この本の評価が高いのは、ものすごく うまいからではないかと思った。
生命保険という知らない世界の話など、普通にかかれていては興味もなにもない人も多そうに思うが、 そこここに解説あり、小さな事件がすこしずつおこり、読み手の興味をうまく小説に向けていく。 たぶん立ち読みして、2ページくらい読んだら、購入してしまうのではないだろうか。
最後の最後まで このペースで読める本である。
面白いと思う。が、内容がグロテスクなので、好き嫌いは分かれる本だと思う。