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June 16, 2006

【ネタバレ】パトリオット・ゲーム

注意)ネタバレ

この記事は ネタバレを含む感想です。まったくネタバレなしの状態の感想を読みたい方は 別記事(こちらにリンクしてあります)のパトリオットゲームをご覧ください。

■原題 Patriot Games
■監督  フィリップ・ノイス
■星   ★★★★

パトリオット・ゲーム
パトリオット・ゲームハリソン・フォード フィリップ・ノイス アン・アーチャー パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2006-03-24売り上げランキング : 9349Amazonで詳しく見る by G-Tools

■説明
 元CIAのジャック・ライアン(ハリソン・フォード)は妻・娘と一緒にイギリス訪問中、何者かの襲撃事件に巻き込まれてしまう。

■感想
 以前観たときは、アメリカの衛星からの写真の解像度に度肝を抜かれた印象。「女の胸だ」とは。。。たぶん私だったら衛星写真からでは女とわからないだろうと思ってみたり。
 今回は、やはり子供が巻き込まれる部分がよりリアルに感じられつらかった。今は世の中を母的な観点から見ていることが多いのだと思う。 だからこそ、ハリソンフォードの怒りというか、命がけで家族を守ると言うところに、共感したのかも。
 ジャック・ライアンは、アナリストであって、体力技は不得手の設定。その道のプロではないけれど、力いっぱい戦うところなどがダイハードを彷彿させた。ダイハードは娯楽色が強いけれど、こちらのほうが、もう少し固い感じだろうか。

 見直してみると、勘違いしていた部分が多いことに気がついた。
以前観たときは キャンプの襲撃の生き残りがいたということだと思っていたのだけれど、果たしてあれは本当に 目標とするテロリストのキャンプを襲撃したのかどうか。

 衛星からの不明瞭な写真で見てハゲと女がいるというだけで「確実にこのキャンプだ」と言い切れないと トム・クランシー(ハリソン・フォード)は思っているけれども、CIAは「確かなものなどない」と襲撃してしまう。これは本当に怖いことで、ついこの間の 「核を保有している」という疑いで始まった戦争を思い出した。
テロリストを許さないというのも、愛国心を逆手にとった言動だと思う。妙にそちら方面へ考えが及んでしまう。

 IRAのテロ話だとばかり思っていたのだけれど、これも違ったのかも。IRAは犯行声明を出してないし、どうやらアイルランド人・イギリス人双方が加入している独自の組織だったように観たけれど、どうだったのだろう。と検索してみると どうやら、ピンポン! 

原作ではIRAではなく、ULA(アルスター解放軍)であり、テログループ アクシオン・ディレクトというグループだったみたい。
PATRIOT GAMES 愛国者のゲーム(リンク先サイトに詳細があります)
 テロリストが執拗にジャック・ライアン家族を狙うのは、弟を殺されたことが原因。Patriot Games<ゲームは複数 という題名だけれど、愛国心というよりはこれは 家族を亡くした弔い合戦という感じ。 ふと、現実にもどってみるとコレと同じように、憎しみの連鎖が国単位に続いているものも多いのだよなあと妙に考えてしまいました。 今回は 「人の愛憎」というものに対するやり場の無い思いを感じながら観ました。
 
 原作を読んでいないのですが、パトリオットというのはどこからついていたのでしょう。てっきり「IRA」だからだと思い込んでいたのですが。 たしかにジャック・ライアンが、テロリストの分析を始めたときの資料に大きく PATRIOT と入っていたのは見ましたからコード名だったのかしら? 

 因みに、原作では弟は殺されていなかったということで、動機が違うようです。

 ネットで検索すると評価が低いようにも思うのですが、私は面白かった(テーマがテーマなだけにと、単純に書いて良いものだろうかとも迷いますが)と思います。

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