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September 08, 2007

能天気なおかしさ 「ジーヴズの事件簿」

■著者 P・G・ウッドハウス
■星   ★★★★

ジーヴズの事件簿 P・G・ウッドハウス選集1 (P・G・ウッドハウス選集 (1))
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■説明
バーティの家に新しくやってきた執事ジーヴズは一枚も二枚も上手。鋭い頭脳と経験でちゃっかりと、飄々とものごとを納めてしまう。

■感想
 間の抜けた登場人物たちと、鉄壁のごとくの執事ジーヴズの妙な間(マ)がおかしい。 切れ者のジーヴズは表に立つこともなく、すっとぼけながらも 小さなトラブルの 2手も3手も先を読み ついこちらがニヤリとしてしまったり、クスリとわらってしまったりしながら「ヤルなあ」とつぶやくような解決に導く。 読み手は、「次はジーヴズはどう出るかな」と、楽しみになってくる。

 この雰囲気、何かに似ているなあと思っていたら、坂田 靖子のマンガ 「バジル氏の優雅な生活」だった。 

バジル氏の優雅な生活 (第1巻) (白泉社文庫)
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 このなんとも言えないおかしさ・おもしろさは、読んでみないとわからない。ジーヴズやバーティの魅力ももちろんだけれど、この本の中の個性豊かな変な登場人物たちがこれまたいい。
 何度ふられても、会ったばかりの女性に惚れてしまう友人のタフさと、その女性の趣味に驚くバーティ。ドタバタとした難問をしれっと片づけてしまうジーヴスなど。 軽く楽しく読める一冊だ。 

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