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February 11, 2007

見知らぬ妻へ

■著者 浅田次郎
■星   ★★★

見知らぬ妻へ
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■説明
 貧乏だったり、人生がうまくいかなかったりしたような人たちの小さな物語が8編入っている短編集

■感想
 映画の原作が浅田次郎だと知り、一度も読んだことがないことに気がついて、その映画も見ていないのに、気になって購入した本。
 今の世の中というよりも、映画であればセピア色。戦後の時代ではないかと思う。

 全部が全部ハッピーエンドではないのに、なぜかどれも読後感がさわやかなのはどうしてだろう?と考えた。
 良く考えてみると主人公が誰も皆、日本人が昔から持っていたような心根の美しさがある人たちだからではないかと思う。
 今の世の中ではなかなかこういう考え方に出会うことが少ないからこそ、 戦後の時代ではないかという印象を持ったのかもしれない。  

わたしのなかのあなた

■著者 ジョディ・ピコー
■星   ★★★

わたしのなかのあなた
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■説明
 アナの姉ケイトは、白血病。 その姉に完全に適合するドナーが家族にもいなかったことから、アナの母はアナを出産することを決意する。ケイトの命を救うためのデザイナーベビーがアナだ。

 生まれてすぐに 臍帯血を提供したのが、彼女のはじめてのドナー経験。それからケイトの病状が悪化するたびに何かの提供をしてきた。 そのアナが、両親を相手取って訴訟を起こすことを決意した。もうこれ以上ドナーとして臓器を提供したくないというのだ。

■感想
 まず、正直に言うと最初はとても読みにくかった。各章が登場人物の目からみたある時点でのこの物語への関わりという形で書かれているので、最近そういう形式になれていない私は それになれるまでかなり時間がかかってしまった。
 
 それから、この物語の概要を聞いたときに、私はてっきり「命の尊厳や人格についてが一番大きなテーマであろう。それに敢然と立ち向かう弁護士の物語だろう。」と思い込んでいたところも、「なんだか違う」と気づいたのが中盤過ぎだった。 アマゾンの書評にも「期待はずれ」という評価があるが、たぶんその方は別の観点での本を期待して読まれたのだと思う。
 
 読み始めて中盤になる頃まで 母の身勝手な論理に憤りを覚えながら読んでいたのだけれど、淡々とそれぞれの視点で書き進んでいる章を読むことで、傍の人間からは図り知ることが出来ないそれぞれの登場人物の苦悩や迷い、考え方などを知るにつれ、色々な登場人物の考えも理解できるようになってきた。

 ラストは 私はとても残念に感じた。

邦題の わたしの なかの あなた  は物語の内容を考えると良い題だとおもえるけれど、My Sister's Keeper の方がインパクトがあったなあと思う。