■家族八景
子供の頃超能力とかそういう類のものが本当にあるのか?あるのならその力が欲しいと 思ったりしていた。 筒井康隆の 時をかける少女 や 家族八景 なども一生懸命読んだ。 家族八景は人気があったのだろうか、続編もいくつか出ていて それも全部読んだ。 主人公の七瀬は人の心が読める超能力者なのだ。 面白かったような気がして、大人になってからまた読んだのだが、 あらためて読むとあまりにもあからさまな描写に こんなだっただろうか? と戸惑った覚えもある。 子供の頃はそういう描写抜きにして、相手の考えが読め、 身の回りの勧善懲悪をする七瀬を「カッコイイ。」 「うらやましい。」と痛快に思ってよんでいたのかもしれない。
■Night Head
会社に入ってからのことだが、テレビの深夜枠で ナイトヘッドという番組をやっていたらしい。 豊川悦司
武田真治
の不思議な兄弟役が有名になりブームになったようだ。 残念ながら、この番組は私は見ていなかったのだが、文庫本で全巻読んだ。 飯田譲治の本で、角川から出ている。 実は、あまり期待せずに読んだのだが、これは面白かった。心理描写が絶妙で おもわず感情移入してしまいそうなところもあったような記憶がある。 手に汗握る描写で、息もつかずに3巻全部読み進んでしまった記憶がある。
■超能力
先日、冗談で 「欲しい欲しいというテレパシーを飛ばしていたら」と よそに書いたのだが、あらためて思い出してみると 二つの本の主人公ともに、超能力を持つことによって幸せを感じていないというのが 共通点としてあげられる。人間の醜さ、自分勝手な思いに翻弄されるのだ。
「テレパシーがあったら大変だろうね。良い人のように見える人が 考えていることがわかってみたら、大変な人だったということが 好む好まざるにかかわらずわかったら。きっと正常な人には耐えられないかも。」 「だから、テレパシーを持っている人はいないかもしれないね。」 と家族で話をした。
でも、もしかしたら、テレパシーを持っている人がこの文を読んで、 「いやいや、人は悪意を持っている人ばかりではないから、 そういう人を避けて生きることができる私たちは とても幸せなんですよ。」 というかもしれないな。
反対に、それをうまく利用して 世の中をうまくわたっていく人も中にはいるかもしれない。
綺麗な心をもった人だけが 超能力を持つわけでもない。。。 透明になるというある意味「超能力」を持った人が「悪い人」だったホラーが 「インビジブル」 映画化されて、文庫本にもなっています。
画像は 沖縄の方からいただいた モアレのような斑入りのタマシダ?
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